戯れ言たれる侏儒
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< 肥満のみでも心血管疾患リスク | メイン | CT血管造影およびMR心筋灌流画像法 >

##AHA/ACCがQT延長性薬剤服用患者の密接なモニタリングおよび管理を勧告
■QT延長性薬剤を服用している入院患者には薬剤誘発性QT延長症候群(LQTS)のリスクがあり、torsade de pointes(TdP)として知られる重篤な不整脈の発現に関し、心電図(ECG)による密接なモニタリングを実施すべきであるとのサイエンティック・ステートメントが、米国心臓協会(AHA)および米国心臓病学会(ACC)によって「Circulation」オンライン版2月8日号に掲載された。

■米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のBarbara J. Drew氏らは、AHA急性心疾患ケア委員会(Acute Cardiac Care Committee)臨床心臓病学評議会(Council on Clinical Cardiology)および心血管看護学評議会(Council on Cardiovascular Nursing)を代表し、TdPに関する現在の知見、すなわちリスクファクター(危険因子)、差し迫った不整脈を示すECG所見および徴候、TdP誘発性薬剤および薬剤併用、QT間隔のモニタリングおよびTdPを伴う顕著なQT延長の管理に関する勧告などをレビューした。

■本ステートメントでは、TdPリスクを伴う薬剤、リスクファクター(徐脈、長時間の休止を伴うリズム(調律)、2剤以上のQT延長性薬剤による治療、その他)、TdPリスクを伴う薬剤を処方する有益性に対してTdPリスクのバランスを取る必要性、密接なECGモニタリングの必要性および差し迫った不整脈の徴候、差し迫ったTdPに対して推奨される処置(TdP誘発性薬剤の中止、カリウム補充、マグネシウム投与、徐脈および長時間の休止を防ぐための一時的ペーシング、高次ECGモニタリングおよび除細動が可能な病院部門への患者移送)を医師が認識するよう勧告している。

■著者らは「病院部門内でQT延長性薬剤を服用し、継続的ECGモニタリングを受けている患者に対して、薬剤誘発性LQTSの各リスクファクターおよびECG徴候を認識すれば、TdPは回避可能であろう」と述べている。

出典 HealthDay News 2010.2.8

<番外編>
第74回 日本循環器学会総会・学術集会(2010.3.5~7、京都)がいよいよ近づいて来ました。
http://www2.convention.co.jp/jcs2010/jpn/update.html

以下は日循からのメールからです。

#【あと10日!第74回 日本循環器学会総会・学術集会】 
カウントダウンメール -総会・学術集会からのお知らせ-

東海大学内科学系循環器内科教授の伊苅 裕二先生が

10. トピック
1 冠動脈ステントの現状と将来
(学会2日目 3月6日(土) 8 :30~10:00 第9会場 国立京都国際会館 2F Room A)
座長: 伊苅 裕二(東海大学内科学系循環器内科)
Ulrich Sigwart
( Emeritus Chairman of Cardiology, University of Geneva, Switzerland)
演者: Keynote Lecture: Current Status of Coronary Stenting
Ulrich Sigwart
(Emeritus Chairman of Cardiology, University of Geneva, Switzerland)
Clinical Outcome of DES in Japan
木村  剛(京都大学循環器内科学)
Pathology of Drug-Eluting Stent Thrombosis
井上 勝美(倉敷中央病院病理循環器部)
Optimal Anti-platelet Therapy after DES Implantation ?
Adnan Kastrati
(Catheterization Laboratory, Deutsches Herzzentrum Munchen, Germany)
Future Perspectives on Coronary Stenting
Stephan Windecker
(Department of Cardiology, University Hospital Bern, Switzerland)

というセッションの紹介をしてみえます。

##DESの最新の知見と問題点を実臨床と病理の双方から検討する
1970年代に始まった冠動脈インターベンション(PCI)は、今日まで急速かつ多角的に進展してきました。そしてその過程では、新規のモダリティが開発されては消えていくという繰り返しが、数ある医療機器の中でももっとも多く経験されてきたと思われます。
その結果、一時的には1990年代に開発されたステントが勝ち残ったかに見えましたが、ステント留置後半年程度で再狭窄が起きるという新たな問題が浮上しました。
そこで開発されたのが薬剤溶出ステント(DES)です。
欧米では2002年、日本では2004年に導入され、現在はDESがPCIの主流になっています。
しかしながら、DESによってすべてが解決されたわけではなく、依然として遅発性血栓症と呼ばれる血管閉塞リスクは残存しており、Thienopyridine系抗血小板薬の長期併用を余儀なくされています。
そのため、消化管出血や脳出血を防ぐことが冠動脈治療における新たな課題ともなっています。
そこで本セッションでは、PCIのこれまでの流れを総括しつつ、現状の再認識と課題克服について検討したいと考えています。
まず共同座長を務めていただくUlrich Sigwart(The University of Geneva, Switzerland)氏には、DESに至るまでのPCIの歴史を振り返っていただきます。
同氏は、世界で最初にステントを臨床使用した先駆者の1人です。ステントというコンセプトを確立し、広く周知させたことは歴史に残る功績であり、PCI研究の巨人の1人ともいえます。
ステント誕生にまつわる興味深い秘話などもお聞かせいただけるのではないかと期待しています。
日本から、ご発表いただく京都大学の木村剛氏は日本で最初のステントの治験から参加され(私も、そのときの共同研究者です)、ステントに関する造詣は世界を代表する一人と思います。同氏は、j-CYPHERと呼ばれるシロリムス溶出性ステントの長期大規模試験を実施し、最近その結果を発表しています。
そこで得られたデータは海外でも次々に取り上げられ、注目されています。日本の実臨床におけるDESの最新データと問題点を明らかにしていただけるものと思います。
DESの問題点を探る鍵の1つは、血管組織の変化に求めることができます。
私はベアメタルステントの病理について留学中に研究しておりました。
ステントを留置した局所は、当初どうしても傷がつくわけですが、ベアメタルステントを留置した局所は最終的にコラーゲン組織に変わっていきます。
しかしDESにおいては、局所に創傷治癒がなかなか得られず、炎症細胞やリンパ球の発現の継続が観察されます。
本セッションでは倉敷中央病院の井上勝美氏に、DESにおける再狭窄の背景を病理組織学的視点から検証していただきます。
今回はSigwart氏以外に海外の研究者を2人招いています。
ドイツから来られるAdnan Kastrati(Deutsches Herzzentrum M・nchen, Germany)氏は、冠動脈疾患関連の無作為化試験を数多く手がけられ、最近はISAR-SAFEと呼ばれる試験でDES留置後の適切な抗血小板薬投与期間を検討されています。
Biolumus(生分解性)ステントの検討で知られるStephan Windecker(University Hospital Bern, Switzerland)氏もスイスからお呼びしています。
新世代DESに関する最新の知見をご紹介いただけるものと思います。
近年の循環器領域の学会では、DESをめぐる演題が数多く見られますが、本セッションの演者はいずれも独自の世界を有する辛口の研究者ばかりです。
すべてが科学者の視点のみのよる発表であり、一味違う内容になると自負しております。
先生方のご期待に応えられるものと確信しておりますので、ぜひ振るってご参加ください。

<コメント>
文中の「スイス」で連想するのがPTCAを1977年に開発したAndreas Gruentzigです。
スイスのチューリッヒでの研究成果だったのは有名ですが実はドイツ人だったんですね。
PCIの変遷
http://www.lifescience.jp/ebm/medhist/0302/0302.html

Andreas Roland Gruentzig -- A Medical Legend
http://www.squidoo.com/andreas-gruentzig

Andreas Gruentzig
http://en.wikipedia.org/wiki/Andreas_Gruentzig

Biographical Sketch of Andreas Gruentzig
http://www.ptca.org/archive/bios/gruentzig.html

   
 

その他
ふくろう医者の診察室 
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
 井蛙内科/開業医診療録(3)
~2009.10.15
http://wellfrog3.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~
http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/ 
(内科医向き)
があります。
 

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