| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 |
デノボ冠動脈病変におけるEES留置の5年成績: SPIRIT FIRST試験
SPIRIT FIRST試験の結果、デノボ1枝冠動脈病変に対するXience Vエベロリムス溶出ステント(EES)は、短期成績と同様に長期的にも有効性が維持されていることが、ドイツ、Ruhr University BochumのMarcus Wiemer氏らにより、6月1日号のCatheterization and Cardiovascular Interventions誌で報告された。
SPIRIT FIRST試験では、多施設においてデノボ1枝(シングル)冠動脈病変を有する60人を登録し、EES、又はBMSで治療する群に無作為に割り付けた。
5年の臨床データがEES群の89%、BMS群の86%から得られ、EES群では1年から5年の間に死亡、MI、臨床由来のTLR、又はTVRは確認されず、5年間のMACEとTVFの割合は、いずれも16.7%であった。
BMS群では2年から5年の間に心臓死、MI、又は臨床由来のTLRはなく、3年から5年の間に臨床由来のTVRも認められず、5年間のMACEとTVFの割合は、それぞれ28.0%と36.0%であった。
両群とも5年までの追跡でステント血栓症は確認されなかった。
Wiemer氏らは、「デノボ冠動脈病変に対するEESの有効性は、他の試験における短期成績と一貫しており、長期臨床追跡でも良好な成績が示された」と、まとめている。
Wiemer M, et al. Catheter Cardiovasc Interv. 2010; 75: 997-1003
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=medical&no=698
(一部加筆)
<関連サイト>
SPIRITⅡ試験:新規冠動脈病変に対するエベロリムス
溶出性XIENCE™ V ステントシステムの臨床評価
http://ww2.ttmed.com/cardiology/jp/acc2008/pdf/22.pdf
■エベロリムスは、免疫抑制剤として使用され細胞増殖抑制作用を有するシロリムスの誘導体である。
XIENCE™ V ステントはエベロリムスを溶出し、シロリムス、パクリタキセル溶出性ステントに続く次世代薬剤溶出性ステントとして注目されている。
■このXIENCE™ V ステントをBMS(Multi Link VISION)と比較した、初めてヒトに使用する試験(first-in-man 試験)としてSPIRIT FIRST 試験が行われ、このDES の有効性と安全性が確認された。
この試験結果を受けてSPIRIT Ⅱ試験が行われた。
■SPIRIT Ⅱ試験は、最大2 ヶ所の血管径2.5 ~ 4.0mm、病変長28mm 以下の新規冠動脈病変に対してステント留置が必要な患者300 例を対象に、XIENCE™ V ステント(XIENCE™ V 群:223 例)およびパクリタキセルTAXUS® に対するXIENCETM V ステントの非劣性は証明されている
■溶出性ステントのTAXUS® ステント(TAXUS® 群:77 例)を留置する群に、3:1の比率で無作為に割り付け、6 ヶ月後のステント内径損失(in-stent late loss)を一次エンドポイントとして、両群の非劣性を証明する試験である。
■追跡期間1 年までの結果は、2005年のEurointervention誌にすでに掲載されている
(EuroIntervention 2005; 1: 58-65)。
<診察室のリアルワールド>
1年前に胸痛で来院された67歳の女性が特定健診を受けに昨日来院されました。
昨年の来院の際には、入浴後扇風機に当っていて20分ぐらい続く背部痛があって安静時狭心症を疑いました。
(2年前から同様のエピソードが3回あり)
血圧132/80mmHg
H-FABP(ラピチェック)が陰性のためニトロを処方してそのままになっていました。
幸い、その後胸痛はなかったようですが、その際の血液検査は再来院されなかったので「放ったらかし」になっていました。
昨年6月の検査データは
脂質プロフィール(mg/dl)
総コレステロール 306
LDLコレステロール 165
HDLコレステロール 118
L/H比 1.4
リポ蛋白やレムナントは検査されていませんが、こういった善玉コレステロールも悪玉コレステロールも高いケースはしばしば遭遇します。
先生方はこういった症例での薬剤介入の要否はどうされますか。
○本症例の「LDL-C以外の主要危険因子」は「加齢」のみのカテゴリーⅡ(中リスク群)。
<参考>
動脈硬化疾患予防ガイドライン 2007年版
http://jas.umin.ac.jp/pdf/guideline_summary.pdf
○このガイドラインではL/H比の概念が入っていない?!
○改めて索引を含めると98頁にも及ぶガイドラインを拾い読みしてみました。
non HDL-C値の概念はありましたが(P18、P49)、L/H比の概念はこの時点ではなかったようです。
それはそれで驚くべきことです。
次回の改訂では是非言及してもらいたいところです。
もちろんエビデンスも含めて。
その他「葦の髄」メモ帖 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
井蛙内科/開業医診療録(4)2009.10.16~
http://wellfrog4.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(3)~2009.10.15
http://wellfrog3.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~
http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
があります。