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最近、CKDのステージ分類に、eGFRと同等に蛋白尿を扱うべきという提案をとりあげました。
慢性腎臓病の病期分類に尿蛋白を
http://blog.m3.com/reed/20100418
こういった論文を読んでいつも思うのは、蛋白尿があたかも動脈硬化や心血管イベントの原因であるかのような取り上げ方についての疑問です。
以前から眼底所見を使った動脈硬化のステージ分類があります。
眼底動脈は脳動脈の一部ということで、脳血管の障害程度を「眼底」という「点検口」から観察しようというものです。
当然のことながら動脈硬化は全身疾患です。
蛋白尿は糸球体病変としてユニットでとらえるのか、輸入動脈、輸出動脈の動脈硬化性病変ととらえるのか。
もし後者だとすると、「蛋白尿」は眼底病変をみているのと同じことになってしまいます。
しかし、「蛋白尿」出現のメカニズムはそんなに簡単ではありません。
きっと主座は糸球体基底膜ということなのでしょう。
きょうの「蛋白尿と脳内微小出血」についてどのような考察があるのでしょうか。
そして血圧という交絡因子はどのように処理しているのでしょうか。
「Arch Neurol」誌の真価(程度、レベル)も問われそうです。
蛋白尿は脳卒中および一過性脳虚血発作の患者における脳内微小出血と関連
■蛋白尿は、最近発症した虚血性脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)後の、脳内微小出血と強く相関していることが、Archives of Neurology誌1月号に掲載された断面解析から示されている。
■「概して、尿中に蛋白質が溢流することは異常であり、しばしば腎臓病や全身の血管機能障害の兆候である」と主任著者であるUniversity of California(ロサンゼルス)のDr. Bruce Ovbiageleは、ロイターヘルスへの電子メールで述べた。
■本研究の著者らによると、脳内微小出血は臨床的に「無症候性」であるが、微小血管性虚血疾患と関連性があり、主要な頭蓋内出血リスクを増大させる可能性がある。
■本研究で、同研究者らは、虚血性脳卒中またはTIAで入院した患者236名を対象とし、蛋白尿と脳内微小出血の関連性を解析した。
微小出血(5mm未満の病変)の存在および数を、グラディエントエコー法によるT2*強調MRIで検出した。
■全体で、患者72名(31%)に脳内微小出血、89名(38%)に蛋白尿が認められた。
■蛋白尿の程度は、脳内微小出血の存在と有意かつ独立して関連していた(オッズ比2.33、p=0.03)ことをDr. Ovbiageleらは見出した。
また、脳内微小出血と有意に関連するその他の因子には、女性であること、心房細動の既往、血清ホモシステイン値の上昇および推定小血管疾患のサブタイプが含まれた。
■蛋白尿の重症度の上昇は、脳内微小出血数の増加と相関した。
微小出血数に対する蛋白尿の重症度(1~4)のSpearman相関係数は0.4であった(p<0.001)。
■Dr. Ovbiageleは、蛋白尿と脳内微小出血の関連性を「強力な独立した相関」であると説明しているが、本研究は単なる関連研究であるとも強調した。
■ある疾患の発症が、別の疾患の発症につながるか。
そのことは未だ明らかにされていない、と同研究者は述べた。
■しかし、尿中蛋白質のスクリーニングは簡便かつ廉価である、とDr. Ovbiageleは指摘した。
■「蛋白尿は、脳内微小出血の発症および悪化の重要な代替マーカーとして利用することができるかもしれない」と同研究者らは結論付けている。
原文
Arch Neurol 2010;67:45-50.
出典 ロイターヘルス 2010.1.12
版権 ロイター通信社
By David Levitan
http://www.kanematsu-rmn.jp/news/daiichisankyo/news2.php?mode=jpview&num=201001130039593
<脳内微小出血 関連サイト>
無症候性微小脳出血と抗血小板療法
http://blog.m3.com/reed/20081117/1
高齢者での脳内微小出血
http://wellfrog4.exblog.jp/13854179
きょうの「葦の髄」
蛋白尿のメカニズム
http://yaplog.jp/hurst/archive/17
その他 葦の髄 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
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