戯れ言たれる侏儒
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Shear Stress

戯れ言たれる侏儒 / 2010.06.20 15:51 / 推薦数 : 0

開業医として頸動脈エコーでIMTを計測していると、肥厚およびプラークの好発部位は頸動脈球部に集中していることを実感します。
頸動脈は脂質よりも血圧の影響を大きく受け、シンバスタチンにエゼチミブをアドオンして失敗したENHANCE試験もそのためと個人的には考えています。

 

ENHANCE試験
http://blog.m3.com/reed/20080418/ENHANCE

 

一方、冠動脈の狭窄やプラークの好発部位はどのような部位にあり、そのメカニズムはどのように説明されるのでしょうか。
このことに関しては多くの論文があるとは思いますが、サイト
検索では余り見つかりませんでした。
冠動脈硬化の好発部位と進展はshear stressと血清LDLコレステロールによって規定される
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002624197
■冠動脈硬化はshear stressの低い部分(主要分岐部の外側、湾曲部の内側)に選択的に好発する。
<私的コメント>
単純な発想では、shear stressが大きいと動脈硬化が起こるような気がしてしまいます。
頸動脈球部も「shear stressの低い部分」なのでしょうか。

ASとオルメサルタン その1(1/2)
http://blog.m3.com/reed/20080313/AS___
でも
「大動脈側の大動脈弁では,ずり応力(shear stress)が低下して硬化病変が形成されるのではないかと考えられます」という記載がありました。

 


冠状動脈動脈硬化病変の好発部位

http://www.fmu.ac.jp/home/radtech/angio/mame.html

 

以下は
Shear Stress Mapping
の話です。

■Shear Stress(ずり応力)は、血管内皮細胞を滑るように、あるいは変形させるように働く、血液の流れによって生まれる応力の一つと定義される。
■その値は、血流速度を血管壁からの距離で微分したものに、血液の粘性度を掛けることで算出される。
■Shear Stressの低いところほど、プラークが形成されやすく、また陽性リモデリングを起こしやすいことが定説になっている。
■Shear Stress Mappingで観察した結果、すべての症例において冠動脈プラークの破綻像はプラークの近位側あるいは中央部で観察された。
■多くの症例において、ずり応力の上昇部位とプラークの破綻部位が一致していた。
■一方、壁伸展血圧の局所的上昇部位とプラークの破綻部位とは関連はなかった。

引用
Medical View Points 2001.2.10
(山口大学大学院医学系研究科 器官病態内科学 廣 高史先生)

<関連サイト>
Review
Wall Shear Stress and Early Atherosclerosis
http://www.ajronline.org/cgi/content/full/174/6/1657

Mapping the dynamics of shear stress-induced structural changes in endothelial cells
http://ajpcell.physiology.org/cgi/content/full/293/5/C1616

The shear stress of keeping arteries clear
http://www.nature.com/nm/journal/v11/n4/full/nm0405-375.html


Figure 1. Stress and of the endothelial cell.
(a) Shear stress affects activation of apoptosis-signal kinase (ASK1) and association with thoioredoxin. In the absence of shear, thioredoxin is bound by thioredoxin interacting protein (Txnip) and maintained in an inactive state. The cytokine TNF- leads to phosphorylation and activation of ASK1 through as yet unidentified kinases. Activated ASK1 activates downstream MAP kinase kinases and ultimately p38 and Jun-terminal kinase (JNK). This leads to increased expression of the vascular cell adhesion molecule 1 (VCAM1), which promotes leukocyte adhesion, inflammation and atherosclerosis.

(b) In the presence of shear, Txnip is downregulated, liberating thioredoxin and leading to increased binding of thioredoxin to ASK1 and inhibition of AS1 activation by TNF-.
http://www.nature.com/nm/journal/v11/n4/fig_tab/nm0405-375_F1.html

 

The relationship between shear stress and strain in human coronary arteries
http://www2.erasmusmc.nl/ThoraxcenterBME/bml/research.htm

The Organization of the Coronary Artery Endothelial Monolayer
http://www.bme.duke.edu/personal/friedman/research/coronaryEndothelium.html

 

Integrins and proximal signaling mechanisms in cardiovascular disease
http://www.bioscience.org/2009/v14/af/3381/figures.htm

 

[PDF] 動脈硬化の発生・進展機序「炎症・修復説」の観点から
http://www.jc-angiology.org/journal/pdf/20054507/415.pdf


 

 

<自遊時間>



2010.6.16撮影
普通ウニといえば北海道と相場が決まっています。
この写真のウニは坂手島産。
とおてもおいしかったです。

 

「超特選素材 坂手のウニ」
http://www.marunaka-center.co.jp/gensen/viewDetail.php?id=45
ウニの仲間は多く、世界中に800種類以上、日本近海だけでも100種類を超えるといわれています。
その中で食用とされるのは10種類ほどで、ムラサキウニ、アカウニ、バフンウニ、エゾバフンウニ、キタムラサキウニが良く知られています。
坂手のウニとは、三重県鳥羽市の坂手島周辺で獲れるアカウニです。
アカウニは食通の間で最も美味しいとされているウニです。
今年は5月中旬から漁が始まり、9月頃まで続くまさに夏の味覚。海女さんの手で獲った後、鳥羽市の加工所で殻から詰め替えられます。
通常ウニは塩水で洗い、ミョウバン水でさらに洗い流した後、箱詰めされるのですが、坂手のウニは、カンカンの中にウニを入れ、背負って運ぶ行商の女性達によって、時期になると鳥羽から電車に乗って運ばれていました。

食べ比べ
http://rakuzanwaka.blog70.fc2.com/blog-entry-82.html

ウニの赤ちゃん
http://ameblo.jp/eckloniacava/entry-10557983633.html

今日の仕入れ
http://www4.c16.jp/a0533/pop/history.php
■三重県坂手島の生ウニはとても希少なウニで、今時期から夏過ぎまでしか市場に出回わらない「夏限定」ウニです。
そのせいで、あまり名前も知られておらず、こだわりのお寿司屋さんや和食屋さんだけが仕入れる「幻のウニ」と言っても過言ではありません。
「幻」と言われれほどの坂手島のウニ。
他のウニと比べると味は歴然と違います。
とっても甘く、磯の香りがフワ~と広がります。
これだけ味が違うと他のウニが使えなくなるぐらいです。
それと、坂手と他のウニとの大きな違いは、ミョウバン(薬品)」が入っているかいないかです。(何故ウニに薬品を使うのか?簡単に言えば日持ちさせるため。
ミョウバンを使うと、ウニの色が鮮やかになり、型崩れしにくくなる為)売られているウニのパッケージをよく見て下さい。
「○○産ウニ」、「ミョウバン」と必ず書いてあります。
ミョウバンを使うと、独特の苦味があります。
この苦味がウニの味だと思い、坂手のウニを食べると「なんかウニの味が薄い…」と思う方もおられますが、これがウニ本来の味です。


さて、きょうは「父の日」。
午前中、女房と某大型店舗の食料品売り場に行ったら「父の日」を演出していました。
マグロの解体ショーをやっていて、女房には「解体が終わったら買いたい(かいたい)」といって寒がられました。
(オヤジはこんなことではめげません、中トロをゲット)
個人的な話で恐縮ですが、私は水貝(みずがい)が死ぬほど好きです。
最後の晩餐はこれに決めています。
もっともその頃には歯が立ちませんが。

たまたまトコブシに毛が生えたぐらいのお値打ちのアワビをおねだり(「父の日」プレゼント)して2個買ってもらいました。
本来は年に1回だけ誕生日に食べさしてもらえるのですが、今年はラッキーです。

アワビ
http://oisiso.com/html/recipe/awabi.html

アワビの生活史と生態
http://kaiji-suisan.jp/awabi/seikatsu1.htm

 

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