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神の手から確実な手へ!? 冠動脈バイパス術に新しい画像診断機器が登場
わが国にも導入が始まったVeriQcシステム
冠動脈バイパス術(CABG)は,成功した場合の予後改善効果が絶大な反面,その成否は術者の技量に大きく左右される。
一部の術者の高い技術がクローズアップされる一方,学会での内科・外科合同シンポジウムなどでは「信頼できる外科医が身近にいないため,できる限り経皮的冠動脈インターベンション(PCI)で治療する」といった内科医側の意見もよく耳にする。
しかし, PCIが不適切な症例へのPCI施行は患者の予後を損なうことにもつながりかねない。
「神の手」のような技術を要しなくても,確実なグラフト開存が見込めるより多くの「確実な手」が求められている。
わが国にも導入が始まった画像診断機器(VeriQcシステム)は,従来にない術中の血管エコーを可能とするもので,心拍動下冠動脈バイパス術(OPCAB)を含めたすべてのCABGにおいて,冠動脈やグラフト,または吻合部の性状を評価することが可能となり,より質の高いCABGの遂行が期待できる。
この機器を初めて導入した東京医科歯科大学大学院心臓血管外科の宮城直人氏は「これまで経験や感覚で行われていたグラフト採取ちに吻合部の評価が可能となる」と期待を寄せている。
従来,グラフトの開存・吻合部の状態の確認は,手術後に冠動脈造影を行うことで明らかになっていたが,VeriQcの導入で術中に確認できるようになる。
若手心臓外科医のトレーニングや研修,研究への貢献も期待できるという。同大学には既に複数施設からの問い合わせが寄せられているなど,この診断機器への関心は高い。
(田中 かおり)
出典 MT Pro 2011.1.14
版権 メディカルトリビューン社


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