戯れ言たれる侏儒
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頸動脈壁肥厚は心血管リスク因子と関連
■血圧やコレステロールなどの従来の心血管リスク因子が頸動脈の内膜・中膜肥厚(IMT)とどの程度の強い関連を示すのかは、頸動脈のどの位置でIMTの測定がおこなわれたかに依存する、と研究者らがStroke誌1月号に報告している。

■ある特定のリスク因子とIMTの関連が頸動脈分岐部のレベルに依存して変化するのかを明らかにするため、主著者であるTufts University School of Medicine(ボストン)のDr. Joseph F. Polakらは、被験者2,920名を対象に実施された高解像度Bモード超音波検査の結果を再検討した。
IMTは、総頸動脈、頸動脈球、内頸動脈の3つの値で測定された。

■被験者は43%が男性、54%が白人で、平均年齢は45歳であった。

明らかに、IMTとリスク因子の関連は頸動脈の各部位に特異的であった。

■「全般的に、総頸動脈の平均最大IMTは、頸動脈球または内頸動脈で測定したIMTの値よりも心血管リスク因子と強い関連がある」と同著者らは報告している。

■また、同研究者らは、血圧が総頸動脈のIMTと最も強い関連を示すことを見出した。

■対照的に、頸動脈球と内頸動脈のIMTは総頸動脈のIMTと比較して、コレステロール値と強い関連を示した。

■同研究者らは、この観察された差は分岐部の幾何的構造およびずれ応力やずれ率などの血行力学の差に関連する可能性があると理論立てている。

■最終的に、同研究者らは、心血管リスク因子が総頸動脈におけるIMT変動の27%、頸動脈球におけるIMT変動の11%、および内頸動脈におけるIMT変動の8%の原因であることを見出した。

■「本研究のデータに基づき、総頸動脈のIMTのみを無症候性疾患および心血管リスクのマーカーとして採用すべきであるという提言は正当化されるだろう。なぜなら、総頸動脈以外の頸動脈部位には心血管リスク因子との関連にわずかな差があるためである」と同著者らは述べている。

■さらに、「総頸動脈のIMTは、年齢や性別および人種など、よく知られているリスク因子と質的に強い関連がある」と同氏らは指摘している。

■一方、Dr. Polakは「総頸動脈での測定は内頸動脈と比較して容易であるが、IMTの測定を総頸動脈のみに限定することにより、無症候性心血管疾患のエビデンスの検出能力が限定される可能性がある」と注意を促した。

■さらに、これらのデータは40代半ばの集団に関するものであり、本試験は「リスク因子への曝露について他の側面」を調べなかった、と同研究者は続けた。

■「何かがリスク因子と強い関連を示すというだけでは、それがより適切な予測因子であることにはならない」と同氏は述べた。「リスク因子が示す以上の何らかの情報を示してくれる測定値が望まれるだろう」

■「リスク因子は、早期のアテローム硬化症の生物学的エビデンスがあるのかどうかを知らせてくれない」とDr. Polakは述べた。「頸動脈のIMT測定は、適切に実施されれば、有用であろう」
Stroke 2010;41:9-15.

出典 ロイターヘルス 2010.1.4
版権 ロイター社
 

 

<番外編>
ARBと利尿薬の合剤で糖尿病が増加?
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/makise/200612/502013.html?ref=RL2

Fasting Glucose Levels and Incident Diabetes Mellitus in Older Nondiabetic Adults Randomized to Receive 3 Different Classes of Antihypertensive Treatment
http://archinte.ama-assn.org/cgi/content/abstract/166/20/2191

Differences in Glucose Tolerance Between Fixed-Dose Antihypertensive Drug Combinations in People With Metabolic Syndrome
http://care.diabetesjournals.org/content/29/12/2592.abstract

 


その他
ふくろう医者の診察室 
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
 井蛙内科/開業医診療録(3)
~2009.10.15
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