戯れ言たれる侏儒
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ある日の講演会のメモです。

①心腎連関を振り返る〜微量アルブミン尿出現のメカニズム〜
■CKDの有無と心血管疾患の相対危険度(久山町研究)
CKD(-)を1.0とした場合CKD(+)では
心血管病    1.4倍(有意)
虚血性心疾患  1.9倍(有意)
脳梗塞     1.2倍
出血性脳卒中  0.7倍
出典
CKD診療ガイド2009.Ninomiya T et al Kidney Int 2005;68:228-236
<私的コメント>
心血管病と虚血性心疾患の区別がよくわからない。
いずれにしろこの2群はCKDにより増加。
脳梗塞、出血性脳卒中は有意差がないのは興味深い。
ひょっとしたら出血性脳卒中については、もう少しで有意差をもってCKD(+)の場合少ないという結果が出たかもしれない。
CKD(-)CKD(+)の両群で血圧値に差がなかったも知りたいところ。

■尿蛋白と腎機能の低下は心血管疾患による死亡の危険因子である。
茨城県で行われた疫学研究の結果
一般住民を対象とした心血管疾患による死亡の相対危険度

男性                   相対危険度
A群  尿蛋白(ー) GFR≥60        1.00
B群  尿蛋白(ー) GFR<60        1.53
C群  尿蛋白(+) GFR≥60        1.39
D群  尿蛋白(+) GFR<60        2.15

女性
A群  尿蛋白(ー) GFR≥60        1.00
B群  尿蛋白(ー) GFR<60        1.58
C群  尿蛋白(+) GFR≥60        2.02
D群  尿蛋白(+) GFR<60        4.00

男女ともにA群に比較してB群、C群、D群で心血管疾患の相対危険度は増加。
出典
kidney Int 2006;69:1264-1271

<私的コメント>
B群とC群についての群間比較も知りたいところ。
要するに、尿蛋白陽性とGFR値低下のいずれが心血管死に関与しているかは万人の興味のあるところです。
女性はA群からD群にかけて相対危険度がリニアに増加しています。
そして女性に限れば一見GFR値低下より尿蛋白(+)の方が心血管疾患リスクが高いようです。(B群とC群の比較)
一方、男性では女性のようにリニアに増加するということではなさそうです。
つまり男女間に差がみられます。
その理由は何なんでしょうか。

■Gubbio Population Study
尿中アルブミンおよびGFRと心血管イベント(45-64歳のイタリア人1665名)
A 群 腎機能正常
B 群 腎機能低下
C 群 尿中アルブミン排泄量(UAE)増加
D 群 BかつCの条件を満たす群

検定の記載はありませんがA 群に比較してB 群とある日の講演会のメモです。

①心腎連関を振り返る〜微量アルブミン尿出現のメカニズム〜
■CKDの有無と心血管疾患の相対危険度(久山町研究)
CKD(-)を1.0とした場合CKD(+)では
心血管病    1.4倍(有意)
虚血性心疾患  1.9倍(有意)
脳梗塞     1.2倍
出血性脳卒中  0.7倍
出典
CKD診療ガイド2009.Ninomiya T et al Kidney Int 2005;68:228-236
<私的コメント>
心血管病と虚血性心疾患の区別がよくわからない。
いずれにしろこの2群はCKDにより増加。
脳梗塞、出血性脳卒中は有意差がないのは興味深い。
ひょっとしたら出血性脳卒中については、もう少しで有意差をもってCKD(+)の場合少ないという結果が出たかもしれない。
CKD(-)CKD(+)の両群で血圧値に差がなかったも知りたいところ。

■尿蛋白と腎機能の低下は心血管疾患による死亡の危険因子である。
茨城県で行われた疫学研究の結果
一般住民を対象とした心血管疾患による死亡の相対危険度

男性                   相対危険度
A群  尿蛋白(ー) GFR≥60        1.00
B群  尿蛋白(ー) GFR<60        1.53
C群  尿蛋白(+) GFR≥60        1.39
D群  尿蛋白(+) GFR<60        2.15

女性
A群  尿蛋白(ー) GFR≥60        1.00
B群  尿蛋白(ー) GFR<60        1.58
C群  尿蛋白(+) GFR≥60        2.02
D群  尿蛋白(+) GFR<60        4.00

男女ともにA群に比較してB群、C群、D群で心血管疾患の相対危険度は増加。
出典
kidney Int 2006;69:1264-1271

<私的コメント>
B群とC群についての群間比較も知りたいところ。
要するに、尿蛋白陽性とGFR値低下のいずれが心血管死に関与しているかは万人の興味のあるところです。
女性はA群からD群にかけて相対危険度がリニアに増加しています。
そして女性に限れば一見GFR値低下より尿蛋白(+)の方が心血管疾患リスクが高いようです。(B群とC群の比較)
一方、男性では女性のようにリニアに増加するということではなさそうです。
つまり男女間に差がみられます。
その理由は何なんでしょうか。

■Gubbio Population Study
尿中アルブミンおよびGFRと心血管イベント(45-64歳のイタリア人1665名)
A 群 腎機能正常
B 群 腎機能低下
C 群 尿中アルブミン排泄量(UAE)増加
D群  B 群とC 群の両方の条件を満足

A 群に比較してB 群、C 群で12年の追跡で心血管イベントは増加傾向(?)

D群(ただしn=23)で明らかに(?)生存率低下
(示されたスライドには検定結果の記載なし)
出典
Arch Inten Med. 2008;168(6):617-624

<私的コメント>
ほぼ kidney Int 2006;69:1264-1271 の研究と結果は同じです。
ここでは男女では分けて検討されていないようです。
ただし腎機能低下とUAE増加の診断基準に男女差をつけていますが、その根拠は不明です。(eGFRの概念ではないようです)
B 群とC 群にはあまり差はなさそうです。
いずれにしろ、腎機能低下とUAE増加の重複は良くないという結果と解釈出来ます。
■糖尿病性腎症の進展(UKPDS64)
❶糖尿病(正常アルブミン尿)  年間死亡率 1.4%
❷微量アルブミン尿期      年間死亡率 3.0%
  (50〜299mg/dl)
❸顕性腎症期          年間死亡率 4.6%
  (300mg/dl以上)
❹腎不全、透析         年間死亡率 19.2%

進展率
❶ → ❷ 2.0%
❷ → ❸ 2.8%
❸ → ❹ 2.3% 

❶,❷,❸は可逆的
出典
Adker AL et al Kidney Unt 2003;63:225-232


■微量アルブミン尿を有する高血圧患者はそれを有しない患者と比較して心血管系の事故が多い


② CKDにおける糸球体高血圧の悪循環
 〜腎輸入細動脈と輸出細動脈の関係〜

③Cardio-Renal-Anemia症候群(心腎貧血症候群)

④腎細動脈におけるcaチャンネルの分布

⑤T型CCBのBenefit


<番外編> 非保護左冠動脈主幹部病変に対するステント留置術と冠動脈バイパス術の長期的安全性・有効性の比較
MAIN-COMPARE(Revascularization for Unprotected Left Main Coronary Artery Stenosis: Comparison of Percutaneous Coronary Angioplasty Versus Surgical Revascularization)レジストリにより得られた5年間の結果
Long-Term Safety and Efficacy of Stenting Versus Coronary Artery Bypass Grafting for Unprotected Left Main Coronary Artery Disease
5-Year Results From the MAIN-COMPARE (Revascularization for Unprotected Left Main Coronary Artery Stenosis: Comparison of Percutaneous Coronary Angioplasty Versus Surgical Revascularization) Registry
目的
左冠動脈主幹部(LMCA)の血行再建術を受けた患者から成る大規模コホートを対象にした多施設共同研究において、長期間の追跡調査を行った。

背景
非保護LMCA病変に対して、冠動脈ステント留置術または冠動脈バイパス術(CABG)を受けた患者の長期転帰に関する情報は限られている。

方法

結果
被験者が治療を受ける確率の逆数で重みづけし、ベースラインのリスク因子の差を調整したところ、ステント留置術を受けた患者における5年後の死亡リスク(と死亡、Q波を伴うMIないし脳卒中の複合リスクは、CABGを受けた患者と比べて有意差は認められなかった。
TVRが施行されるリスクは、ステント留置群のほうがCABG群より有意に高かった。
同様の結果は、ベアメタルステント留置と同時期のCABG、および薬剤溶出性ステント留置と同時期のCABGとの比較でもみられた。傾向スコアをマッチさせてさらに解析したところ、すべての結果に一貫性がみられた。

結論
5年間の追跡調査では、非保護LMCA病変に対するステント留置術による死亡率、および死亡、Q波を伴うMIないし脳卒中の複合転帰の発生率はCABGと同等であったが、TVR施行率がより高いことが示された。

原文アブストラクト
J Am Coll Cardiol, 2010; 56:117-124
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/56/2/117

http://ds-pharma.jp/medical/gakujutsu/jacc/archive/jacc1007_0117.html


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