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第20回日本心血管画像動態学会での「濃黄色プラークとPCI施行後の予後」に関する記事で勉強しました。
AMI患者の冠動脈血管内視鏡(CAS)所見と長期予後の関連を検討した結果,AMIの責任病変に濃黄色プラークが存在する症例では経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行後,良好な長期予後を示すと
という内容です。
演者は近畿大学循環器内科学の更谷紀思氏で、「AMI責任病変に濃黄色プラークを有することは,良好な長期臨床予後の予測因子となる可能性がある」という結論です。
濃黄色プラークは不安定なプラークといわれており,急性心筋梗塞(AMI)を含むACSを引き起こすと言われています。
##濃黄色プラークはPCI施行後の予後が良好
#主要心血管イベント発生率が有意に低値
■更谷氏らは,AMI発症後24時間以内に入院した連続230例に対してPCI施行前にCAS検査を行い,梗塞責任病変を観察するとともに,その予後を追跡した。
■予後を追跡しえた197例の責任病変におけるプラークの色調は,白色4例,淡黄色77例,普通黄色88例,濃黄色28例で,ほとんどが黄色プラークであった。
黄色プラークを呈した患者の臨床背景を検討したところ,プラークの色調と脂質異常を含む臨床背景の間に相関は認められなかった。
また,初回造影時TIMI gradeおよびPCI施行率,PCI後狭窄率は淡黄色,普通黄色,濃黄色の各群間に有意差は認められなかった。CAS所見では,淡黄色プラークでは89.3%にプラーク破綻,3.6%にプラークびらんが認められ,淡黄色プラーク(プラーク破綻25.6%,プラークびらん46.2%)および普通黄色プラーク(プラーク破綻59.1%,プラークびらん18.2%)との間に有意差が認められた(P<0.001)。
また,濃黄色プラークでは21.2%に白色血栓,75.0%に混合血栓,3.6%に赤色血栓が認められ,淡黄色プラーク(血栓なし9.0%,白色血栓35.1%,混合血栓39.0%,赤色血栓6.5%)および普通黄色プラーク(血栓なし5.6%,白色血栓34.6%,混合血栓46.7%,赤色血栓8.9%)との間に有意差が認められた(P=0.023)。
■平均4.9年の追跡調査を行い,主要心血管イベント(死亡,非致死性AMIの発症,冠血行再建術施行,心不全による入院)の発生をプラークの色調別に検討したところ,普通黄色プラークおよび淡黄色プラークに比べ濃黄色プラークでは主要心血管イベントの発生率が有意に低値であった(P=0.026)。
Cox比例ハザードモデルを用いて検討したところ,多枝病変(ハザード比2.628,P<0.001),BMI(0.901,P=0.001),高血圧(1.675,P=0.021),プラーク色調(濃黄色vs.黄色・淡黄色,0.429,P=0.029)が主要心血管イベントの有意な予測因子であった。
出典 Medical Tribune 2010.2.18
版権 メディカルトリビューン社
<関連サイト>
心臓血管病変の内視鏡分類
http://square.umin.ac.jp/jacscopy/bunrui/
■動脈硬化性病変(プラーク)
1.色調
白色 淡黄色 黄色(濃黄色 輝く黄色)
黄色と白色のまだら
2.表面
平滑 不整
3.内腔閉塞度
50%以下(おおよそ) 50%以上(おおよそ)
100%
プラークの性状
http://www.miyake-naika.or.jp/05_health/doumyakukouka/kandoumyaku_puraku4.html
■血管内視鏡検査の結果、動脈硬化巣は色調により黄色と白色に分類されることが明らかになりました。
黄色プラークは脂質コア(黄色)の上の繊維性被膜が薄い動脈硬化で、容易に破綻(ラプチャー)しやすいことが考えられます。とくに破綻(ラプチャー)しやすいプラークは、脂質コアが大きく繊維性被膜が薄いため、黄色が強くぎらぎらした高度黄色プラークとして観察されます。
一方、白色プラークは繊維性被膜が厚いプラークか脂質成分の少ない繊維性のプラークと考えられ、破綻(ラプチャー)しにくい安定プラークと考えられます。


血管内視鏡 プラークの破綻について
http://www.oph-heart.org/public/heartcondition/advance_d.html