戯れ言たれる侏儒
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< Rhoキナーゼ | メイン | ~心筋症~  病因解明・治療に新展開 >

低LDL-Cとプラーク

戯れ言たれる侏儒 / 2010.06.26 00:22 / 推薦数 : 0

低比重リポ蛋白コレステロールがきわめて低値であるにもかかわらず進行するプラークの臨床的予測因子
Clinical Predictors of Plaque Progression Despite Very Low Levels of Low-Density Lipoprotein Cholesterol
Ozgur Bayturan, MD et al
J Am Coll Cardiol, 2010; 55:2736-2742
目的
本研究は、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)がきわめて低値に達しているにもかかわらず進行するプラークの決定因子の特性を評価することを目的とした。

背景
LDL-Cがきわめて低値に達しているにもかかわらず、多くの患者で依然として疾患の進行や臨床的事象が認められている。

方法
7つの臨床試験で、冠動脈疾患患者計3,437例を対象に血管内超音波検査を連続的に実施した。
治療中のLDL-C値が70 mg/dL以下に達した患者(n=951)を、進行患者(n=200)と非進行患者(n=751)で層別化し、比較した。

結果
LDL-C値が70 mg/dL以下に達したにもかかわらず、患者の20%超で依然として疾患進行が認められた。
両群に人口統計学的な差はなかった。
進行患者では、ベースラインのグルコース値(117.1±42.5 mg/dL 対 112.1±40.0 mg/dL、p=0.02)およびトリグリセリド値(157.5 mg/dL 対 133.0 mg/dL、p=0.004)が高く、追跡調査の時点でアポリポ蛋白B(-25.1±3.4 mg/dL 対 -27.4±3.35 mg/dL、p=0.01)の減少幅が若干小さかった。
多変量解析では、LDL-C値が70 mg/dL以下の患者における独立した進行リスク因子として、ベースラインのアテローム容積率(p=0.001)、糖尿病の有無(p=0.02)、収縮期血圧の上昇(p=0.001)、高比重リポ蛋白コレステロールの増加が少ないこと(p=0.01)およびアポリポ蛋白B値の低下が少ないこと(p=0.001)が挙げられたが、C反応性蛋白(p=0.78)やLDL-C(p=0.84)の変化は含まれなかった。

結論
残存するリスク因子は、LDL-C値がきわめて低値に達した患者においても疾患が進行する可能性と関連している。
また、アポリポ蛋白Bとアテロームの進行との関連により、LDL-Cが至適コントロールに達した患者において、LDL粒子濃度が重要である可能性が明らかになった。
これらの所見は、冠動脈疾患患者における包括的リスクを集
中的に改善する必要があることを強調するものである。

原文抄録
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/55/24/2736

http://ds-pharma.jp/medical/gakujutsu/jacc/archive/jacc1006_2736.html

 

<番外編>
ARBITER 6-HALTS(Arterial Biology for the Investigation of the Treatment Effects of Reducing Cholesterol 6-HDL and LDL Treatment Strategies in Atherosclerosis)試験
最終結果および服薬遵守率、用量、投与期間による影響
The ARBITER 6-HALTS Trial (Arterial Biology for the Investigation of the Treatment Effects of Reducing Cholesterol 6-HDL and LDL Treatment Strategies in Atherosclerosis)
Final Results and the Impact of Medication Adherence, Dose, and Treatment Duration
Todd C. Villines, MD et al

目的
ARBITER 6-HALTS(Arterial Biology for the Investigation of the Treatment Effects of Reducing Cholesterol 6-HDL and LDL Treatment Strategies in Atherosclerosis)試験の最終結果について報告する。

背景
ARBITER 6-HALTS試験は、予め設定した中間解析において頚動脈内膜中膜厚(CIMT)の変化についてナイアシンがエゼチミブに比べ優れることが示されたことに基づき、早期中止された。
中止の後に、新たに107症例に対し治験終了時の評価が実施された。

方法
冠動脈疾患(CHD)またはCHDに相当する患者で、安定したスタチン治療を受けており低比重リポ蛋白コレステロール100 mg/dL未満かつ高比重リポ蛋白コレステロール50 mg/dL未満(男性)もしくは55 mg/dL未満(女性)の患者を、エゼチミブ群(10 mg/日)またはナイアシン徐放性製剤群(目標用量2,000 mg/日)のいずれかに無作為に割り付けた。
主要評価項目はCIMT平均値の変化量とし、欠測値を直近の測定値で代用する方法(LOCF法)に基づいて解析した。
CIMTの変化量と、試験薬の服薬遵守率、用量および累積曝露量(遵守率と用量と時間の積)との関係について検討した。

結果
315症例の結果には、14カ月間の経過観察を完了した208症例の結果と、平均7±3カ月の治療を受けた107症例の結果が含まれた。ナイアシン群(n=154)ではベースラインと比較してCIMT平均値(-0.0102±0.0026 mm、p<0.001)およびCIMT最大値(-0.0124±0.0036 mm、p=0.001)の有意な減少(退縮)がみられたのに対し、エゼチミブ群(n=161)ではCIMT平均値(-0.0016±0.0024 mm、p=0.88)またはCIMT最大値(-0.0005±0.0029 mm、p=0.88)の減少はみられなかった。CIMTの平均変化量にはエゼチミブ群とナイアシン群の間で有意差が認められ、CIMT平均値(p=0.016)とCIMT最大値(p=0.01)の双方についてナイアシン群の方が優れていた。薬剤に対する累積曝露量の増加は、ナイアシン群ではCIMTの退縮
に、エゼチミブ群ではCIMTの進行に、それぞれ関連していた。

結論
スタチン投与を受けている患者に対して、ナイアシンはCIMTの退縮を促し、エゼチミブよりも優れている。


原文アブストラクト
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/55/24/2721

 

 

 

<きょうの一曲>
世界一難しいピアノ曲 English Country Tunes
http://www.youtube.com/watch?v=wItuWEgs9Sc&feature=related


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