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経カテーテル大動脈弁の1年成績: SOURCEレジストリー
SOURCEレジストリーのコホート1の1年追跡より、エドワーズライフサイエンスのSapien経カテーテル大動脈弁が、過去に報告されているデータと比較し、良好な生存率を示したことが、イギリス、Guys and St. Thomas’ NHS Foundation TrustのMartin Thomas氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本レジストリーでは、Sapien弁が商業化されて以降の2007年11月から2009年1月にヨーロッパの32施設においてSapien弁による治療を受けた連続する外科的手術に高リスクな大動脈弁狭窄症患者1,038人を登録した。
1年の生存率は全体では76.1%、経心尖部アプローチ(TA)群で72.1%、経大腿動脈アプローチ(TF)群で81.1%が記録された。多変量解析では1年の死亡の予測因子として、TA群ではロジスティックEuroScore、腎不全、頸動脈狭窄、腎疾患が確認され、EuroScoreが最も強力な予測因子であった。
一方、TF群ではNYHAクラスIV、腎不全、脂質異常/高コレステロール血症、全身性高血圧、喫煙、僧帽弁形成術、凝固障害が認められ、TF群ではロジスティックEuroScoreは予測因子とはならなかった。
また1年の生存率とEuroScoreとの関連性を検証すると、TA群ではEuroScore>40で59.2%、20-40で73.5%、<20で78.4%、TF群では、>40で72.5%、20-40で83.5%、<20で80.9%が記録され、低リスク患者では両アプローチの生存率は類似していた。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=672
実臨床におけるNoboriステントの成績: NOBORI 2試験
NOBORI 2試験の1年追跡より、生体吸収性ポリマーを使用したNoboriバイオリムスA9溶出ステントは、off-labelの患者群に対しても良好な成績を示したことが、イタリア、Ospedale Maggiore PoliclinicoのGian Battista Danzi氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、ヨーロッパとアジアの125施設からNoboriステントの留置を受けた連続する3,068人を登録した。
1年追跡が97%で完了し、全体でのTLFは3.6%、on-labelでの877人では1.5%、off-labelでの2,192人では4.5%と、off-labelでの使用においても良好な成績が示され、ステント血栓症の発症率は、それぞれ0.6%、0.4%、0.7%と、on-labelとoff-labelでの差は見られなかった。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=673
Nevoシロリムス溶出ステント vs Taxus Liberteステント: NEVO RES-I試験1年追跡
EVO RES-I試験より、リザーバーのあるコバルトクロムのステントをプラットフォームに生体吸収性ポリマーからシロリムスを溶出するNevoステントは1年追跡においてステント血栓症が確認されなかったことが、ブラジル、Institute Dante Pazzanese of CardiologyのAlexandre Abizaid氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、世界の40施設からシングルデノボの冠動脈病変を有する患者を登録し、Nevoステント(302人)、又はTaxus Liberteステント(192人)による治療群に無作為に割り付けた。
主要評価項目の6ヶ月のステント内late lossはNevo群で0.13mm、Taxus群で0.36mmと有意差が確認されている(p<0.001)。
1年追跡では、いずれも両群に有意差はないものの、MACEの割合がTaxus群の10.8%に対しNevo群では6.1%と低く、死亡/MIは、それぞれ5.4%と2.5%、TLRは5.9%と3.6%であり、Nevo群では、6ヶ月から1年の間に死亡とMIの発症は確認されなかった。また、糖尿病患者においても1年のMACEがTaxus群で12.8%、Nevo群で8.3%(p=0.713)と、非糖尿病患者同様(それぞれ、10.2%と5.6%)、Nevo群で低い傾向が示された。
ステント血栓症については、Nevo群では0、Taxus群では、180日にprobableの血栓症が1例、101日にpossibleの血栓症が1例記録された。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=674
糖尿病患者におけるXience Vエベロリムス溶出ステント vs Taxus Liberteステント: SPIRIT Ⅴ糖尿病試験
SPIRIT Ⅴ糖尿病試験より、Xience Vステントの9ヶ月追跡におけるステント内late lossは、Taxus Liberteステントと比較し有意に小さく、1年までにステント血栓症は確認されなかったことが、ドイツ、International Heart Center Rhein-RuhrのEberhard Grube氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、ヨーロッパ、イスラエル、タイ、マレーシアの32施設から糖尿病患者324人を登録し、Xience Vステント(218人)、又はTaxus Liberteステント(106人)による治療群に無作為に割り付けた。
主要評価項目である270日のステント内late lossは、Xience V群で0.19±0.37mm、Taxus群で0.39±0.49mm(p=0.0001)であり、1年の心臓死/MIの発症率も、Xience V群で3.7%、Taxus群で9.6%と有意差が確認された(p=0.04)。総死亡は、それぞれ1.4%と2.9%(p=0.40)、MIは3.3%と8.7%(p=0.05)、TLRは11.2%と6.7%(p=0.23)が記録された。
また、1年追跡でのステント血栓症(ARC定義のdefinite/probable)は、Xience V群では0であり、Taxus群では30日までが0.9%、30日から1年で1.0%であった。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=675
Resoluteゾタロリムス溶出ステント vs Xience Vエベロリムス溶出ステント: RESOLUTE All Comers試験
RESOLUTE All Comers試験より、複雑疾患を持つ患者群においてResoluteゾタロリムス溶出ステントとXience Vエベロリムス溶出ステントは同等の成績を示したことが、オランダ、Thoraxcenter、Erasmus MCのPatrick Serruys氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、ヨーロッパの17施設から冠動脈病変を有する2,300人を登録し、無作為にResoluteステント、又はXience Vステントによる治療群に1,150 人ずつ割り付けた。
主要評価項目の1年のTLFは、Resolute群で8.2%、Xience V群で8.3%であり、Resoluteの非劣性が証明され(p<0.001、psup=0.92)、この結果は事前に設定されたいずれのサブグループにおいても一貫していた。
また、心臓死は、それぞれ1.3%と1.7%(p=0.61)、標的血管のMIは4.2%と4.1%(p=0.92)、虚血由来のTLRは3.9%と3.4%(p=0.50)といずれも差はなかった。
Definite/probableのステント血栓症は、急性がResolute群で0.4%、Xience V群で0.2%、亜急性が0.7%と0.4%、遅発性が0.6%と0.2%であり、いずれの時期においても類似していた。
13ヶ月の造影追跡でのステント内径狭窄率についても、Resolute群で21.7±14.4%、Xience V群で19.8±14.6%であり、非劣性が確認された(p=0.035)。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=678