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最近の「循環器専門医」誌に
光干渉断層法(OCT)からみた粥腫破裂
和歌山県立医大 循内 田中 篤、赤坂隆史
循環器専門医 vol.17 No.2 2009 P266~270
というタイトルの記事が載っていました。
第73回日循総会(大阪)「冠動脈イメージングの最前線」での発表が記事になったものです。
このモダリティーは最近保険収載されたとのことで今後大いに普及するものと予想されます。
先日、平山日大教授の講演会でも血管内視鏡とともに取り上げられていて感銘を受けました。
きょうはその論文を拾い読みしました。
■1991年にHuang らがex vivoで網膜と冠動脈の観察に成功。
■IVUSの10倍の約10μmという高い空間分解能をもつ。
■内膜、中膜、外膜の3層構造を観察でき、プラークの組織性状、繊維性被膜の厚みの測定も出来る。
■突然死例における病理学的検討から、大部分の破裂粥腫の繊維性被膜厚は65μm以下であったという報告がある。
そのため、大きなlipid poolに65μm以下の菲薄化した繊維性被膜を有する粥腫をthin-cap fibroatheroma(TCFA)と名付け、最もは裂しやすい危険な粥腫とされた。
以下は和歌山医大のサイトから引用させていただきました。
■IVUSは超音波の到達距離がある程度保たれるため、冠動脈壁構造を含めた全体像(血管リモデリングの評価や内径・外径の評価)や分枝の情報などを得るには優れている反面、分解能が低いために血管壁の組織性状などの詳細な質的診断には不向きな点がある。
■OCTの魅力は何よりも約10μmという高画像分解能にあり、この分解能はIVUSの10倍にも達している。
OCTにて冠動脈を観察すると、従来みることができなかった、内膜・中膜・外膜の3層像を観察できるだけでなく、プラークの性状、線維性被膜の径、プラークの内容などまで同定できるようになってきている。
冠動脈の正常像 A.OCT, B.IVUS, C.病理像(H-E染色)
69才、男性 不安定狭心症の症例(プラーク破裂部位)
出典;
OCT (Optical Coherence Tomography):光干渉断層法
http://www.wakayama-med.ac.jp/med/junnai/research_04.html
<参考サイト>
Vulnerable Plaque
http://blog.m3.com/reed/20091103/Vulnerable_Plaque
<関連サイト>
解剖学的評価としてのOCT
http://blog.m3.com/reed/20090314/_OCT
冠動脈狭窄病変の評価
http://blog.m3.com/reed/20090617/1
STELLIUM™留置例のOCT所見解析
http://blog.m3.com/reed/20090825/STELLIUM_OCT_
局所ブラーク破裂の形態
http://blog.m3.com/reed/20090130/1
血管内イメージングによるプラークの不安定性評価
http://blog.m3.com/reed/20080128/1
不安定プラークの診断
http://blog.m3.com/reed/20090724/1
TWINS試験とJAPAN-ACS
http://blog.m3.com/reed/20090709/TWINS_JAPAN-ACS_
Vulnerable Plaque
http://blog.m3.com/reed/20091103/Vulnerable_Plaque
OCTを用いた新しい冠動脈イメージング
http://www.sakakibara-hp.com/menu_ka/oct_cath/OCT_cath.htm
■IVUSの弱点として石灰化病変や血栓病変などがあげられます。
超音波は高度石灰化病変の場合、その奥の情報が分からないため、冠動脈の状態を評価するのが困難です。
■心筋梗塞や不安定狭心症の症例で、超音波では冠動脈内にあるのが血栓かプラーク(粥腫)なのかを判断困難な場合があります。
このような症例で近赤外線を使うOCTは石灰化病変を詳細に観察可能で、血栓の同定も容易である、という面でIVUSを上回る利用価値が考えられます。
■高い画像解像度を利用して薬剤溶出ステント治療後の微小新生内膜の評価、あるいは血管造影では正常に見える冠動脈で、将来的に急性心筋梗塞などを引き起こす可能性のある不安定なプラークの場所の発見といった面でもOCTは大きく役立つものと考えられ、病客の治療でもメリットがあるものと考えます。
■CTは画像分解能が高い反面、画像の深部到達度は数ミリ程度しかありません。
つまりカテーテルから離れた、血管の奥深い位置を観察するのは不向きと考えます。
■画像解像度が高いため、そのまま冠動脈内に留置して観察しようとすると血管内の血液(赤血球)に赤外線が乱反射してきれいな画像を得ることができません。
そのため、観察したい部位の近位部をバルーンで一時的に閉塞し、冠動脈内の血流を遮断した上で観察を行う必要があります。
OCT始めます!
http://tomochans.exblog.jp/8724327/
(画像も多く紹介されOCTが導入された喜びにあふれた内容です)
光干渉断層映像による冠動脈画像診断の有用性
http://www.jc-angiology.org/journal/meeting/abstract.php?mc=47&p=SY-3&no=3
■OCTが有用であったものとして,
(1)薬剤溶出性ステント内に慢性期に存在する薄い新生内膜の検出,その厚さの定量評価,
(2)冠動脈形成術後に生じた冠動脈解離やステントmalappositionの描出,
(3)冠動脈内血栓の同定,
(4)不安定プラークの同定,特にlipid coreを覆うfibrous capの厚さの測定,
(5)冠動脈石灰化部分の厚さの測定等
であった。
心臓カテーテル検査におけるOCT

http://www.naramed-u.ac.jp/~1int/kaigyou/c01.html
<きょうの一曲>
ザ・ルック・オブ・ラヴ / ダイアナ・クラール
http://www.youtube.com/watch?v=nMD__Q_VraM
<追記>
画像の容量の余裕がなくなり今後画像のアップが出来なくなってしまいました。
新しいブログを立てようとしましたが、m3.comでは不可能のようです。
どなたかお知恵を拝借できれば助かります。
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