この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
犠牲になられた方々、そしてご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
また、福島第一原発事案(事故)で避難中の方々、そして計画停電中の首都圏の方々にお見舞い申し上げます。
また、被災者支援や原発復旧作業などの災害対策に全力を尽くしてみえる皆様に敬意を表します。 日医新報 No.4531 2011.2.26 P90-91の「質疑応答」に「心肥大から心不全発症予防としてのスタチン
」という記事が出ていました。きょうは、この「スタチンが血管新生を介して心不全の発症を予防する」という内容の記事で勉強しました。この記事の質問で興味深かったのは「癌発生時の血管新生促進が癌の進行を早める可能性がないのか」という内容の質問が付いていたこともあります。(回答者 阪大・小室一成 教授)■心不全全般の5年生存率は50%、重症心不全では3年生存率が30%と言われており、その予後の不良さは癌に匹敵する。
■心不全の原因としては、虚血性心疾患、高血圧、弁膜症、心筋症の四つが主であるが、多くの場合、心不全発症の前段階として心肥大を認める。
■心肥大は、心室壁に当るストレスを減少させるといった代償的な側面がある。
しかし、肥大した心臓を長時間放置すると収縮機能が低下し、心不全を発症する。
■この肥大した心臓の収縮機能が低下する分子機序は不明であった。
■筆者(小室)らは最近、マウスを使った研究から、心筋内の血管数減少による虚血が心不全発症の分子機序であるという仮説を提唱した。
マウスの大動脈を縮窄して心臓に圧負荷を加えたところ、最初は心重量が増し、血管数も増加、心機能は維持されていたが(代償期)、徐々に心重量の増加は停止し、血管数は逆に減少し、心機能が低下した(非代償期)。
■血管を人為的に増加させたところ、さらに心肥大が進行したが、 心機能は維持され、逆に血管新生を抑制したところ、心肥大の形成は抑制され、早期に心機能が低下した。私的コメント;
心肥大自体は心不全を起こさないようにするための代償機序です。心肥大を赤字国債、血管新生を新規国債発行に例えると、際限ない新規国債発行(血管新生治療)の先に待っているものは際限ない心肥大でしょうか。心肥大自体に限界はあるはずでしょうし、(多分ないとは思いますが)必要以上の心肥大(過代償)が起こる可能性はないのでしょうか。 ■肥大した心臓はその容積が増えた分、より多くの酸素を必要とする。もしその酸素が補給されない場合、心臓は自らその働きを弱め、酸素需要を減らす。心不全を発症するのではないかというのが筆者(小室)らの仮説である。
■高血圧患者の5割以上、弁膜症患者のほとんどに心肥大を認められる。また心筋梗塞患者でも、梗塞部以外の部分では肥大を認める。 ■弁膜症患者の心機能は心筋血流と相関する、心不全心筋の血流は低下しているなどの報告がある。したがって、心不全発症の前段階には多くの場合心肥大が存在し、血流が低下することによって収縮機能が低下し、心不全を発症する可能性がある。もしこの仮説が正しければ、血管を増やすといった血管新生を増やすといった血管新生治療が心不全の新しい治療になる。 ■血管を増やすには、血管新生効果のある薬物の開発、血管新生に関与する遺伝子や細胞を用いた遺伝子治療や再生治療など、いくつかの方法が考えられる。しかし一番早く臨床応用可能なのは、既存薬の中で血管新生作用の可能性のある薬の心不全治療への応用であり、そのような薬の一つがスタチンである。 ■血管新生治療は、常に癌を悪化させる可能性を秘めている。しかし、多くの大規模臨床試験において、スタチンによる癌の悪化は報告されていない。安全面で問題は少ないと考えられる。 私的コメント;
文中では「安全性の面で問題は少ないとかんがえている」という表現がとられています。
理論的には「 癌を悪化させる可能性秘めている」わけですから、潜在性の癌が顕性化する可能性もありえるのではないでしょうか。 私的コメント;
現在
、小室教授らは、心不全患者にスタチンが有効かどうかを検討する前向き臨床試験を行っているとのことです。
本年3月に終了予定で、結果が楽しみです。
<関連サイト>スタチンと心不全
ttp://blog.m3.com/reed/20100123/1 <自遊時間>
昨日観たTV放送(NHK・BS)の新番組紹介コーナーで「glee(グリー)」を紹介していました。
4月8日スタートで毎週金曜日 PM10:00〜10:45放送のようです。
評判のドラマのようですので、とりあえずこの日は観てみたいと考えています。
海外連続ドラマ glee(グリー)
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/details/index.cgi?target=1869
海外ドラマ「glee/グリー踊る合唱部!?」
http://video.foxjapan.com/tv/glee/
Gleehttp://ja.wikipedia.org/wiki/Glee
オバマ大統領も魅了された!全米大人気ドラマ「glee」が遂に日本上陸
http://news.walkerplus.com/2010/1021/3/
人気ドラマ「グリー」(Glee)は今のアメリカ文化を学ぶのにピッタリ?
http://nyliberty.exblog.jp/14933383/
(動画が見れます) その他「葦の髄」循環器メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/(循環器専門医向き)ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy(一般の方または患者さん向き) 井蛙内科/開業医診療録(4)2009.10.16~http://wellfrog4.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(3)~2009.10.15http://wellfrog3.exblog.jp/井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~http://wellfrog2.exblog.jp/井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科医向き) 「井蛙」内科メモ帖 http://harrison-cecil.blog.so-net.ne.jp/ があります。