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加齢に伴う拡張機能の悪化が心不全リスク上昇と関連メイヨー・クリニック(ミネソタ州ロチェスター)のGarvan C. Kane博士らは「左室拡張機能障害の有病率は加齢に伴い上昇し,拡張機能が悪化した患者では心不全の発症リスクが高まる」とした住民ベースのコホート研究の結果をJAMA(2011; 306: 856-863)に発表した。 心機能の経時的な変化を追跡 近年,心不全の危険因子を持つ人では,無症候性心室機能障害から症候性の心不全へ,さらに死亡へと進行する過程を理解することが重要と指摘されている。そのためには経時的な心機能の変化を住民ベースで検討したデータが必要となる。 Kane博士らは今回,拡張機能の経時的変化を調べ,拡張機能障害とその後の心不全リスクとの関連について検討した。Olmsted County Heart Function Study(OCHFS)の参加者のうち,45歳以上の2,042例をランダムに抽出し,臨床評価と診療記録の要約,心エコー検査(実施期間 1997~2000年)を行った。左室拡張機能は,検査結果を基に正常,軽度,中等度,重度障害に分類した。4年後,生存患者1,960例中1,402例 (72%)に2回目の心エコー検査(同2001~04年)を行い,2010年まで追跡し心不全の新規発症を確認した。 65歳以上の年齢と強い関連 その結果,左室拡張機能障害の有病率は1回目の検査時の23.8%から2回目には39.2%に有意に上昇していた(P<0.001)。中等度~重度の同障害の有病率は,1回目の6.4%から16.0%に上昇していた(P<0.001)。 1回目から2回目の検査の間に23.4%で拡張機能が悪化し,67.8%では変化がなく,8.8%で改善した。拡張機能の悪化は特に65歳以上の年齢と強く関連していた〔オッズ比(OR)2.85〕。 一方,高血圧,糖尿病,冠動脈疾患,心不全の既往がなく,心血管疾患の治療薬を服用していない健康な参加者531例を解析した結果,拡張機能障害(重症度を問わない)の有病率は,1回目の検査時の11.3%から2回目には29.8%に上昇していた(P<0.001)。健康な参加者のうち,両検査とも拡張 機能を評価できた423例では,19.9%で同機能が悪化し,75.2%で変化がなく,5.0%で改善していた。 2010年までの追跡期間(中央値6.3年間)における心不全発症率は,拡張機能正常維持または正常化群で2.6%,軽度障害維持または進行群で7.8%,中等度~重度障害維持または進行群で12.2%であった(P<0.001)。 以上の結果から,左室機能障害の有病率は経年的に上昇し,加齢と関連することが明らかになった。Kane博士らは「今後の研究で検証する必要はあるが,今回の結果は高齢者では拡張機能障害の持続または進行が心不全発症の危険因子であることを示している」と述べている。 出典 Medical Tribune 2011.10.13版権 メディカル・トリビューン社 <私的コメント>
当然の結論のような気もします。 どこにNeuesがあるのでしょうか。 ちょっと不思議な論文です。 <拡張不全 関連サイト> 拡張不全を見据えた心不全の治療戦略拡張期心不全への対応 その1(1/2)拡張期心不全への対応 その2(2/2) 拡張不全の病態と背景 初診患者と拡張性心不全HFPEF 読んでいただいて有り難うございます。
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