< 抗凝固療法で相次ぐ大型新薬 |
メイン
|
small dense LDL-C高値は... >
ACC/AHA 不安定狭心症・非ST上昇型心筋梗塞2007年ガイドラインを一部改訂 米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)は,不安定狭心症(UA)と非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)の治療に関する2007年ガイドラインを一部改訂し,Journal of the American College of Cardiology(2011; 57: 1920-1959)などに発表した。今回の改訂は,最新のデータを診療ガイドラインに直ちに反映させる目的で行われた。 4つの主な進展 狭心症は冠動脈の一部が閉塞して,心臓に十分な血液と酸素が供給されなくなることで起こり,胸痛や胸部不快感が発現する。UAはこのような症状が3週間 以内に始まり,1週間以内にも発作があるが,新しい梗塞を示す心電図所見や血中酵素値上昇のないものと定義される。冠動脈が完全に閉塞すると心筋梗塞を起こし,心筋が傷害される。 今回のガイドラインは,UAとその関連疾患であるNSTEMIの診断と治療を扱っている。 筆頭研究者でメイヨー・クリニック(ミネソタ州ロチェスター)心臓病学・急性冠疾患治療部門顧問のR. Scott Wright教授は「心疾患専門医は今回のガイドライン改訂を受け,最もリスクの高い患者に最新の治療法や介入を行えるようになる。現在,急性冠症候群 (ACS)の治療は徐々に進歩している段階だ。パラダイムシフトが望めない状況でも,治療選択肢と血行再建術の適応を細かく調整することにより改善が図れ る。ただしそのためには,常に新しいデータを把握しておく必要がある」と述べている。 ガイドライン作成委員会は,過去3年間にUA/NSTEMIの治療に見られた進展として,主に以下の4つを挙げている。 1)複数の試験から,NSTEMI患者に対する救急治療の最適な施行タイミングが明らかになった。リスクの最も高い集団以外では,早期にカテーテル治療や 介入を試みても,最初に内科的治療により容態を安定させてからカテーテル治療や介入を実施した場合と便益は変わらないことが分かっている 2)高リスク患者に対する3剤併用抗血小板療法と,他のすべての患者に対する2剤併用抗血小板療法を支持するエビデンスが増加。これら2剤併用療法と3剤 併用療法を用いる上での最適な時期,期間,用法が明確になった。また,2剤併用療法の1つに使用できるチエノピリジン系抗血小板薬には少なくとも2種類ある 3)腎機能障害が進行した患者に対する侵襲的治療の役割と可能性がこれまで以上に明らかになりつつある 4)エビデンスに基づくUAまたはNSTEMI治療におけるアウトカム,合併症,遵守率などを追跡または測定することを目的とした「ケアの質データ登録」への参加は,ACS治療の質改善に有益であることが示された 侵襲的治療の時期と役割明確化2007年のガイドラインでは,(1)非侵襲的な予備検査の実施(2)薬剤溶出ステント留置後,クロピドグレルによる抗血小板療法を1年以上行う(3) 血圧管理の重要性(4)すべてのUA/NSTEMI患者について,入院中の非ステロイド抗炎症薬(NSAID)を中止—が提唱された。 今回の改訂では,2008年と2009年に発表された最新の臨床試験結果と,2010年4月までに発表されたガイドラインの推奨内容に影響を及ぼしうる データを新たに取り入れた。これにより,(1)ACSにおける侵襲的治療の時期と役割(2)2剤併用と3剤併用による抗血小板療法が適応となる患者集団 (3)慢性腎臓病患者における侵襲的治療の役割—がより明確化された。 また今回の改訂では,(1)診療方針決定に役立てられる,スコア方式のリスク解析(2)血小板機能と血小板遺伝子型の検査(3)薬剤溶出ステント留置患 者に対するチエノピリジン系抗血小板薬の投与期間(4)血管造影時における造影剤の使用に当たっての腎機能検査—についても言及している。さらに,EBM の質向上と拡充のため,ケアの質に関する登録とデータの集積を促している。 Wright教授は,今回のようにガイドラインを一部改討することについて「新たなエビデンスを継続的に検証することは重要である。そうすれば,最新の治療法や科学技術を診療に取り入れることができ,ひいては患者のアウトカムやケアの質の改善につながる」と述べている。 出典 Medical Tribune 2011.8.4
版権 メディカル・トリビューン社 <きょうの一曲> ブラームス/交響曲第4番HQ【Kleiber】Brahms : Symphony No. 4 mvt 3【クライバー:ブラームス/交響曲第4番】 http://www.youtube.com/watch?v=B3vB8dGfjhI&feature=related 読んでいただいて有り難うございます。コメントをお待ちしています。 その他「葦の髄」循環器メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/(循環器専門医向き)ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy(一般の方または患者さん向き) 井蛙内科/開業医診療録(4)2009.10.16~http://wellfrog4.exblog.jp/井蛙内科/開業医診療録(3)~2009.10.15http://wellfrog3.exblog.jp/井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~http://wellfrog2.exblog.jp/井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科医向き) 「井蛙」内科メモ帖 があります。
固定リンク
|
コメント (0)
コメント
コメントはまだありません。コメントを書く