戯れ言たれる侏儒
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非HDLコレステロール

戯れ言たれる侏儒 / 2010.02.04 00:07 / 推薦数 : 0

非LDLコレステロールが昨今取り沙汰されています。
一方、非HDLコレステロールも問題になっているようです。
何だか頭の中が混乱しそうです。

LDLコレステロールと同程度に非HDLコレステロールに注目すべきである
■心疾患リスクは低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール値が基準範囲内であっても、他の脂質パラメーターによって上昇する可能性があるため、LDLコレステロール値を心疾患予防の唯一の標的脂質とすべきではない、という研究がJournal of the American College of Cardiology誌12月/1月号に報告された。

■非高比重リポ蛋白(HDL)コレステロール、トリグリセリド、および総コレステロール/HDLコレステロール比の高値は、冠動脈疾患とそれぞれ独立した関連を示す、と同論文の共著者であるCedars-Sinai Heart Center(ロサンゼルス)のDr. Jamal S. Ranaらは述べている。

■非HDLコレステロール値は、総コレステロール値からHDLコレステロール値を差し引くことにより、追加費用をかけずに簡単に測定または算出可能であり、アテローム生成性のアポリポ蛋白Bを含む全てのリポ蛋白質、すなわちLDLコレステロール、超LDLコレステロール、および少量ではあるが、中間比重リポ蛋白コレステロール、リポ蛋白(a)、カイロミクロン、およびカイロミクロンレムナントを含む値である(Dr. Rana)。

■本知見はEuropean Prospective Investigation Into Cancer and Nutrition(EPIC)-Norfolk試験における45歳~79歳の男女21,448名を対象とした研究から得られたものである。

■平均11年間の追跡期間中、男性被験者9,348名中1,310名、女性被験者12,100名中776名が冠動脈疾患を発症した。

■ベースライン時のLDLコレステロール値が低値(100mg/dL未満)の被験者では、心疾患の補正後オッズ比は、非HDLコレステロール値が130mg/dL以上で1.84倍、トリグリセリド値が150mg/dL以上で1.63倍、および総コレステロール/HDLコレステロール比が5以上で2.19倍上昇した。

■過去数十年間における研究からLDLコレステロールと冠動脈疾患に強い関連が示されているため、National Cholesterol Education Program-Adult Treatment Panel IIIのガイドラインでは、LDLコレステロール値の低下を第一選択治療の目標とすべきであると勧告している。

■「将来のNational Cholesterol Education Program-Adult Treatment Panel IIIガイドラインで非HDLの役割がさらに強く強調されることを願っている」とDr. Ranaは述べた。

http://www.kanematsu-rmn.jp/news/daiichisankyo/news2.php?mode=jpview&num=201001070039463
出典 ロイターヘルス 2010.1.6
版権 ロイター通信社

原文
J Am Coll Cardiol 2010;55:35-41.

 

<関連サイト>
心血管疾患イベントHDLコレステロールの重要性、特にスタチン治療中患者において
http://intmed.exblog.jp/6228387/

アポリポ蛋白分画を測るより、総コレステロール・非HDLコレステロールで十分
http://intmed.exblog.jp/2110824/

Non–HDL Cholesterol, Apolipoproteins A-I and B100, Standard Lipid Measures, Lipid Ratios, and CRP as Risk Factors for Cardiovascular Disease in Women
JAMA. 2005;294:326-333.
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/294/3/326?lookupType=volpage&vol=294&fp=326&view=short

米国のナショナルコレステロール教育プログラム(NCEP)
http://www.rda.co.jp/lib/ncep.html

善玉コレステロールを高めて心臓を守る!
http://www.rda.co.jp/topics/topics4532.html

コレステロール検査はさらに簡略化できる
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=2185

 

<番外編>
同上と同一論文です。
心疾患の原因はLDLコレステロールだけではない
脂質低下療法の主標的は通常、低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)であるが、非高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)濃度、中性脂肪濃度、総コレステロール/HDL-C比の増加によっても冠動脈心疾患(CHD)発症リスクが増大するとの研究論文が、「Journal of the American College of Cardiology」12月29日/1月5日号に掲載された。

カナダ、Centre de Recherche de l'Institut Universitaire de Cardiologie et de Pneumologie de Québec(ケベック)のBenoit J. Arsenault氏らは、癌と栄養に関する欧州の前向き研究(European Prospective Investigation Into Cancer and Nutrition study)の被験者のうち、糖尿病またはCHDに罹患していない被験者21,448人を対象として、ベースラインの生活様式データおよび血清脂質プロファイルを分析した。被験者集団を平均11年間追跡調査した。

その結果、追跡調査時のLDL-C濃度が低い(100 mg/dL未満)被験者においても、他の脂質が高値である場合はCHD発症リスクが高かった。非HDL-C濃度が130 mg/dLを超える場合のハザード比は1.84、中性脂肪濃度が150 mg/dLを超える場合のハザード比は1.63、総コレステロール/HDL-C比が5を超える場合のハザード比は2.19であった。

著者らは「前向き研究の結果、非HDL-C濃度、中性脂肪濃度、総コレステロール/HDL-C比が高い被験者では、血漿中LDL-C濃度とは関係なくCHD発症リスクが高かった。脂質低下試験におけるCHDリスク評価アルゴリズムおよび脂質標的では、測定が容易な非HDL-Cなど他のパラメータも考慮する必要があると考えられる」と結論している。

原文
Beyond Low-Density Lipoprotein Cholesterol
J Am Coll Cardiol, 2010; 55:35-41
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/55/1/35
HealthDay News 2009年12月31日

 

 

その他
ふくろう医者の診察室 
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
 井蛙内科/開業医診療録(3)
~2009.10.15
http://wellfrog3.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~
http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/ 
(内科医向き)
があります。
               

 

 

 

 

 

 

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