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日本医事新報 No.4500 2010.7.24 P86-87

以下は新聞記事からです。
【拡張型心筋症—心移植せず治療。臨床研究に注目。抗体取り除く「免疫吸着療法」。効果に慎重意見も】
<関連サイト>
拡張型心筋症に新治療
兵庫県立尼崎病院循環器内科の佐藤幸人先生の書かれた経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)に関する記事で勉強しました。
このPTSMAは2004年の保険適応となっています。
この手技は、外科手術に比較して低侵襲性であるものの、人為的に心筋壊死を作成する手技のために合併症として完全房室ブロック(CAVB),心室中隔穿孔、左前下行枝へのエタノール注入による広範囲心筋梗塞、死亡例も報告されています。
このPTSMAは「心筋焼灼」という言葉から「電気的」焼灼がイメージされますが中隔心筋へ高濃度エタノールを注入するalcohl ablationです。
経皮的中隔心筋焼灼術は遠隔期に突然死の危険性高い
オランダからの注意喚起報告
研究の背景:症状の改善は得られるが長期成績は不明
閉塞性肥大型心筋症(HOCM)は労作時の胸痛や呼吸困難,時として失神を生じる。
薬物治療としてはβ遮断薬やCa拮抗薬が用いられる。薬剤抵抗性のHOCMでは,心筋中隔切除術やDDDペーシングとともに,冠動脈に高濃度エタノールを注入して左室流出路狭窄の原因となる肥厚した中隔心筋を壊死させる経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)がある。
わが国の「肥大型心筋症の診療に関するガイドライン2007年改訂版」では,PTSMAは症状の改善は得られるが長期成績は不明とのことで,
(1)ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類Ⅲ度以上の症状を有し,薬剤抵抗性で,安静時ないし薬剤負荷時に30mmHg以上の左室内圧較差を認めるHOCM,
(2)左室内圧較差を原因とする意識消失発作を有し,安静時ないし薬物負荷時に30mmHg以上の圧較差を認めるHOCM,
(3)左室内圧較差(30mmHg以上)が関与する薬物治療抵抗性の発作性心房細動
―について,ClassⅡ※1またはClassⅡa※2の適応があると記載されている。
今回オランダから,薬剤抵抗性のHOCMに対するPTSMD※3には,長期間観察を行うと突然死の危険性があるというショッキングな内容の注意勧告が発表された(Circ Heart Fail 2010; 3: 362-369)。
Long-term outcome of alcohol septal ablation in patients with obstructive hypertrophic cardiomyopathy: a word of caution.
(Circ Heart Fail 2010; 3: 362-369)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/20332420
研究のポイント:3人に1人に有害事象,心筋中隔切除術の5倍の発生頻度
91例のHOCM(平均年齢54歳)に経カテーテル的に冠動脈中隔枝へPTSMAを行った。
ランダム化比較試験(RCT)は行いにくいので,その結果をpropensity scoreを用いて,心筋中隔切除術を行った40例と対比した。
一次エンドポイントは心臓死+致死性不整脈を含む突然死からの生還,二次エンドポイントは非心臓死+他の非致死性合併症である。
平均5.4年の経過後,PTSMA群では38%が一次または二次エンドポイントに到達し,21%が一次エンドポイントに到達した。
平均6.6年後における一次エンドポイント回避率はPTSMA群で有意に低く(P=0.01),1,5,8年後ではPTSMA群96%,86%,67%,心筋中隔切除術群100%,96%,96%であった(図)。
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一次エンドポイントの年発生率はPTSMA群4.4%に対し,心筋中隔切除術群0.9%であった。propensity scoreを用いた解析では,PTSMAが一次エンドポイントの有意な予測因子となった。
佐藤先生の考察:ICDの植え込みも同時に検討する必要がある
PTSMAを受けた患者では,長期観察を続けると3人に1人に有害事象が生じ,その発生頻度は心筋中隔切除術の5倍であるという大変ショッキングな内容である。
この論文の著者らは,有害事象は術直後ではなく,遠隔期に認められたことを強調している。
術直後は合併症がないように見えても,5~10年経過してみないとわからないということである。
さらに,突然死した症例ではほとんどの症例が突然死の危険因子(失神の既往,突然死の家族歴など)がない症例であり,全例植え込み型除細動器(ICD)が植え込まれておらず,ICDが植え込まれた患者では突然死が見られなかった。
心筋焼灼後の心筋梗塞による瘢痕形成が致死性不整脈の原因と考えられている。
心筋焼灼という手技自体が一次エンドポイントの危険因子であり,注入エタノールの量は危険因子ではなかった。
結論として論文著者らは,薬剤抵抗性HOCM患者の第一選択治療は心筋中隔切除術であると述べている。
わが国では冠動脈疾患同様,HOCMでも外科手術よりもカテーテル治療のほうが選択される傾向にあるかもしれない。
その場合,今後はICDの植え込みも同時に検討する必要があると思われる。
突然死の危険因子がない患者でも,PTSMA後に突然死が生じているからである。
※1 手技,治療が有効,有用であるというエビデンスがあるか,あるいは見解が広く一致していない
※2 エビデンス,見解から有用,有効である可能性が高い
※3 原著論文ではalcohol septal ablation(ASA)としているが,日本のガイドラインの表記に従い,経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)とした
出典 MT pro 2010.6.28
版権 メディカルトリビューン社
<経皮的中隔心筋焼灼術 関連サイト>
経皮的中隔心筋焼灼術:PTSMA
http://www.nms.ac.jp/nms/naika1/shinryo/PTSMA/index.html
経皮的中隔心筋焼灼術
http://www.mimuro-hp.sango.nara.jp/sinryo_jyunkan06.htm
■PTSMA : Percutaneous transluminal septal myocardial ablation
■ 1995年英国のSigwart博士らが始めた経皮的中隔心筋焼灼術は,左室内で流出路を圧排する異常な肥大心筋に灌流する冠動脈左前下行枝の側枝である中隔枝にエタノールを極少量注入して,異常肥大心筋をピンポイントに焼灼し,肥大心筋を痩せさせる(薄くする)ことによって左室内圧較差を消滅させる治療法です。
(私的コメント;左室内圧と大動脈圧の術後の改善を示した図は説得力があります)
経皮的中隔心筋焼灼術の適応について
http://www.jhf.or.jp/q&adb/6/5403.html
■この治療のためには、
第一に、治療が必要かつ奏効するような心筋肥大であることが前提になります。
第二に、症状があり、薬剤抵抗性であること。
第三に、圧較差が50ミリ以上あることが必要です。
しかも、そうした条件を満たしていたとしても、心筋壊死治療後の瘢痕による不整脈や突然死の危険があり得るとする考えもあります。
実施にはかなりの慎重さを要すします。
(私的コメント;左室流出路圧較差30mmHg以上を有する症例の予後は不良という報告があります。Maronら)
[PDF] 経皮的中隔心筋焼灼術とペース メーカー療法の併用により左室内 圧較差の消失に成功した閉塞性肥大型心筋症の1例
http://www.jcc.gr.jp/blue/jc-pdf/365-6(L).pdf
その他
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第15回日本冠動脈外科学会で「虚血性心筋症に対する左室形成術を再検証する-STICH trialをうけて」というタイトルのシンポジウムが行われました。
虚血性心筋症(ICM)そして虚血性拡張型心筋症(IDCM)を復習し直す機会として、このシンポジウムの記事で勉強しました。
##虚血性心筋症に対する左室形成術
##適切な症例選択と手技で効果
虚血性心筋症(ICM)に対する左室形成術(SVR)の効果を検討したSTICH(Surgical Treatment of Ischemic Heart Failure)trialは昨年,有効性を否定する結論を出し,世界中で議論を巻き起こした。
試験方法や手技を中心にさまざまな問題点が指摘され,取り下げを求める心臓外科医も少なくない。
第15回日本冠動脈外科学会のシンポジウム「虚血性心筋症に対する左室形成術を再検証する-STICH trialをうけて」(座長=国立循環器病研究センター・北村惣一郎名誉総長,東京大学大学院重症心不全治療開発講座・許俊鋭特任教授)では,わが国の心臓外科医が,適切な症例選択と手技により効果が得られることを主張した。
心筋症に対する移植以外の外科治療で最有力候補とされるSVR。初めての前向き臨床研究として行われたSTICH trialで,CABGにSVRを追加しても,CABG単独群を上回る予後は得られないことが示された(5年生存率72%)。
これに対して,
○左室瘤症例も含まれている
○左室容積の測定が一部の症例にしか行われていない
○術前LVESVIが83mL/m2と小さい
○SVRによる容積減少率は19%で,有効性を示唆している報告に比べて明らかに低い
○執刀医の経験が十分であったか疑わしい
など,さまざまな問題点が指摘されている。
シンポジストらは,ICMに対するSVRは,あまり大きくなっていない心臓に対しては高い効果が得られないが,コンセプトをよく理解した外科医が適切な適応選択,手技のもとで行えば,予後改善効果が十分に期待できるという点で一致した。
出典 Medical Tribune 2010.9.16
版権 メディカルトリビューン社
<関連サイト>
##適応はLVESVI 90mL/m2超えた時期/術前LVESVIに応じた縮小目標で
慶應義塾大学心臓血管外科の古梶清和専任講師らは,ICMに対するSVRの適応は左室収縮末期容積係数(LVESVI)が90mL/m2を超えた時期が適当との考えを示した。
また,心事故回避には,術前LVESVIに基づいて算出した術後左室拡張末期容積係数(LVEDVI)を目標に縮小することが望まれるとした。
#縮小目標設定後に心事故減少
古梶専任講師らは,1996~2010年5月にICM 33例(平均年齢61歳)にSVRを行った。
術前のLVESVIは平均116mL/m2,LVEDVIは158mL/m2,左室駆出率(LVEF)は27%。術後容積減少率は49%と高い。
5年非イベント(死亡または心事故)率は80%,非心事故率55%と,STICH trialに比べて予後は良好だった。
予後因子について多変量解析すると,術前LVESVIだけが有意な因子で,大きいほど生存率が低下することがわかった。
予後改善が見られなかったSTICH trialでは約80mL/m2だったことから,同専任講師は,SVRを行うのは90mL/m2を超えた時点が適当だろうとした。
さらに,心事故の影響因子について多変量解析すると,術前LVESVIと術後の心室性期外収縮残存が有意な因子だった。
心事故を起こした群と起こさなかった群で左室容積の推移を比較すると,心事故群では術後減少した容積が再び増加する傾向が認められ,これがおもな死因である心不全や不整脈につながっていると考えられた。
術後の容積増加は,左室が適切な大きさとなるようなSVRを行えば回避できる可能性がある。
そこで,その大きさを心事故との関連から検討したところ,術後LVEDVIの目標を,術前LVESVIに0.438を乗じ,56を加えた値とすることが妥当であるとの結果を得た。
この考え方に沿ったSVRを開始した2001年以降,心事故が明らかに減少する成績(図)が得られたという。

出典 Medical Tribune 2010.9.16
版権 メディカルトリビューン社
##心機能とMR改善,長期予後良好 ただしリモデリング進行所見が
国立循環器病研究センター心臓血管外科の戸田宏一医長らは,SVRにより重症ICMの心機能や僧帽弁閉鎖不全症(MR)の改善が認められ,長期予後も良好だったことを明らかにした。
ただし,長期経過においてリモデリング進行と推測されるデータが認められたことから,薬物療法の必要性も示唆した。
#LVESVIが112mL/m2から40%減
戸田医長らは,過去10年間にSVRを行ったLVEF 35%未満のICM 34例(平均年齢63歳)で,術後の心機能,左心形態や長期予後を検討した。
34例のニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類は平均2.9度,Ⅲ~Ⅳ度が71%。LVEF 25%,LVESVI 112mL/m2,左室拡張末期径(LVDd)63mm,左室収縮末期径(LVDs)52mmで,中等度以上のMRは62%認められた。
On-pump 冠動脈バイパス術(CABG)後にSVRと乳頭筋接合術,MRには強制的僧帽弁輪形成術を行った。
入院死亡は2例(6%)で,いずれも低心拍出量症候群が原因だった。
術後,LVEFは33%へ有意に改善。LVESVIも66mL/m2まで低下し,約40%の容積減少が得られた(図)。
NYHA心機能分類,脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)も有意に改善した。

ただし,5年後まで経過観察すると,MR gradeの有意な改善は持続して認められたが,LVDdの減少は3年以降有意ではなくなり,1か月後よりも増加していた。
同医長は「リモデリングとしてよいかは議論があるだろうが,LVESVIの減少効果が報告されているβ遮断薬,アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬などの薬物療法が,SVR後の長期予後改善に必要ではないか」と述べた。
遠隔期非イベント(死亡または心事故)率は4年後で約70%(心臓死は1例)と良好だった。
SVR後の死亡または心事故の影響因子について多変量解析を行うと,術前LVDd 65mm以上(ハザード比7.41)が有意な因子であることがわかった。
実際,LVDd 65mm以上群の遠隔期予後は65mm未満群に比べて有意に不良だったという。
出典 Medical Tribune 2010.9.16
版権 メディカルトリビューン社
##広範akinesis呈するIDCMは術後左室大きいと遠隔期予後不良
北海道大学病院循環器外科の若狭哲氏らは,広範なakinesis(左室壁無収縮)を呈する虚血性拡張型心筋症(IDCM)に対するSVRの予後因子について検討。
術前左室が小さいと術後の入院死亡リスクが高く,術後左室が大きいと遠隔期死亡リスクが高いことを報告した。
#術後左室大きいと術前も大
若狭氏らは2003年以降,IDCM 74例にSVRを実施してきた。
このうち広範なakinesisを呈した46例(平均年齢62.5歳)が今回の対象。左室瘤症例,心エコーなどの臨床所見が不十分な症例,術前LVEFが40%を超える症例は含まれていない。
術前NYHA心機能分類は平均3.2度。BNPは1,468pg/dL。MR gradeは2.8。LVDd 67.9 mm,左室内径短縮率(LVFS)14%,LVEF 27.9%,LVESVI 117.4 mL/m2。
術式はオーバーラッピング手術が約6割。CABGは9割近くで同時施行された。
術後,MR gradeは平均0.4まで有意に改善。
LVDd 60.3mm,LVFS 17.5%,LVEF 33.9%,LVESVI 71.0mL/m2と,心エコーパラメータも有意な改善が認められた。LVESVIの減少率は38.7%だった。
予後(平均27.1か月)を調べたところ,死亡は11例(23.9%),心臓死は5例(10.9%)。
5年生存率は全体で64.8%,非心臓死77.7%と患者背景を考えると良好だった。予後因子を検討すると,術前LVDdが小さい(64.5mm以下)と術後の入院死亡リスクが高く,術後LVDdが大きい(63.2mm以上)と遠隔期死亡リスクが高いことがわかった(図)。
術後左室が大きい症例は術前も大きく,左室収縮も不良であり,また同時施行したCABGの効果が十分得られなかった。
遠隔期死亡リスクは大動脈弁置換術を要した症例でも高かったという。

出典 Medical Tribune 2010.9.16
版権 メディカルトリビューン社
<STICH trial 関連サイト>
STICH trial
http://blogs.yahoo.co.jp/hirofu222/40086148.html
心室再建術の効果は根拠がない
http://www.doljapan.com/special/acc/2009/html/06.html
The STICH Trial
What Does It Tell Us and Where Do We Go From Here?
http://stroke.ahajournals.org/cgi/content/full/36/7/1619
Clinical Trials
Surgical Treatment for Ischemic Heart Failure (STICH) Trial
http://www.cts.usc.edu/clinicaltrials-stichtrial.html
Physician biases plague STICH trial progress, but enrollment on the rise, investigators say
http://www.theheart.org/article/116229.do
Physician biases plague STICH trial progress, but enrollment on the rise, investigators say
http://www.theheart.org/article/116229.do

篠田雅典 『磐梯高原の朝』 日本画
http://www.seikougarou.co.jp/sell/shinodamasanori/1058.html
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<きょうの一曲>
かつて原因不明とされた心筋症ですが,細胞工学,遺伝子工学などの手法を用いて病因解明が進み,治療法にも新たな展開が見られるます。
第74回日本循環器学会のプレナリーセッション「Cardiomyopathy UP to DATE」(座長=高知大学老年病・循環器・神経内科学・土居義典教授,ロンドン大学心血管科学研究所・William J. McKenna所長)での記事で勉強しました。
##~拡張型心筋症~ 細胞内蛋白の質制御機構の破綻が関与
トロント大学(カナダ)のPeter P. Liu氏は,拡張型心筋症(DCM)の成因に,細胞内蛋白の“質”を制御するprotein quality controlメカニズムの破綻による異常蛋白の蓄積がかかわっているなどの知見を明らかにした。
#異常蛋白の蓄積が引き金に
まずLiu氏らは,アクチンフィラメントの切断・重合阻止などの調節蛋白ゲルソリンが,HIF-1α,DNase Iの活性化や,抗アポトーシス生存因子のダウンレギュレーションなどのメカニズムを介して,心不全の進展に重要な役割を担うことを,動物実験で見出した。
一方,熱ショック蛋白α-B-crys-tallinのミスセンス突然変異は,異常蛋白のアミロイド沈着を伴ってデスミン関連心筋症を引き起こす。通常,生体内には細胞内蛋白の分解経路としてユビキチン・プロテアソーム系(UPS)とオートファジー(自食作用)・リソソーム系の2つの経路が存在し,細胞内でうまく折り畳まれずに生じたunfoldの蛋白や凝集体などの異常蛋白を処理し,細胞内蛋白の質を制御している。
したがって,UPSの障害による異常蛋白の増加,その結果生じるオートファジーの過剰な活性化は心筋細胞障害,細胞死を来す。
そこで同氏らは,DCM患者のプロテオミクス解析,遺伝子発現解析などによりDCM関連遺伝子候補を探索。ストレス反応蛋白がカスパーゼを介して細胞死の活性化を来し,DCMに関連することを突き止めた。
異常蛋白が蓄積すると,unfoldの蛋白の反応が活性化され,細胞内シグナル経路を修飾してリモデリングを惹起,同時にカルシウム(Ca)の過剰存在下でカスパーゼを活性化し,最終的にアポトーシスに至る。
異常蛋白の蓄積はまた,炎症細胞を介する経路からも,細胞死や線維化を招く。
以上から,同氏は「異常蛋白の蓄積減少,異常ストレスの除去,UPS系やオートファジー・リソソーム系メカニズムの改善は,新しいDCM治療につながる可能性がある」とした。
##~拡張型心筋症による重症心不全~ 免疫吸着療法が代替療法として有望
自己免疫異常は,ウイルス感染,遺伝子異常とともに心筋症の三大病因を成す。
慶應義塾大学循環器内科の吉川勉准教授らは,抗心筋自己抗体陽性のDCMによる重症心不全患者に対し,抗体を除去する免疫吸着療法が,新たな治療選択肢となる可能性を示した。
#BNP,LVEFなどが改善
吉川准教授らは,DCM患者の85%にミオシン重鎖,β1アドレナリン受容体,ムスカリンM2受容体,Na-K-ATPase,ラミニン,ミトコンドリアなどの抗心筋自己抗体が検出されることを明らかにしている。
そこで,DCMによる重症心不全患者16例(男女各8例,年齢53歳)を対象に,抗体を除去する免疫吸着療法が心機能,神経体液性因子やサイトカインなどに及ぼす影響を検討した。
今回免疫吸着療法に用いられたのは,低抗原性で免疫グロブリン(Ig)G3サブクラスに高親和性のトリプトファンカラム。
1回2時間血漿2,000mLを処理するセッションを3~5回実施した。患者の背景因子は,ニューヨーク心臓協会(NYHA)心機能分類III度12例,IV度4例で,β1アドレナリン受容体抗体陽性が14例,ムスカリンM2受容体抗体陽性13例,アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が7例,β遮断薬が16例に使用されていた。
検討の結果,血漿脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)はベースラインの752±156pg/mLから免疫吸着療法施行後432±96pg/mLへ(P=0.016),左室駆出率(LVEF)は18±2%から施行3か月後に21±2%へ(P=0.039),6分間歩行距離は314±39mから施行後360±30mへ(P=0.01),それぞれ有意に改善。
しかし,血漿中の炎症性サイトカイン腫瘍壊死因子(TNF)α,インターロイキン(IL)- 6は施行前後で有意な変化はなかった。
今回の結果を受けて,免疫吸着療法の有用性を検証する大規模臨床試験が進行中であるという。
同准教授は「トリプトファンカラムを用いて抗心筋自己抗体を除去する免疫吸着療法は,DCMによる重症心不全の有望な代替療法となる可能性がある」と述べた。
##~肥大型心筋症~ QOLと長期生存改善には総合管理が不可欠
肥大型心筋症(HCM)の予後に影響する主要な決定因子は心臓突然死と心不全の進行であり,これらの防止が患者管理の鍵となる。
榊原記念病院(東京都)の高山守正副院長は,同院での取り組みについて解説した。
#家族向けトレーニングコースも
同院ではHCM患者に対し,次のような総合管理方針を定めている。
(1)薬物治療の調整
(2)的確な心エコーや心臓MRI評価
(3)心臓突然死のリスク層別化
(4)適応例への植え込み型除細動器(ICD)の積極的使用
(5)薬物治療抵抗性の有症状患者への経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)
(6)PTSMA不適切例への外科的中隔心筋切開切除術(7)PTSMAまたは外科手術後,不動が長引いた患者への心臓リハビリテーション
(8)患者家族への心脳蘇生法の教育
(9)ICD適応外患者への自動体外式除細動器(AED)の自宅設置(10)外来での定期的なフォローアップ。
薬物療法に関し高山副院長は,閉塞性HCM(HOCM)では,ACE阻害薬,ARBはガイドラインでも禁忌であるにもかかわらず,紹介例の24%に投与されていたと注意を促した。
また,HCMの状況やリスク評価におけるMRIの役割を強調。
しかし,リスク評価によっても致死性不整脈の発生時期は予期できないとして,ICD植え込みの重要性を指摘した。
一方,同院におけるPTSMAの適応は,
(1)適切な薬物治療下でNYHA心機能分類IIm~IV度
(2)安静時または誘発時の圧較差>30mmHgである。
2007年12月17日~10年3月1日に63例に施行し,圧較差の有意な改善,ペースメーカー植え込み3例,ICD植え込み8例との成績を得ている。
また,心脳蘇生法の家族向けトレーニングコースを20年以上にわたって毎月実施しており,これにはAEDの使用方法なども含まれる。
現在,ICD適応外のHCM患者4例が,自宅にAEDを設置しているという。
同副院長は「HCM患者のQOLや長期生存改善には,コメディカルの役割や家族の協力を含めた総合管理が欠かせない」と強調した。
出典 Medical Tribune 2010.4.15
版権 メディカル・トリビューン社

(東京・白金台 「八芳園」 2010.6.12撮影)
<きょうの一曲>
2008ピティナ・入賞者記念コンサート 中村芙悠子/シューベルト:3つのピアノ曲 D.946 第1番 変ホ長調
http://www.youtube.com/watch?v=WKTCfHybg78
シューベルト : 3つのピアノ曲(即興曲)
http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/schubert/000309.html
その他
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井蛙内科/開業医診療録(4)2009.10.16~
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井蛙内科/開業医診療録(3)~2009.10.15
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井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~
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井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21
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(内科医向き)
があります。
青少年運動選手の突然死予防に心電図検査が有用であるという記事で勉強しました。
何の変哲もない報告のようですが、米国では運動選手の心電図検査は任意であるケースが多いようです。
心臓突然死
http://yaplog.jp/hurst/archive/39
で見る限り日本やイタリアの方が、この分野では進んでいるようです。
米国の文献を読んでいてアレって思うようなことがあります。
どうやら医療情勢が日本と違っている場合もあるようです。
米国の論文が必ずしも世界標準とは限りません。
「一つの国の論文」という捉え方も必要な場合もありそうです。
米国一の野球チームを決める試合を「ワールドシリーズ」と呼ぶ国です。
米国 青少年運動選手の突然死予防
ルーチンのECGは費用効果高い
■スタンフォード大学心血管医学のMatthew Wheeler博士らは「米国では青少年スポーツ選手の突然死リスクを心電図(ECG)により評価することは,費用と救命効果の点で妥当である」との研究結果をAnnals of Internal Medicine(2010; 152: 276-286)に発表した。
#費用効果低いとされてきた通説
■米国ではこれまで「プロレベルの競技に参加する前の青少年スポーツ選手へのルーチンのECG検査は,救命に役立つかもしれないが費用がかかりすぎる」との見解が主流だった。
しかし,今回の研究結果はそれとは対照的であった。
■筆頭研究者のWheeler博士は「今回の研究から,ECGと病歴,身体検査の併用が,スポーツ選手における潜在的な心疾患へのスクリーニング戦略として望ましいことがわかった。この方法により,米国の医療制度で一般的に許容される範囲の費用で,ほとんどの選手を救命できるだろう」と述べている。
■今回の研究目的は,スクリーニング費用を科学的に検証し,ECGによるスクリーニングが青少年スポーツ選手で実施されない理由が費用にあるのか否かを明らかにすることだった。
同博士は「そのためには,長期的な救命効果の可能性とは関係なく,どの程度費用がかかるのかを概算する必要があった」と述べている。
研究責任者でスタンフォード肥大型心筋症センターのEuan Ashley所長によると,今回の研究では費用効果の科学的分析を試みたことになる。
■現在,肥大型心筋症(HCM)などの疾患を検出するルーチンのスクリーニング法として,多くのプロスポーツ選手に対してECG検査が義務付けられているが,大学生や高校生などの青少年の選手は対象外で,通常,身体検査と病歴の提出のみが課せられている。
その理由としては,ECG検査は有用だが費用がかかりすぎるためとするのが一般論であった。特に,死亡率が低い集団ではそのように考えられていた。
伊での長期成果がきっかけに
■しかし,1982年から青少年のスポーツ選手に対するルーチンのECGスクリーニングを義務付けているイタリアで,検査導入後に競技中の突然死が約90%減少したとする研究結果が発表され,同様の検査が米国でも実施可能かどうか検討された。
■Wheeler博士は「イタリアの研究では,25年間にわたるスクリーニングの綿密な記録が残されており,それがわれわれにとってスクリーニングの有用性を示す情報源となった」と述べている。
■同博士らは,イタリアでの研究結果に基づいて,疾患罹患率やスクリーニング方法の違いなど,米国とイタリアで異なる変数を調整したモデルを作成した。
さらに,この問題を検討した多数の小規模研究データも収集し,解析した。
■その結果,ECGをスクリーニングに加えると合計費用は1人当たり89ドルとなるが,検査人数1,000人当たり年間2.1人を救命できることが明らかになった。合計費用には初回検査と追加検査,および治療費が含まれている。
共同研究者で同大学内科/医療研究政策学のPaul Heidenreich准教授は「今回の研究では,検査から治療までの合計費用を検討している。
これはスクリーニングが医療システムに与える影響を検討するうえで不可欠である」と述べている。
また,年間1人救命するための費用効果比は4万2,900ドルとなることがわかった。
■共同研究者で同大学医療研究政策学/心血管医学のMark Hlatky教授は「費用と効果の比には,スクリーニングをすれば追加の費用がかかることが反映されるが,死亡率の減少による恩恵が得られる。1人当たり年間5万ドル未満の費用増加は,米国では一般的に費用効果が高いとして許容される範囲である。10万ドルを超える場合は許容されないことが多い」と説明している。
HCMはスポーツ選手の死因のトップ
■スポーツ選手の突然死はまれであるが,スポーツ選手のECG所見では,若齢選手のHCM,QT延長症候群などによる突然死の徴候に注意が向けられる。
米国ではHCMはスポーツ選手の死因の1位を占めている。
■全米では,500人に1人がHCMである。HCMでは遺伝的欠陥により心筋が肥大し,心拍リズムに異常を来し,心停止リスクが高まる。無症候のまま突然死することもある。
スポーツ選手でHCMが発見されれば,激しい練習をやめることが推奨される。
出典 Medical Tribune 2010.4.22
版権 メディカル・トリビューン社
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(内科医向き)
があります。
第72回日本循環器学会特集の記事で「心筋症」を勉強しました。
~ EV関連DCM ~
TLR8発現量多いほど臨床転帰悪い
エンテロウイルス(EV)は拡張型心筋症(DCM)における炎症反応との関連性が報告されている。
岩手医科大学第二内科・循環器医療センターの佐藤衛氏は,ヒトToll様受容体(TLR)8とそのアダプター分子,MyD88がEV関連DCMにおけるEV複製と関係しているかを検討。
両分子の発現量が多いほど臨床転帰が悪いと報告した。
DCM群でTLR8とMyD88発現量が有意に多い
心筋組織からEV RNAが検出されたDCM患者72例(平均年齢57±1歳)を対象とし,左室機能が正常な20例(同56±6歳)を対照群とした。
年齢,性,収縮期血圧,拡張期血圧などは両群間に差が認められた。
TLR8,MyD88のmRNAおよびEV RNA(プラス鎖,マイナス鎖)の発現量は逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)で求め,免疫染色によりこれらの分子の細胞ソースを確認した。平均426日間の追跡調査を行い,臨床イベント(総死亡および心不全発症)を検討した。
その結果,TLR8とMyD88のmRNA発現量は対照群と比べてDCM群で有意に多く(P<0.01),DCM群におけるTLR8 mRNA発現量とMyD88 mRNA発現量には正の相関が認められた(r=0.60,P<0.001)。
同様に,TLR8 mRNA発現量とEV RNAの発現量にも正の相関が認められた(r=0.76,P<0.01)。
一方,TLR8,MyD88ともに,左室容量とは正の相関,左室駆出率とは負の相関が認められた。
免疫染色ではEV蛋白陽性心筋細胞にTLR8とMyD88の発現が認められた。
追跡期間中,心臓死が3例(4.2%),心不全が11例(15.3%)あり, TLR8の発現量が最も多い第3三分位群では他の2群に比べて心イベント回避生存率が有意に低かった。
同様の結果はMyD88に関しても得られた。
以上から,佐藤氏は「EV関連DCM患者におけるTLR8とMyD88発現量はEV RNA複製に対する免疫応答に関与しており,臨床転帰にも関係している」と結論した。
~ MMP-2 ~
サルコメア遺伝子変異を有するHCM患者の予後予測に有用
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-2が肥大型心筋症(HCM)の予後を規定する左室機能不全や心筋リモデリングに関係していると報告されていることから,金沢大学循環器内科の舛田英一氏らは,サルコメア遺伝子変異を有するHCM患者を対象に,この知見の臨床的妥当性を検討。MMP-2の血中濃度が心イベント予測のマーカーとして有用であることが示唆されたという。
カットオフ値800ng/mL
舛田氏らは,サルコメア遺伝子変異を有するHCM患者31例(平均年齢56.4歳)に対して,酵素免疫アッセイ法を用いてMMP-2の血中濃度を測定。平均48か月の追跡期間中の心イベント(心不全または心室細動による入院)および心臓死を検討した。
心エコー所見は,心室中隔壁厚(IVST)13.7±4.9mm,左室後壁厚(PWT)10.4±2.4mm,最大左室壁厚(MWT)15.1±5.4mm,左室拡張末期径(LVDd)49.0±9.0mm,左室内径短縮率(FS)31.1±12.3%,左房径(LAD)41.8±5.5mm,血中MMP-2値は883±266ng/mLだった。
Nojiらの報告(Circ J,2004)で,FS 25%以上のHCM患者の平均がMMP-2値800ng/mLと対応することが示唆されていることから,今回の患者をMMP-2値800ng/mL未満(A群)と800ng/mL以上(B群)に分けた。
その結果,A・B群間で IVST(P=0.01),LVDd(P=0.02),FS(P=0.002),MMP-2(A群685±98,B群1,069±238;P<0.0001)に有意差が認められた。
また,各患者のMMP-2値をグラフにプロットしたところ,心イベントが発生しなかった患者のMMP-2値は800ng/mL前後に集まることが確認された。
同氏は「サルコメア遺伝子変異を有するHCM患者では,血中MMP-2値800ng/mLが予後予測のカットオフ値と考えられるかもしれない」と結んだ。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M41191062&year=2008
<参考サイト>
拡張型心筋症
http://www.geocities.jp/study_nasubi/c/c54.html
原因不明の心不全で、本症の病因としてウイルス感染との関連が注目され、本症の心筋からPCR法など分子生物学的方法によりエンテロウイルスやC型肝炎ウイルスなどのウイルスゲノムが検出されており、検討が続けられている。
Toll様受容体
http://ja.wikipedia.org/wiki/Toll%E6%A7%98%E5%8F%97%E5%AE%B9%E4%BD%93
動物の細胞表面にある受容体タンパク質で、種々の病原体を感知して自然免疫(獲得免疫と異なり、一般の病原体を排除する非特異的な免疫作用)を作動させる機能がある。
脊椎動物では、獲得免疫が働くためにもToll様受容体などを介した自然免疫の作動が必要である。
感染に応答する宿主免疫機構
http://www.biken.osaka-u.ac.jp/biken/BioScience/page12/index_12.html#midashi07
Toll様受容体のシグナル伝達機構には、どのような分子機構が関与しているのだろうか。
先述のように、 IL-1受容体、および、Toll様受容体の細胞質内領域には、TIRドメインと呼ばれる共通の領域が存在する。この領域は、TIRドメインを持つMyD88という細胞質内に存在するアダプター分子と会合する。
この会合は、最終的には、NF-κB, MAPK(mitogen-activated protein kinase)カスケードを活性化に至るシグナル伝達経路を活性化する。
この経路は、IL-1受容体、Toll様受容体ファミリーに共通の経路である。
MyD88は、Toll様受容体刺激によるサイトカイン産生誘導に必須である。
Increased Circulating Matrix Metalloproteinase-2 in Patients With Hypertrophic Cardiomyopathy With Systolic Dysfunction
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002667539/
Changes in the release and activity of MMP-2 and TIMP-2 may be associated with the mechanisms responsible for cardiac remodeling in patients with HCM.

<MR面会備忘録(H20.6.12>
月1回のMRとの面談の中での話です。
■J-PREDICT(Japan Prevention Trial of Diabetes by Pitavastatin in Patients with Impaired Glucose Tolerance)が進行中。
耐糖能異常患者におけるHMG-CoA reductase阻害薬pitavastatinの糖尿病予防効果の検討。
http://www.ebm-library.jp/circ/doc_japan/J0056.html
目的: 主要アウトカム評価項目:1回の経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)陽性に基づく新規糖尿病の発症;空腹時血糖値に基づく新規糖尿病の発症。
副次アウトカム評価項目:臨床診断に基づく新規糖尿病の発症;新規糖尿病発症までの時間;耐糖能の改善;心筋梗塞;うっ血性心疾患;狭心症;血行再建術施行;脳出血;脳梗塞;くも膜下出血;一過性脳虚血発作など。
■「リバロ」カナダで販売
2008/06/05-19:07 興和、11年にカナダで販売へ=高コレステロール血症治療剤を
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200806/2008060500826
医薬品製造の興和(名古屋市)は5日、子会社で英現地法人のコーワ・ファーマシューティカル・ヨーロッパと、ベルギーの化学・医薬大手ソルベイグループのカナダ現地法人ソルベイ・フォーマが、高コレステロール血症治療剤「ピタバスタチンカルシウム」(国内製品名「リバロ錠」)のカナダでの販売についてライセンス契約を締結したと発表した。
■合剤の降圧剤が今後目白押しで発売予定。
タケダがアムロジピンのジェネリックを発売予定(?)。その後ブロプレスとの合剤(?)
もし本当だとすれば「CASE-J試験」っていったい何だっただというお話。
「CASE-J」
http://www.takeda.co.jp/press/article_1289.html
CASE-J試験は、日本人のハイリスク高血圧症患者4,728例を対象に、わが国の高血圧症治療薬として最も繁用されているアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のブロプレスとカルシウム拮抗薬のアムロジピンとを比較した、日本で最初の大規模臨床試験です。
・心血管系イベント発症抑制に対し、ブロプレスはアムロジピンと同程度の抑制効果が認められました(発症率は両群とも5.7%)。<主要評価項目>
・全死亡の発症率は両群間で有意差はありませんでした。しかしながら、肥満度の高い患者層でブロプレスはアムロジピンと比較してそのリスクを49%減少させました(p=0.045)。
<副次評価項目>
・ 糖尿病の新規発症に対し、ブロプレスはアムロジピンと比較して新規発症リスクを36%減少させました(p=0.030)。さらに、肥満度が高くなるほどブロプレス群はアムロジピン群と比較してより顕著に糖尿病の新規発症を抑制しました。
第一三共がオルメテックとカルブロックの合剤(?)
今後ARB+CCBの合剤の流れ?
ガセネタかも知れません。
読んでいただいてありがとうございます。
コメントお待ちしています。
他に
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」
http://wellfrog2.exblog.jp/
2008.5.21~ 「井蛙内科/開業医診療録」
http://wellfrog.exblog.jp/
~2008.5.21
があります。
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