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#〜腹部大動脈瘤の血管内修復術〜
#短期アウトカムは改善するも長期では開腹手術と差なし
ミネアポリス退役軍人局医療センター(ミネソタ州ミネアポリス)のFrank A. Lederle博士らは,腹部大動脈瘤(AAA)患者に低侵襲性の血管内修復術を行った場合,開腹手術に比べて術後30日間の死亡リスクが低かったとJAMA(2009; 302: 1535-1542)に発表した。
米国では毎年,未破裂AAA患者4万5,000例が待機的修復術を受けているが,1,400例以上が周術期(手術から30日間または入院中)に死亡する。
動脈にカテーテルを挿入して行う血管内修復術は,従来の開腹手術に比べて低侵襲性の手術が行えるようにするために開発された。
しかし,AAAの血管内修復術が従来の開腹手術と比べて優れた短期アウトカムをもたらすか否かを評価できるデータは限られていた。
同博士らは,AAAの待機的血管内修復術と開腹手術後のアウトカムを調べるため,9年間にわたる多施設臨床試験を行っており,現在も進行中である。
今回の中間報告では,49歳以上の患者881例に関して術後2年までのアウトカムを評価した。
被験者は,血管内修復術群(444例)または開腹手術群(437例)のいずれかにランダムに割り付けられた。平均フォローアップ期間は1.8年であった。
その結果,手術から30日の時点または入院期間中の死亡率は,血管内修復術群に比べて開腹手術群で有意に高かった(0.5%対3.0%,P=0.004)。 しかし,2年後の時点では全死亡率に有意差は認められず(7.0%対9.8%),周術期以降の死亡率は両群で同等であった(6.1%対6.6%)。
血管内修復術群では,処置時間,人工呼吸器装着時間が短く,失血量が少なかった。
同博士らは「血管内修復術では,病院と集中治療室の在院期間が短く,輸液の必要性が減少した。主要な疾患の罹患率,二次的処置,動脈瘤関連の入院に有意差は認められなかった。
これら2種類の手術の相対的な利点を十分に評価するには,長期データが必要である」と述べている。
出典 Medical Tribune 2009.12.3
版権 メディカル・トリビューン
<関連サイト>
腹部大動脈瘤待機的手術:血管内治療 vs 開腹治療
Kaplan-Meier Curve of Cumulative Probabilities of Death From Time of Randomization
http://intmed.exblog.jp/9101059/
腹部大動脈瘤とステント http://blog.m3.com/reed/20080621/1
腹部大動脈瘤に対する従来の手術と血管内修復術とを比較した無作為試験 A Randomized Trial Comparing Conventional and Endovascular Repair of Abdominal Aortic Aneurysms M. Prinssen and others N Engl J Med 2004; 351 : 1607 - 18 http://content.nejm.org/cgi/content/short/351/16/1607
腹部大動脈とは
http://homepage2.nifty.com/fujisawashinge/AAA/AAA1.html
腹部大動脈瘤ステントグラフト
http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/index.php?view=4397
その他 ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き) 井蛙内科/開業医診療録(3)~2009.10.15 http://wellfrog3.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~ http://wellfrog2.exblog.jp/ 井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科医向き) があります。