戯れ言たれる侏儒
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スタチン未治療患者のプラークは治療初期に特異的な反応をする可能性
スタチン未治療患者における頸動脈プラークの性状は多様で、LDLコレステロール(LDL-C)がその重要な影響因子である可能性が示唆された。
高解像度3D MRIとプラーク解析ソフトを用いた研究で明らかになったもの。
フロリダ州オーランドで開催された第84回米国心臓協会・学術集会(AHA2011)で、 米国Pittsburgh Allegheny General HospitalのRobert Biederman氏らが報告した。
 
アテローム性動脈硬化はスタチン治療により安定化が図られる。
しかし、プラークの安定化やそれに続く退縮のイメージをMRIにより画像的に調べた成果は知られていない。
 
Biederman氏らは、スタチン未投与であることを確認した進行性頸動脈疾患患者27人(狭窄率50%以上、平均狭窄率64±21%)の頸動脈プラークを1.5テスラMRIを用いて解析した。
 
対象者にはシンバスタチン単独、あるいはシンバスタチンとエゼチミブ併用による治療が行われ、治療開始前と治療1年後の頸動脈プラークの変化が比較された。

評価項目は、プラークが存在する血管壁の2次元および3次元画像に基づく、脂質蓄積、線維性被膜、血管外壁、血管壁、内腔の変化とした。
加えて、プラーク解析ソフトであるQPlaque(Medis社、オランダ)を用いてプラークの形質も評価された。
 
QPlaqueは、心臓MRIのT1、T2、およびPD画像からプラーク形態の構成要素を認識し、画像として描出する。脂質コアおよび血管内腔の輪郭は、T2画像で確認・特定した。
 
対象患者の頸動脈プラーク画像(2mmスライス厚)は治療開始前と1年後に、それぞれ707スライス撮影された。

ベースライン時の撮影で、42の両側性プラークが特定され、そのうち39がMRIより明瞭に描出された。
両側性プラークを認めた患者の平均年齢は68±15歳だった。

対象の治療前のコレステロール値は、LDL-Cが60~189mg/dL(平均142)、HDLコレステロール(HDL-C)は23~71 mg/dL、トリグリセライド(TG)は80~214 mg/dLだった。

血管壁に占める脂肪蓄積部位の面積比は30±4%、線維化プラークは同様に9±22%だった。

スタチンによる1年間の治療後、患者検体707標本のうち329標本(46.5%)で退縮を認め、378標本(53.5%)では進展を認めた。

退縮例では、血管外壁、血管壁、 線維化プラーク、内腔で有意な退縮を認め(いずれもP<0.0001)たが、内腔面積も減少した。

一方、進展例では、内腔面積以外で有 意な進展を認め(各P<0.0001)、内腔面積は縮小と拡大に分かれた。LDL-Cの4分位による解析では、LDL-Cは内腔面積の変化率と有意ではな いが相関傾向を示し、内腔径とLDL-C変化率は有意な正の相関を示した(P<0.02)。

以上の結果から、スタチン療法未治療患者においては、脂質を調整するスタチンなどの投与初期に内腔面積には“逆説的”な影響を与える可能性が示唆された。

説的とは、血管壁面積と脂質蓄積の減少とともに内腔面積も減少したこと、あるいはその逆の変化を示す。Biederman氏は「これらの結果はすべて、LDLの変化率の影響と考えられる。プラーク組成の変化における不均一性も、LDLのコントロールによって解決されるのではないか」と結論した。
 
出典  NM online 2011.11.22
版権 日経BP社
 
<私的コメント>
この発表は頸動脈プラークに関するスタチンの影響をみたものです。
また、エゼチミブも併用しているケースもあるので、新しいプラーク解析ソフトを用いたことも含めてENHANCE試験の進化系(?)と言えるかも知れません。

冠動脈プラークでなく頸動脈プラークを対象にしたのは手技の簡便性によるものと思われます。
AHAでの発表なので、演者としては本来ならば冠動脈のプラークに関して発表したかったのではないでしょうか。
この知見が冠動脈にも敷衍できるかどうかは、当然のことながら考察では述べているとは想像されます。
しかし、はたして冠動脈でも同様な結果になるのでしょうか。
冠動脈のプラークの方がはるかにデリケートであり破綻し易いものと思われます。
私自身勉強不足でこんなことを言っていいかどうかわかりませんが、頸動脈プラークの破綻はあまり聞いたことがありません。
実際にはどうなんでしょうか。
 
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慢性心不全患者の脳卒中発症とその予測に左室機能レベルは影響しない:CHARMプログラム
Incidence and Predictors of Stroke in Patients with Chronic Heart Failure: Does Left Ventricular Function Matter? Insights From the CHARM Program
Davide Castagno
Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School, Boston, MA, USA
 
左室駆出率(LVEF)が低下した心不全患者は脳卒中リスクが高く,これまでの研究でもLVEFと脳卒中の発症との間に負の相関が示唆されている。
しかしながら,LVEFが保持されている心不全患者も含め,さまざまなLVEFレベルの心不全患者において,脳卒中リスクを検討した報告は少ない。

CHARM(Candesartan in Heart Failure: Assessment of Reduction in Mortality and Morbidity)プログラムは,LVEFレベルおよびアンジオテンシン変換酵素阻害薬による治療の有無に基づき患者を層別化し検討した3件のプラセボ 対照無作為化試験で構成されており,さまざまなLVEFレベルの心不全患者を対象としている1-4)

今回,Castagno氏らは,CHARMプログラムの登録患者を対象に解析を行い,LVEFが低下した心不全患者群とLVEFが保持されている心不全患者群において,脳卒中発症率に差はなく,ベースラインLVEFは脳卒中の予測因子でなかったと報告した。 

 
■脳卒中の予測因子はさまざまなLVEFレベルの心不全患者において特有のものはなかった
Castagno氏らは,さまざまなLVEFレベルの心不全患者において,脳卒中の発症と関連する臨床的特徴を明らかにして主要な予測因子を特定するとともに,LVEFと脳卒中リスクとの関連を明確にすることを目的として検討を行った。
解析対象は,CHARMプログラムの登録患者のうち,脳卒中イベントが 報告されたすべての症例とした。

CHARMプログラムの登録患者7,599例のうち287例(3.8%)が脳卒中を発症しており,脳イメージングを施行した190例のうち157例が虚血 性脳卒中,33例が出血性脳卒中であった。

追跡期間中に死亡した1,831例のうち89例(4.9%)は脳卒中に起因するものと考えられた。

Cox比例ハザードモデルを用いた多変量回帰分析により,高齢,脳卒中の既往,収縮期血圧上昇,糖尿病の既往,ベースライン心電図での心房細動などが,脳 卒中の有意な予測因子であることが示された(図1)。

なお,ベースライン時の経口抗凝固薬使用,ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類クラス III~IV,冠動脈バイパス術歴,現喫煙者,治療中の高血圧,女性,カンデサルタン投与は,有意な予測因子ではなかった。 

 
 
 
■ 心不全患者のLVEFレベルは脳卒中の発症にほとんど影響しない
続いて,脳卒中発症率を100患者・年あたりの率で算出し,Kaplan-Meier法によりイベント曲線を描き,LVEFと脳卒中発症率との関連を検討した。
その結果,LVEFが低下した心不全患者群とLVEFが保持されている心不全患者群で,脳卒中発症率に差はみられず(図2A),LVEFレベルと脳 卒中発症率との間にも有意な関連はみられなかった(図2B)。
 
 
以上の結果からCastagno氏は,さまざまなLVEFレベルの心不全患者においても,脳卒中の予測因子は一般に 認識されているものと同様であることが明らかとなったと結論するとともに,「LVEFが低下した心不全患者群とLVEFが保持されている心不全患者群で脳 卒中発症率に差はなく,ベースラインLVEFは脳卒中の予測因子ではなかった」とまとめ,LVEFレベルは心不全患者における脳卒中の発症にほとんど影響 しないことを示唆した。
   引用文献
   1) Lancet 2003;362(9386):772-776
   2) Lancet 2003;362(9386):767-771
   3) Lancet 2003;362(9386):777-781
   4) Lancet 2003;362(9386):759-766

  (メディカルライター 坂井順子)
 
■監修者のコメント
慢性心不全患者の脳卒中リスクを減少させるには:CHARM試験
本研究は,NYHA分類III~IVの症候性心不全患者を対象にカンデサルタンの治療効果を検討したCHARM試験のサブ解析である。
本サブ解析は,標準的治療中の慢性心不全患者の脳卒中のリスク因子として,脳卒中の既往,収縮期血圧の上昇,心房細動,糖尿病,心筋梗塞の既往を明らかにした。
一方,左室機能は脳卒中予後に全く影響を与えていない。
CHARM試験のデータベースは,CHARM-Preserved 群として,左室機能が保たれた心不全患者を多く含んでいる点が特徴である。
対象者を左室駆出率(EF)40%をカットオフ値とし,左室機能低下群と左室機 能保持群に分けても,脳卒中リスクは全く同一であった。
また,EF<20%の超左室低機能群においても,脳卒中リスクの増大はみられなかった。
CHARM試験における脳卒中の絶対的リスクはそう高くはなく,全例7,599名のうち3.8%に過ぎない。
また死亡例1,831名のうち脳卒中死亡は 89名である。
しかし,日本を含む東南アジアは,虚血性心疾患に比し,脳卒中が多いことが特徴であることから,本成績は重要である。
以前,我々は,高血圧または虚血性心疾患による入院心不全患者の退院後の脳卒中予後を検討した。
この中で,夜間血圧>120mmHg(収縮期血圧)とBNP>600pg/mLが,脳卒中のリスク因子であることを明らかにした1)
以上より,慢性心不全の脳卒中リスク管理においては,心房細動に対する抗凝固療法と夜間を含めた血圧管理が重要であるといえる。
   引用文献
   1) Hypertens Res 2008;31(2):289-294

 
監修:自治医科大学内科学講座循環器内科学部門主任教授 苅尾七臣
出典
http://www.biomedisonline.jp/aha2011hl/17352/Poster.php
 
 
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血圧変動の少ない降圧剤

戯れ言たれる侏儒 / 2011.11.08 00:40 / 推薦数 : 1
Ca拮抗薬シルニジピンやARBは血圧変動への影響が少ない
近年、独立した脳血管障害リスクとして血圧の変動が注目されているが、降圧薬の血圧変動への影響を、クラス間あるいはクラス内で比較したデータは少ない
埼玉医科大学の木下俊介氏らは、降圧薬のクラス間、および脳卒中合併高血圧への処方頻度が高いCa拮抗薬のクラス内での比較を行い、ARBとCa拮抗薬はβ遮断薬に比べて脳梗塞患者の血圧変動への影響が少ないこと、Ca拮抗薬の中ではシルニジピンが、比較的影響が少ないことを見いだした。
この知見は、10月20日から22日まで宇都宮で開催された日本高血圧学会(JSH2011)で報告された。
<私的コメント>
 私の予想としては少なくともCCBよりもBBの方が血圧変動が少ないのではと思っていました。
昔、よくアテノロールを処方していましたが外来血圧が安定していたという経験があります。

CCBの方がよかったというのは少し意外でした。

本検討の対象は、埼玉医大神経内科を受診し、脳梗塞と診断された患者のうち、24時間自由行動下血圧測定(ABPM)を実施し得た440人。
使用した降圧薬は、ACE阻害薬が35人、ARBが52人、β遮断薬が53人、Ca拮抗薬が168人であり、132人は降圧薬未使用だった。
<私的コメント>
対象が脳梗塞患者ということでCCBの使用患者が圧倒的に多いようです。
そのことは統計処理上問題にならないのでしょうか。

Ca拮抗薬の中では、ニフェジピンが14人、ニカルジピンが50人、アムロジピンが50人、シルニジピンが38人に用いられていた。

木下氏らは、これらの患者のABPMデータから血圧の変動係数(CV:標準偏差を平均値で除したもの)を求めて血圧変動の指標とし、降圧薬の影響を比較した。

その結果、使用降圧薬別にみた24時間全日の収縮期血圧のCV値は、ACE阻害薬群が14.5±4.3、ARB群が12.7±3.8、β遮断薬群が15.0±3.8、Ca拮抗薬群が13.8±3.5であり、ARB群とβ遮断薬群の間には有意な差がみられた。

また、日中覚醒時の収縮期血圧のCV値は、ACE阻害薬群が13.1±4.3、ARB群が11.5±3.1、β遮断薬群が14.3±3.1、Ca拮抗薬群 が12.6±3.4であり、ARB群とβ遮断薬群の間だけでなく、Ca拮抗薬群とβ遮断薬群の間にも有意差が認められた。

続いて木下氏らは、降圧薬を投与された患者全体を覚醒時の収縮期血圧のCV値に基づいて五分位とし、降圧薬のクラスによって各分位層への患者の分布がどのように異なるかを調べた。

その結果、ARB群ではCV値が最も低い分位層に属する患者が最も多く、CV値が高くなるほど患者数が少なくなる「右肩下がり」の分布がみられたのに対し、β遮断薬群では逆に、CV値が低い分位層で患者が少なく、CV値の上昇とともに患者数も増加する「右肩上がり」の分布を描いた。

一方、Ca拮抗薬群では全ての分位層にほぼ同数の患者が分布していたが、Ca拮抗薬の種類別に分けてみた場合、シルニジピン使用例ではARB群に類似した「右肩下がり」の分布が認められた。

このように、降圧薬のクラス間、クラス内薬剤間でCV分布パターンの違いがみられるにもかかわらず、各分位層の日中覚醒時の収縮期血圧値は、ほぼ同じ値だった。

すなわち、薬剤間のCVへの影響は降圧度に依存しないことが示唆された。

木下氏は以上の結果を総合し、「降圧薬はクラスの違い、クラス内の薬剤の違いによって、血圧変動に及ぼす影響が異なる可能性があると考えられ、今回の検討からは、β遮断薬よりARBやCa拮抗薬が、またCa拮抗薬の中ではニフェジピンやニカルジピンよりシルニジピンの方が、血圧変動の低減という点では、脳 梗塞患者に適した薬剤である可能性が示唆された」と結論した。


<私的コメント> 
ACE阻害薬が結構使用されているようですがこの記事で見る限り、ACE阻害薬が後半では消えてしまっています。
ACE阻害薬とARBの比較も知りたいところです。
CCBも日本高血圧学会の演題を見る限りシルニジピン一色のようです。
「ニフェジピンやニカルジピンに対してシルニジピンの方が、血圧変動が低減される」というのも当たり前といえば当たり前のような気もします。
アムロジピンとの優劣を論じないのは恣意的と取られそうです。

出典  NM online 2011.10.25
版権 日経BP社
 
<きょうの一曲>

Glenn Gould Bach:The Well Tempered Clavier-BWV 888
http://www.youtube.com/watch?v=3RjebdVKIAM&feature=related
http://blog.m3.com/admin/blogs/693/entries/edit/107372
 
 
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急性期から慢性期へつなぐ非心原性脳梗塞治療
司会
新井 基弘 氏 医療法人祐生会 みどりヶ丘病院 院長
コメンテーター
田中 美千裕 氏 亀田総合病院 脳神経外科 部長
出席(五十音順)
川端 信司 氏 大阪医科大学脳神経外科 講師
豊田 真吾 氏 大阪脳神経外科病院脳神経外科 部長
中野 美佐 氏 市立豊中病院神経内科 部長
松下 達生 氏 社会医療法人愛仁会 高槻病院神経内科 部長
八木田 佳樹 氏 大阪大学大学院医学系研究科神経内科学 (脳卒中センター) 助教
 
非心原性脳梗塞治療においては,急性期から慢性期にかけて適切に抗血小板薬を選択し,切れ目のない治療を将来にわたり継続する必要がある。
さらに 慢性期においては,出血性合併症リスクを可能な限り低下させつつ良好な服薬アドヒアランスを維持しなくてはならない。
先ごろわが国で行われたCOMPASS試験では,1日1回服用の経口抗血小板薬クロピドグレル(商品名:プラビックス®)50mg/日投与群と75mg /日投与群を比較し,脳出血年間発症率は両群ともに0.20人・年%であることが示された。
 

急性期は抗血小板薬2剤併用 慢性期は単剤でフォロー
田中
(非心原性脳梗塞の急性期治療の現在での問題点)近年,日本でもアテローム血栓症(ATIS)の増加が指摘されていますが,特に頭蓋内主幹動脈の高度狭窄に対する薬物療法の成績は必ずしも良好とはいえません。
こうした背景から,最良の内科的治療群を対照群とし,血管内治療(血管形成術+ステント留置群)の脳卒中予防効果を検討したSAMMPRIS試験が行われたものの,脳梗塞と死亡が多かったことから中止を余儀なくされました。


それでは薬物治療はどうかといいますと,脳血管狭窄病変を有する脳卒中患者に対する積極的な抗血小板療法の有用性を検討したTOSSⅡでは,脳梗塞の再発リスクが高い急性期や亜急性期における経口抗血小板薬の2剤併用の有用性が示されました。
また,主幹動脈,頸動脈の狭窄を有する患者を対象にした CLAIR試験CARESS試験では,アスピリン(ASA)+クロピドグレル群において微小塞栓シグナル(MESの発生を抑制しうることが示されています。
このように,EBMの観点からは,現時点では急性期に有効な抗血小板療法を行うことがbest medical treatmentであると考えています。
 

主幹動脈,頸動脈に狭窄が見られるアテローム血栓性脳梗塞の発症機序において,血行力学的な関与は少なく,血小板活性化に伴うartery to artery (A to A)embolismの関与が大きいことが知られています
実際,欧米では脳梗塞急性期治療において抗血小板薬の2剤併用がスタンダードとなりつつあり, カナダのガイドラインでは短期のASA+クロピドグレルの併用を推奨しています()。

 

図表

 


田中(非心原性脳梗塞の抗血栓療法レジメン) 
注射薬を用いる場合,ATISの全例にアルガトロバンを1週間,ラクナ梗塞の全例にオザグレルを2週間投与し,腎機能に問題がなけれ ばエダラボンを併用することもあります。
その際,最も重要なことは,血小板凝集能が亢進している急性期にASA+クロピドグレルを併用することだと思いま す。
当施設では入院当日からASA+クロピドグレルを1カ月間併用し,以後,クロピドグレル単剤でフォローしています()。
また,注射薬を使用しない場合も同様に経口抗血小板薬を用いています。

 

図表

クロピドグレルの年間脳出血発症率は75mg/日投与でも0.20人・年%
新井 
先生方の施設では,どのように経口抗血小板薬を選択されていますか
川端 
入院当日から病型に応じて選択し,注射薬と併用しています。
実際には,アルガトロバンとクロピドグレルを短期間併用し,クロピドグレル単剤でフォローする症例が多数を占めます。
また,既にASAを内服中の症例も多く,その場合はASAにクロピドグレルを併用し,慢性期にはクロピドグレル単剤で管理しています。
八木田 
慢性期の再発予防を視野に入れて薬剤を選択し,嚥下障害などがない限り入院当日から開始しています。
ATISの典型例である症候性の主幹動脈狭窄症例ではクロピドグレルを選択し,内皮障害の進展が疑われる例やBAD(branch atheromatous disease)ではシロスタゾールを使うこともあります。
豊田 
脳血管内治療を行う立場としては,十分な降圧療法を行った上で急性期に経口抗血小板薬を2剤併用して出血性合併症を来した経験はほと んどなく,抵抗はありません。
病型に応じてASAにクロピドグレルまたはシロスタゾールを併用し,1~3カ月以降に単剤に切り替えています。
松下 
病型を考慮した薬剤選択が重要だと思います。
高血圧,脂質異常症,糖尿病などのリスクが多ければASAにクロピドグレルを加え,少なければ心エコーを含め循環器系の評価をした上でシロスタゾールを加えています。
中野 
最近,頸動脈に認められる中等度のプラークから血栓が飛んでA to Aの塞栓を来したと推察されるケースが多く,その場合,クロピドグレルとシロスタゾールを併用することがあります。
やはり,症候性で頸動脈に高度狭窄がある症例にはクロピドグレルを選択するのがいいのではないかと思います。
新井 
血小板凝集が亢進した急性期に経口抗血小板薬2剤を併用し,慢性期には単剤でフォローされる先生方が多いようです。
田中 
リーズナブルな治療方針だと思います。
クロピドグレルは確実な抗血小板作用を期待できる薬剤ですが,日本人脳梗塞患者1,110例を 対象に適正用量を検討したCOMPASS試験の結果,出血性イベント発現率は50mg/日群,75mg/日群で差がなく,脳出血発生率はどちらの用量も 0.20人・年%という結果でした。
また,クロピドグレルはPRoFESS試験において単剤でASAとジピリダモールの配合薬と同等の有効性を示しま た。
こうしたエビデンスに基づき,慢性期には血圧管理に努めた上でクロピドグレル単剤でフォローすることが望ましく,今後,こうした治療がトレンドとなると考えています。

 

1日1回服用でアドヒアランス良好
ATISは全身疾患の観点でリスク管理

豊田慢性期の抗血小板療法)
服薬アドヒアランスを維持しやすい薬剤を選択することが望ましく,基本的には急性期治療から1~3カ月たった時点で1日1回投与のクロピドグレルを残す方針を取っています。
患者さんをプライマリケア医の先生方にお返しした後も,半年に1度は当科を受診していただき,MRIと頸部エコー を施行しています。
その際,あらためて抗血小板薬を服薬する意義をお話ししています。
松下 
急性期以降,血小板凝集能や血圧などが安定する2,3カ月を目途に単剤に替えるか,服薬アドヒアランスや副作用を考慮して薬剤を変更しています。
脳梗塞患者さんは,もともと血圧,脂質,血糖のコントロールが不十分だった方が多いため,厳格なリスク管理に努めることも重要です。
新規発症の方であれば,「来年の同じ日にもう1度診てみましょう」とお話しし,微小出血などが認められなければ治療の成果であることを強調して,再びモチベーションを高めていただくよう努めています。
川端 
服薬アドヒアランスを把握するための工夫の1つとして,患者さんに「手元にお薬が残っていたら,もったいないから教えてください」と尋ねています。
残薬が多く服薬アドヒアランスが不良なようであれば,あらためて抗血小板薬を生涯服薬する意義を強調するようにしています。
中野 
抗血小板薬の服薬を継続していただくためには,脳卒中の地域連携パスにプライマリケア医の先生方に参画していただき,急性期病院と回復期,維持期の診療を担われる先生方とのクロストークの機会を持つ必要があると思います。
八木田 
出血性合併症が少なく,アドヒアランスが維持しやすいことから,最近はクロピドグレルの処方頻度が上がっています。
当施設でも退院後のフォローは積極的に行うようにしており,患者さんにMRIと頸動脈エコーの画像所見をお見せして,自己判断で服薬を中止されることのないようお話ししています。
田中(慢性期治療のポイント) 
慢性期に再発を予防するためには,患者さんはもとより,プライマリケア医の先生方との協力と情報の共有を進めていくことも大切です。
当施設では,患者さんをご紹介いただいた先生方に,礼状,薬剤処方とともに3DCTやMRIの画像をCD-ROMに記録してお送りしています。
こうして画像情報を共有することにより再発予防に向けた治療努力が実ることを期待しています。
新井 
クロピドグレルは,CAPRIE試験において有用性が証明されています。
先生方のご討議を通じ,非心原性脳梗塞急性期から慢性期へと 切れ目なく治療を継続し,再発予防へつなげていくためには,クロピドグレルの有用性が高いことが確認できました。
 
出典 Medical Tribune 2011.10.27
版権 メディカルトリビューン社

 

 


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心筋梗塞の遺伝的な影響

戯れ言たれる侏儒 / 2011.11.01 00:16 / 推薦数 : 1
遺伝子の役割は脳卒中よりも心筋梗塞で重い
オックスフォード大学(英オックスフォード)脳卒中予防研究ユニットのAmitava Banerjee博士らは「虚血性脳卒中よりも心筋梗塞の方が遺伝的な影響を強く受けている」とする研究結果をCirculation: Cardiovascular Genetics(2011; 4: 390-396)に発表した。
 
ACS患者の30%は親に心筋梗塞歴
研究責任者で同大学臨床神経学のPeter M. Rothwell教授は「疾患発症リスクと親の既往歴との相関を調べたところ,虚血性脳卒中よりも心筋梗塞の方が,より強い関連性が認められた。
この結果から,虚血性脳卒中を起こしやすい素因は,心筋梗塞を起こしやすい素因ほど強く受け継がれないことが示唆された」と報告。
両親だけでなく兄弟姉妹も含めて 行われた第2の分析でも,虚血性脳卒中リスクより心筋梗塞リスクの方が家族歴の影響を受けることが分かった。
 
筆頭研究者のBanerjee博士らは今回,心筋梗塞と虚血性脳卒中の遺伝的素因について検証するため,Oxford Vascular Study(OXVASC)の登録患者のデータを解析。OXVASCは9万1,000人超の住民に対し1つの病院がサービスを提供しているオックスフォー ドシャー州で2002年に開始され,現在も進行中の住民対象研究である。
 
同博士らは以前にもOXVASCのデータを用いた解析を実施しており,その中で,母親から娘への心筋梗塞および虚血性脳卒中の遺伝には家族歴が関与していることを報告している。
 
今回の研究では,急性冠症候群(ACS)患者906例(男性604例,女性302例),虚血性脳卒中〔一過性脳虚血発作(TIA)あるいは脳梗塞〕患者1,015例(同484例,531例)のデータが解析された。
 
その結果,ACS患者群では,親のどちらかに心筋梗塞歴のある割合は30.6%で,両親とも心筋梗塞歴を有する割合は5.2%であった。
また,兄弟姉妹のうち1人以上に心筋梗塞歴のある割合は21.1%で,兄弟姉妹が2人以上心筋梗塞歴を有する割合は7.1%であった。
 
一方,虚血性脳卒中患者群では,両親のどちらかに虚血性脳卒中歴のある割合は21.3%で,両親とも虚血性脳卒中歴を有する割合は2.1%であった。
また,兄弟姉妹のうち1人以上に虚血性脳卒中歴のある割合は8.1%,兄弟姉妹が2人以上虚血性脳卒中歴を有する割合は1.4%であった。
 
ACS発症リスクは,両親に心筋梗塞歴があると5.97倍,親のどちらかに心筋梗塞既往があると1.48倍に上昇した。
対照的に,虚血性脳卒中発症リスクでは親の既往歴による有意な変化は認められなかった
 
Rothwell教授は「追加の研究で追認する必要はあるが,今回の知見から得られる重要な示唆は2点ある」と強調。
第1に,健康者の心筋梗塞または脳卒中リスクの予測法を見直すべきことが示された。
現在,大半のリスクモデルは心筋梗塞と虚血性脳卒中の家族歴を一括して評価しているが,将来的には,疾患別に家族歴を含むモデルを開発すべきとしている。
第2に,同じ基準で心筋梗塞と虚血性脳卒中の発症リスクを予測すると,虚血性脳卒中の発症リスクが過剰に評価される恐れがあることが示された。
同教授は 「虚血性脳卒中の遺伝的素因に関する知見は冠動脈疾患に後れを取っている。虚血性脳卒中では,遺伝子の果たす役割が他の疾患に比べて小さいのかもしれな い。この知見は,虚血性脳卒中において遺伝学的な研究は必ずしも最優先すべき事項でないことを意味する」と述べている。
 
出典 Medical Tribune 2011.10.27
版権 メディカル・トリビューン社

 
<私的コメント>
ここで注目すべきは虚血性脳卒中(TIAあるいは脳梗塞)をACSと比較したことです。
出血性脳卒中(脳出血)とACSを比較することは欧米では余り考えられないことかも知れません。
当然のことながら、出血性脳卒中は「高血圧」と関連があり、しかも高血圧は遺伝的素因が強い疾患です。
脂質異常症という遺伝的素因の共通性という観点からは、ACSとの比較には出血性脳卒中より虚血性脳卒中が適していることは当然です。
しかし、ACSと出血性脳卒中とを比較したデータもみたいものです。


<医学雑誌切り抜き帖>
読者欄のない雑誌はだれのための雑誌か
■査読者や編集者によって投稿論文のアイデアやが盗用されるなどの不正行為を防ぐため、BMJ誌は1999年から、担当する査読者の氏名を公開する「オープン・ピアレビュー」を実行している。
■査読だけが”質のフィルター”ではなく、共著者間のチェック、著者同意書、Contributorship、読者の手紙もフィルターである。
最終的なフィルターは読者であり、それは読者からの手紙欄になる。
これがなければ(読者のためではなく) 『著者のための雑誌』と思われても仕方がない。
   (出典; 日医新報 No.4449.2009.8.1 P15)
 
<きょうの一曲> It Never Entred My Mind
Miles Davis - It Never Entred My Mind (1956)
http://www.youtube.com/watch?v=9b2kWkhl3v4
 
~JULIE LONDON ~ It Never Entered My Mind ~
http://www.youtube.com/watch?v=HYHoJb8kduM&feature=fvwrel
 
 
ジャン・モワラス
ラベンダー畑の太陽    アクリル
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スタチンによる脳出血リスク,メタ解析発表
関連性認められず
カナダ・西オンタリオ大学のDaniel G. Hackman氏らは,スタチン投与と脳出血(頭蓋内出血)リスクとの関連性は認められなかったとのシステマチックレビューとメタ解析の結果を,Circulation 10月17日オンライン版に報告した。
近年,大規模ランダム化比較試験(RCT)でスタチン投与による脳出血リスクの増加が示唆されていた。
 
17のデータベースから42報を抽出
脂質低下療法のRCTにおいて,スタチンを用いたより強力な治療が心血管イベント発生リスクを低下させたとするCholesterol Treatment Trialists'(CTT)Collaborationのメタ解析(Lancet 2010; 376: 1670-1681)がある一方で,脳卒中例への高用量スタチン投与で脳出血リスクをわずかながら増加させるとの報告(N Engl J of Med 2006; 355: 549-559)もあり,特に脳卒中既往例ではスタチン投与によるリスクとベネフィットが不確かであった。
 
そこでHackman氏らは,コクラン臨床試験レジストリー,Medline,米国立衛生研究所(NIH),米食品医薬品局(FDA),欧州医薬 品庁(EMEA)などの17のデータベースから,2人の独立したレビュアーが今年(2011年)1月までに,スタチンおよび脳出血の頻度について報告され たRCT 23報と観察研究19報を抽出。スタチンと脳出血リスクとの関連性をDerSimonian-Laird 法により検討した。
 
なお,スタチン併用による報告および,急性脳梗塞による血栓溶解療法後の出血に焦点を置いた報告は除外した。
 
心疾患発症抑制のベネフィットに比べリスク小さい
42報の全対象者24万8,391例中,脳出血を来したのは1万4,784例。
 
RCT(追跡期間中央値3.9年)においてスタチン投与の脳出血のリスク比(RR)は1.10(95%CI 0.86~1.41,I2=30%,P=0.67),同等性の絶対リスク増加は0.27%(同-0.042~0.096)であり,脳出血との関連性は認められなかった(図1)。
 
図1
 
また観察研究(追跡期間中央値3.0年)のうち,コホート研究(12報)におけるスタチン投与の脳出血のRRは0.94(同0.81~1.10,0%,P=0.67),症例対照研究(6報)では0.60(同 0.41~0.88,66%,P=0.06,図2)であり,いずれも有意差は認められなかった。
 
図2
 
Hackman氏らは「スタチンによる脳出血リスクがあるとしても,心疾患発症抑制のベネフィットに比べるとリスクの程度は小さい可能性がある」 と指摘。
脳梗塞の危険因子はアテローム動脈硬化性疾患と類似しているため,同氏らは「臨床医は冠動脈疾患イベント抑制のためにスタチン使用を継続すべき だ」と述べている。              (田上 玲子)
 
出典 MT pro 2011.10.21
版権 メディカル・トリビューン社

 
 
<関連サイト>
昨年,日本脂質栄養学会のガイドライン発行に伴い,コレステロールを低下させる医療の是非についてホットな議論が展開されました。
そのホットな話題の中、コレステロール低下療法の有効性と安全性を検討したメタ解析の結果がLancet11月9日オンライン版に発表されました。
今回の論文を報告したCholesterol Treatment Trialists'(CTT)Collaborationは,すでに 2005年にランダム化比較試験(RCT)のメタ解析を報告しており,LDLコレステロール (LDL-C)を低下させることにより動脈硬化性疾患(冠動脈死,非致死性心筋梗塞,冠動脈再灌流,脳卒中)を20%程度減らせることを示しています(Lancet2005; 366: 1267-1278)。
 
脳卒中の結果については今回のCTT Collaborationの介入研究のメタ解析ではスタチン群・積極的スタチン使用群の方が成績が良かったが,PSCの観察研究ではTCと脳卒中死の間に関係性を認めることができなかった。
この差異の説明は困難であるが,PSCでは収縮期血圧の相違によりTCと脳卒中死の関係性が変化していることが示されている。
よって,血圧の影響が介在しており,直接的にコレステロールと脳卒中死の関係を評価できていない可能性がある。
今回のCTT Collaborationのメタ解析は血圧を含めた交絡因子の影響を理論的に除外できる介入研究のみを取り扱っており,この解析でスタチン群・積極的ス タチン使用群の方が脳卒中の成績が良かったことは,そのまま受け取ってよいように思われる。
 
出典 MT pro 2010.11.16(一部改変)
版権 メディカル・トリビューン社

 
 
 
 
石垣定哉「春のセーヌ」6F
http://www.umeda-garou.jp/kako2009.htm
 
 
 
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アルドステロン高値は脳卒中リスク,日本人の前向き調査で判明
欧州心臓病学会で発表
アルドステロン値の上昇は心疾患リスクにつながることが指摘されているが,脳血管への影響も含めた心血管疾患全体に影響があるのかどうかは明らかにされていない。
そこで,京都第二赤十字病院循環器科の井上啓司氏は,同科の外来患者連続1,268例を対象に,前向きの追跡調査を実施した。
この結果が第33 回欧州心臓病学会(ESC Congress 2011;8月27~31日,仏ロワシー)で発表され,アルドステロン高値と脳卒中リスクの有意な関係が見いだされた。
 
患者背景調整後もアルドステロン高値群で脳卒中発生が有意に高率
登録患者は男性が758人,女性は510人で,平均年齢は69.5歳だった。
登録時の血清アルドステロン中央値は106.0pg/mLで,それ以上の患者をアルドステロン高値群(高値群,639人),低い患者をアルドステロン低値群(低値群,629人)に群別した。
年齢は低値群の方が有意に低く, 高血圧や心房細動は高値群の方が有意に多かった。
この2群間で脳卒中発症頻度に差があるかどうかを検討した。
 
追跡期間中央値1,535日で64人(5.1%)が脳卒中を発症,心血管死は59人(4.7)だった。
脳卒中発症率は,高値群7.2%に対して低 値群2.9%と高値群で有意に高かった(P=0.0016)。
また,脳梗塞の発症率も順に6.1%,2.2%と高値群で有意に高かったが (P=0.0016),脳出血については1.3%,0.7%で統計学的に有意な差はなかった。
 
Coxハザードモデルで患者背景(年齢,性,BMI,血圧,左室駆出率,心房細動)を調整したところ,高値群の脳卒中発症のハザード比は 3.521(P<0.0001)だった。また,高値群では心血管死が有意に増加していた(調整後ハザード比4.253,P<0.0001)。
 
脳卒中の予防,既存のリスク因子では不完全
井上氏は「減塩指導や降圧治療,心房細動の抗凝固療法やカテーテルアブレ―ションといった先進的治療を最大限駆使し,既存のリスク因子を管理していても,脳卒中の発症を抑制しきれないのがなぜかを明らかにしたかった」と研究動機を説明した。
同氏は今回,レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系 の最終代謝産物であるアルドステロンの影響に着目したが,原発性アルドステロン症では既に脳卒中の発症が多いことが報告されている。
今回の循環器外来通院 患者の検討でも同様に,アルドステロン高値例では脳血管障害・心臓死が有意に多いことが明らかにされたことから,「アルドステロンは,血管内皮や平滑筋や 心筋への作用が指摘されているが,脳卒中発症の面でも重要な因子ではないか」と指摘している。
 
臨床現場におけるアルドステロン値の活用については,国際的に単位・正常値が異なる点や,測定条件による変動があるため,慎重に活用する必要があ る点を課題として挙げた。
一方で,簡易に評価でき汎用性も高く,臨床的意義も明らかにされてきているため,今後,リスク評価に用いることで心血管疾患予防 への貢献が期待できるとしている。
 
抗アルドステロン薬による治療が脳卒中予防につながるかどうかは現時点では不明であるが,同氏は少なくとも現在のガイドラインで治療基準に該当する患者については,同薬が確実に投与されるべきではないかとしている。            (田中 かおり)
  
出典  MT Pro 2011.9.8
版権 メディカル・トリビューン社
 
<私的コメント>
同様の内容が、第75回日本循環器学会総会・学術集会(2011.8.3〜4、横浜)で発表されています。
 
 
ラウル・デュフィ
ヴァカンス・フォルセ:モンソウヌの私たちの家 木版
http://www.suiha.co.jp/?cat=9&pid=782&aid=
19
 
 
 
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無症候性頸動脈狭窄症の脳卒中リスク,2つの超音波検査でより高い予測能
国際前向き研究ACES登録患者の解析
無症候性頸動脈狭窄症(ACS)患者における脳卒中予測マーカーとしての可能性を検討するため,英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの Raffi Topakian氏らは,国際的な前向き観察研究ACESに登録した重症ACS患者435例を対象に,頸動脈および経頭蓋の2つの超音波検査を行い,約2年間追跡した。
その結果,同側の脳卒中リスク予測能は,いずれかの超音波検査だけで行うよりも,両方の超音波検査で行う方がより高いことが分かった(Neurology 8月17日オンライン版)。
 
低輝度型プラーク+ES陽性で同側の脳卒中リスク10倍以上
Topakian氏らは,1999年7月〜2007年8月にACESに登録したACS患者から,重症(狭窄度≧70%)で,頸動脈領域および大脳 動脈領域において2年以上無症候であることなどを条件に抽出し,435例(平均年齢71.4歳,男女比およそ7対3)を解析対象とした。
 
頸動脈超音波検査によるプラーク輝度,および経頭蓋ドプラ超音波(TCD)検査による同側の中大動脈における塞栓信号(ES)を評価した。
プラー ク輝度は,低輝度型(echolucent)が164例(37.7%),等〜高輝度型(echogenic)が204例(46.9%),石灰化型が67例 (15.4%)であった。
 ESは,TCDによる解析が可能であった423例中73例(17.1%)で1カ所以上で検出された。
また,ACSの狭窄度は,228例(52.4%)が70〜79%,124例(28.5%)が80〜89%,83例(19.1%)が90〜99%であった。
 
なお,ベースラインにおける低輝度型プラークとACSの狭窄度またはESの検出においてはいずれも関連は認められなかった(順にP=0.207,0.867)。
 
そのほかの脳卒中リスク因子は,高血圧症339例(77.9%),糖尿病91例(20.9%),喫煙は喫煙者64例(14.7%),喫煙歴あり 199例(45.8%),喫煙歴なし172例(39.5%),虚血性心疾患の既往156例(35.9%),心房細動の既往28例(6.4%)であった。
 
対象患者を平均1.82年にわたり追跡調査し,Kaplan-Meier法解析およびCox比例ハザード回帰モデルにより,低輝度型プラークの脳卒中予測マーカーとしての可能性を検討した。
その結果,低輝度型プラークは同側の脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)の発症リスクを有意に高めることが分 かった()。
 
photo
また,低輝度型プラークおよびES陽性の両方に該当した患者が27例(6.3%)いたが,両所見が認められると脳卒中リスクは急増し,同側の脳卒中に対してはハザード比10以上の高い予測能を示した。
 
これらの結果から,同氏らは「同側の脳卒中リスクは,低輝度型プラークおよびES陽性のいずれにも該当しなかったACS患者の年間リスクが0.8%なのに対し,両方が該当した患者では8.9%と,10倍以上のリスクの上昇が認められた」と結論付けた。
さらに,「ACS患者の頸動脈内膜剥離術 (CEA)選択における有用な指針となる可能性がある」と結んだ。 
                 (松浦 庸夫)
出典  MT Pro 2011.8.25
版権 メディカル・トリビューン社
 
 
<関連サイト>
~無症候性頸動脈狭窄患者~
経頭蓋超音波ドプラ法で脳卒中リスクを予測

聖ジョージ医科大学(ロンドン)のHugh S. Markus教授らは,無症候性頸動脈狭窄の患者を対象とした前向き試験で,経頭蓋超音波ドプラ法(TCD)の検査所見と同側性の脳卒中,一過性脳虚血性 発作(TIA)の発生状況との関連を検討し,「TCDは同側性脳卒中およびTIAリスクの高い患者の特定に役立つ」とLancet Neurology(2010; 9: 663-671)に発表した。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2010/M43480482/
■頸動脈狭窄はマイナーストロークやTIAの原因となる。
■頸動脈内膜切除術は切迫した脳卒中の症状を示す症候性頸動脈狭窄患 者に対して行う標準的治療法で,同側性の脳卒中リスクを最大75%低減することが明らかにされている。
しかし,無症候性患者の脳卒中予防を目的とした同手 術の有用性は明らかにされていない。
■頸動脈狭窄患者の大半では,TIAやマイナーストロークが後遺症を伴う重症脳卒中に先行することは少なく,ほとんどの無症候性頸動脈狭窄患者では手術よ りもライフスタイルの改善など内科的療法を行う方が効果を得やすい。
■脳卒中リスクの低い患者で手術を行うことは,それ自体が脳卒中リスクとなるた め,このような事態を回避するためには,無症状だが脳卒中発現リスクが高く,手術によって便益の得やすい患者を特定することが重要となる。
■無症候性頸動脈狭窄の患者に経頭蓋超音波ドプラ法(TCD)を実施すると,塞栓シグナルの有無により患者の脳卒中リスクを予測できることが示唆された。
同法は,動脈内膜切除術による介入の適応となる患者を特定する際に役立つ。

 
<きょうの一曲>You've Got a Friend
http://www.youtube.com/watch?v=w4mNDS5rIRU&feature=related
 
http://www.youtube.com/watch?v=EiJ0uK8qYXM&feature=related

http://debdylan1966.blog.so-net.ne.jp/2008-02-08
(歌詞です)
 


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ある日の「プラビックス発売5周年記念講演会」のメモです。

①日本の脳卒中患者さんは増え続けている
推計患者数(2010年)
 発症者数 291,000人/年
 有病者数 約3,100,000人 
 要介護者数 約1,850,000人

②脳卒中の分類
  血管が詰まるタイプ
   脳梗塞(TIAは脳梗塞そのものには分類されない)
    ラクナ梗塞
    アテローム血栓性脳梗塞
    心原性脳塞栓
  血管が破れるタイプ
    脳出血
    クモ膜下出血
(私的コメント;脳梗塞=脳血栓+脳塞栓という分類ないしは概念はどうなったのでしょうか)

③治療法と推奨グレード(脳卒中治療ガイドライン2009)
■ラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓のいずれも発症3時間以内はt-PA静注はクラスA
(私的コメント;個人的には何となく心原性脳塞栓は3時間以内でもt-PA静注により出血性梗塞が起こるのでは内科と心配です。小渕元総理や長嶋元監督の心原性脳塞栓に対する治療はどうだったのでしょうか。)
■アスピリンはラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓のいずれも発症時間に関係なくクラスA

④脳血管内治療用デバイス
Merel Retriever
Penumgra System

⑤新しいTIAの定義
局所脳虚血、脊髄虚血または網膜虚血に起因する、一過性の神経脱落症状で、急性脳梗塞梗塞の発生を伴わないもの。
AHA/ASA Strole Council:Stroke 2009; 40;2276−2293

 
⑥FASTER(Fast assessment of stroke and transuent ischaemic attack to prevent early recurrence);a randomized controlled pilot trial
 
⑦脳梗塞急性期治療の目的のひとつは「再発予防」であり、いち早く抗血小板療法を開始する必要がある。
そのため、プラビックスは経口不能でも経管にて初日から投与する。
 
⑧プラビックスはADP凝集をしっかりと抑制することが確認されている。
脳梗塞再発の予防は非常に重要であり、もっとも効果の高いプラビックスを最初から単剤にて使用する。
プラビックスは副作用も少なく、使いやすい薬剤であるが、 肝機能のチェックはしっかりと行うことが必要である。
脳血管障害はATIS の一病型であり、血小板の活性化が強く関与するので、全身のケアの意味もこめてプラビックスを選択する。
                 (続)

 

<番外編>
座談会 急性期脳血管障害の診断と治療
〜一過性脳虚血発作(TIA)を中心に
http://medical.nikkeibp.co.jp/all/special/sa/tia-plavix/
■TIA発症後90日以内に発症した脳梗塞の約半数は、TIA発症後48時間以内に発症していることがわかり、迅速な評価および治療開始の重要性が指摘sれている。
■英国で行われたEXPRESS(Early use of eXisting PREventive Strategies for Stroke)Studyでは、即時入院とならなかったTIAあるいは軽症脳卒中の患者さんを対象に、抗血小板薬、降圧薬などによる早期治療介入の影響が検討された。
TIAおよび軽症脳卒中発症後、早期に治療介入を行った群では脳卒中発症リスクが約80%も有意に低下した。

 
■これまでTIAは脳および網膜の虚血症状が24時間以内に完全に消失する病態と定義されていたが、実際には1時間以内に消失するケースが多いことが指摘されている。
■画像診断の進歩に伴い、脳組織の状態を反映したTIAの定義を求める動きも広がっている。
ある検討では、症状が3分間以上持続するケースがほとんどで、数秒で症状が消失する場合はTIAではない可能性が高いと考えられる。
症状の持続時間は1時間以内が約半数を占め、ときには同じ症状を繰り返す。
TIAの場合、受診時には症状が消失していることが多いため、診断に際しては患者さんに発作時の様子をしっかり確認することが大切である。
発作の内容から局所脳神経症状が認められた場合はTIAと診断してよいと思われるが、疑わしい場合は画像診断によって病巣の有無などを確認する。
 

■TIAは治療しなくても短時間で症状が消失するため、患者さんやその家族のみならず医師からも軽視されることがある。
しかし症状が消失しても原因は残っている。
TIA発症後2日以内の脳梗塞発症リスクは5%、90日以内では10~15%と報告されており、脳梗塞後の再発リスクよりも高いことがわかっている。
脳卒中治療ガイドライン2009では「TIAを疑えば、可及的速やかに発症機序を確定し、治療を直ちに開始(グレードA)」と記載されている。
■専門医が診療した場合、TIA発症後2日以内の脳梗塞発症リスクは0.6%、7日以内では0.9%と非常に低いことが報告されている。
■脳卒中治療ガイドライン2009では、非心原性TIAの脳梗塞発症予防には抗血小板薬のアスピリン、クロピドグレル投与をグレードAとして推奨している。
 
 
 
■ 欧州脳卒中機構(ESO)のガイドラインでは、抗凝固療法を必要としない非心原性の脳梗塞やTIAの場合は、アスピリンとジピリダモールの併用、クロピドグレル単独投与を推奨している。
また、米国心臓病協会(AHA)のガイドラインでは、非心原性脳梗塞またはTIAには、アスピリン単独、アスピリン/ジ ピリダモール合剤、クロピドグレル単独投与を初期治療として推奨している。
 

■TIAの診断では脳梗塞と同様に、心原性、非心原性といった病型の診断が大切で、治療では非心原性の場合は抗血小板薬、心原性の場合は抗凝固薬の投与が重要である。
 

 

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欧米人の頭蓋内出血の頻度との違いを考察
大規模臨床試験CSPS 2の結果から学ぶこと
2011年2月、米メリーランド州ベセスダで開催された第13回米国実験的神経治療学会年次総会(American Society for Experimental NeuroTherapeutics 13th Annual Meeting:ASENT)の国際シンポジウムで、埼玉医科大学国際医療センター神経内科教授の棚橋紀夫氏は、「大規模臨床試験−CSPS 2から学ぶこと(Mega Clinical Studies − Lessons from CSPS 2)」と題する報告を行った。

脳梗塞の再発予防における抗血小板療法の効果は、多くの臨床試験で示されているが、それらの試験の大部分は欧米で行われている。

そこで、日本人に対する抗 血小板療法の検証が求められていた。CSPS(Cilostazol Stroke Prevention Study)では、日本人脳梗塞症例を対象に、シロスタゾール(200mg/日)とプラセボの比較が行われ、シロスタゾール群において41%のリスク減少が示された。
続いて行われたCSPS 2では、日本人脳梗塞症例を対象にシロスタゾールとアスピリンの比較が行われた。
このCSPS 2について棚橋氏は、わが国で初めての長期・大規模の第IV相臨床試験であったと述べた。


これまで欧米で行われた試験では、トロンボキサンA2産 生阻害薬であるアスピリンやADP受容体阻害薬であるクロピドグレルなどの効果が検証されてきた。
一方、シロスタゾールは、これらの薬剤とは異なり、ホス ホジエステラーゼ(PDE)III阻害作用を有し、抗血小板作用のほか血管内皮機能改善作用、血管拡張作用、抗動脈硬化作用などを示すと、同氏は指摘した。

CSPS 2の概要については、試験対象者数(各群約1300人)、参加施設数(294施設)、試験期間(5年)、主要評価項目(脳卒中の発症:脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)、登録基準(脳梗塞発症182日以内の症状が安定し、CTあるいはMRIで梗塞関連病巣が検出された、非心原性脳梗塞患者)などを解説。

結果については、以下の3点を報告した。
(1)主要評価項目とされた脳卒中の発症率(/人・年)は、シロスタゾール群2.76%、アスピリン群3.71%で、 シロスタゾール群において25.7%の有意なリスク減少がみられた(p=0.0357、図1)。
(2)副次的評価項目とされた複合項目(脳卒中、TIA、 狭心症、心筋梗塞、心不全、入院を必要とする出血)に関しては、シロスタゾール群において20.1%の有意なリスク減少がみられた (p=0.0437)。
(3)出血イベント(脳出血、クモ膜下出血、入院を必要とする出血)は、シロスタゾール群0.77%、アスピリン群1.78%で、 シロスタゾール群において54.2%の有意なリスク減少がみられた(p=0.0004、図2)。

結論として「日本人脳梗塞症例において、シロスタゾールはアスピリンと比較して有意な脳卒中再発抑制効果を示し、出血性副作用も有意に少なかった。
したがって、シロスタゾールは脳卒中再発予防における第1選択薬として適している」と述べた。
 
 

図1 主要評価項目(脳卒中)
 



 
図2 出血イベント(脳出血、クモ膜下出血、入院を必要とする出血)
 
 

CSPS 2のサブ解析の結果、ラクナ梗塞症例ではシロスタゾール群で出血性脳卒中のリスクが有意に減少
続いて棚橋氏は、CSPS 2のサブ解析の結果を以下のように報告した。
(1)アテローム血栓性脳梗塞症例における脳卒中の発症率は、シロスタゾール群2.08%、アスピリン群3.03%で、有意差は認められなかったものの、 シロスタゾール群で32%のリスク減少がみられた。

一方、ラクナ梗塞症例における脳卒中の発症率は、シロスタゾール群3.06%、アスピリン群4.07% で、有意差は認められなかったもののシロスタゾール群で25%のリスク減少がみられた。

(2)アテローム血栓性脳梗塞症例における脳梗塞の発症率は、シロスタゾール群1.77%、アスピリン群2.45%で、有意差は認められなかったもののシロスタゾール群で28%のリスク減少。

一方、ラクナ梗塞症例における脳梗塞の発症率はシロスタゾール群2.69%、アスピリン群2.88%で、有意差は認められなかったもののシロスタゾール群で7%の リスク減少がみられた(図3)。

(3)出血性脳卒中の頻度は、アテローム血栓性脳梗塞症例では、シロスタゾール群0.31%、アスピリン群0.59%と両群間に有意差は認められなかったが、ラクナ梗塞症例ではシロスタゾール群0.36%、アスピリン群1.20%と、シロスタゾール群において有意なリスク減少がみられた(p=0.0030、図4)。


 

図3 脳梗塞病型別にみた脳梗塞発症率



 
図4 脳梗塞病型別にみた脳出血発症率
 
 
日本人で頭蓋内出血の頻度が高いのは、ラクナ梗塞症例が多いことが理由と考えられる
棚橋氏は、日本人と欧米人において頭蓋内出血の頻度に差があることについても論じた。

すなわち、日本人脳梗塞症例を対象にサルポグレラートとアスピリンの 脳梗塞再発抑制効果を比較したS-ACCESS (Sarpogrelate-Aspirin Comparative Clinical Study for Efficacy and Safety in Secondary Prevention of Cerebral Infarction) の結果では、アスピリン群(アスピリン81mg/日)の頭蓋内出血の発症率(年)は1.0%で、CSPS 2での0.9%とほぼ同程度だった。

一方、欧米で行われたCAPRIE (Clopidogrel versus Aspirin in Patients at Risk of Ischemic Events)では0.3%(アスピリン325mg/日)CHARISMA (Clopidogrel for High Atherothrombotic Risk and Ischemic Stabilization, Management, and Avoidance) では0.1%(アスピリン75〜162mg/日)、 ESPRIT (European/Australasian Stroke Prevention in Reversible Ischemia Trial)では0.4%(アスピリン30〜325mg/日)と、いずれも日本人における結果と比べて低かった(図5)。

この成績に関して同氏は、一般住民を対象にした疫学研究の結果でも、脳出血の頻度は日本人・アジア人と欧米人の間には大きな差があることが示されており、 CHARISMAのデータを人種別に解析した結果でも、アジア人と黒人は出血性合併症のリスクが有意に高いことが示されていると指摘した。

また、CSPS 2の成績から出血性脳卒中の発症頻度はアテローム血栓性脳梗塞症例よりラクナ梗塞症例でより多くみられることから、同氏は「日本人を対象にした試験で出血性脳卒中の頻度が高い傾向がみられるのは、対象にラクナ梗塞症例が多く含まれていることが原因と考えられる」と指摘し、「これらのことから、欧米での試験 結果を日本人に適用する場合は、人種差を考慮する必要があるのではないだろうか」と述べた。


 

図5 日本人と欧米人対象の臨床試験における頭蓋内出血頻度の比較
 
出典  NM online 2011.5.31
版権 日経BP社
 
 
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