戯れ言たれる侏儒
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AAA

戯れ言たれる侏儒 / 2010.01.30 00:57 / 推薦数 : 1

AAAというタイトルに引かれてつい勉強してしまった臨床試験があります。
国内で行われた高血圧合併の2型糖尿病患者を対象にアムロジピンとロサルタン、カンデサルタン、バルサルタン、テルミサルタンといったARBの2種類の降圧剤のIMTに対する影響をみたものです。
試験デザインも結果も非常に興味深いものでしたが今後規模を拡大して追試していただきたいというのが率直な感想です。
予想外の結果だったのですが、両群間の降圧度なども知りたいので一度論文にあたってみる予定です。
代謝面より血行動態面での影響があったのでしょうか。
考察を読みのが楽しみです。

試験名
Amlodipine vs. ARB in Atherosclerosis

対象
平均年齢68歳の2型糖尿病で高血圧の日本人患者104例(平均追跡期間56.9週)

デザイン
日本人の2型糖尿病高血圧患者において、アムロジピンが頸動脈の内膜中膜複合体肥厚度(IMT)におよぼす効果をAII受容体拮抗薬(ARB)と比較(無作為、オープン)

薬剤
アムロジピン、ARB(ロサルタン、カンデサルタン、バルサルタン、テルミサルタン)

結果
アムロジピン群では、ARB群に比して有意にIMTが減少していた(-0.046mm vs 0.080mm、p<0.05)。
2型糖尿病高血圧患者において、アムロジピンは早期のアテローム性動脈硬化の進展を抑制する効果を有するが、ARBにはその効果がないことが示唆された。

文献
Ikeda H, et al: Comparison of effects of amlodipine and angiotensin receptor blockers on the intima-media thickness of carotid arterial wall (AAA study: amlodipine vs. ARB in atherosclerosis study). Diabetes Res Clin Pract, 83: 50-53, 2009.

http://www.takedamed.com/hpdr/rootDir/ExistCnt.do?url=content/ht_ebm/shared/ebm_ht/shared/htmls/frame_ebm_new.jsp&kind=jsp

<番外編>
実は別のAAAがあります。
##AAA Aspirin for Asymptomatic Atherosclerosis
#ABIにて無症候性アテローム性動脈硬化が疑われる患者においてaspirinの心血管イベント一次予防効果は認められず
■ABIはアテローム性動脈硬化の指標として用いられ,この低値は心血管イベントの独立した予測因子であることが,複数のコホート研究で報告されている。
■本試験は,aspirinの心血管イベント一次予防効果をABI低値の一般住民で検討した,最初の試み。
■3,350例。心血管疾患既往のないABI≦0.95の50-75歳。
■患者背景:
平均年齢(aspirin群62.2±6.7歳,プラセボ群61.7±6.6歳)
男性(29%,28%)
ABI(0.86±0.09,0.86±0.09)
血圧(148±22/84±11mmHg,147±22/84±11mmHg)
血清総コレステロール(6.2±1.1mmol/L,6.2±1.1mmol/L)
糖尿病(3%,3%)
喫煙(33%,32%)
■平均追跡期間8.2年,登録期間は1998-2001年
◆aspirin群(1,675例,100mgを1日1回投与),プラセボ群(1,675例)
一次エンドポイント(致死性/非致死性の冠動脈イベント+脳卒中+血行再建術)
発生率は,aspirin群とプラセボ群に有意差なし。
二次エンドポイント(狭心症や間欠性跛行,一過性脳虚血発作を含む全血管イベント)発生率にも有意差なし。
全死亡率も両群で同程度だった。
■大出血の発生率には有意差はないものの,aspirin群のほうが高かった。

<番外編>
実はBBB試験というのもありました。
#試験名
BBB Behandla Blodtryck Battre

対象
46~71歳で、降圧治療中の拡張期血圧値が90~100mmHgの本態性高血圧患者2,127例(平均追跡期間4.9年)

デザイン
本態性高血圧患者において、さらに強力な降圧治療を行うことによって、重篤な副作用の増加をみずに拡張期血圧(DBP)値を80mmHg以下に降圧することは可能か、また、DBPの降圧により高血圧に関連する合併症発生率や死亡率を軽減させられるかを従来の降圧治療継続群と比較検討(PROBE)

結果
追跡4年後における強力降圧治療群のDBPは、従来治療継続群に対して7~7.5mmHgの低下が認められた。両群から無作為に選択された各100例への質問票および視覚的評価法にて副作用発現率を比較したところ、強力降圧治療群において有意に低下した。脳卒中および心筋梗塞の発症はいずれの群も同等であり(強力降圧治療群28例 vs 従来治療継続群29例)、心血管系疾患発症率や死亡率についても群間差は認められなかった。

文献
Hansson L for the BBB study group. The BBB study; the effect of intensified antihypertensive treatment on the level of blood pressure, side-effects, morbidity and mortality in "well-treated" hypertensive patients. Blood Press, 3: 248-254, 1994.

 

その他
ふくろう医者の診察室 
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
 井蛙内科/開業医診療録(3)
~2009.10.15
http://wellfrog3.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~
http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/ 
(内科医向き)
があります。
               

 


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