戯れ言たれる侏儒
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2010/03 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

J-TOP試験

戯れ言たれる侏儒 / 2010.03.14 00:08 / 推薦数 : 1

モーニングサージは早朝高血圧をもたらし、臓器障害のリスクとなることが知られています。
自治医科大学循環器内科苅尾七臣教授らは、血圧の日内変動からみた、ARBの投与法を検証したオープンラベル多施設無作為化比較試験J-TOP試験を実施して来ました。
その主要結果が今月行われた日循総会で発表されました。
この報告では朝の血圧が高い患者では、起床時に比べ就寝時のARB投与でより尿中アルブミン/クレアチニン比の低下が見られたと解説し、臓器保護の面から見た投与タイミングの重要性を強調されました。

第74回 日本循環器学会総会・学術集会 (2010.3.5~7, 京都)での、このJ-TOP試験の記事で勉強しました。

##就寝時ARB投与、起床時投与に比べ臓器保護優れる
#ARB投与量、患者の家庭血圧自己測定に基づき調整
J-TOP試験の対象は朝もしくは夕の収縮期血圧が135mmHg以上の高血圧患者。カンデサルタン就寝時投与群もしくは起床時投与群に無作為に割り付け、収縮期血圧135mmHg未満(朝・夕ともに)を目指し6カ月間フォローアップした。
苅尾氏は「自動家庭血圧計を用いた患者の自己測定に基づき、カンデサルタン4-12mg/日(±利尿薬)の用量調節を行った」と述べ、J-TOP試験の特徴と解説した。
さらに、各群を朝・夕の血圧差で以下の3グループに分けた。

・早朝高血圧:朝が夕より15mmHg以上血圧高値
・朝夕高血圧:朝と夕の血圧差が0-15mmHg
・夕高血圧:夕が朝より血圧高値

J-TOP試験はこの2群・3グループで解析(ITT解析)を実施。
就寝時投与群221人、起床時投与群229人が解析対象となった。
まずベースライン時の患者背景を比較すると、年齢は約67歳、BMI 25kg/㎡程度で両群に差はなく、糖尿病、慢性腎臓病、心血管疾患の有病率にも有意差は見られなかった。
薬剤について見ると、Ca拮抗薬が約6割、ARB約3割、スタチン約2割で用いられており、両群に有意差はなかった。

試験期間(6カ月間)の収縮期血圧の推移は、朝・夕・外来・睡眠中いずれも両群でほぼ同様であり、朝の収縮期血圧は就寝時投与群152→136mmHg、起床時投与群153→138mmHgに低下した。
最終的に両群とも約半数で利尿薬が用いられ、カンデサルタンの平均投与量は9.9mg/日だった。

主要評価項目とした尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の変化を比較すると、試験終了時で就寝時投与群-45.7%、起床時投与群-34.5%であり、両群ともに試験開始時に比べ有意な低下が観察されたが、両群間にも有意差が認められた。
利尿薬を追加された244人(就寝時投与群126人、起床時投与群118人)で見ても、両群間に有意差が見られた。

さらに苅尾氏は各群を朝・夕血圧差に基づいた3グループに分けUACRの変化について解析。
朝夕高血圧グループ、夕高血圧グループでは、就寝時投与群と起床時投与群のUACR変化率に有意差は見られなかったが、早朝高血圧グループでは、就寝時投与群-50.6%、起床時投与群-31.3%と就寝時投与群で有意な低下を示した。

<まとめ>
■特に早朝高血圧の患者に対して、起床時に比べ就寝時のARB(±利尿薬)投与が血圧低下とは独立して微量アルブミン尿の減少につながる可能性がある
■夜間から早朝にかけてのRAS系亢進の抑制などがその機序として考えられる
■臓器保護の観点からみた投与タイミングが重要

http://www.m3.com/academy/report/article/117221/
出典 m3.com 医療ニュース&ジャーナル  2010.3.12(一部改変)


<自遊時間>
「異所性脂肪」の話題が2010.3.6のNHKでとりあげられていました。
ご覧になられた先生方も多かったのではないでしょうか。

肥満は悪くない?
http://www.nhk.or.jp/tsuiseki/file/list/100306.html

ミグリトール2題
http://wellfrog4.exblog.jp/13854152/


固定リンク | コメント (0)