この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。犠牲になられた方々、そしてご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。また、福島第一原発事案(事故)で避難中の方々、そして計画停電中の首都圏の方々にお見舞い申し上げます。また、被災者支援や原発復旧作業などの災害対策に全力を尽くしてみえる皆様に敬意を表します。 低分子量GTP結合蛋白質RhoAにより活性化されるRhoキナーゼ(ROCK)が,動脈硬化の発生,進展にメディエータとして深く関与しており,その活性は動脈硬化のバイオマーカーとなりうる。
きょうは、広島大学大学院心臓血管生理医学の野間玄督先生らが報告した記事で勉強しました。
ROCKは動脈硬化進展のメディエータ活性が動脈硬化のバイオマーカーに
ROCK2は治療標的に適するROCKは,くも膜下出血後の脳血管攣縮の治療に用いられているファスジルが阻害する,血管収縮シグナリングカスケードの下流蛋白として話題となった。 最近は,シグナルにおける上流蛋白としての役割にも注目が集まり,多くの報告がなされている。例えば,ROCK活性亢進は冠攣縮性狭心症の一因であるが,その血管内皮機能障害はファスジル投与により改善する。また,動脈硬化による労作性狭心症,脳梗塞,心不全などの病態にも関与していることが明らかにされつつある。 野間氏らは,ROCKのアイソフォームであるROCK1,ROCK2のヘテロ接合ノックアウトマウスを用いて,脳心血管疾患における ROCK1,ROCK2の役割を解析。さらに,ヒト酸化ストレスモデルである喫煙者を対象とした臨床研究により,ROCKの臨床的意義を検討した。その結果,内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の発現低下や脱リン酸化を介した血管内皮機能障害を原因とする脳心血管疾患では,ROCK2が治療標的として適することが分かった。また,喫煙により,酸化ストレスとROCK活性はともに亢進するが,いずれも生物学的NO利用能の低下による血管内皮機能障害,白血 球の走化・遊走能の亢進という2つの経路を介して相乗的に動脈硬化の進展に寄与していることが示された(図)。白血球ROCK活性は脳心血管疾患の病態を反映するバイオマーカーとして活用できると考えられるデータも得られた。
同氏は「ROCKは動脈硬化の発生や進展にメディエータとして深く関与している。ROCKを標的分子とした脳心血管疾患に対する新たな治療戦略,動脈硬 化早期段階におけるバイオマーカーとしての白血球ROCK活性の活用,特に血管内皮機能との併用活用が強く期待される。簡易的かつ非侵襲的なROCK活性 評価法の開発,確立が急務だ」と述べた。出典 MT Pro 2011.4.14
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