戯れ言たれる侏儒
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Doctors Blog

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昨日届いた「日本医事新報」に興味深い記事がありました。

J-CLEAR理事長、東京都健康長寿医療センター副院長の桑島先生(P50〜51)と日本大学医学部内科学系腎臓高血圧内分泌分野准教授の上野高浩先生(P52〜P55)が書かれています。

桑島先生は大血管・細小血管での寄与因子の違い、上野先生は動脈の基本構造の差異(弾性型動脈、筋型動脈など)や臓器別血管(脳血管、冠動脈、腎血管、大血管など)について解説されています。
それぞれの動脈の特性を理解することは、数多く出ている(出て来る)大規模臨床試験を理解するためにも非常に重要なことと常々考えていました。

常々知りたかったことが明快に書かれていて大変勉強になりました。

■最近の疫学研究や大規模臨床研究は、これらのリスク因子が脳・心・腎の血管障害に及ぼす影響は各臓器で一様に同じでないことを明らかにしている。
例えば久山町研究では、収縮期血圧120mmHg、拡張期血圧80mmHgを最低ポイントとして血圧値上昇とともに、脳卒中発症率は段階的に増加している。
一方、メタ解析の成績によると、心筋梗塞と血圧の関連性は確かに見られるものの、脳卒中に比べると関連性はよわいことが示されている。(P50)
Mac Mahon S,etal:Lancet 335:765:1990

■動脈別特性
○大動脈、総頚動脈、総腸骨動脈などの弾性動脈・・・中膜に弾性繊維が豊富に保有されており、心臓から拍出される高圧に耐えうる構造となっている。
 
○冠動脈や内頚動脈などの筋性動脈は中膜の平滑筋細胞が発達し、抵抗血管として血圧に対して調節機能を有している反面、脂質異常の影響を受けやすい。
 
○頭蓋内動脈・・・血管壁が薄く、かつ弾性繊維は内弾性板のみに集中しているために、高血圧の影響を直接的に受けやすい。  (P51)
 
■多くのリスク因子が重複している高齢者を中心として今日の診療では、リスク因子の重みを考慮した包括的な血管マネージメントが必要とされる。(血管病の包括的管理こそ重要)(P51)

出典 日本医事新報 No.4492  2010.5.29 P50-55
版権 日本医事新報社
<自遊時間>
昨日、某社の講演会に出かけました。
全国規模の講演会だったのですが、要するにその製薬メーカーが発売しているPPIとスタチンの啓蒙が目的でした。
開業医を対象にしたもので、GERDと動脈硬化がテーマでいわば異種格闘技的なものでした。

出席した理由は、近々取り壊される予定のグランドプリンスホテル赤坂が会場であったことと、(主催者には申し訳ないのですが)途中でエスケープして品川のホテルで大学時代の友人と会食する目的があったことの二つでした。

4月に某公立大病院の院長に就任した部活仲間を祝福するという食事会でした。
一杯飲めば数十年前にタイムスリップします。
なんの蟠(わだかま)りもないクラス仲間はいいもんです。
気づけばそのレストランで最後の客に。

品川駅で再会を誓い合って別れました。


(こんな素敵な建物をどうして、またどうやって壊すのでしょうか)


(このホテルの南側の品川プリンスにつながる坂道は、なかなかいい感じです。都心部は坂が多く意外と緑も多いのに感心します。)
(いずれも2010.5.29夕方撮影)

この品川駅前から高輪3丁目と高輪4丁目を西に向けて直線に伸びる坂道は柘榴(ざくろ)坂といいます。

柘榴坂(港区高輪3丁目・4丁目の間)
http://nanashi-nakaji.seesaa.net/article/127752947.html

な、なんとこのホテルも今年9月末で営業休止ということがわかりました。品川駅前の京品ホテルに続く閉鎖のニュースです。

ホテルパシフィック東京が2010年に閉鎖
http://nanashi-nakaji.seesaa.net/article/116212557.html

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