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古い記事からの引用で申し訳ありません。
Dダイマーに関する勉強を少ししましたので、そのついでに勉強してみました。
深部静脈血栓症の超音波診断については
下肢静脈エコーによるDVT診断 http://blog.m3.com/reed/20081013/_DVT_
で以前に勉強しました。
記事としてはそれよりもはるかに古いのですが、Dダイマー測定で異常がなければ下肢静脈エコーも不要といった内容の記事です。
深部静脈血栓症の超音波診断が不要に
■オタワ大学(カナダ・オタワ)のPhilip S. Wells博士らは,深部静脈血栓症(DVT)が疑われる患者の臨床判断に,内因性線維素溶解のマーカーであるDダイマーの測定を組み入れることで,臨床現場においてDVT患者を効率的に検出できるとNew England Journal of Medicine(349: 1227-1235)に発表した。
簡便・安価な診断が可能に
■この診断方法により臨床判断とDダイマー測定がともに陰性であった患者では,超音波検査が不要になり,陽性患者にのみ超音波診断を行えばよくなる。
■Wells博士は「診断アルゴリズムにDダイマー測定を加えることで,外来患者のDVT診断をより簡便かつ安価に行うことができる」と述べている。
■今回の研究では,臨床的にDVTが疑われる患者(平均年齢約58歳,症状の平均継続期間7日超)を臨床的に評価してDVTの確率を予測。
その後,530例を超音波診断のみ施行群(対照群),566例をDダイマー検査群(臨床判断とDダイマー検査がともに陽性であった例のみ超音波検査を施行)にランダム化割り付けした。
■3か月間のフォローアップを終了した1,082例のうち,対照群の83例,Dダイマー群の87例で近位DVTまたは肺塞栓症が確認された。全体の有病率は15.7%であった。
■同博士らによると,DVTの可能性が低いと診断された患者のうち,Dダイマー群の 2 例(0.4%),対照群の 6 例(1.4%)で塞栓イベントが確認されたという。
■全体での患者 1 例当たりの平均超音波検査回数は,Dダイマー群で0.78回,対照群で1.34回であった。
■Dダイマー群では39%が超音波診断を必要とせず,超音波検査回数を有意に減少させることができた。
来院当日に確診が付いた患者は,Dダイマー群で82%であったのに対し,対照群では65%であった。
■同博士は「臨床判断およびDダイマー検査でDVTの疑いがないと思われる患者には,それ以上の診断的検査を施行しなくても安全だと言える」と結論している。
出典 Medical Tribune2003.12.4
版権 メディカル・トリビューン社
<番外編>
Ann Intern Med誌から
Dダイマーが静脈血栓塞栓症の再発予測に有用
初回治療後に陰性なら再発リスクは低い
■非誘発性の静脈血栓塞栓症(VTE)に対する抗凝固療法を中止する時期を見極めることは難しい。
■カナダMcMaster大学のMadeleine Verhovsek氏らは、メタ分析を行い、治療中止後3週間から2カ月の時点で測定されたDダイマー値がリスクの予測に有用であること、Dダイマー陰性なら年間再発率は3.5%だが、陽性なら8.9%と有意に高いことを示した。詳細は、Annals of Internal Medicine誌2008年10月7日号に報告された。
■既知の危険因子を持たない患者に初回の非誘発性静脈血栓塞栓症(VTE)イベントが見られた場合、抗凝固療法をどの程度継続すればよいのかは明らかではない。
治療期間が短いと再発率は上昇すると予想されるが、治療の不必要な延長は出血リスクとコストの上昇をもたらす。
したがって、治療を続けるべき患者と、治療を継続しても利益はなくリスクのみ上昇する患者を選別することが必要だ。
■VTE再発の指標として、フィブリン分解産物であるDダイマー値が有用であることを示した研究はいくつかあったが、いずれも十分な統計学的パワーを持たず、治療中止の指標としてDダイマーが利用できるかどうかについては議論が続いていた。
■そこで著者らは、Dダイマー検査で結果が陰性となった患者と陽性の患者について、治療中止後の再発リスクを比較する系統的レビューとメタ分析を行った。
中略
■3カ月以上の抗凝固療法が行われた初回VTE患者において、Dダイマー陰性者のVTE再発リスクは陽性者に比べ有意に低かった。
ただし、Dダイマーが陰性でも3.5%が再発しており、治療を中止してよいと言い切れるレベルではない。
■著者らは、Dダイマー値のみを治療中止の目安にするのでなく、予測因子の1つとして用いるべきだと述べている。
たとえば、女性、より年齢が若いなど、低リスクとの関係が示されている他の情報と合わせて判断を下すとよいだろう。
原題は「Systematic Review: D-Dimer to Predict Recurrent Disease after Stopping Anticoagulant Therapy for Unprovoked Venous Thromboembolism」
http://www.annals.org/cgi/content/abstract/149/7/481?etoc
出典 NM online 2008. 11. 7
版権 日経BP社
<D-ダイマー 臨床的意義>
出典 日本医師会雑誌 最新 臨床検査のABC 第135巻・特別号(2)
■安定化フィブリンがプラスミンにより分解されて可溶化したD分画が重合した構造を有する安定化フィブリン分解産物の総称で、FDPの一部分である。
■増加は二次線溶の亢進を示し、血管内に血栓が存在することを強く示唆する。
■定値であることは深部静脈血栓症の潜在を否定する指標になる。
■手術後は高値を示す。
■妊娠により増加し、特に後期に増加する。
< Dダイマー 関連サイト>
[PDF] Dダイマー
http://www.kessen-junkan.com/2004121204/23.pdf
Dダイマー(D dimer:DD)とは? :FDP/Dダイマー比
http://www.3nai.jp/weblog/entry/23690.html
<Medical Tribune 関連記事>
わが国における肺血栓塞栓症/
深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)の予防
Medical Tribune2006.4.26
第46回日本脈管学会 静脈血栓症の予防法,治療法
Medical Tribune2006.1.19
超音波で深部静脈血栓を捉える
Medical Tribune2001.3.22,29
<自遊時間>
今年の医師国家試験が2月14日から16日まで行われました。
もちろん全国一斉です。
私の子供も今年受験でした。
幸い試験会場が、自宅から車で10分という全くのホーム試合でした。
15日は日曜日だったので送り迎えしてやりました。
会場の前で待っていると、フロントガラスに近隣の大学の名前の入ったバスが4台連なって出て来ました。
2大学各2台でしたが、窓越しに見えた受験生は一様にぐったりした感じでした。
試験会場の雰囲気も厳しく、緊張の連続の3日間だったようです。
他県の学生は完全アウエイ。
大学によっては数時間かかる遠距離からの受験です。
前日の13日から15日までの3日間、町中のホテルに缶詰だったようで昔に比べてはるかに大変な様子です。
とにかく昔の試験でよかったと思った一日でした。
受験生の皆さん、ご苦労さまでした。
マッチングも決定しているわけですから受からないと困りますよね。
3月には朗報来たらんことを!
<きょうのブログ>
政治家をだめにする風邪薬
http://blog.m3.com/ishi-atama
(冴えた内容です。あと風邪だったかどうかも大事なところです)
この政治家についてはマイブログ
花粉症と食品
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2009/02/17
でもとりあげました。
他に
ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~ http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
があります。