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EMPHASIS-HF試験については
AHA 2010で発表のEMPHASIS-HF試験
http://blog.m3.com/reed/20101122
アルドステロン拮抗薬と心不全
http://blog.m3.com/reed/20101209
でもとりあげました。
最近、岡山大学循環器内科・伊藤浩教授がこの試験についてコメントをメディカルトリビューン誌に掲載されまし。
きょうは、その記事で勉強しました。
##早期介入を後押しする結果/岡山大学循環器内科・伊藤浩教授のコメント
心筋線維化や心肥大の原因となるアルドステロンを早期から阻害することで予後が改善された今回の結果は,心不全が進行する前の「予防的介入」を重視するAHAの流れにも即したものだった。
今後,レニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬やβ遮断薬に加え,アルドステロン拮抗薬も早期の段階から必須の位置付けとなることは確実で,論点は「どのように使用していくか」に移るだろう。
CIBISⅢから,生存率の点ではRA系阻害薬よりもβ遮断薬が第一選択と考えられていたが,エビデンスは十分でない。
アルドステロン拮抗薬にはRA系阻害薬でも示されていない突然死の抑制も報告されており,拡張型心不全を対象としたTOPCATの結果次第では,むしろアルドステロン拮抗薬が重視されていく可能性もある。
重要なメッセージは有効性の面だけではない。
日本では血清K値の上限を5.0mEq/Lとする意見が多かったが,厳格過ぎて使える機会が少なかった。
同試験では5.5~5.9mEq/Lで用量調整,6.0mEq/L以上で投薬中止となっていたが,腎関連副作用は少なく,細心の注意を払えば6.0 mEq/Lを超えることはまれであることが証明された。
EMPHASIS-HFの前に発表された RAFTでも,同分類Ⅱ度の心不全患者に対してCRT-DがICDよりも予後を改善する結果が示された。
心臓の収縮がずれた状態を,心筋傷害が進む前の予備力のある段階で保護すべきという共通したメッセージが伝わってくる結果だった。
今後,予防的介入の在り方が論点になるだろう。
出典 Medical Tribune 2010.12.16
版権 メディカルトリビューン社
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