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< 大量飲酒と冠イベントリスク | メイン | 機能マーカーとしてのBNP >
##心筋トロポニンT高値、左室肥大や慢性腎臓病リスク上昇
30-65歳の一般集団3546人を対象に、高感度アッセイによる心筋トロポニンT(cTnT)測定値と構造的心疾患・死亡の関連をコホート研究で調査。cTnT低値(0.003ng/mL未満)に比べcTnT高値(0.014ng/mL以上)で左室肥大・左室収縮機能障害・慢性腎臓病の有病率および全死亡率の上昇が見られた。
原文
Association of Troponin T Detected With a Highly Sensitive Assay and Cardiac Structure and Mortality Risk in the General Population
JAMA. 2010;304(22):2503-2512
de Lemos JA et al.
http://www.m3.com/news/THESIS/2010/12/10/10907/
出典 m3.com 医療ジャーナルアップデート 2010.12.10
##心筋トロポニンT、50%を超える増加で心血管死リスク上昇
心不全の既往のない高齢者4221人を対象に、高感度アッセイによる心筋トロポニンT(cTnT)測定値と心不全・心血管死リスクの関連を縦断的コホート研究で調査。cTnTのベースラインからの変化が50%以下の場合に比べ、50%を上回る増加で心不全(調整ハザード比1.61)および心血管死(同1.65)のリスクが上昇した。
http://www.m3.com/news/THESIS/2010/12/10/10906/
原文
Association of Serial Measures of Cardiac Troponin T Using a Sensitive Assay With Incident Heart Failure and Cardiovascular Mortality in Older Adults
JAMA. 2010;304(22):2494-2502
deFilippi CR et al.
http://jama.ama-assn.org/content/304/22/2494.abstract
出典 m3.com 医療ジャーナルアップデート 2010.12.10
<心筋トロポニンT 関連サイト>
#~高感度トロポニンT測定~
2型糖尿病患者の心血管疾患スクリーニングに有用
出典 Medical Tribune 2010.10.28
版権 メディカルトリビューン社
■心筋トロポニンTは,心筋特異性が高く,異常値を示す期間も長いため,既存のマーカーでは診断不能な心筋障害を検出できる。
ただし,従来の心筋トロポニンT測定系は検出感度が低いことから,急性冠症候群(ACS)の診療以外ではほとんど用いられていないのが現状である。
■上述のように,検出感度が低いことからその使用は限られていたが,2009年7月,検出感度が5倍以上改善されたトロポニンTの高感度測定系が臨床導入された。
藤田保健衛生大学臨床検査科の石井潤一教授,内分泌・代謝内科の伊藤光泰教授と鈴木敦詞准教授は,同測定法が2型糖尿病患者における心血管疾患のスクリーニングに有用である可能性を示唆した。
■石井教授らは昨年の米国臨床化学会議(AACC)で,住民検診受診者のうち高感度トロポニンT上昇例では心血管疾患リスクが高いことを報告している。
■全症例での高感度トロポニンT値の平均は0.007ng/mL。
同値は,心血管疾患治療歴のない群に比べてある群の方が有意に高かった。
■高感度トロポニンT上昇(0.014ng/mL超)群では非上昇群に比べて,N末端プロB型ナトリウム利尿ペプチド(NT-proBNP),高感度C反応性蛋白(hsCRP),シスタチンC,尿中アルブミンがいずれも有意に高値を示し,心血管疾患治療歴の割合も有意に高かった。
■ロジスティック多変量解析により高感度トロポニンT上昇の規定因子を検討したところ,NT-proBNP,シスタチンCが独立した有意な規定因子として抽出された。
■結論
高感度トロポニンT上昇例では心血管関連マーカーの有意な上昇が認められ,心血管疾患の治療歴も有意に高率であった。
従って,高感度トロポニンTの測定は2型糖尿病患者の心血管疾患スクリーニングに有用である。
#急性心不全患者のリスク評価に心筋トロポニン値測定が有用
出典 MT pro 2008.5.22
版権 メディカルトリビューン社
■血中心筋トロポニン測定は現在,急性心筋梗塞の標準的な診断法であり,欧米のバイオマーカーガイドラインでもclass I,エビデンスレベルAである(Circulation 2007; 115: e356-e375)。
近年はその感度の高さから心不全患者での微小心筋障害も検出できるとされ(Circulation 2007; 116: e99-e109),慢性心不全患者を対象にしたアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)バルサルタンの多施設試験であるVal-HeFT(Varsartan Heart Failure Trial)では,B型ナトリウム利尿ペプチド(BNP)と独立した予後予測指標であることが報告されていた(Circulation 2007; 116: 1242-1249)。
■ADHERE(急性心不全の大規模レジストリー;Acute Decompensated Heart Failure National Registry)において入院時トロポニンが測定されている8万4,872例のうち,トロポニン値は腎機能にも影響を受けるため(Circulation 2005; 112: 3088-3096),クレアチニン値2.0mg/dL以下であった6万7,924例を対象に,院内予後との相関を検討した。
カットオフ値として,心筋トロポニンI(cTnI) 1.0ng/mL以上,心筋トロポニンT(cTnT) 0.1ng/mL以上を異常と考えた場合,4,240例(6.2%)の患者においてcTnIまたはcTnTが陽性であり,陽性患者では陰性患者よりも入院時収縮期血圧が低く,院内死亡率は有意に高率であった(8.0% vs. 2.7%, P<0.0001)。
また,既知の急性心不全の危険因子である収縮期低血圧,腎機能低下で補正した後も有意な予後予測指標であった。
心筋トロポニン値にカットオフ値を設定せずに連続変数として検討した場合,心筋トロポニン値の上昇の程度と院内死亡率には相関が認められた。
■本試験により,心筋トロポニン値測定は,慢性心不全患者のみならず,急性心不全患者でも強い予後予測指標であることが明らかにされたことになる(ただし院内予後であるが)。
著者であるPeacockらは,急性心不全患者のトリアージのために全員に対してトロポニンを測定することを提唱している。
現在,慢性心不全におけるバイオマーカーガイドラインでのトロポニン測定はclass IIb,エビデンスレベルBであるが(Circulation 2007; 116: e99-e109),本論文と同じ号のN Engl J Med(2008; 358: 2148-2159)にBraunwaldが「総論:心不全におけるバイオマーカー」で述べているように,今後,心不全患者のリスク評価にトロポニン測定が標準検査となる可能性は高いと思われる。
#高感度心筋トロポニンTの実力
http://blog.m3.com/reed/20091204/_T_
その他
「葦の髄」循環器メモ帖 http://yaplog.jp/hurst/
(循環器専門医向き)
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
井蛙内科/開業医診療録(4)2009.10.16~
http://wellfrog4.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(3)~2009.10.15
http://wellfrog3.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~
http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
「井蛙」内科メモ帖
http://harrison-cecil.blog.so-net.ne.jp/
があります。
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