戯れ言たれる侏儒
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< 血管炎症マーカー PTX3 | メイン | Proof study >

non HDL

戯れ言たれる侏儒 / 2009.10.31 00:29 / 推薦数 : 0
最近、「スタチンによる動脈硬化退縮」をテーマとした講演会を聴きにいきました。
スポンサーはアストラゼネカでここでいうスタチンとは当然クレストールです。

さて講演の中でLDL/HDL比すなわちL/H比がしきりに取り上げられ、regressionを目指すためにはその比を1.5以下にする必要があることがしきりに強調されました。
non HDL/HDLで計算される動脈硬化指数(A.I.)がいつの間にやらL/H比に置き換わってしまったことについては以前にもこのブログで触れました。
会場でその点について演者に質問しようとしたのですが、タイムアウトでもやもや感だけが残りました。
要するにnon HDL/HDLよりL/H比が動脈硬化のマーカーとしてすぐれているというエビデンスがあるのかということを知りたかったのです。

もしご存知の先生がありましたら不学な私に教えていただけますでしょうか。
ある脂質の権威の教授は指標としてのnon HDLの重要性を訴えられておられ総コレステロールが特定健診の検査項目から省略(割愛?)されたことを嘆いておられます。
昨日、リバロを扱っているメーカーのMRさんがLIVES STUDY EXTENSIONの調査用紙を回収に来ました。
彼との雑談の中で、彼が日本ではL/H比が主流で世界的にはnon HDLが主に用いられているという話が出ました。
何だか頭の中が混乱して来ました。

「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」をパラパラと見てみましたが、L/H比はおろか随分以前から提唱されている動脈硬化指数(A.I.)についても触れられていません。
一体どうなっているんでしょうか。

その彼がカバンから徐に取り出した文献がJACCに載ったJAPAN-ACSの翻訳冊子でした。

July21,2009,Volume54,No.4 293-302
このスタディーではL/H比が用いられていますがnon HDLも取り入れられています。
少し驚いたのはその検査内容の充実ぶりです。

HDL亜分画
PLP-C
Small dense LDL
アポ蛋白
MDA-LDL
リン脂質
Lp(a)
hs-CRP
PTX3
など。

PTX3については昨日とりあげました。
これらのマーカーの多くはスタチン使用により有意に改善されておりストロングスタチンのすごさを再認識しました。



冒頭の講演会で配布されたパンフです。

IVUSによりプラーク退縮効果を検討したREVERSAL,CAMEROT,ACTIVATE,ASTEROID))の4試験を対象としたメタ解析の結果です。
L/H比1.5以下で動脈硬化退縮が期待できることが示唆されるという結果です。
海外データということで外国でもこのパラメーターが使われていることがわかります。
Nicholls SJ,et al.:JAMA 2007;297(5):499-508

図中右の「治療戦略」の元文献は
倉橋正彦:Pharma Medica 2007;25(10):77-80
です。


相変わらずのセンスのいい広告です。
COSMOS がど真ん中に鎮座していますが、そんなにいい結果だったのでしょうか。

<参考>
COSMOS試験
http://blog.m3.com/reed/20090410/COSMOS_


<コメント>
訴求力がある図ですがnの数だけ変化率順に並べただけで検定はされていないようです。
元文献
von Birgelen C.et al.:Circulation 2004;110:1579-1585


<コメント>
L/H比1.5は5mgでは達成されないことを言いたいのかも知れません。
しかし症例数は2.5mは2714例、5mは30例と圧倒的に国内では2.5mgが使用されていることが露呈しました。
元文献
吉田茂:ProgMed 2007;27(5):1159-1189
いずれも資料請求先 アストラゼネカ社  2009.8作成

<関連サイト>
LDL-C/HDL-C比がプラーク形成の指標
http://blog.m3.com/reed/20080221/LDL-C_HDL-C_
動脈硬化退縮の時代へ 1(1/2)
http://blog.m3.com/reed/20080119/1
LDL-C低下療法では「HDL-C同時上昇」を目指す
http://blog.m3.com/reed/20081207/LDL-C_HDL-C_
冠動脈プラークの退縮と薬物療法
http://blog.m3.com/reed/20080316/1
動脈硬化とHDL
http://blog.m3.com/reed/20090129/_HDL
高脂血治療とエビデンス
http://blog.m3.com/reed/20080124/1
プラークと薬剤介入
http://blog.m3.com/reed/20080129/1
LDL-C・血圧の厳格管理と冠動脈硬化症
http://blog.m3.com/reed/20090415/LDL-C_
どうするLDL-C測定?
http://blog.m3.com/reed/20090829/_LDL-C__
 
<番外編>

講演会で配布されたCOSMOSの文です。
Editorial p????・・・イミフです。
 

 
その他
ふくろう医者の診察室 
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
 井蛙内科/開業医診療録(3)
~2009.10.15
http://wellfrog3.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録(2)2008.12.10~
http://wellfrog2.exblog.jp/
井蛙内科/開業医診療録~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/ 
(内科医向き)
があります。
               
 
 
 
 
 
 
 

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