戯れ言たれる侏儒
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< Non-HDL-C・TGと動脈硬化リスク... | メイン | ステント留置後の320列CT >

 

今回の大震災に遭われた方に、心よりお見舞い申し上げます。

 

無症候の糖尿病患者の半数に冠動脈の有意狭窄を認める
糖尿病患者では心筋虚血が無症状に進行することが報告されているが,その実態は十分に明らかにされていない。
かつては心筋虚血の描出を行うには血管造影 や核医学検査などを行わなければならなかったが,非侵襲的に撮影できる冠動脈CTの精度が向上してきたことにより,こうした糖尿病患者の虚血の診断も行いやすくなってきた。
そこで,大阪警察病院循環器科の樫山智一氏らは,無症状の糖尿病患者における冠動脈疾患の罹患率を冠動脈CTで調べた。
そうしたところ,約半数に冠動脈の有意狭窄が認められたことが明らかになった。
 
有意狭窄かつ心筋虚血は3割程度
腎機能障害や不整脈を有する患者などを除き,冠動脈疾患のスクリーニングに同意した2型糖尿病患者のうち,自覚症状がなく過去に冠動脈疾患既往のない症 例を対象とした。
スクリーニングは冠動脈CT(16列,64列)および運動負荷心電図で行われた。
心筋虚血は運動誘発性のST低下と心筋シンチグラフィで の集積異常で評価された。
除外条件に該当する8例を除き136例にスクリーニングが実施された。
このうち冠動脈プラークや石灰化が認められない症例は31例(23%)にとどまり,105例(77%)は冠動脈疾患と判定された。この2群で比べると,冠動脈疾患群の方が高齢でeGFR,総コレステロール(TC)やLDLコレステ ロール値が有意に低かった。
さらに,50%超の冠動脈狭窄が認められた症例は70例(51%)に上った。
狭窄例と他の患者を比べると,狭窄例でインスリン使用率が有意に高く,スタチンが多く投与されており,TC値およびHDLコレステロール値は低かった。
また,全体では21%が虚血とされたのに対して,50%超の狭窄例では36%が虚血と評価された。
有意狭窄が認められ,虚血も同定された25例については,内科的冠血行再建術が5例に,外科的冠血行再建術が4例に施行された。
以上の結果から,樫山氏は,無症状の糖尿病患者は半数がCT上,有意狭窄を有するものの,この時点で心筋虚血が認められるのは36%程度にとどまっているとして,冠動脈CTが早い段階での冠動脈疾患の診断を可能にし,リスク管理の指標となりうるとまとめた。
 
出典  MT Pro 2011.3.10
版権  メディカルトリビューン社 

 

その他
「葦の髄」循環器メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/
(循環器専門医向き)
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