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近親者との死別が急性心筋梗塞を誘発 >
CVD未発症者へのアスピリン投与でCVD死亡,がん死亡は減少せず 9つのRCT,70万人年のメタ解析英セントジョージ大学のSreenivasa Rao Kondapally Seshasai氏は,1次(初発)予防におけるアスピリン使用のリスクベネフィットを評価すべく,2011年までに発表された9つのランダム化比較試験 (RCT)のデータのメタ解析を実施。心血管疾患(CVD)がない場合のアスピリンの予防的使用はCVD死亡やがん死亡を減少させていなかったことを報告した(Arch Intern Med 2012年1月9日オンライン版)。 心筋梗塞減少のベネフィットは出血イベントの増加で相殺される Seshasai氏らは2011年までのMEDLINE, Cochrane Libraryと研究者らによる未発表のデータから,1,000人以上の規模でCVD,非血管アウトカム,死亡について報告したプラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)を検索。条件を満たした9つのRCTの研究特異的オッズ比(OR)をランダム効果モデルを用いてメタ解析した。さらに,CVD減少と出血 の増加の比較によりリスクベネフィットを評価した。 平均追跡期間は6.0(SD 2.1)年で,10万2,621人が解析に含められた。統合重み付け平均年齢は57歳,46%は男性だった。 分析の結果,アスピリンは総CVDを10%削減しておりOR 0.90(95%CI 0.85~0.96),number needed to treat(NNT)は120だった。これは主に非致死的心筋梗塞(MI)によるもので,同イベントのORは0.80(同0.67~0.96),NNT 162であった。 しかし,CVD死亡についてはOR 0.99(同0.85~1.15)と有意な減少はなく,がん死亡もOR 0.93(同0.84~1.03)と同様だった。 一方,重要(nontrivial)な出血イベントは増加し,OR 1.31(同1.14~1.50),number needed to harm(NNH)は73だった。 人口統計学,参加者の特性で説明できない研究間の異質性は,冠動脈疾患(CHD)と出血アウトカムに認められた。 同氏らは,非致死的心筋梗塞MIの減少のベネフィットは臨床的に重要な出血イベントで相殺されると結論。今後,初発予防における定期的な使用がベネフィットをもたらす集団を特定し,個々の事例を考慮して使用すべきだとしている。 (木下 愛美) 出典 MT pro 2012.1.11
版権 メディカル・トリビューン社 <関連サイト>心血管疾患既往患者は低用量アスピリン療法の継続を■スペイン薬剤疫学研究所(マドリード)のLuis García Rodriguez博士らは,英国のプライマリケア関連のデータベースを用いた研究から,心血管疾患既往歴のある患者がアスピリンの服用を中止すると,非致死的心筋梗塞リスクが高まることが分かったとBMJ(2011; 343: d4094)に発表した。■今回の研究では,低用量アスピリンの服用中止を回避することで,一般住民にはアスピリン療法による便益をさらに享受できる余地があることが示された。 García Rodriguez博士らは,今後さらに研究を進め,患者に低用量アスピリン療法の継続を指導することで非致死的心筋梗塞リスクを低減できるか否かについて検討する必要があるとしている。 ■モデナ・レッジョ・エミリア大学(伊モデナ)のGiuseppe Biondi-Zoccai助教授らは,同誌の論評(2011; 343: d3942)で「今回の研究結果は極めて重要で,アスピリンの服用中止が悪影響をもたらすことを示した以前の研究結果を支持するものである」と強調。「患者には服用中止の指示がない限りは低用量アスピリンの服用を継続するよう指導すべきである」と述べている。Arch Intern Med 2012年1月9日オンライン版
出典 Medical Tribune 2011.8.25版権 メディカル・トリビューン社 心血管疾患既往患者の低用量アスピリン中止は非致死的MIリスクを高める■心血管疾患歴のある患者の低用量アスピリンの服用中止は非致死的心筋梗塞(MI)のリスクを高めると,スペインのグループがBMJの7月23日号に発表した。■低用量アスピリンの服用中止群は継続群と比べ,1,000人年当たり非致死的MI発症が約4例多かった。 García Rodríguez LA, et al. BMJ 2011; 343: d4094. 出典 Medical Tribune 2011.8.25版権 メディカル・トリビューン社 低用量アスピリンの中止は脳梗塞とTIAのリスクを高める■低用量アスピリン定期使用者の服用中止は脳梗塞と一過性脳虚血発作(TIA)のリスク上昇につながると,スペインのグループがNeurologyの2月22日号に発表した。■ 脳梗塞とTIAの1,000人年当たりの発症率は5.0で,脳血管障害の既往のある患者と心房細動患者で特にリスクが高かった。アスピリンの服用を継続している患者と比べ,中止した患者がその後31〜180日以内に脳梗塞またはTIAを発症するリスクは1.4倍だった。García Rodríguez LA, et al. Neurology 2011; 76: 740-746.出典 Medical Tribune 2011.3.17版権 メディカル・トリビューン社 読んでいただいて有り難うございます。 コメントをお待ちしています。 その他 「葦の髄」循環器メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/ (「葦の髄から循環器の世界をのぞく」の補遺版) ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 井蛙内科/開業医診療録(4)2009.10.16~ http://wellfrog4.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(3)~2009.10.15 http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~ http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科医向き) 「井蛙」内科メモ帖 http://harrison-cecil.blog.so-net.ne.jp/ (「井蛙内科開業医/診療録」の補遺版) があります。
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