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EuroPCRというのがあるそうです。
インターベンションを行ってみえる先生方には周知な学会でしょうが、写真で見る限りすごい熱気に包まれています。
今年はEuroPCR 2010としてパリで5月25日〜28日まで行われた(行われている)ということでホットな記事が目にとまりました。
一開業医には十分フォロー出来ません。
EuroPCR
世界最大級のインターベンションライブコースに12,000人が集まる
http://www.pcronline.com/
europcr.com
http://www.europcr.com/
過去3年間は会場がバルセロナで、パリでの開催は4年ぶりとなったということです。
「1983年にコースディレクターのJ. Marco氏がライブデモンストレーションコースを開催してから27年にわたって発展を続け、現在ではEAPCI(European Association of Percutaneous Cardiovascular Intervention)のオフィシャルコングレスとして、世界的なPCIコースとなっている」という解説があります。
https://www.tcross.co.jp/list.php?category=pcr2010ope
生体吸収性エベロリムス溶出ステント: ABSORBコホートB試験
ABSORBコホートB試験より、プラットフォームを改良した生体吸収性エベロリムス溶出ステントの6ヶ月のlate lossは0.19mmと、以前のプラットフォーム(0.44mm)と比較し、期待の持てる成績が示されたことが、オランダ、Thoraxcenter、Erasmus MCのPatrick Serruys氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドの12施設から100人を登録し、冠動脈病変に対し3.0X18mmのステント留置を行った。
グループ1の45人では6ヶ月と24ヶ月、グループ2の56人では12ヶ月と24ヶ月の追跡を実施する。
グループ1では6ヶ月で、42人でQCA、37人からIVUS、25人でOCTデータが得られた。
6ヶ月でのlate lossは近位部で0.07mm、ステント内で0.19mm、遠位部で0.07mmが記録された。
また、臨床追跡では、心臓死は0であり、30日までにMIが1例(2.2%)、30日から6ヶ月の間にTLRが1例(2.2%)で認められたものの、ステント血栓症は確認されなかった。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=682
分岐部病変に対するBMS+Diorパクリタクセル溶出バルーン: DEBIUT試験
DEBIUT試験より、分岐部病変の本幹へのBMS留置と側枝へのDiorパクリタクセル溶出バルーンによる治療は期待の持てる成績が示されたことが、オランダ、University Medical Center of Utrecht のPieter R. Stella氏によりEuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、オランダ、ベルギー、ドイツの4施設から冠動脈分岐部病変を持つ患者を登録し、Liberte BMS+POBA(BMS群)、Liberte BMS+Dior DEB(DEB群)、Taxus Liberte DES+POBA(DES群)の3群に無作為に割り付けた。DEB群ではDEBで、BMS群とDES群ではコーティングのないバルーンで、本幹と側枝に前拡張を行い、本幹へのステント留置後はコーティングのないバルーンでキッシングバルーンを行った。
6ヶ月追跡で、本幹近位部の再狭窄率は、BMS群で3.0%、DEB群で0、DES群で5.4%、本幹遠位部の再狭窄率は、18.2%、9.4%、13.5%と、有意差はないもののDEB群で低い傾向が確認された。Late lossは、本幹近位部では、それぞれ0.64mm、0.42mm、0.18mm、本幹遠位部では、0.1mm、-0.04mm、-0.11mmを記録した。側枝の再狭窄率は、それぞれ12.1%、6.3%、2.7%、late lossは0.23mm、0.11mm、-0.08mmと、有意差はないが、DES群で低い傾向が見られた。
また、6ヶ月のMACEはBMS群で27.0%、DEB群で15.0%、DES群で17.5%と同等の成績を示し、DEB群では2重抗血小板療法の継続は3ヶ月であったが、ステント血栓症は確認されなかった(DES群 2.5%)。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=683
近位部塞栓保護デバイスを使用したCASの1年成績
近位部塞栓保護デバイス(MO.MA)を使用した頸動脈ステント術(CAS)の1年にわたる追跡で、良好な成績が確認されたことが、イタリア、Clinica MontevergineのEugenio Stabile氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションにて発表された。
本レジストリーでは、イタリアのシングルセンターにおいて、2004年7月から2009年4月にCASを受けた連続する1,437人のうち、近位部塞栓保護デバイスを使用した1,300人から1,251人(96.2%)の1年成績を評価した。
30日の死亡/脳卒中の発症率は1.38%を記録しており、1年の追跡での死亡/脳卒中の発症率は全体では4%以下で、再狭窄率は通常の後拡張を行った群では4/460人確認されたのに対し、積極的な後拡張を行った群では0/840人と有意に低いことが示された(p<0.05)。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=681
Zilver PTX 薬物溶出末梢血管用ステント12ヶ月成績
SFA病変に対するZilver PTXパクリタクセル溶出ステントによる治療は、6ヶ月追跡で得られた、臨床上の恩恵が12ヶ月追跡においても維持されていることが、ドイツ、Heart Center LeipzigのDierk Scheinert氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、ヨーロッパ、ロシア、カナダ、韓国の30施設よりSFA病変を有する787人(900病変)を登録し、Zilver PTXステントの安全性と有効性を評価した。
平均病変長は100±82mm、>15cmの病変が22%、完全閉塞病変が38%、再狭窄病変が24%、ステント内再狭窄病変が14%を占め、患者1人あたりの平均ステント留置本数は2.2本、病変あたりの平均ステント留置本数は1.9本であった。
12ヶ月の追跡で評価された1,432本のステントのうち、フラクチャーが確認された割合は1.5%であった。
安全性については、6ヶ月のイベント(死亡、切断、血行再建、Rutherfordスコア悪化)回避率は95.0%で、12ヶ月では87.0%が記録された。有効性については、ABIが術前の0.6±0.3に対し、6ヶ月後では0.9±0.2、12ヶ月後では0.9±0.2と有意な改善を認め、歩行速度についても大きな改善が見られ、Rutherfordスコアは、術前が中央値3であったのに対して、6ヶ月後と12ヶ月後では、それぞれ0を記録した(p<0.01)。
既にCEマークを取得している本ステントは、SFA病変の治療用にデザインされており、ポリマーを使用せずパクリタクセルをコーティングしている。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=680
MO.MA近位部塞栓保護デバイスを使用したCAS: ARMOUR試験
ARMOUR試験より、外科的治療にリスクの高い頸動脈狭窄を有する患者での頸動脈ステント術(CAS)時のMO.MA近位部塞栓保護デバイスの使用は、安全、且つ有効であることが、イタリア、GVM Hospitals of Care and ResearchのAlberto Cremonesi氏により、EuroPCR 2010のHot Lineセッションで発表された。
本試験では、アメリカとヨーロッパの25施設より、内頸動脈/頸動脈分岐部に無症候性の≧80%狭窄、又は症候性の≧50%狭窄を有する外科的治療に高リスクな225人を登録し、FDAで承認を受けたステントとMO.MAデバイスを使用したCASの成績を評価した。
主要評価項目に設定した30日のMACCEの割合は2.7%と低く、重度の脳卒中が0.9%、軽度の脳卒中が1.4%、死亡が0.9%、MIが0、TIA(一過性脳虚血発作)が0.9%であった。
https://www.tcross.co.jp/details.php?category=pcr2010&no=679
<番外編>
受動喫煙と血圧
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2010/05/28
<きょうの「『葦の髄』循環器メモ帖>
血管新生と心不全
http://yaplog.jp/hurst/archive/50
その他「
葦の髄」メモ帖 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy