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Post-MI Q wave an informative PCI outcome marker
心筋梗塞発症後のQ波は有益な経皮的冠動脈インターベンションの
予後マーカー
In patients with ST-segment elevation myocardial infarction (MI), baseline Q wave is more informative than time from symptom onset as a prognostic marker following primary percutaneous coronary intervention (PCI), according to researchers.
研究者によると、ST上昇型心筋梗塞(MI)患者において、ベースライン時のQ波は、初回経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行後の予後マーカーとして、症状発現からの時間よりも有益である。
"We use time from symptom onset as a key metric in evaluating heart attack patients," lead investigator Dr. Paul W. Armstrong told Reuters Health, but "the notion that one can accurately discern when a heart attack starts is clearly not the case in many instances."
「我々は心臓発作を呈した患者を評価する際の主な指標として、症状発現からの時間を用いている」、しかし「心臓発作がいつ始まったのかを正確に見極められるという考えは、多くの場合、当てはまらない」と主任研究者であるDr. Paul W. Armstrongはロイターヘルスに語った。
"Since the appearance of a Q wave on the baseline ECG is less subject to ambiguity, we reasoned it might add value to how patients respond to treatment and what ultimately happens to them," he added.
「ベースライン時の心電図上のQ波の波形は明確であることが多いため、患者がどのように治療に反応するか、また、最終的に患者はどうなるのかといった評価に役立つのではないかと我々は考えた」と同氏は補足した。
Dr. Armstrong of the University of Alberta, Edmonton, Canada, and colleagues studied data on more than 4500 such patients who had not had a prior infarction.
University of Alberta(カナダ エドモントン)のDr. Armstrongらは、梗塞の既往がない患者4,500名以上のデータについて検討した。
The team evaluated baseline Q waves and ST-segment resolution 30 minutes after primary PCI, according to their report in the April 28th issue of the Journal of the American College of Cardiology.
Journal of the American College of Cardiology誌4月28日号の報告によると、チームはベースライン時のQ波および初回PCIから30分後のST部分の回復について評価した。
Fifty-six percent of patients had baseline Q waves. At 90 days, compared to those without such findings, this group had a significantly greater mortality (5.3% versus 2.1%). This was also the case for a composite endpoint of death, congestive heart failure and shock (12.1% versus 4.8%).
患者の56%でベースライン時にQ波が認められた。90日後、このような所見がない患者と比較して、この群の死亡率は有意に高かった(5.3%対2.1%)。これは、死亡、うっ血性心不全およびショックの複合エンドポイントにも当てはまった(12.1%対4.8%)。
After adjustment, baseline Q wave, but not time from symptom onset, was significantly associated with a 78% relative increase in the hazard of 90-day mortality and a 90% relative increase in the risk of reaching the composite endpoint.
補正後、ベースライン時のQ波は90日死亡リスクにおける78%の相対的増加に、また複合エンドポイントに到達するリスクにおける90%の相対的増加に有意に関連していたが、症状発現からの時間にこの関連性は認められなかった。
"Interestingly," continued Dr. Armstrong, "the presence of a Q wave proved superior to the patient recollection of time from symptom onset."
Dr. Armstrongは「興味深いことに、Q波の出現は、症状発現からの時間についての患者の記憶よりも優れていることが証明された」と続けている。
"Hence," he concluded, "we are proposing this be used in the future as an additional guide to key issues, such as choice of treatment and studying specific high-risk patient subgroups in future clinical trials."
「我々は、将来的に治療選択などの主要課題への追加的指針としてベースライン時のQ波を用いるよう提言し、また今後の臨床試験では、特定の高リスク患者のサブグループについて検討していくつもりである」と同医師は結論付けている。
J Am Coll Cardiol 2009;53:1503-1509.
http://kanematsu-rmn.jp/news/kowa-souyaku/news2.php?mode=news&num=200905300033431
<番外編>
急性心筋梗塞に対する血栓溶解療法後に
ルーチンに行う早期血管形成術
Routine Early Angioplasty after Fibrinolysis for Acute Myocardial Infarction
W.J. Cantor and others
背 景
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行できない病院に搬送された ST 上昇型心筋梗塞患者の多くは,初回 PCI を適時に受けられず血栓溶解療法を受ける.血栓溶解療法後ルーチンに行う PCI の意義,および至適施行時期は確立されていない.
方 法
ST 上昇型心筋梗塞を発症し,PCI を施行できない施設で血栓溶解療法を受けた高リスク患者 1,059 例を,標準的治療(必要に応じて救済的 PCI のために他院に移送するが,それ以外は待機的に冠動脈造影)を行う群と,ただちに他院に移送し血栓溶解療法後 6 時間以内に PCI を行う治療戦略をとる群(ルーチン早期 PCI 群)のいずれかに無作為に割り付けた.全例に,アスピリンとテネクテプラーゼ(tenecteplase)に,ヘパリンまたはエノキサパリンを投与し,クロピドグレルの併用を推奨した.主要エンドポイントは,30 日以内の死亡,心筋梗塞の再発,虚血の再発,うっ血性心不全の発症または増悪,心原性ショックの複合とした.
結 果
心カテーテルは,標準的治療群では 88.7%の患者に無作為化後中央値 32.5 時間で行われたのに対し,ルーチン早期 PCI 群では 98.5%の患者に無作為化後中央値 2.8 時間で行われた.30 日の時点で,主要エンドポイントは,ルーチン早期 PCI 群の 11.0%,標準的治療群の 17.2%で発生した(早期 PCI の相対リスク 0.64,95%信頼区間 0.47~0.87,P=0.004).重大な出血の発生率に両群間で有意差はみられなかった.
結 論
ST 上昇型心筋梗塞を発症し血栓溶解療法を受けた高リスク患者を,血栓溶解療法後 6 時間以内に PCI を施行するため他院に移送することは,標準的治療と比較して,虚血性合併症発生率の有意な低下と関連していた.
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/360/360jun/xf360-26-2705.htm
原著
Routine Early Angioplasty after Fibrinolysis for Acute Myocardial Infarction
N Engl J Med 2009; 360 : 2705 - 18
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/360/360jun/xf360-26-2705.htm
<自遊時間>
日経新聞2009.7.1の「春秋」に、米軍の日本への核持ち込みをめぐり、日米間に密約があったと元外務次官が証言したエピソードが取り上げられていました。
当時は「密約はなかったつもり」と申し合わせしていたということで、落語「だくだく」の「くだり」を紹介していました。
聞いたことのある落語のような気もしましたが、「日本人の一般常識(?)」としてちょっと調べてみました。
だくだく
http://ja.wikipedia.org/wiki/だくだく
落語ネタの不思議なお話「だくだく」
http://www007.upp.so-net.ne.jp/fukasawa/dakudaku.htm
『だくだく』
http://www.radiodays.jp/item/show/300177
落語・だくだく
http://www.noevir-hk.co.jp/magazine/2009/03/post_20.html
だくだく 落語
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/05/post_b9c4.html
『だくだく』
http://www.radiodays.jp/item/show/300244
Any delay in angioplasty for ST-elevation MI ups mortality
ST上昇型心筋梗塞では血管形成術のわずかな遅れでも死亡は増加
Although myocardial infarction treatment guidelines recommend that percutaneous coronary intervention (PCI) be performed within 90 minutes of contact with medical personnel, new research shows that the risk of death increases steadily even within this window.
心筋梗塞(MI)治療ガイドラインでは、医療従事者との接触から90分間以内に患者に対し経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を実施するよう推奨しているが、新たな研究によると、この時間内にも死亡リスクは着実に高まることが報告されている。
As such, the findings that appear in the May 20th Online First issue of BMJ reinforce the message that there is no magic threshold at which point outcomes suddenly deteriorate and, therefore, PCI should be performed as soon as possible after an MI.
このため、ある時点から予後が突然悪化するような魔法の閾値は存在しないため、MI発症後、できる限り早期にPCIを実施しなければならないことがBMJ誌5月20日号オンライン早版で強調されている。
To look at how the door-to-balloon time impacts mortality of patients with ST-elevation MI, Dr. Saif S. Rathore from Yale University School of Medicine, New Haven, Connecticut, and colleagues analyzed data from 43,801 patients entered in the American College of Cardiology National Cardiovascular Data Registry.
病院到着からバルーン処置までの時間がST上昇型MI患者の死亡にどのように影響するかを調査するため、Yale University School of Medicine(コネチカット州ニューヘブン)のDr. Saif S. Rathoreらは、American College of Cardiology National Cardiovascular Data Registryに登録のあった患者43,801名のデータを解析した。
All of the subjects were seen at an acute care hospital in the US from 2005 to 2006 and had undergone PCI within 12 hours of MI.
全被験者が、2005年~2006年に米国の救急病院で受診し、MI発症から12時間以内にPCIを受けた。
The median time from medical system contact to PCI was 83 minutes. Roughly 58% of subjects were treated within the recommended 90 minute window, the authors note. The overall in-hospital mortality rate was 4.6%.
医療組織との接触からPCI施行までの時間の中央値は、83分間であった。
被験者のおよそ58%が、推奨通り90分間以内に処置を受けた、と著者は述べている。全体での院内死亡率は、4.6%であった。
As the door-to-balloon time increased, so did mortality: 30 minutes = 3.0%, 60 minutes = 3.5%, 90 minutes = 4.3%, 120 minutes = 5.6%, 150 minutes = 7.0%, and 180 minutes = 8.4% (p < 0.001).
病院到着からバルーン処置までの時間が長いほど、死亡は増加し、これらの内訳は、30分間で3.0%、60分間で3.5%、90分間で4.3%、120分間で5.6%、150分間で7.0%、180分間で8.4%であった(p<0.001)。
Decreasing the door-to-balloon time from 90 to 60 minutes reduced mortality by 0.8%, the findings indicate. With a drop to 30 minutes, mortality declined by an additional 0.5%.
病院到着からバルーン処置までの時間が90分間から60分間に短縮されると、死亡が0.8%減少したことを、本知見は示している。30分間に短縮されると、死亡はさらに0.5%減少した。
"Rather than accepting a 90-minute door-to-balloon time benchmark for primary PCI," the authors write, "our data support calls for an 'as soon as possible' standard." This approach, "using necessary safeguards against inappropriate treatment, offers the potential for notable reductions in mortality."
「病院到着からバルーン処置までの時間を90分間とする初回PCIの基準を受け入れることよりも、我々のデータは、『できる限り早く』を標準化する必要性を裏付けている。本アプローチでは、不適切な治療を防ぐために必要な手段を講じれば、死亡が著しく減少する可能性を示している」と著者は述べている。
BMJ Online First 2009. 出典 ロイターヘルス 2009-05-22 14:46:40 -0400
http://www.kanematsu-rmn.jp/news/astrazeneca/news2.php?num=200905230033224&mode=jpview
http://www.kanematsu-rmn.jp/news/astrazeneca/news2.php?num=200905230033224&mode=news
版権 ロイター通信社
<番外編> 心房細動
最近心房細動に関する講演会を聴きました。
復習の意味も込めて勉強し直してみました。
心房細動の解説Q&A(詳細解説)
http://www.m-junkanki.com/heart_diseases/atrial_fibril.html
心房細動
http://ja.wikipedia.org/wiki/心房細動
■Framingham studyによると、心房細動は発症直後は数ヶ月間の死亡率は高いが、その後、死亡率の傾きは洞調律の患者と変わらないとされている。
このデータは診断時に心不全や脳梗塞の既往がある患者を含んでいるため、このデータはすべての心房細動の患者で急性期で予後が悪いという意味を示さない。
心筋梗塞、脳梗塞の既往がなければまずは落ち着いて対処できる疾患であるといえる。
■治療の順序としては、まずは背景因子の治療、抗凝固療法、最後に心房細動自体の治療と考える。
■生活習慣病のコントロールが不十分ならば、抗凝固療法などをおこなってもあまり生命予後は変わらないとされている。
■発作性心房細動の治療にβブロッカーやワソランは単独では用いられないが併用はよくされる方法である。
これは心室レートを抑制し自覚症状を改善させることが目的である。
βブロッカーの場合は心房粗動が生じたときに1:1伝導を防止する効果もあり、交感神経賦活化による不整脈発生を抑制する効果がある。
■発作性心房細動では慢性心房細動に比べれば脳血管障害のリスクは低いと考えられているが、CHADsスコアで1点以上のリスクがある患者ではワーファリンによる抗凝固療法が必要と考えられている。
■AFFIRM Studyでは慢性心房細動に対してレートコントロールを行っても、リズムコントロールを行っても患者の生命予後、心血管イベントに有意差を認めなかった。
■慢性心房細動か持続性心房細動かの判定に苦慮したら、年齢、左房径(40mm以上)、f波の消失などの所見を参考にする。
■ 迷走神経緊張型発作性心房細動に対しての治療
・・・ムスカリン受容体((M2))遮断作用を持つのはジソピラミドとシベンゾリンである。
■本症に対する手術療法にはカテーテル・アブレーションがある。
これはフランス·ボルドーのMichel HaïssaguerreとPierre Jaïsらによってはじめられた方法で、心房の筋肉を焼いておもに肺静脈を電気的に隔離する手術である。
Haïssaguerre M, Jaïs P, Shah DC, Takahashi A, Hocini M, Quiniou G, Garrigue S, Le Mouroux A, Le Métayer P, Clémenty J., Spontaneous initiation of atrial fibrillation by ectopic beats originating in the pulmonary veins., N Engl J Med. 1998 Sep 3;339(10):659-66.
不整脈・心房細動に有効な治療
http://www.sakakibara-hp.com/menu_ka/abr/index.htm
St Jude Medical wins CE Mark for EnSite Velocity cardiac mapping system
http://regulatoryaffairs.pharmaceutical-business-review.com/news/st_jude_medical_wins_ce_mark_for_ensite_velocity_cardiac_mapping_system_140509
[PDF] 心房細動治療(薬物)ガイドライン
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2006_ogawa_d.pdf
不整脈に対するカテーテルアブレーション治療
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~cardio/k/13.html
奈良医大第1内科
EnSite System
右房内に留置された3-Dマッピング用のバルーン



http://www.naramed-u.ac.jp/~1int/00A-dr/04dr-rinshou3.html
<自遊時間>
当院でも新型インフルエンザが見つかっちゃってしまいました。
血清クレアチニン低値と2型糖尿病
http://wellfrog3.exblog.jp/d2009-06-29
新型インフルエンザの感染力
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2009/06/29

村田 省蔵 旭日(三浦観音崎) F8
http://www.ichimainoe.co.jp/index/murata_shozo.html
その他
ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~ http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
があります。
非ST上昇型急性冠症候群(NSTEMI)に対してはあまり早期から抗血小板薬は投与しないほうがよいという報告で勉強しました。
非ST上昇型急性冠症候群への抗血小板薬投与は、血管造影12時間以上前ではリスク増大
非ST上昇型急性冠動脈症候群の患者への、血管造影前の、抗血小板薬、糖蛋白IIb/IIIa阻害剤の投与は、12時間以上前では、血管造影後の投与(PCI前)と有効性が変わらないばかりか、安全性の面で、非致死的出血リスクの上昇および輸血の必要性が増加することが明らかになった。
これまで、同剤投与の開始時期については明らかにされていなかった。
報告は、アメリカ・Brigham and Women’s病院TIMI(Thrombolysis in Myocardial Infarction)研究グループのRobert P. Giugliano氏らによるもので、早期投与はハイリスク患者の虚血性合併症予防に有効であるとの仮説を立て行われたEARLY ACS(Early Glycoprotein IIb/IIIa Inhibition in Non.ST-Segment Elevation Acute Coronary Syndrome)試験の結果。NEJM誌2009年5月21日号(オンライン版2009年3月30日号)で発表された。
患者9,492例を早期投与群と待機的投与群に無作為化
EARLY ACS試験には、2004年3月~2008年8月の間に、29ヵ国440施設から、非ST上昇型急性冠動脈症候群で侵襲的治療適応とされた患者9,492例が参加した。
被験者は、ルーチンのeptifibatide早期投与群(血管造影12時間以上前に、180μg/kg体重のボーラス投与を10分間隔で2回と、標準注入)と、待機的投与群(造影前はマッチするプラセボを投与し、造影後PCI実施までに所見に基づき投与)とに無作為に割り付けられた。
有効性の主要エンドポイントのオッズ比は0.92
有効性の主要エンドポイント[96時間時点での以下の複合:死亡、心筋梗塞、緊急血行再建術を要した虚血の再発、最初の割り付けとは反対のボーラス投与を必要としたPCI中の血栓性合併症(血栓性の緊急処置)]の発生は、早期投与群9.3%、待機的投与群10.0%で、オッズ比は0.92(95%信頼区間:0.80~1.06、P=0.23)だった。
また、主な副次エンドポイント(無作為化後30日以内における死亡と心筋梗塞の複合)の発生は、早期投与群11.2%、待機的投与群12.3%で、オッズ比は0.89(0.79~1.01、P=0.08)だった。 安全性のエンドポイント(無作為化後120時間以内の出血と輸血の必要性)については、早期投与群で出血率と赤血球輸血率が、有意に高かった。
なお、重度の出血、非出血性の重篤な有害事象については、両群で有意差は見られなかった。
これらからGiugliano氏は、「eptifibatideの早期投与(血管造影12時間以上前)は、造影後投与より優れていることは確認できなかった。また、リスクに関して、早期投与と非致死的出血リスクの上昇と輸血の必要性の増加との関連が認められた」と報告をまとめた。
Giugliano RP et al. Early versus delayed, provisional eptifibatide in acute coronary syndromes.
N Engl J Med. 2009 May 21; 360(21): 2176-90. Epub 2009 Mar 30.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19332455?ordinalpos=2&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_DefaultReportPanel.Pubmed_RVDocSum
出典 Care Net.com 2009.6.3
出典 (株)ケアネット
<EARLY ACS 関連サイト>
EARLY ACS: Early Glycoprotein IIb/IIIa Inhibition in Patients With Non-ST-Segment Elevation Acute Coronary Syndrome (Study P03684AM2)(COMPLETED)
http://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT00089895
EARLY ACS
http://circ.ebm-library.jp/trial/doc/c2003027.html
■非ST上昇型ACS症例において,欧米のガイドラインではCAGは入院後すぐには行われないが,GP IIb/IIIa受容体拮抗薬(以下GP薬)をどの時期から開始するのが最適かは明らかではない。■ACC/AHA2007ガイドラインでは,ハイリスク症例はCAG前にアスピリンとクロピドグレルあるいはGP薬の投与がclass Iである。
■ESCではアスピリン+クロピドグレルの2剤併用がclass Iであり,GP薬の追加はトロポニンの上昇・ST低下・糖尿病症例に対してclass IIaとなっている。
■この相違は,非ST上昇型ACS症例に対してGP薬の役割が明らかでないことに由来する。
すなわち,ガイドラインは以前のstudyに基づいており,最新の内科的治療やデバイスの進歩が反映されておらず,GP薬も高用量使用されていた。
■本論文は非ST上昇型ACSのハイリスク例において,GP薬eptifibatideの早期投与がPCI直前の投与よりも虚血性合併症により有用であることを示すために企画された。
■結果としては,投与の時期による臨床的有用性には差はなく,早期投与の方が出血性合併症はより多い結果であった。プラセボを対照とした従来の同様の試験よりも,今回は年齢が高く,よりハイリスク例が多く,内服治療や冠血行再建術がより進化している。
■これまでもGP薬の早期投与の有用性に関して一定の見解は得られていない。
■ACSにおいてプラセボ対照のGP薬を用いた6つの大規模無作為化試験のメタ解析では,30日後の死亡/心筋梗塞が9%低下し,トロポニン上昇のない例では効果がみられないと示されており(Lancet. 2002; 359: 189-98.),本論文の結果と相違はない。
■PCI時にはガイドラインがGP薬を推奨しているので倫理的にもプラセボをPCI時に用いることが出来ないこと,クロピドグレル・低分子へパリン・スタチンなどがすでに高頻度に処方されていること,手技に伴う合併症が予想よりも多かったこと,が今回早期投与の有用性を示せなかったことに関連する。
■CABGや内服治療のみに終わった症例が少なからずみられることも影響しており,今回のPCI例のみの検討では,GP薬の早期投与により虚血性合併症はより少ない結果であった。
■プロトコール上,途中でランダム化試験からオープンラベルに変更したこと,待機投与群のみプラセボを持続投与する症例が存在すること,など試験結果の評価には一定の注意が必要である。■サブグループ解析では,トロポニン非上昇例・非糖尿病例・75歳以上例では早期投与の効果はみられず,出血の合併症のみ増加している。
■非ST上昇型ACSの病態は均一ではないので,本邦で使用できる前にリアルワールドでのGP薬の早期投与が望ましいと考えられる症例のサブグループの解明が期待される。
(コメンテーター 八尾市立病院 星田四朗副院長 )
EARLY ACS: Delay GP IIb/IIIa blockers until in the cath lab
http://www.theheart.org/article/952427.do
Schering-Plough Announces Results Of The Early ACS Trial
http://www.medicalnewstoday.com/articles/144224.php
ST部分非上昇急性冠症候群治療:重症例をのぞけば早期治療に必ずしも軍配無し
http://intmed.exblog.jp/8300870/
<今日の一曲>
ダイアナクラール/ライヴ・イン・リオ
http://www.youtube.com/watch?v=o0c0WdXWvXg&hl=ja
イパネマの少年 ダイアナクラール Boy From Ipanema Diana Krall
http://www.youtube.com/watch?v=fnLVXWKs_LE&feature=related
Diana Krall - The Boy From Ipanema
http://www.youtube.com/watch?v=7TNX82Oqf-M&feature=related
<自遊時間> 2009.6.24 AM7:30
今朝、戦時中の沖縄の話をやっていました。
我が家には自宅通学の医学部3年の男の子がいます。
6年間中高一貫の学校の寮生活で何かと一般常識に欠けます。
昨年の夏休み、中高の時の友達を尋ねて沖縄へ行ったこともあり、
「沖縄の白兵戦、超ヤバかったんだね」
と宣いました。
私も「白兵戦」という難しい言葉を知っていることを訝り、
「すごい難しい言葉を知ってるね」
と聞きました。
返ってきた答えは
「遊戯王のカードに確かあった」
でした。
白兵戦
http://ja.wikipedia.org/wiki/白兵戦
遊戯王カードWiki - 《白兵戦》
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=白兵戦+遊戯王&lr=&aq=4r&oq=はくへいせん
その他
ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~ http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
があります。
臨床試験・臨床研究UPDATE 「心筋梗塞」
http://www.takedamed.com/hpdr/rootDir/ExistCnt.do?url=content/ht_ebm/shared/ebm_ht/shared/htmls/frame_ebm_ht.jsp&kind=jsp
のサイトで「心筋梗塞」領域の臨床試験・臨床研究を整理してみました。
(ログインが必要になります。パスワードをお持ちの先生は個々の床試験・臨床研究をご覧下さい)
ABACAS
症候性冠動脈疾患患者においてDCA後に追加したPTCAが最小内腔径を有意に改善
ACE trial
アブシキシマブ+ステント併用は急性心筋梗塞患者の生存率をステント単独より有意に増加
ACTION
症候性安定狭心症患者におけるニフェジピンの全死亡、心血管イベントに対する効果および安全性はプラセボと同等
ACUITY
急性冠症候群患者における虚血イベント、大出血の発生は血小板GPIIb/IIIa受容体拮抗薬にビバリルジンもしくはヘパリンを併用した場合で同等
ACUTE II
不安定狭心症/ST非上昇型心筋梗塞患者においてUFH+チロフィバンに比べエノキサパリン+チロフィバンの安全性は高いが有意差なし
ADMIRAL
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてアブシキシマブ+ステント療法はステント単独療法より有効
ADMIRE
急性心筋梗塞後患者においてアデノシンアゴニストAMP579が梗塞の大きさにおよぼす影響はプラセボと同等
ADVANCE
長い冠動脈病変に対するバルーン血管形成への追加ステントは有害心イベントの抑制効果なし
ADVANCE-Combi
本態性高血圧患者においてAII受容体拮抗薬とアムロジピン併用よりニフェジピン徐放剤併用の方が目標血圧達成率は有意に良好
AFTER
心筋梗塞発生後患者において血栓溶解療法後のアスピリンと抗凝固薬の心臓死および再梗塞に対する効果は同等
AGENT-2
安定狭心症患者においてAd5FGF-4の冠動脈内投与により心筋灌流が改善傾向にあり
AIRE
急性心筋梗塞後の心不全合併患者へのラミプリル投与は死亡リスクを有意に減少
AIREX
急性心筋梗塞の既往歴を有する心不全患者においてラミプリルは長期にわたり死亡抑制効果を示す
Air PAMI
高リスクの心筋梗塞患者を対象にカテーテル設備所有施設でのPTCAと非所有施設での血栓溶解療法の有効性を検討
ALBION
非ST上昇型急性冠症候群患者において観察されたクロピドグレルの血小板阻害作用は用量効果関係示す
ALIVE
左室機能低下患者および心拍変動低下患者いずれにおいても、アジミリドの全死亡率におよぼす影響はプラセボと同等
ALKK-Study
梗塞責任冠動脈のみの1枝病変を有する心筋梗塞亜急性期患者における経皮的血行再建術と薬物療法の効果を検討
AMICI
再灌流後のST上昇型心筋梗塞(TIMIグレード3)においては心筋コントラストエコーによる微小循環障害が左室リモデリングの唯一の独立予測因子
AMIS
心筋梗塞の既往を有する患者においてアスピリンの死亡に対する効果はプラセボと同等
AMI-SK
ストレプトキナーゼ治療を受けるST上昇型急性心筋梗塞患者においてエノキサパリン補助療法は再灌流を有意に改善
AMISTAD
急性心筋梗塞患者において血栓溶解療法に追加したアデノシンは梗塞サイズを減少
AMISTAD-II
ST上昇型心筋梗塞患者において再灌流療法に追加したアデノシンは新規うっ血性心不全とそれによる入院、および全死亡への効果なし
ANTHEM-TIMI-32
中等度~高リスクのST非上昇型急性冠症候群患者においてrNAPc2の有効性と安全性を検討
APRICOT
ST上昇型心筋梗塞患者において血栓溶解療法後3カ月における梗塞動脈の開存持続は10年生存率の独立予測因子
APRICOT-2
ST上昇型急性心筋梗塞患者における血栓溶解療法後の再梗塞はアスピリン+クマリン併用で減少
ASPECT
経口抗凝固薬の長期投与が急性心筋梗塞患者における全死亡の発生リスクを10%低下
ASPECT-2
急性冠イベント発生患者において抗凝固薬単独あるいは抗凝固薬+アスピリン併用はアスピリン単独より脳・心血管イベントと死亡を抑制
ASSENT-2
テネクテプラーゼおよびアルテプラーゼ投与を受けた急性心筋梗塞患者において全死亡率に差はなし
ASSENT-3
急性心筋梗塞患者におけるテネクテプラーゼの併用薬として非分画ヘパリン併用に比べてエノキサパリン、アブシキシマブは有効性が高い
ASSENT-3 PLUS
テネクテプラーゼと未分画ヘパリン併用と比べて低分子ヘパリン併用の急性心筋梗塞患者における死亡、入院中の再梗塞、治療抵抗性虚血は減少傾向
ASSENT Plus
急性心筋梗塞患者におけるアルテプラーゼの併用薬としてダルテパリン、および未分画ヘパリンの冠動脈開存性と臨床アウトカムに対する効果はほぼ同等
ASTAMI
急性心筋梗塞患者への骨髄細胞冠動脈内投与が運動耐容能を有意に改善
ATLANTIC
難治性狭心症患者への薬物+レーザー経心筋的血行再建術は総運動耐容時間の延長に有効
ATTACC
ST上昇型急性心筋梗塞患者において左室機能および心血管死に対するアデノシンの有意な効果はみられず
AZACS
アジスロマイシン短期間治療は急性冠症候群患者における虚血イベントの再発抑制に効果なし
BARI
糖尿病治療を受ける多枝病変の冠動脈疾患患者においてCABGはPTCAより5年生存率を増加
BEACH
高リスク手術患者へのWALLSTENTおよびFilterWireEX/EZ塞栓防止システムの併用は従来の頸動脈内膜剥離術と同等の効果
BHAT
プロプラノロールは心筋梗塞患者の全死亡率を有意に低下
BIP
冠動脈疾患および脂質異常症患者におけるベザフィブラートの長期投与は心イベントを減少
BRAVE
PCI施行予定の急性心筋梗塞患者において半量のreteplase+abciximab併用の有効性はabciximab単独と同等
CACHET
PCI患者においてアブシキシマブとビバリルジン併用療法はヘパリン併用療法より有効
CADILLAC
急性心筋梗塞患者においてステント単独ないしアブシキシマブ併用療法は、PTCA単独より死亡、心・脳血管イベントを減少
CAMELOT
アムロジピンは正常血圧の冠動脈疾患患者の心血管イベント発生を有意に減少
CAMIAT
心室性不整脈を伴う急性心筋梗塞発生後患者においてアミオダロンは心イベント発生を抑制
CAPARES
PTCA施行患者へのアムロジピン投与は全死亡、心筋梗塞およびCABG・PTCA再施行の発生を有意に減少
CAPE II
アムロジピンに対するアテノロールの併用は冠動脈疾患患者の虚血イベントを有意に減少
CAPITAL AMI study
高リスクなST上昇型急性心筋梗塞患者においてテネクテプラーゼ+PCI併用は死亡、心・脳血管イベント発生を抑制
CAPRICORN
左室機能障害を伴う急性心筋梗塞患者への早期カルベジロール投与は死亡、心血管イベント発生を減少
CAPTIM
ST上昇型急性心筋梗塞患者におけるプライマリー血管形成術の有効性は入院前の血栓溶解療法と同等
CAPTURE
PTCA施行前の難治性不安定狭心症患者へのアブシキシマブ投与はPTCA施行後の死亡、心血管イベント発生を抑制
Carbostent-Trial
狭心症および心筋虚血患者においてカーボンコーティングステントとステンレススチールステントの効果と安全性は同等
CARE
平均的コレステロール値の急性心筋梗塞後患者においてプラバスタチンは冠動脈イベントを抑制
CARESS in AMI
急性心筋梗塞患者においてアブシキシマブ+レテプラーゼ投与後の保存的治療と緊急冠動脈血管形成術の有効性を比較
CARISA
重度の慢性狭心症患者において抗狭心症薬に追加したranolazineの抗狭心症効果と抗虚血効果
CARS
急性心筋梗塞発生後患者においてアスピリン+ワルファリン併用の心血管イベントにおよぼす影響はアスピリン単独と同等
CATS
初発急性心筋梗塞患者へのカプトプリル投与は12カ月後の虚血性イベント発生を減少
CCP
プライマリーPTCAは高齢の急性心筋梗塞患者の死亡を血栓溶解療法より有意に抑制
CHARISMA
アテローム性血栓イベント高リスク患者においてクロピドグレル+アスピリン併用とアスピリン単独の心血管イベント発生への効果に差はなし
CHARMES
左室収縮機能を保持した心不全患者において中等度、重度拡張機能障害は心血管死もしくは心不全による入院の独立予測因子
CLARITY-TIMI 28
線溶薬およびアスピリンと併用したクロピドグレルはST上昇型心筋梗塞患者の冠血管イベントを抑制
CLEAR PLATELETS
待機的冠動脈ステント施行患者においてクロピドグレル+エプチフィバチド併用はクロピドグレル単独より血小板阻害作用を有意に増大
COBALT
急性心筋梗塞患者へのアルテプラーゼのダブルボーラス投与は急速投与と比べて死亡率を増加
COMMA
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてpexelizumabは梗塞サイズの縮小には影響せず、死亡リスクを低下
COMPLY
急性心筋梗塞患者において血栓溶解療法+pexelizumab併用の梗塞サイズ縮小効果は血栓溶解療法単独と同等
CONSENSUS II
急性心筋梗塞発症24時間以内のエナラプリル投与は死亡率の低下に影響なし
CORE
ST上昇型急性心筋梗塞患者では糖尿病の存在により梗塞サイズ、左室駆出率、死亡率が悪化
C-PORT
心臓外科手術設備などがない医療施設におけるprimary PCI実施がST上昇型急性心筋梗塞患者の死亡、再梗塞、脳卒中発生を減少
CRUSADE
非ST上昇型急性冠症候群患者において血小板GPIIb/IIIa受容体拮抗薬と併用した未分画ヘパリンと低分子量ヘパリンの有効性を比較
C-SIRIUS
小血管に長い新規1枝病変を有する狭心症もしくは心筋虚血患者においてはベアメタルステントよりシロリムス溶出ステントの有効性および安全性が高い
CURE trial
ST非上昇型急性冠症候群患者においてクロピドグレルは心・脳血管イベントを有意に抑制、大出血を有意に増加
DANAMI-2
ST上昇型心筋梗塞患者における血行再建術は血栓溶解療法よりも死亡、心・脳血管リスクを低下
DART
ネイティブ冠動脈狭窄に対する高速回転アテレクトミーとバルーン血管形成術の再狭窄予防効果は同等
DAVIT II
急性心筋梗塞発症2週間後からのベラパミル投与は死亡、心血管イベントを抑制
DEACON
PCI施行予定患者において未分画ヘパリンまたはビバリルジンへのエプチフィバチド併用は血小板凝集を阻害
DECLARE-Long
長い冠動脈病変に対する薬剤溶出ステント留置では2剤よりも3剤の抗血小板療法が新生内膜過形成を抑制
DECREASE
心イベントリスクを有する大血管手術施行患者におけるビソプロロール投与は周術期心イベントを抑制
DINAMIT
急性心筋梗塞患者における植込み型除細動器植込み術の全死亡への効果を検討
DIPOL
安定狭心症患者において血管内超音波検査ガイド下の直接ステント留置により主要有害心イベントが減少
DISPERSE-2
非ST上昇型急性冠症候群患者においてクロピドグレルよりAZD6140で心筋梗塞発生率が低下
EAST
多枝病変を有する冠動脈疾患患者においてCABGとPTCAでの死亡、心筋梗塞、虚血病巣の発生率は同等
ECRIS
PCI成功患者において液体レニウム-188充填バルーンカテーテルによる線照射療法により標的血管再狭窄率が低下
ECSG
心筋梗塞患者においてアルテプラーゼ投与により入院中の死亡率が低下
EDQMI
急性心筋梗塞患者における再灌流療法非施行に関与する因子は高齢、末梢血管疾患歴、診察時の無胸痛
EECP
重度の左室機能障害を呈する狭心症患者において増強型体外式カウンタパルセーション治療により狭心症重症度が改善
ELUTES
冠動脈疾患患者においてパクリタキセルを直接コートしたV-Flex Plus coronary stentの狭窄率はベアメタルステントより有意に低い
EMERAS
急性心筋梗塞発症が疑われる患者において発症後7~12時間のストレプトキナーゼ投与で死亡率は低下傾向
EMIAT
左室機能低下を呈する心筋梗塞患者においてアミオダロンにより不整脈死の発生リスクが低下
EMIP-FR
急性心筋梗塞の症状が認められた患者においてトリメタジジンとプラセボで短期死亡率に有意差みられず
EMIT
心臓以外の手術を実施した冠動脈疾患あるいはその高リスク患者においてミバゼロールとプラセボで急性心筋梗塞・死亡に有意差みられず
ENDEAVOR I
症候性虚血性心疾患患者におけるENDEAVORゾタロリムス溶出ステント治療の臨床的有用性は4年後まで良好
ENDEAVOR II
新規冠動脈単枝病変を有する患者においてzotarolimus溶出性ステントはベアメタルステントより標的血管不全率を低下
ENTIRE-TIMI 23
ST上昇型心筋梗塞患者において標準再灌流療法へのエノキサパリン追加により死亡、非致死性再梗塞発生率が低下
EPHESUS
左室機能不全や心不全を伴う急性心筋梗塞患者においてエプレレノン併用により死亡、心血管イベント発生率が減少
EPIC
PTCAまたは方向性粥腫切除術施行患者のうち冠動脈内血栓を有する患者の急性閉塞発生率は有意に高い
ERACI II
冠動脈多枝患者においてステント留置によるPTCRはCABGより死亡、心血管イベントを抑制
ERICA
最大推奨用量のアムロジピン治療を受けている慢性安定狭心症の患者においてranolazineの追加により狭心症発作回数が減少
ER-TIMI 19
ST上昇型急性心筋梗塞患者において再灌流を早急に行う上で入院前のレテプラーゼ投与は実施可能な方法
ESCALAT
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてストレプトキナーゼ+efegatran療法とt-PA+ヘパリン療法による開存度は同等
ESCAMI
ST上昇型急性心筋梗塞の早期再灌流療法の補助薬としてのエニポリド投与は梗塞サイズに効果なし
ESPRIT
心筋梗塞の既往を有する閉経後女性においてエストロゲン単独療法による心イベント二次予防効果はみられず
ESSENCE
不安定狭心症もしくは非Q波心筋梗塞患者においてアスピリンとエノキサパリン併用が死亡、心血管イベントを抑制
ESTEEM
心筋梗塞発生患者においてアスピリンとキシメラガトランの併用が死亡、心血管イベントを抑制
ESTROFA
パクリタキセルまたはシロリムスの薬剤溶出ステント留置患者においてステント血栓症発症に薬剤による差はみられず
EUROPA
心不全を除く冠動脈疾患患者においてペリンドプリルは死亡および非致死性心血管イベントを抑制
EVOLVE
PCIを受けたST上昇型急性心筋梗塞患者において心筋内カルシウム調節薬MCC-135とプラセボで左室駆出率に有意差みられず
EXCITE
PTCRが必要な冠動脈疾患患者においてキセミロフィバンの死亡、心血管イベントへの効果みられず
EXPEDITION
CABGが施行された周術期虚血イベント高リスク患者においてカリポライドにより死亡、非致死性心筋梗塞の発生が低下
ExTRACT-TIMI 25
糖尿病歴のあるST上昇型心筋梗塞患者において血栓溶解療法およびエノキサパリン投与の臨床的有用性は未分画ヘパリンより有意に高い
FAME
多枝冠動脈狭窄に対する血流予備量比または血管造影に基づくPCIの臨床アウトカム、費用対効果を比較
FAST-MI
ST上昇型心筋梗塞患者における1年生存率は血栓溶解療法とprimary PCIで同等
FINESSE
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてアブシキシマブ+レテプラーゼ併用PCIにより早期にST上昇が消失
FLORIDA
急性心筋梗塞患者においてフルバスタチンの虚血への効果はみられず
FLUVACS
心筋梗塞患者またはステント植え込み予定患者においてインフルエンザワクチンが心血管死発生を抑制
FRAX.I.S.
急性冠症候群患者において未分画ヘパリンとナドロパリンの効果と安全性は同等
FREEDOM
冠動脈多枝病変を有する糖尿病患者において薬剤溶出ステントを用いたPCIの有効性をCABGと比較
FRESCO
急性心筋梗塞患者においてステント+PTCA療法はPTCA単独より死亡、心血管イベントを抑制
FROST
不安定狭心症ないし非ST上昇型心筋梗塞患者においてlefradafibanで死亡、心血管イベントの減少傾向
GEMT
急性心筋梗塞患者においてアニストレプラーゼはヘパリンより死亡を抑制
GISSI
胸痛を伴うST上昇型急性心筋梗塞患者において従来治療薬よりストレプトキナーゼが死亡を抑制
GISSI-2
急性心筋梗塞患者において死亡、重篤な左室不全の発生率はストレプトキナーゼとアルテプラーゼで同等
GISSI-3
急性心筋梗塞患者においてリシノプリルにより死亡率、重篤な左室機能不全発生率が有意に減少
GRACE
GPIIb/IIIa受容体拮抗薬非投与の急性冠症候群患者では低分子量ヘパリンにより院内死亡率が低下、大出血率が増加傾向
GRACIA-1
血栓溶解療法を受けたST上昇型心筋梗塞患者において従来治療より早期心カテーテルは死亡、心血管イベントを抑制
GREACE
冠動脈性心疾患患者においてアトルバスタチンは通常治療より心イベントを抑制
GUARDIAN
心筋壊死のリスクの高いCABG施行患者においてカリポリド120mgの投与は死亡、心筋梗塞を抑制
GUSTO
胸痛を伴うST上昇型急性心筋梗塞患者においてストレプトキナーゼ投与に比べてt-PA急速投与は死亡率を低下
GUSTO-I
血栓溶解療法を受けたST上昇型心筋梗塞患者では糖尿病、心原性ショックなどが強力な予後因子
GUSTO IIb
急性冠症候群患者においてヒルジンとヘパリンでの死亡、心血管イベントの発生率は同程度
GUSTO III
ST上昇または脚ブロックを有する急性心筋梗塞患者においてアルテプラーゼとレテプラーゼの死亡抑制効果は同等
GUSTO IV
ST非上昇型の急性冠症候群患者においてアブシキシマブとプラセボで死亡率に有意差みられず
GUSTO IV-ACS
早期血行再建術を施行していないST非上昇型急性冠症候群患者においてアブシキシマブとプラセボで死亡、心筋梗塞の発生に有意差みられず
HART II
急性心筋梗塞患者においてエノキサパリンと非分画ヘパリンの血栓溶解療法の補助療法としての効果は同等
HEAP
急性心筋梗塞患者においてprimaryPTCA施行前のヘパリン投与による梗塞責任動脈開存効果に用量による違いはみられず
HEART
急性前壁心筋梗塞患者においてはラミプリル10mgの早期投与で左室駆出率の増加率が最大
HERO-2
血栓溶解療法で治療するST上昇型急性心筋梗塞患者においてビバリルジンと非分画ヘパリンで死亡率に有意差みられず
HERS II
冠動脈疾患を有する閉経後女性においてホルモン療法とプラセボの主要冠動脈イベント発生率は同等
HIT-4
急性心筋梗塞患者においてストレプトキナーゼの補助療法として併用したヒルジンではヘパリンよりST上昇の回復率が高い傾向
HORIZONS-AMI
初回PCIを受けるST上昇型心筋梗塞患者においてビバリルジンはヘパリン+血小板GPIIb/IIIa受容体拮抗薬より大出血、主要有害心血管イベントの発生率を低下
IDEAL
心筋梗塞の既往を有する患者においてアトルバスタチンはシンバスタチンより非致死性急性心筋梗塞による入院を抑制
IEPR
安定狭心症患者において増強型体外式カウンタパルセーション治療の有効性は長期継続
ILLUMINATE
心血管イベント高リスクの2型糖尿病患者においてトルセトラピブ+アトルバスタチン併用により主要心血管イベント、死亡が上昇
IMAGINE
CABG術後早期に開始したキナプリル投与の冠動脈虚血イベントに対する短期・長期的効果を検討
INTERCEPT
最初に血栓溶解療法を受けた急性心筋梗塞患者においてジルチアゼムは心イベントを抑制する傾向
INTERHEART
急性心筋梗塞発生に関与する危険因子を男女別に比較
INTERHEART(substudy)
アポリポ蛋白B100/アポリポ蛋白A1比は主要民族集団のいずれにおいても優れた急性心筋梗塞のリスク指標
InTIME-II trial
ST上昇型急性梗塞患者においてラノテプラーゼ群とアルテプラーゼ群で全死亡の発生率は同等
INTRO AMI
ST上昇型急性梗塞患者においてeptifibatideと低用量t-PAの梗塞血管の開存効果を検討
IONA
冠血管イベントのリスク因子を有する安定狭心症患者においてニコランジルは冠血管イベントを抑制
ISAR-2
急性心筋梗塞発症後のステント留置患者においてアブシキシマブは死亡、心血管イベント発生を抑制
ISAR-REACT 2
PCIが施行された非ST上昇型急性冠症候群患者においてアブシキシマブ+ヘパリン併用が死亡、心血管イベントの発生を抑制
ISAR-REACT 3
クロピドグレル前投与後にPCIを受けた安定/不安定狭心症患者におけるビバリルジンの臨床的効果は未分画ヘパリンと同等
ISIS-1
急性心筋梗塞発症が疑われる患者においてアテノロール早期投与が血管死を抑制
ISIS-2
急性心筋梗塞発症が疑われる患者においてストレプトキナーゼとアスピリンの併用はそれぞれの単独投与よりも血管死の発生を抑制
ISIS-3
急性心筋梗塞発症が疑われる患者においてストレプトキナーゼ、t-PAデュテプラーゼ、アニストレプラーゼの有効性とアスピリンおよびヘパリンの併用効果を検討
ISIS-4
急性心筋梗塞患者へのカプトプリル投与により死亡率が低下
JACSS
急性心筋梗塞で緊急ステント留置術を受けた患者において性差は入院中死亡率の予測因子ではない
JAMIS
発症後1カ月以内に入院した急性心筋梗塞患者においてアスピリンは再梗塞の発生を、トラピジルは心血管イベントの発生を抑制
JAMP
日本人の急性心筋梗塞患者においてACE阻害薬と非ACE阻害薬で心臓死、心イベントの発生に有意差みられず
J-LIT
糖尿病は男性より女性で重要な冠動脈イベントの危険因子
JMIC-M
冠動脈疾患を伴う高血圧患者においてニフェジピン徐放剤とACE阻害薬による心臓死、心血管イベントの発生は同等
J-WIND
急性心筋梗塞患者において心房性ナトリウム利尿ペプチドは梗塞サイズ、左室駆出率を改善
KAMIT
急性心筋梗塞患者において半用量t-PA+ストレプトキナーゼ併用はt-PA単独より梗塞責任動脈の開存率が有意に高い
LATE
急性心筋梗塞発生後12時間以内のアルテプラーゼ投与は死亡率を減少させる
L-CAD
冠動脈イベント発生後、直ぐに開始したプラバスタチン療法は冠動脈最小内径を改善し、心血管イベント発生を抑制
LCAS
フルバスタチンは高LDL-コレステロール血症を伴う冠動脈疾患患者における冠動脈アテローム性動脈硬化病変の進展を抑制
LIPS
フルバスタチンは初回PCIが成功した狭心症患者もしくは無症候性心筋虚血患者の主要有害心イベント非発生生存期間を延長
LIMIT AMI
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてrhuMAb CD18は冠動脈血流量、梗塞の大きさ、ST上昇解消率に対し改善効果を示さず
LIPID
プラバスタチンは急性心筋梗塞もしくは不安定狭心症患者における冠動脈疾患死および全死亡の発生リスクを低下
LoWASA
急性心筋梗塞患者において固定低用量ワルファリン+アスピリン長期併用投与群の心血管イベント抑制効果はアスピリン単独群と同程度
LRT
血管形成術施行前患者へのロバスタチン投与が術後の再狭窄発生におよぼす影響はプラセボと同等
MADIT-II
虚血性左室機能不全患者における死亡のリスクスコアとICDの効果との関係
MAGIC
虚血症状発生後6時間以内のST上昇型急性心筋梗塞患者に対するマグネシウム投与は30日後の死亡率に影響なし
MAGNUM
左室に虚血後心筋瘢痕を有するCABG適応患者において骨髄細胞を播種した3Dコラーゲンマトリックスの梗塞部位への移植は有効
MAPAVEL
軽~中等症の本態性高血圧患者においてイルベサルタンとエナラプリルの携帯型24時間血圧モニタリングで評価した降圧効果は同等
MARCATOR
シラザプリルのPTCA後再狭窄予防効果はプラセボと同等
MARISA
ranolazineは慢性安定狭心症患者において血中濃度トラフ時の総運動時間を用量依存的に延長
MARS
総コレステロール値が190~295mg/dLを呈する冠動脈疾患患者において、ロバスタチンは50%以上の狭窄部病変に対し平均狭窄度を減少
MERCATOR
シラザプリルのPTCA後の再狭窄予防効果はプラセボと同等
MERLIN
血栓溶解療法不成功のST上昇型心梗塞患者においてレスキューPCI施行/非施行緊急冠動脈血管形成術と薬物療法の死亡率への影響は同等
MERLIN-TIMI 36
非ST上昇型急性冠症候群患者において標準薬物治療に加えたラノラジンは良好な抗不整脈効果を示す
MIAMI
急性心筋梗塞患者またはその疑いのある患者においてメトプロロールの短期死亡抑制効果は見られず
MIND-IT
ミルタザピンは心筋梗塞後のうつ病患者に対し抗うつ効果を示す
MINT
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてt-PAによる再灌流療法の効果はヘパリンより高用量アルガトロバン追加により増強
MISSION!
ST上昇型心筋梗塞患者の初回PCIにおいてシロリムス溶出ステントのセグメント内晩期損失抑制効果はベアメタルステントより大きい
MULTISTRATEGY
急性心筋梗塞患者においてアブシキシマブとチロフィバンのST上昇改善効果は同等、主要有害心イベントの発生はベアメタルステントよりシロリムス溶出ステントで減少
MUST-EECP
安定狭心症患者において体外式カウンターパルセーション治療による運動耐容時間の延長はみられず
NEHDP
男性心筋梗塞患者を対象とした運動プログラムは追跡期間初期に死亡リスクを低下傾向
NICE-3
非ST上昇型急性冠症候群患者においてエノキサパリンと血小板GPIIb/IIIa受容体拮抗薬併用の安全性は既存の対照データと同等
NICOLE
PTCA施行患者においてニソルジピンの再狭窄発生率に対する効果はプラセボと同等
OASIS-5
PCIを施行された急性冠症候群患者においてフォンダパリヌクスの臨床的有用性はエノキサパリンより有意に高い
OCLA
冠動脈ステント施行患者においてオメプラゾールはクロピドグレルの血小板P2Y12阻害作用を有意に減少
On-TIME
primary PCIを受けたST上昇型心筋梗塞患者における高感度C反応性蛋白高値と白血球数の予後因子としての有用性
OPTIMAAL
急性心筋梗塞発症後のハイリスク状態にある患者においてロサルタン群とカプトプリル群の全死亡率に有意差みられず
OPUS-TIMI 16
急性冠症候群発生後の虚血性脳卒中および一過性脳虚血発作のリスク因子は年齢、虚血性脳卒中の既往、高血圧の既往、心拍数増加
PACT
30分間以上虚血症状を呈するST上昇型急性心筋梗塞患者においてrt-PAは梗塞責任動脈の早期開存率を上昇
PAMI
急性心筋梗塞患者においてPTCA施行はt-PAによる血栓溶解療法よりも死亡、再梗塞の発生を抑制
PAMI-II
急性心筋梗塞患者においてPTCA施行後の大動脈内バルーンパンピングと従来治療で死亡や再梗塞発生に有意差みられず
PARAGON B
非ST上昇型急性冠症候群患者においてラミフィバン+低分子ヘパリン併用は死亡、心血管イベントの発生を抑制
PARR-2
重度左室機能不全を呈し冠動脈疾患の疑いがある患者において治療の決定にFDG-PETを用いた場合の心イベント発生は標準治療と同等
PATCAR
ST上昇型心筋梗塞患者においてレテプラーゼ+PCI治療はそれぞれの単独治療より虚血時間、再灌流までの時間を短縮
PATCH
虚血性心疾患患者においてエデト酸キレート療法とプラセボで運動負荷試験による虚血までの運動時間、QOLに有意差みられず
PEACE
非ST上昇型心筋梗塞患者においてアスピリン/エノキサパリン投与後のクロピドグレル、エプチフィバチド投与により活性型GPIIb/IIIa受容体発現、フィブリノーゲン結合が有意に減少
PENTALYSE
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてアルテプラーゼの補助療法として投与したペンタサッカライドは再閉塞を抑制する傾向
PISA
慢性安定狭心症患者においてジピリダモールとプラセボの運動負荷試験での運動時間の変化は同等
POSCH
初発心筋梗塞患者において部分的回腸バイパス術によるコレステロール低下は死亡および冠動脈性心疾患による死亡のリスクを低下
Post CABG Study
静脈グラフトを用いたCABG施行後の患者において積極的なLDLコレステロール低下療法は静脈グラフトのアテローム硬化進展を抑制
PRAGUE
地域病院の急性心筋梗塞患者は血栓溶解療法よりカテーテル設備のある病院搬送後のPTCAで死亡、再梗塞の発生率が減少
PRAGUE-2
急性心筋梗塞発症3時間以降にPCI施設に搬送しプライマリーPCIを施行した場合、死亡率は顕著に低下
PRAGUE-4
CABG施行患者においてオンポンプ術とオフポンプ術の死亡、心筋梗塞、脳卒中、新規腎不全の発生は同等
PREAMI
急性心筋梗塞後の左室機能不全患者においてペリンドプリルにより左室リモデリングが抑制
PRIME
ST上昇型急性心筋梗塞患者において組織プラスミノーゲンアクチベータの補助療法として用いたefegatranとヘパリンの再灌流効果に有意差みられず
PRIME CARE
不安定狭心症患者においてパルナパリンは非分画ヘパリンより死亡、心血管イベント発生を抑制
PRINCE
冠動脈または非冠動脈疾患患者のいずれにおいてもプラバスタチンにより高感度CRP値が有意に減少
PRINCIPLE-TIMI 44
PCI施行予定患者においてプラスグレルは承認用量を超える用量のクロピドグレルよりも血小板凝集阻害作用が大きい
PROTECT-TIMI30
PCI施行予定の非ST上昇型急性心筋梗塞患者においてエプチフィバチドはビバリルジンよりPCI後の冠血流予備能を有意に増加
PROXIMAL
伏在静脈の狭窄に対するPCIにおける近位塞栓防止用デバイスと遠位塞栓防止用デバイスの死亡、心血管イベントの発生率は同等
PURSUIT
急性冠症候群患者において通常治療に加えたエプチフィバチド併用は死亡、非致死的心筋梗塞を抑制
QUASAR
低リスクの安定狭心症患者においてキナプリルの投与量により一過性心筋虚血に対する効果に違いはみられず
QUIET
左室機能正常な虚血性心疾患患者においてキナプリルにより新たな血管病変に対するPTCA施行率が低下
QUO VADIS
CABG施行患者におけるキナプリル1年投与は術後の虚血イベントを抑制
ACS
PCI治療後のクロピドグレル短期投与より長期投与の方が冠動脈疾患患者の死亡、心・脳血管イベントを有意に抑制
RAVEL
安定ないし不安定狭心症あるいは無症候性心筋虚血患者ではベアメタルステントよりシロリムス溶出ステントの方が良好な長期予後を示す
RENO
炭酸水素ナトリウム+N-アセチルシステインの周術期点滴により急性冠症候群患者におけるPCI術後の造影剤腎症発生が減少
REPAIR-AMI
再灌流療法が成功した急性心筋梗塞患者に対する骨髄由来前駆細胞の冠動脈内投与は死亡、心血管イベント発生を減少
REPLACE-2
PCI施行予定患者の長期予後はビバリルジン+暫定的血小板GPIIb/IIIa受容体拮抗薬群とヘパパリン+計画的血小板GPIIb/IIIa受容体拮抗薬群で差はみられず
RESCUT
ステント内再狭窄患者においてカッティングバルーン血管形成術の再狭窄率への影響は従来のPTCAと同等
REVERSAL
1枝以上の冠動脈狭窄が認められる患者においてアトルバスタチンはプラバスタチンよりアテローム性動脈硬化の進展を有意に抑制
REFINE
重篤なイベント発生リスク患者の同定には心筋梗塞発症後10~14週における自律神経の状態と心臓の電気基質(electrical substrate)の同時評価が有用
RITA-2
冠動脈疾患患者における5年後の狭心症発生は抗狭心症薬療法群よりPTCA群で減少
RITA 3
非ST上昇型急性冠症候群患者への早期介入は4カ月後の死亡、非致死性心筋梗塞、難治性狭心症の発生を減少させる
ROSTER
びまん性ステント内再狭窄の初回発生患者ではPTCA群よりPRCA群の方がステント再移植率および残存血管内膜肥厚面積が低下
SADHART
急性心筋梗塞もしくは不安定狭心症を有する大うつ病性障害患者においてセルトラリンは安全かつ有効
SASTRE
低用量アルテプラーゼ/PCIとチロフィバン併用はST上昇型急性心筋梗塞患者のTIMIグレード3の発生を減少
SAVE
急性心筋梗塞後の左室機能不全患者において、急性期からのカプトプリル投与は主要心血管系イベントの発生および死亡を抑制
SCANDSTENT
シロリムス溶出ステントは冠動脈複雑病変の最小内腔径、径狭窄率および再狭窄率をベアメタルステントより改善
SCANDSTENT (substudy)
シロリムス溶出ステントは複合冠動脈病変患者の主要有害心イベントの発生をベアメタルステントより抑制
SCATI
急性心筋梗塞患者においてヘパリンカルシウムは入院時の一過性虚血発作に対し抑制効果なし
SCORPIUS
心疾患イベントに対し高リスクな糖尿病患者においては、ベアメタルステントよりシロリムス溶出ステントの方が有効
SEARCH
心筋梗塞既往患者においてシンバスタチンによる強力なコレステロール降下療法と葉酸+ビタミンB12によるホモシステイン降下療法の有効性を検討
SESAMI
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてシロリムス溶出ステントは再狭窄の発生をベアメタルステントより減少
SHOCK
心原性ショックを伴う急性心筋梗塞患者に対する早期血行再建術は6カ月後の死亡率を低下
SIAM III
急性心梗塞患者における血栓溶解療法後の緊急ステントは待機的ステントより死亡および再梗塞などの抑制効果あり
SISR
ベアメタルステント内に再狭窄を有する患者では血管内放射線療法よりシロリムス溶出ステントの方が有効性が高い
Sixty Plus Reinfarction Study
初発心筋梗塞後からクマリン誘導体を継続投与した場合、2年後の死亡率は低下
SMARTT
急性冠症候群に伴う胸痛を呈する患者において早期血清マーカー値の取得は血栓溶解療法の至適使用に影響なし
SMILE
ゾフェノプリル6週間投与は急性前壁心筋梗塞患者の死亡および重症うっ血性心不全を抑制
SMILE-2
急性心梗塞後患者へのzofenopril早期投与はリシノプリル投与より重症低血圧の発生を減少
SORT OUT II
試験デザインにおいてPCI施行患者に対するシロリムス溶出ステントとパクリタキセル溶出ステントの有用性に差はなし
SoS
多枝冠動脈疾患患者ではステントを用いたPCIよりCABGの方が血行再建術の再施行率を有意に減少
STAMI
血栓溶解療法後に退院した心筋梗塞患者へのチクロジピン投与に2次予防効果なし
STAMINA
不安定狭心症または急性心筋梗塞患者への抗生物質投与は有害心イベントを抑制し、炎症マーカーを低下
STAT
急性心筋梗塞患者ではt-PAによる血栓溶解療法よりプライマリーステントの方が死亡、心・脳血管イベントを抑制
STENTIM-2
ST上昇型心筋梗塞患者においてWiktorステント留置術群の再狭窄発生率はバルーン血管形成術群より減少
STENT-PAMI
急性心筋梗塞患者において血管形成術単独よりヘパリンコーティングのPalmaz-Schatzステント併用の方が死亡、心・脳血管イベントを抑制
STOPAMI
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてアルテプラーゼ急速投与よりステント+アブシキシマブ併用の方が心筋salvage効果は増大
STOPAMI-2
発症後12時間以内のST上昇型急性心筋梗塞患者においてステント+アブシキシマブ併用の心筋salvage効果はアルテプラーゼ+アブシキシマブ併用より大きい
STOPAMI-3
血栓溶解療法が不適格な急性心筋梗塞患者においてPTCAおよびステントによる心筋サルベージ達成能は同程度
STRATEGY
チロフィバン+シロリムス溶出ステントはST上昇型心筋梗塞患者における死亡、心筋梗塞、標的血管血行再建術の累積発生を2年にわたり抑制
SWISSI II
心筋梗塞後に無症候性心筋虚血を示した患者の長期転帰は抗虚血薬物療法群よりPCI群の方が良好
SYMPHONY
急性冠症候群患者では男性より女性で高血圧有病率、2種以上の薬剤併用率が高いが、高血圧と死亡率の関係に性差なし
SYNERGY
虚血性心血管合併症に対し高リスクな非ST上昇型急性冠症候群患者の予後に人種/民族の違いがおよぼす影響を検討
2nd SYMPHONY trial
低用量シブラフィバン+アスピリン併用投与を受ける急性冠症候群患者の死亡、心血管イベントの発生は高用量シブラフィバン投与と同程度
TACTICS-TIMI-18
不安定狭心症もしくは非ST上昇型心筋梗塞患者における早期介入は保存的治療より死亡、心血管イベントを抑制
TAPAS
症状発生12時間未満のST上昇型急性心筋梗塞患者において血栓吸引群の1年後の心臓死発生は従来PCI群よりも有意に低い
TAXUS V ISR
ベアメタルステント再狭窄患者においてパクリタキセル溶出ステントは血管内放射線治療より血行再建術、主要心イベントを抑制
TETAMI
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてエノキサパリンと非分画ヘパリン、およびこれらへのチロフィバン併用・非併用の死亡、心血管イベントに対する効果は同等
TIGER-PA
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてチロフィバンの早期投与は後期投与よりも灌流率が有意に高い
TIM
急性心筋梗塞患者においてtriflusal群はアスピリン群より非致死性脳血管イベント発生リスクが有意に低い
TIME
高齢の狭心症患者において侵襲的療法は薬物療法より重症度を改善し主要な有害心イベントを抑制
TIMI 10B
30分間以上の虚血性胸痛を呈する急性心筋梗塞患者においてTNK-tPA40mgの単回投与はtPAボーラス投与と同等の効果
TIMI 11B
不安定狭心症あるいは非Q波心筋梗塞患者においてエノキサパリンは未分画ヘパリンより死亡、心血管イベントを抑制
TNT
冠動脈性心疾患患者においてアトルバスタチンによりLDLコレステロールを100mg/dL未満へ下げることで死亡、心血管イベント発生が低下
TOPCARE-AMI
ST上昇型急性心筋梗塞患者における前駆細胞療法は虚血性の心筋障害や心血管イベントを引き起こすことなく、駆出率、梗塞サイズを有意に改善
TRACE
左室機能不全患者におけるトランドラプリル投与は心血管疾患死、突然死の相対リスクを低下
TRANSFER-AMI
高リスクST上昇型心筋梗塞患者において早期PCIと標準治療の安全性と有効性を比較
TREND
血圧正常で血行再建術未施行の冠動脈狭窄患者においてキナプリルにより血管内皮機能が改善
TRIMPOL II
安定労作性狭心症患者においてメトプロロールと併用したトリメタジジン投与により有意な抗虚血効果
TRITON-TIMI 38
PCI施行予定の中等度~高リスク急性冠症候群患者においてアスピリンと併用したプラスグレルはクロピドグレルより心血管死、心血管イベントを抑制
TRITON-TIMI 38(substudy)
ベアメタルないし薬剤溶出ステント移植を施行された急性冠動脈疾患患者においてプラスグレルはクロピドグレルより死亡、虚血イベント、ステント血栓症の発生を抑制
TUCC
中国人の急性心筋梗塞患者において低用量のrt-PAはウロキナーゼより梗塞動脈開存率が有意に高い
VALIANT
心筋梗塞既往を有するハイリスク患者を対象にバルサルタンの予後改善効果はカプトプリルと同等。両薬剤の併用効果は、生存率を改善することなく有害事象を増加させる
VALIANT Echo
心筋梗塞後腎障害患者において拡張機能障害は心不全発生および心血管死のリスク増加の主要メディエーターである可能性あり
Val-PREST
ACC/AHA分類タイプB2/C病変に対し経皮的冠動脈インターベンションを施行した患者において、バルサルタンはステント内再狭窄予防効果を示す
VANQWISH
心筋梗塞既往歴のない非Q波心筋梗塞患者では侵襲的療法より保存的両方の方が死亡および非致死的心筋梗塞再発を抑制
VINO
安静時胸痛を伴う非ST上昇型急性心筋梗塞患者への即日血管造影および血管形成術施行は6カ月後の死亡、非致死的心筋梗塞を抑制
VITAL
ST上昇型急性心筋梗塞患者においてストレプトキナーゼに追加したvasofluxのTIMIグレード3灌流に対する影響は非分画ヘパリンと同等だが、重大出血の発生は増加
WISE
冠動脈虚血の疑いがある女性患者において、うつ病と心血管疾患発生リスクとの関連は炎症では十分説明できない
WIZARD
クラミジア感染した安定期冠動脈疾患患者へのアジスロマイシン投与は冠動脈イベントの再発予防に効果なし
WOSCOPS
プラバスタチンは心筋梗塞既往のない高脂血症男性患者における冠動脈イベント発生を抑制
<コメント>
大規模臨床試験にはいろいろ工夫した名前がつけられます。
昨日の高血圧編では、ハイブリッド車でいま旬の「INSIGHT」という名前がありました。
きょうのネーミングでは極め付きがありました。
それは「QUO VADIS」。
これにはビックリしました。
クォ・ヴァディス

http://ja.wikipedia.org/wiki/クォ・ヴァディス
<医学雑誌 斜め読み>
心臓突然死の予見と予防 その3
東邦大学医療センター大橋病院
杉 薫 教授
日本医事新報 No.4284 2006.6.3 P57~70
Brugada症候群
■日本人でBrugada症候群の心電図所見を持つケースは少なくない。
これらの中でVFを起こしたことがない場合はBrugada様心電図といって区別する。
■アジアに多く、30歳代後半から40歳代で多くは男性。
■発作は安静時、つまり副交感神経が亢進している時に多い。
運動や仕事後にほっとした時にも副交感神経が亢進して心室細動が起きやすくなる。
■coved 型とsaddle-block型があり、前者の方が心室性不整脈が多いといわれる。
■予防にはICDのみが有効ともいえる。
(薬剤の効果は十分とはいえない)
■薬剤負荷でLPを調べる場合もある。
Ⅰc(ピルジカイニド)
副交感神経刺激剤(エドロホニウム)
Brugada症候群の治療
http://blog.m3.com/reed/20071102/Brugada_
Brugada型心電図の判定と指導
http://blog.m3.com/reed/20080626/Brugada_
Brugada症候群の心電図診断 その1(1/3)
http://blog.m3.com/reed/20080325/Brugada__
Brugada症候群の心電図診断 その2(2/3)
http://blog.m3.com/reed/20080326/Brugada_
Brugada症候群の心電図診断 その3(3/3)
http://blog.m3.com/reed/20080327/Brugada
歳嶋洋一朗 「運河・アムステルダム」油彩
http://www.nichido-garo.co.jp/exhibition/2008/06/post_58.html
その他
ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~ http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
があります。
ビバリルジンはST上昇心筋梗塞の大出血リスクを低減
ヘパリン+GP IIb/IIIaとの比較試験の結果
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後のGP IIb/IIIa阻害薬投与は、短期的、長期的な死亡リスクを減じる可能性がある半面、出血性合併症と血小板減少症のリスクを高める。
ST上昇心筋梗塞(MI)でPCIを受ける患者を対象に、ヘパリン+GP IIb/IIIa阻害薬とビバリルジン(商品名:アンジオマックス)の出血リスク、心血管イベントリスクなどを比較する前向き無作為化試験の結果、ビバリルジン群の方が、割り付けから30日間の大出血が少なく、無イベント生存率も高いことが示された。
米国Columbia大学のGregg W. Stone氏らの報告で、詳細はNEJM誌2008年5月22日号に報告された。
米国ではPCIを受ける患者の90%超にGP IIb/IIIa阻害薬が投与されている。
安定狭心症、不安定狭心症、非ST上昇急性冠症候群によりPCIを受ける患者を対象に先に行われた大規模無作為化試験の結果は、ヘパリン++GP IIb/IIIa阻害薬とビバリルジンを比較すると、PCI後の虚血抑制効果は同等だが、出血と血小板減少症のリスクはビバリルジン群のほうが低いことを示した。
しかし、よりハイリスクとなるST上昇MIでPCIを受ける患者を対象に、ビバリルジンの安全性と有効性を評価した研究はこれまでなかったため、著者らは国際的無作為化試験を行った。
対象としたのは、1mm以上のST上昇、新規左脚ブロック、または純後壁心筋梗塞が認められ、症状発現から12時間以内にプライマリPCIを受けることになった18歳以上の患者3602人(平均年齢60.2歳)。
2005年3月5日から2007年5月7日まで、11カ国の123医療機関で登録した。
患者を、未分画ヘパリン++GP IIb/IIIa(1802人)、またはビバリルジン単剤(1800人)に無作為に割り付けた。
緊急血管造影後、92.7%の患者がPCIを、0.2%が時期を置いてPCIを受けた。
プライマリCABGが1.7%、薬物療法が5.3%に適用された。
主要エンドポイントは大出血と有害事象に設定した。
大出血は、頭蓋内または眼内の出血、アクセス部位に生じた出血(5cm以上の血腫または介入が必要な出血)、ヘモグロビン値が4g/dL以下(出血場所が明らかでない場合)または3g/dL以下(出血場所が明らかな場合)、出血が原因の再手術、輸血が必要、と定義した。
TIMIとGUSTOに基づく出血の評価も行った。
有害事象は、大出血と有害な心血管イベント(死亡、再梗塞、標的血管の梗塞による血行再建術、脳卒中)を合わせた複合イベントとし、分析はintention-to-treatで行った。
ビバリルジン単剤をヘパリン++GP IIb/IIIa阻害薬と比較すると、30日時の複合有害イベントは前者で有意に少なかった。それぞれ9.2%と12.1%で相対リスク0.76(95%信頼区間0.63-0.92、P=0.005)。差は主に大出血の頻度が低いことに起因していた(4.9%と8.3%、0.60、0.46-0.77、P<0.001)。心血管イベントの発生率は5.4%と5.5%、相対リスクは0.99(0.76-1.30、P=0.95)で差はなかった。
後付け解析で、大出血の定義から血腫を除くと、ヘパリン++GP IIb/IIIa群のイベント発生率は7.8%に減少したが、ビバリルジン群は4.7%となり、引き続き有意差は明らかだった(P<0.001)。
ビバリルジン群ではヘパリン++GP IIb/III群に比べ、TIMIスケール(大出血が3.1%と5.0%、P=0.002)とGUSTOスケール(生命を脅かすまたは重症の出血と中症の出血を合わせると3.5%と5.6%、P=0.002)に基づく出血性合併症が有意に少なかった。
また、血小板減少症(中症が1.1%と2.9%、P=0.003、重症が0.3%と0.9%、P=0.02)、輸血の必要性(2.1%と3.5%、P=0.009)にも有意差が見られた。
ヘパリン++GP IIb/IIIa群に比べ、ビバリルジン群の30日時の心イベントによる死亡率は有意に低かった(1.8%と2.9%、0.62、0.40-0.95、P=0.03)。
全死因死亡も同様(2.1%と3.1%、0.66、0.44-1.00、P=0.047)だった。
再梗塞、標的血管血行再建術、脳卒中の頻度には差はなかった。
ステント留置が成功した3124人について、30日までのステント血栓症の発生率に差はなかった(2.5%と1.9%、P=0.30)。しかし、当初24時間では、ビバリルジン群でステント血栓症が17人多かった(1.3%と0.3%、P<0.001)。
一方、24時間後から30日目までのステント血栓症はビバリルジン群で7人少なかった(1.2%と1.7%、P=0.28)。
このように、ビバリルジン単剤は、ヘパリン++GP IIb/IIIaに比べ、プライマリPCIを受けるST上昇MI患者の30日間の大出血と複合有害イベントを有意に抑制することが明らかになった。
Bivalirudin during Primary PCI in Acute Myocardial Infarction
http://content.nejm.org/cgi/content/short/358/21/2218
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/nejm/200806/506812.html
出典 NM online 2008.6.12
版権 日経BP社
その他
ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~ http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
があります。
薬剤溶出ステント(DES)について、ベアメタルステント(BMS)と比較して、初回の経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けたST上昇型急性心筋梗塞患者に対する安全性と有効性に関してはコンセンサスが得られていません。
この点を解明すべくHORIZONS AMI試験が昨年から行われており今回の結果は第2弾です。
ボストン・サイエンティフィック社とMedicines Company社が研究資金の支援を行っている点が少し気にかかります。
HORIZONS AMI試験は昨年の2008年、ビバリルジンの安全性と有効性をヘパリン/GP IIb/IIIa阻害薬併用と比較する目的で実施されており、こちらの結果は、2008年にNEJM誌に報告されています(「ビバリルジンはST上昇心筋梗塞の大出血リスクを低減」)。
HORIZONS AMI試験
http://blog.m3.com/reed/20080907/HORIZONS-AMI_
今回のHORIZONS AMI試験は、STEMI患者を対象にBMSとDESの安全性と有効性を比較する目的で行われたものです。
これらの試験は、両者を区別する名称が与えられていないため少し混乱が起きそうです。
薬剤溶出ステントの方が1年間の再狭窄は有意に少ない
HORIZONS-AMI試験の結果
ST上昇心筋梗塞(STEMI)でプライマリPCIを受ける患者を対象に、薬剤溶出ステント(DES)の安全性と有効性をベアメタルステント(BMS)と比較する無作為化試験を行った結果、治療から12カ月間の再狭窄と血行再建術施行はDES群で有意に少ないことが示された。
心血管安全性には差は見られなかった。
米Columbia大学のGregg W. Stone氏らの報告で、詳細はNEJM誌2009年5月7日号に掲載された。
オープンラベルの大規模試験HORIZONS-AMIは、発症から12時間以内の18歳以上のSTEMI患者(隣接する複数の部位で1mm以上のST上昇、または新規の左脚ブロック、もしくは純後壁梗塞を有する)を対象に、2005年3月から2007年5月まで、11カ国の123医療機関で登録が行われた。
まず、患者を未分画ヘパリン+GP IIb/IIIaまたはビバリルジン単剤に1:1で割り付けた。
その後、緊急血管造影を行い、結果を基にPCI、CABG、または薬物療法のいずれを適用するか決めた。
PCIの適用が決まった患者のうち、DESまたはBMSに無作為に割り付け可能と評価された3006人を、3:1でDES(パクリタキセル溶出ステント、2257人、年齢の中央値は59.9歳)またはBMS(749人、59.3歳)に割り付けた。
主要エンドポイントは、12カ月間の虚血による標的病変血行再建術(TLR)施行率(優位性解析)と、安全性評価のための重大な心血管イベントの複合安全性評価(死亡、再梗塞、脳卒中、ステント血栓症)の2つとした。
後者は、非劣性を検証するもので、非劣性のマージンは絶対差の95%信頼区間の上限を3.0%に設定した。
2次エンドポイントは、13カ月時(主要エンドポイントの評価終了後)の血管造影によって検出される再狭窄とした。
DES群では、BMS群に比べ12カ月間の標的病変血行再建術施行率が有意に低かった。
4.5%と7.5%でハザード比は0.59(95%信頼区間0.43から0.83、P=0.002)。
標的血管に対する血行再建術施行率も有意に低く、5.8%と8.7%でハザード比は0.65(0.48から0.89、P=0.006)だった。
複合心血管イベントはそれぞれ8.1%と8.0%に発生、ハザード比は1.02(0.76-1.36)、絶対差は0.1パーセンテージポイント(-2.1から2.4)で、非劣性が示された(非劣性検定のP=0.01)。
複合イベントを構成する要素(死亡、再梗塞、脳卒中、ステント血栓症)のそれぞれについて比較したが、差はみられず、12カ月時の死亡率は3.5%と3.5%(P=0.98)、ステント血栓症は3.2%と3.4%(P=0.77)などとなった。
13カ月時の血管造影の結果が得られた患者はDES群910人(1081病変)、BMS群293人(332病変)だった。
13カ月時のバイナリー再狭窄(直径の50%以上の狭窄)発生率は、DES群で有意に低かった。
10.0%と22.9%でハザード比は0.44(0.33から0.57、P<0.001)。
得られた結果は、プライマリPCIを受けるSTEMI患者では、治療から1年間はDESの方が転帰は良好で、心血管安全性には差はないことを示した。
なおHORIZONS-AMI試験は、今回のSTEMI患者を対象にBMSとDESの安全性と有効性を比較する目的と同時に、ビバリルジンの安全性と有効性をヘパリン/GP IIb/IIIa阻害薬併用と比較する目的で実施された。
こちらの結果は、2008年にNEJM誌に報告されている(「ビバリルジンはST上昇心筋梗塞の大出血リスクを低減」)。
原題は「Paclitaxel-Eluting Stents versus Bare-Metal Stents in Acute Myocardial Infarction。
Paclitaxel-Eluting Stents versus Bare-Metal Stents in Acute Myocardial Infarction
http://content.nejm.org/cgi/content/short/360/19/1946
出典 NM online 2009.6.4(一部改変)
版権 日経BP社
<HORIZONS AMI試験 関連サイト>
NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE誌でのHORIZONS AMI試験の結果発表を歓迎
ランドマークトライアルのデータが心臓発作の患者さんの治療のための重要な知見を提供
http://www.bostonscientific.jp/NewsEvents/NewsRelease.bsci?method=DETAIL&id=10117612&navRelId=1006.1017
■ボストン・サイエンティフィック社(本社:マサチューセッツ州ネイティック)は本日(2009年5月6日)、今週号のNew England Journal of Medicine誌にHORIZONS AMI試験の結果が発表されたことを歓迎すると発表しました。
■Cardiovascular Research Foundationを試験依頼者とし、ボストン・サイエンティフィック社とMedicines Company社が研究資金の支援を行っているHORIZONS AMI試験は、通常心臓発作と呼ばれている急性心筋梗塞(AMI)に対するカテーテル治療を受けている患者さんを対象に、TAXUS® Express2™パクリタキセル溶出型冠動脈ステント・システムとベアメタル・ステント留置の安全性と有効性を比較評価することを目的としています。
■HORIZONS AMI試験では全世界で3,000症例以上が登録されており、死亡およびステント血栓症のリスクが高く治療困難な患者集団とされている心臓発作の患者さんの治療において薬剤溶出型ステント(DES)使用とベアメタル・ステント(BMS)使用の比較を行う無作為化臨床試験としては最大規模の試験となります。
■1年目の結果から、TAXUS Expressステント群では、ベアメタルExpress®ステントを用いた点以外は同等であった対照群に比べて、血管造影所見上で認められる再狭窄および有効性の主要エンドポイントであった虚血性疾患に伴う標的病変の再血行再建術率(TLR、すなわちステント留置部位の再血行再建術率)が有意に減少することが示されました。
■安全性の主要評価項目については、主要心事故(MACE)全体、または1年目における死亡、心臓発作の再発、脳卒中、ステント血栓症といったMACEの構成要素において、TAXUS Expressステント群とベアメタルExpressステント群の間での差はみられませんでした。
■「HORIZONS AMI試験で得られた転帰データから、TAXUSパクリタキセル溶出型ステントではベアメタル・ステントに比べAMI患者における有効性評価項目が優れる一方で、安全性プロファイルは同等であるということが示されました」と、コロンビア大学メディカルセンター/ニューヨーク・プレスビタリアン病院のインターベンショナル・バスキュラー・セラピー・センターの医学部教授兼教育研究所長でありこの試験の試験総括医師であるグレッグ・W・ストーン医師は語っています。
■「この試験は、心臓発作の患者さんを対象としてDESとBMSを比較する決定的なデータを示すのに十分な検出力を持った、初めての国際的な前向き無作為化臨床試験です」とストーン博士は述べています。
また「HORIZONS AMI試験での結果は、これらの心臓発作後間もない高リスクの患者さんに対する薬剤溶出型ステントの使用についての判断のあり方に大きな影響を与えるはずです。
■この試験によって多くの必要なデータが得られ、また、これらの良好な結果が持続するかどうかを確認するために、この試験の患者さん達は5年間の経過観察を受けます」とも語っています。
■「ボストン・サイエンティフィック社がこのHORIZONS AMI試験および他の大規模臨床試験を支援することで、治療困難な患者集団に対する最適な治療戦略を考えるための幅広い臨床判断にあたって利用できる重要なデータを医学界に提供できることを誇りに思います」とボストン・サイエンティフィック社の最高医療科学責任者(Chief Medical and Scientific Officer)であるドナルド・S・ベイム医師は語っています。
また、「この試験によって、重要な高リスクAMI患者集団における、TAXUSパクリタキセル溶出型ステントのベアメタル・ステントに対する有益性に関する貴重な知見が得られます」とも述べています。
■HORIZONS AMI 試験の1年目の結果からは、虚血性疾患に伴うTLR率がDES群ではBMS群に比べ41%低下し(4.5%対7.5%、p=0.002)、またDES群では虚血性疾患に伴う標的血管の再血行再建術(TVR)率も同時に低下しました(5.8%対8.7%、p=0.006)。
13ヵ月目における血管造影による経過観察はDES群の910例(病変数1,081)およびBMS群の293例(病変数332)について行うことができ、有効性の副次エンドポイントであったバイナリー再狭窄率がBMS群の病変における22.9%からDES群の病変における10.0%まで56%低下したことが示されました(p<0.001)。
再狭窄に対するこの有益性は、DES留置病変におけるステント内レイトロスがBMSの場合に比べ有意に減少したことによるものでした(0.41±0.64 mm対0.82±0.70 mm、p<0.001)。
■安全性の主要エンドポイントであった1年目におけるMACEはDES群とBMS群で同等であり(それぞれ8.1%と8.0%、p=0.92)、死亡、心臓発作の再発、脳卒中、ステント血栓症の個々の発生率は12ヵ月間の経過観察期間にわたり両群で同等でした。このことは、すべてのベースライン評価の差における補正後も同様でした。
■現時点で、TAXUS ExpressステントおよびExpressステントのAMI患者への使用は、米国食品医薬品局による適応承認を受けていません。
HORIZONS AMI試験で心臓発作の患者さんに対するTAXUS®薬剤溶出型ステントの優れた結果を実証
医師に新たな知見を提供する画期的試験
http://www.bostonscientific.jp/NewsEvents/NewsRelease.bsci/,,/method/DETAIL/id/10109072/navRelId/1006.1017/seo.serve
[PDF]急性冠症候群・心筋梗塞に対して推奨される薬物療法・インターベンション療法のパラダイムシフト
http://www.nv-med.com/tct/06/pdf/21.pdf
STEMI に対する薬物療法・補助療法の今日的位置づけ
http://www2.eisai.co.jp/intl/so_circulation_37/aha2007/pdf/04.pdf
薬剤溶出ステントが再狭窄率を低下させる
http://www.kanematsu-rmn.jp/news/astrazeneca/news2.php?mode=jpview&num=200905070032660
ST上昇型心筋梗塞患者へのパクリタキセル溶出ステント留置の有効性と安全性
http://www.carenet.com/news/det.php?nws_c=8640
(パスワードが必要です)
<番外編>
■循環器 リスニング・ニュース(サンプル版)
http://medieigo.com/sample/06/script.html
(ヒアリングの練習になります)
■binary 和訳 「2つの部分からなる」
他に
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~
http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/
があります。
きょうは少し軟らかい内容で勉強しました。
喫煙者は年々減っている筈ですが、心筋梗塞発症前に愛煙家だった人の3人に1人は喫煙を続けているとの発表(第73回日本循環器学会 大阪 2009.3.20~22)です。
治療側の循環器医の多くはもちろん禁煙者(非喫煙者)ですが、患者の一部は罹患後も吸い続けているという皮肉な結果です。
まさしく「親の心子知らず」です。
もう少し、診療側は「私は吸わないのに、患者のあなたは吸い続けているのですね」と言ってもいいのかも知れません。
昨今、そんなことを言ったら、大病院はいざ知らず開業医では患者さんが来なくなってしまいます。
患者さんは「子の心親知らず 」と思うんでしょうね。
That's the way patients are, I suppose.
先生方はどうか知りませんが、私は禁煙については患者さんに対して「地雷を踏まないように」注意しながら少しだけ話します。
本人の嗜好であるという認識がるのと、両者に気まずい空気を作りたくないのと時間の無駄と思ってしまうからです。
「はい止めます」という返事を貰ったことは一度たりとてなく、返ってくる言葉は「吸いませんならぬスイマセン」ばかりです。
急性心筋梗塞後も3人に1人はたばこを吸っている
急性心筋梗塞既往のメタボリックシンドローム患者が禁煙すると心血管イベントリスクが57%低下する可能性が示された。
しかし、心筋梗塞後も喫煙を続ける患者は喫煙者の3分の1に達し、持続喫煙者の長期予後は、心筋梗塞後禁煙者と比較して冠動脈イベントの発症率が高いことも示された。
これは、急性心筋梗塞患者9000例以上を登録、追跡している前向き観察研究であるOsaka Acute Coronary Insufficiency Study(OACIS)の解析の結果から明らかになったもので、第73回日本循環器学会総会のシンポジウムで、大阪大学循環器内科学の佐藤洋氏が発表した。
ST上昇型急性心筋梗塞の予後は、年を追うごとに改善しており、1998~2000年、2001年~2003年、2004年~2006年と3年ごとに区切って全死亡率を比較した結果、1998~2000年のハザード比を1.0とした場合、2001~2003年はハザード比0.89、2004~2006年はハザード比0.68と低下している。
これは、経皮的冠動脈形成術(PCI)の進歩や数多くの大規模試験などで得られたエビデンスに基づく薬物治療が広く普及したためだとした。
しかし、喫煙と予後の関係を解析した結果からは、まだ患者のリスク管理が不十分である現状が浮き彫りとなった。
OACISに登録された患者のうち6割が喫煙者で、そのうち3分の2は心筋梗塞発症後に禁煙するものの、3分の1の患者は喫煙を続けており、この持続喫煙群は梗塞後禁煙群と比較して長期の冠動脈イベント発症率は有意に高いことが明らかになったからだ。
メタボリックシンドローム(MetS)と喫煙状態と心血管イベントの発症リスクを比較した結果、MetS(-)で喫煙歴のない患者の心血管イベントリスクを1とした場合、MetS(-)で持続喫煙者の心血管イベントのリスクは1.385、MetS(-)禁煙者は0.953で、禁煙することでイベントリスクは31%減少できることになるとした。
さらに、MetS(+)で喫煙歴のない患者のイベントリスクは1.127、MetS(+)で持続喫煙者のリスクは3.041、MetS(+)で禁煙者は1.701で、メタボリックシンドローム患者では禁煙することでイベントリスクは57%減少できることになると指摘した。
シンポジウムの座長を務めた滋賀医科大学福祉保健医学講座の上島弘嗣氏は、心筋梗塞後でも喫煙を継続している患者が多いことに驚きを示した。
佐藤氏は、あくまで想像と断りを入れつつも、「梗塞後に喫煙を続ける患者は若年者が多い。一方、最近、急性心筋梗塞後の入院期間が1週間程度と、場合によっては胆石治療の入院よりも短いこともある。患者が怖い病気だと思っていないのかもしれない。指導をさらに徹底すべきだろう」と語った。
出典 NM online 2009.3.25
版権 日経BP社
<コメント>
臨床にもとづく貴重な研究と思います。
ここで知りたいのは喫煙量はもちろんですが、禁煙指導がどれだけ積極的に行われ、禁煙成功者(2/3)はこの指導の結果かどうかということです。
<番外編>
320列エリアディテクターCT
http://medical.nikkeibp.co.jp/all/special/one/02.html
『新しい概念のCTを導入』
http://kizawa-memorial-hospital.jp/oshirase/news/2009-2008/0801/01_28.html
1.本装置の特徴
一回転(0.35秒〜0.5秒)で心臓や脳の上端から下端まで撮影可能で、ひとつの3Dボリュームデータを同じ位相で撮影することができます。
心臓のような動く臓器の場合でも、従来装置の複数回転での撮影では避ける事ができなかった、スライス間のズレが生じる可能性はありません。
3Dボリュームデータは、従来のヘリカルスキャンで行われていたようなタイムラグのあるスライスをつなぎ合わせたものとは異なり、広範囲をタイムラグなしで撮影したボリュームデータです。これを時系列に並べた動的解析により、臓器全体の機能診断が可能となります。
検査による放射線被ばくを大幅に低減し、心臓検査では従来装置の約1/4です。
撮影時間が短縮できるため、造影剤の低減もできます。
2.期待される臨床適用
臓器を広範囲にダイナミック(動的・連続)撮影することにより、空間三次元の情報に時間の情報を加えた四次元情報を提供できるようになり、形態診断に加え機能診断を行うことが可能となります。内臓の動的解析情報の他にも、整形外科の分野では関節の動き等の動態情報が得られます。
脳梗塞や心筋梗塞という人命に関わる重大疾患の検査の際、従来の画像診断機器では、複数の診断機器による検査が必要なケースがあり、トータルで数時間を要する場合もありました。
「Aquilion ONE」は、ひとつの装置で診断に必要な形態と機能の検査情報を収集可能とし、検査時間の短縮を実現、一刻を争う救急救命に貢献します。
従来の64列CTでは、心臓を1回転で撮影することができないため、ヘリカルCT(らせん状CT)による複数回撮影によって5秒から10秒かけて撮影していました。 「Aquiion ONE」は、最短1回転0.35秒で撮影することができます。
心臓CT検査では、従来の64列CTの約1/4の被ばく量で撮影することができます。
1回転撮影のスピードは最短0.35秒で最大16cmの範囲を世界最薄0.5mmスライス厚でカバー可能です。
「造影剤の濃度が最適になったタイミングで撮影する機能」との組み合わせで、より少ない造影剤での検査が可能となり、患者さんへの負担を低減します。

<コメント>
当院は現在128列のCTCAが出来る病院に検査を依頼しています。
この320列はきっとすごいのでしょうね。
但し、CTCA検査自体の長所短所はそれほど従来とあまり変わらないのでしょうが。
読んでいただいてありがとうございます。
コメントお待ちしています。
他に
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~
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「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/
があります。
第73回日本循環器学会(大阪)の「急性心筋梗塞」のセッションでの「右室梗塞」で勉強しました。
ちょっと調べたら、10年前にすでに同様の研究がNEJMにpublishされているようでもありますが。
N Engl J Med 1998; 338 : 933 - 40
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/338/338apr/xf3380933.htm
#〜右室梗塞合併AMI患者〜
#早期の再灌流療法で死亡率が改善
済生会熊本病院心臓血管センター循環器内科の貫敏章氏らは,日本人急性心筋梗塞(AMI)患者の前向きコホート研究であるHIJAMI研究に登録された患者を対象に右室梗塞(RVI)合併が予後に与える影響について検討。
その結果,RVI合併は右冠動脈が責任病変のAMIの院内予後に重大な影響を与える可能性があり,早期の再灌流療法が死亡率を改善する可能性があると報告した。
#RVI合併例で高い院内死亡率
1999年1月〜2001年6月にHIJAMI研究に登録された17参加施設に入院したAMI患者3,021例のうち冠動脈造影で右冠動脈が責任病変と考えられた915例を,RVI合併例71例と非合併例844例に分けて比較検討した。
RVI合併群のほうが非合併群よりも有意に,
(1)高齢
(2)入院時血圧が低い
(3)RVI前狭心症が少ない
(4)Killip分類のクラス I の割合が少なく,IVの割合が多い
(5)脂質異常症の割合が少ない
(6)クレアチニンキナーゼ最大値が高い
(7)推定糸球体濾過率とLDLコレステロール値が低い
(8)経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行率が高い
(9)心不全の割合とペースメーカーを必要とした割合が高い
(10)退院時のスタチン服用率が低い
―という特徴が認められた。
入院期間はRVI合併群と非合併群に差はなかったが,院内死亡率はRVI合併群のほうが非合併群よりも有意に高かった(P<0.001)。
しかし,退院後の死亡率には両群で有意差はなかった。
単変量解析,多変量解析の結果,年齢,C反応性蛋白(CRP),24時間以内の再灌流療法がRVIの有意な予後予測因子であることがわかった。
出典 Medical Tribune 2009.4.23,30(一部改変)
版権 メディカル・トリビューン社
<右室梗塞 関連サイト>
梗塞前狭心症が下壁梗塞急性期の右室収縮機能を決定
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?phrase=右室梗塞&perpage=0&order=0&page=0&id=M3442081&year=2001&type=allround
■急性下壁梗塞の発症前狭心症(PIA)は,右室梗塞に伴うショックや完全房室ブロックの発生頻度を減らすとされる。
■右冠動脈近位部病変例では,PIAの有無が下壁梗塞急性期の右室収縮機能を決定する重要な因子である。
右室梗塞
http://www.udatsu.vs1.jp/infarct-sp.htm
■剖検例で,急性心筋梗塞例の12~43%に右室梗塞を合併するが,右室単独の梗塞例は著しく少なく,3.3%と報告されている。
■V4Rにおける1mm以上のST上昇は、感度70~90%, 特異度91~95%で,右室梗塞の診断に極めて重要である。
しかし,このST上昇は発症10時間以内に不明瞭になる。
V1におけるST上昇の右室梗塞診断における感度は10~28%,特異度は87~92%と報告されている。
右室梗塞診断基準
http://www9.ocn.ne.jp/~ginzamed/ginzamed/tisiki/disease/answer/MI_RV.htm
切迫梗塞と右室梗塞の低リスクとの関連
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/338/338apr/xf3380941.htm
右室梗塞の診断
http://plaza.umin.ac.jp/myama/rvimap.htm
(体表面心電図における陳旧性右室梗塞の診断)
右室梗塞後の両室機能と生存に及ぼす再還流の効果
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/338/338apr/xf3380933.htm
■右室梗塞患者では,血管形成術による右冠状動脈の完全な再還流により,右室機能の劇的な改善と優れた臨床転帰が得られる.
対照的に,再還流の不成功は,右室機能の回復不全,持続的な血流力学的な障害,そして高死亡率に関連する.
(N Engl J Med 1998; 338 : 933 - 40 )
<自遊時間>
昨日の昼から当診療所の周囲で猫の鳴き声がしていました。
側溝に紛れ込んだ子猫が出れなくて鳴いているいるようでした。
近所の人もしきりに側溝を覗き込んでいましたが、側溝がコンクリート板で蓋されているのでよくわかりません。
夕方診療が終わってしばらくしてまた鳴いているので手分けして探しました。
見つけたのは、診療所の玄関先でした。
猫好きの女房がかかえて玄関先まで連れてきました。
我が家は熱帯魚と亀を飼っていますが、犬猫を飼うのは御法度になっていました。
今は自宅の玄関先で鳴き疲れて寝ています。
白が主体の三毛猫で生後2週間ぐらい?
後ろから見るとパンダみたいに黒い模様が。
猫嫌いの私としてはさてどうしようかと思っていますが、一番下の中1の娘は飼いたいみたいです。
女房も犬より猫の方が好きかなってなことを言っています。
明日、家族会議を開く予定ですが、思わぬものが転がり込んできて何だか落ち着きません。
久しぶりのミルクだニャー。

きょうはつかれたニャー。
パパとママどこへ行っちゃったんだろニャー。

後ろ姿はまるでパンダ。
マイホーム完成。
困りました。
だんだん情が移って行きます。
さてどうするか。
第73回日本循環器学会(大阪)「急性冠症候群」のセッションでの「高感度トロポニンT」についての記事で勉強をしました。
高感度トロポニンTでリスク層別化が可能
慢性心不全患者において従来法のトロポニンT(TnT)測定では10.4%しか検出されないが,高感度TnT(hs-TnT)測定では92%が検出され,リスク層別化が可能であることが報告されている。
藤田保健衛生大学大学院クリティカルケア学の松井茂・准教授と同大学臨床検査部の石井潤一教授らは,hs-TnTにより急性冠症候群(ACS)のリスク推定が可能であるかどうかを明らかにするため,従来法のTnTで検出されなかったACS患者を対象に検討した。
その結果,hs-TnTがACSのリスク層別化に有用であることを報告した。
高値群でAMIや緊急PCIなどが有意に高率
まず,発症後24時間以内に従来法のTnT測定で検出されなかったACS患者82例を対象に,hs-TnTを測定した。
なお,対象者は年齢の中央値65歳,男性の割合59%,発症から来院までの時間の中央値5時間で,腎不全患者は除外した。
また,心血管疾患,高血圧,糖尿病,心電図異常,腎不全の罹患を除外した健康診断受診者98人についてもhs-TnTと従来法のTnTを測定した。この群の年齢中央値69歳,男性の割合44%であった。
その結果,健診受診群ではTnTが従来法の検出感度(>0.01ng/mL)で0%,hs-TnTの検出感度(>0.001ng/mL)では100%,今後市販されるhs-TnTの検出感度(>0.002ng/mL)では82%が検出された。
ACS群ではそれぞれ0%,100%,96%が検出された。hs-TnTの中央値は健診受診群の0.005ng/mLに対し,ACS群では0.018ng/mLと有意に高かった。
次に,ACS群をhs-TnTの中央値0.018ng/mLで高値群と低値群に分けたところ,急性心筋梗塞(AMI)が高値群70%,低値群38%,緊急PCIはそれぞれ41%,17%,また,AMIを検出するヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP)の増加は53%,10%,ミオグロビン濃度が40ng/mL,27ng/mLであり,いずれも有意差が認められた。
以上から,松井准教授らは「hs-TnT測定により,従来のTnT測定では規定できないACS患者のリスク層別化が可能である」と結論付けた。
出典 Medical Tribune 2009.4.23,30(一部改変)
版権 メディカル・トリビューン社
<参考サイト>
Highly Sensitive Cardiac Troponin T Values Remain Constant after Brief Exercise- or Pharmacologic-Induced Reversible Myocardial Ischemia
http://www.clinchem.org/cgi/content/abstract/54/7/1234
■Conclusions: Elevation of cTnT is rather a consequence of irreversible myocyte death than reversible myocardial ischemia after exercise or pharmacologic myocardial ischemia.
(心筋TnTは可逆的心筋虚血より非可逆的心筋壊死を反映する)
Prognostic Value of Very Low Plasma Concentrations of Troponin T in Patients With Stable Chronic Heart Failure
http://www.circ.ahajournals.org/cgi/content/abstract/116/11/1242
■Background— Circulating cardiac troponin T, a marker of cardiomyocyte injury, predicts adverse outcome in patients with heart failure (HF) but is detectable in only a small fraction of those with chronic stable HF. We assessed the prognostic value of circulating cardiac troponin T in patients with stable chronic HF with a traditional (cTnT) and a new precommercial highly sensitive assay (hsTnT).
(症状の安定した心不全で従来のcTnTと高感度hsTnTの差を比較)
■Conclusions— In this large population of patients with HF, detectable cTnT predicts adverse outcomes in chronic HF.
By the highly sensitive assay, troponin T retains a prognostic value at previously undetectable concentrations.
(高感度hsTnTは、従来のcTnTで検出出来なかった濃度での予後の階層化が出来た)
<番外編>
Takashima H,et al. Circ J 71(11):1678,2007
(興和創薬 09.3作製パンフより)
<記事追加>
JAPAN-ACS
http://blog.m3.com/reed/20080330/JAPAN-ACS
JAPAN-ACSアゲイン
http://blog.m3.com/reed/20080608/JAPAN-ACS_
米国心臓、肺、血液研究所のFramingham Heart Studyにおける心筋梗塞の発生率および致死率の長期トレンド
Long-Term Trends in Myocardial Infarction Incidence and Case Fatality in the National Heart, Lung, and Blood Institute's Framingham Heart Study which appeared in Circulation. 2009;119:1203-1210
Nisha I. Parikh, MD, MPH; Philimon Gona, PhD;
Martin G. Larson, ScD; Caroline S. Fox, MD, MPH;
Emelia J. Benjamin, MD, ScM; Joanne M. Murabito, MD, ScM;
Christopher J. O’Donnell, MD, MPH;
Ramachandran S. Vasan, MD; Daniel Levy, MD
<背景>
米国では、過去数十年間に冠動脈疾患危険因子の有病率が低下しているにも関わらず、急性心筋梗塞(AMI)の発生率は一定である。
われわれは、この逆説について、高感度なAMI診断バイオマーカーの出現がその一因ではないかという仮説を立て、その仮説について検証した。
<方法および結果>
40年間にわたるFramingham Heart Studyの参加者を対象に、バイオマーカー上昇に関わりなくECGに基づき診断された初発AMI(AMI-ECG)と、梗塞バイオマーカーのみに基づき診断された初発AMI(AMI-marker)の発生率および生存率を比較した。
Poisson回帰を用いて、10年毎(1960~1969年、1970~1979年、1980~1989年および1990~1999年)の初発AMIの年間発生率を算出し、AMI-ECGとAMI-markerの発生率を比較した。
また、Cox比例ハザード解析を用いて、40年間のAMI致死率を比較した。結果として、AMIは9,824例(女性54%;追跡期間212,539人年;40~89歳)で941件発生しており、このうちAMI-ECGが639件、AMI-markerが302件であった。
1960年から1999年までにAMI-ECGの発生率は約50%低下し、AMI-markerの発生率は約2倍に上昇した。
1960~1969年および1990~1999年における30日、1年、5年の粗致死率は、それぞれ0.20、0.14、0.24および0.21、0.45、0.41であった。
年齢および性別を補正した30日、1年、5年のAMI致死率は1960年から1999年までに60%低下し(傾向性検定、P <0.001)、この傾向はAMI-ECG例およびAMI-marker例のそれぞれにおいても同様に認められた。
<結論>
過去40年間にわたり、AMI-ECGの発生率は約50%低下したが、AMI-markerの発生率は倍増した。
今回の結果から、一次予防の向上にも関わらず米国内のAMI発生率が一定であることについて一つの説明が与えられた。
http://dsc.m3.com/ck9a541c572f25fc1579ecc496695116f3cde/contents/circulation/0046/c3_46_4j.htm
(日本語)
http://dsc.m3.com/ck9a541c572f25fc1579ecc496695116f3cde/contents/circulation/0046/c3_46_4e.htm
(英語)
<番外編>
「JAPAN-ACS」
http://kowa.m3.com/ck9a568ee1ca26412726cdfa71afd66dcf8b1/contents/japan-acs/index.htm

熊谷守一 蟻
http://www.oida-art.com/buy/detail/1521.html
<自遊時間>
日本内科学会雑誌 第98巻 第2号・平成21年2月10日
「特集 虚血性心疾患:診断と治療の進歩」はなかなk読み応えのある企画でした。
もちろん、開業医には読み通す時間も気力もありませんが、引用文献も充実していて、執筆者が入魂の論文を書かれているのが伝わってきます。
循環器専門医の先生方には物足りない内容でしょうが、元循環器専門医の開業医にとってはこれさえ熟読すれば虚血性心疾患に関しては十二分とさえ思ってしまいます。
熟読する前にまた新たな情報の渦に巻き込まれてしまいますが。
先生方は情報整理をどのようにしてみえますか。
いかにあふれる情報を取捨選択するか。
捨てる勇気(?)を持つか。
いつも悩んでいます。