戯れ言たれる侏儒
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LDL-C

戯れ言たれる侏儒 / 2009.08.22 00:37 / 推薦数 : 0

LDL-Cの測定法については、すでに 

LDL-C値,今なお正確性に問題
http://blog.m3.com/reed/20090801/LDL-C_

でとりあげました。

きょうは、「LDL-Cの測定は現状では間接測定法で」という提言で勉強しました。

検査センターに間接法併記を依頼すれば、簡単にやってもらえるはずです。

私達が知りたいのはどちらが疫学的に心血管イベントと相関が強いかということです。

当然そんなデータはあると思うのですが実際はどうなんでしょうか?

 

LDL-C,現状では間接測定法を原則とすべき
日本動脈硬化学会での衝撃の発表を受けて

直接測定法によるLDL-C値,今なお正確性に問題あり―。
第41回日本動脈硬化学会のシンポジウムでの衝撃の発表を紹介したMTpro 7月27日掲載記事は,非常に高い関心を集めた。そこで,小社では,シンポジストの一人,名古屋市立大学大学院(生物化学)教授の横山信治氏に,臨床医はLDLコレステロール(LDL-C)をいかに扱うべきかをあらためて取材した。
同氏は「LDL-C直接測定法は未熟な測定法」との認識のもと,「現状ではFriedewald計算式※による間接測定法に代わるべき方法とは言えない」と述べ,原則として間接測定法を用いるべきとの見解を示している。

 

異常血清での標準化が未達成
日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」では,動脈硬化性疾患の診断基準および管理目標の指標が,これまでの総コレステロール(TC)からLDL-Cに変更された。これは,わが国において高HDLコレステロール(HDL-C)を示す人口が多く,TCに頼っては多くの不必要な治療を行うことになるのを避けるためである。
LDL-Cの測定法には,TCとHDL-C,トリグリセライド(TG)の値からFriedewaldの計算式により間接的に測定する方法と,LDL-Cを直接的に測定する方法がある。
最近では,直接測定法が健康保険に組み入れられるなど,広く用いられるようになってきている。

このようななか,第41回日本動脈硬化学会で衝撃のデータが公表されたのだった。
これは日米で数年前から,LDL-C直接測定法の精度について検討してきた共同研究の結果で,「現在臨床応用されている主要な8つの測定法は,いずれも精度面で問題がある。
また,測定キット間のばらつきも大きい」という内容だ。

LDL-C直接測定法は1995年頃から世界的に開発が本格化したが,結果的に,現在の臨床応用にまでこぎつけた主要な8つの試薬は,ほとんどがわが国のメーカーの開発によるものである。
そのLDL-C測定原理は,界面活性剤の特性を巧みに利用して,LDL-Cをそれ以外のコレステロール分画から分離し,測定するというもの。
そのアイデアと,それを臨床応用にまで結び付ける技術力は他国の追随を許さず,「わが国の臨床化学研究レベルの高さを物語るもの」と,横山氏も高く評価している。

しかし,問題はLDL-Cの測定原理の細部にメーカーによる違いがあり,それが企業秘密とされて,外部に明らかにされていない点である。
そのため,たとえば測定されたLDL-Cには中間型リポ蛋白(IDL)やリポ蛋白(a)〔LP(a)〕,リポ蛋白X定性(LP-X)は含まれているのか,含まれているとしたらどのくらいの割合かといったことがメーカーごとに違い,その再現性や安定性についての具体的データも公表されていない。
また,実際にLDL-C測定を行う臨床検査センターから,どの測定キットを用いたかの情報が臨床家にはもたらされていないことも,問題を複雑にしていると言える。

日米によるLDL-C直接測定法の精度についての共同検討は,わが国からは3人の研究者,米国からは米国立衛生研究所(NIH)や米疾病管理センター(CDC)を含む5施設が参加して行われた。
方法は,それぞれの試薬を用いたLDL-C測定結果が,CDCの標準法であるβ定量法(超遠心法と沈殿法の組み合わせ)によるLDL-C測定結果に対して,どれくらい標準化を達成できているかを評価するというもの。
その結果,健常者の血清については,どの試薬も標準化を達成できていたが,肝心の脂質異常者の血清については,どの試薬も標準化を達成できていなかった。また,試薬間での結果のばらつきも大きかった。

 

TCを測定しないのは時期尚早
Friedewald計算式によりLDL-Cを求める方法では,TGが400mg/dL以上の場合や,カイロミクロンやIDLが増加する食後には,正確に求めることができないなどの問題があった。
LDL-C直接測定法はこうした問題を解決するものとして期待され,特定健診制度に採り入れられたことも手伝って,急速に普及し始めている。

しかし,LDL-C直接測定法はまだまだ未熟な測定法であり,これに過剰な信頼を置くことには慎重でなければならない。
横山氏は「LDL-CはFriedewald計算式により求めることを原則とするが,それが不適切な場合,将来的にはLDL-C直接測定法を代わりに用いることは可能になるかもしれない。
しかし現状では,日米共同研究の結果を見てもFriedewald式を適用できない高TG血症などでは,間接法はもとより直接法も信頼できない」と述べる。

「最近はLDL-C,HDL-C,TGを測定して,TCを測定しないというケースも増えているようだが,それは時期尚早」というのが同氏の意見である。
LDL-Cが動脈硬化性疾患の危険因子であることのエビデンスの構築に用いられてきたデータは,LDL-C直接測定法ではなく,Friedewald計算式により求められたLDL-Cであることも忘れてはならないだろう。

LDL-C直接測定法の問題を克服する方法として,横山氏は,まず試薬メーカーや臨床検査センターによる情報の開示を求める。
そうした要望に応え,最近では,異常データやその頻度に関して,ホームページで公開するなどの処置をとるメーカーも出てきているという。

 

今後はnon-HDL-Cを指標とするのがより適切
また,動脈硬化性疾患の診療の将来を展望すれば,「LDL-Cに代えてnon-HDL-Cを指標とするのが現実的」と横山氏は提言する。

Non-HDL-Cは,ともに測定値として信頼性の高いTCとHDL-Cの差として計算され,従来の大規模臨床試験成績もほとんどがTCとHDL-Cは測定しているので,これまでの蓄積データもそのまま生かしてリスク因子としてのエビデンスを解析し直すこともできる。
同氏によれば「現在,世界的にもnon-HDL-CがLDL-Cに代わる新しいパラメータとして注目を集めてきている」という。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0908/090826.html?ap

出典 MT pro 2009.8.20
版権 メディカル・トリビューン社

 

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