戯れ言たれる侏儒
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生体吸収性ステントは2年後も安全で効果も持続
エラスムス大学(オランダ・ロッテルダム)胸部センターのPatrick Serruys教授らは「生体吸収性ポリマーを支持体とするエベロリムス溶出性ステント(BVS)は,単一冠動脈1枝病変を有する患者では留置2年後も安全かつ有効で,心臓死,標的病変の再治療,またはステント内血栓(血流遮断)の報告もない」とするABSORB試験の2年アウトカムをLancet(2009; 373: 897-910)に発表した。

 

有害事象は心筋梗塞1例のみ
現在使用されている金属ステントは,多くの合併症に関連することが判明している。
ステント留置後,数か月経過すると,その部位に再狭窄が発生する傾向があり,このような2次的な血流遮断の治療は容易ではない。
また,血管の開存性のモニターにMRIやCTなどで用いられる金属ステントによる干渉を受ける。
新しいタイプのステントであるBVSは,これらの問題の多くを回避する目的でデザインされた。
 
ABSORB試験は,冠動脈疾患に対するBVSの有効性を評価する初の臨床試験で,2008年にいくつかの有望な結果が得られた。
留置後6か月の時点では,ステント内血栓の報告はなく,重大な有害心イベント(MACE)の発生率は低く(3.3%),この手技は安全かつ有効であることが示唆された。
しかし,これらの便益がその後も持続するか否かは不明であった。
 
Serruys教授らは今回,最初のABSORB試験に参加した患者30例を対象に,留置2年後のアウトカムと光断層撮影技術(OCT)やマルチスライスCTを含むさまざまな画像検査を用いた追跡結果を報告した。
 
留置2年時点での重大有害事象の報告は心筋梗塞の1例のみで,6か月〜2年では新規の有害事象の発生もなく,このデバイスは安全であることが明らかとなった。

新規狭窄と再発を防止
Serruys教授らによると,BVSは2年経過するまでに吸収されるため,再狭窄の減少につながる可能性があるという。
また,プラークの面積が血管サイズ(血管面積)の変化を伴わずに有意に減少した結果,新たな狭窄はなかったと説明。
「これらの知見は,より大規模な試験で確認する必要があるが,BVSまたは類似のデバイスは,血流を制限するプラーク治療において血管統合性を回復するうえできわめて重要となる可能性がある」と述べている。
 
サンラファエル科学研究所(伊ミラノ)のAntonio Colombo教授とコロンブス心臓センター病院(同)のAndrew Sharp博士は,同誌の付随論評(2009; 373: 869-870)で「もしかすると,われわれは冠動脈ステントにおける重大な進歩を目の当たりにしているのかもしれない。
しかし,これらの知見が"大発見"と呼ばれるようになるには,もっと複雑な病変を有する患者集団を対象とした大規模試験で,従来型の薬剤溶出性ステントと同等の成績が示されなければならない」と主張している。

http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view/perpage/1/order/1/page/0/id/M42300063/year/2009

出典 Medical Tribune 2009.7.23,30
版権 メディカル・トリビューン社

<番外編>
CT血管造影は急性腎症と無関係
脳内出血(ICH)の患者において救急科で行われるCT血管造影は、急性腎症のリスクを増大させることはない、と研究者らはStroke誌7月号にて報告している。

「CT血管造影は、脳血管系を検査するための迅速かつ広範に利用される手段であるが、従来は一部の患者で造影剤腎症を引き起こすと考えられていた。我々はこのリスクの定量化を試みた」と主研究者のDr. Joshua N. Goldsteinはロイターヘルスに語った。

そのため、Massachusetts General Hospital(ボストン)のDr. Goldsteinらは、5年間にわたって当施設で治療を受けた患者537名のデータをレトロスペクティブに調べた。
全てに2回以上のクレアチニンの測定結果が記載されていた。

患者の65%(385名)がCT血管造影を受け、残りの患者は受けなかった。
急性腎症の発生率は血管造影群では6%、同検査の非受診群では10%であった。

また、腎症のリスクは造影剤を投与されなかった患者では14%、造影剤を用いた検査を1回受けた患者では5%、および造影剤を用いた検査を2回以上受けた患者では6%であった。

造影剤の使用またはCT血管造影が、腎症を予測することはなかった。

「腎損傷はICHの患者において比較的多いことが判明しており、造影剤の使用がこのリスクを増大させるということは、全く明らかになっていない。CT血管造影は、この集団において従来考えられていたより安全と思われる」とDr. Goldsteinは結論付けた。

http://www.kanematsu-rmn.jp/news/daiichisankyo/news2.php?mode=jpview&num=200907250035174

出典 ロイターヘルス 2009.7.24
版権 ロイターヘルス社

 

デュフィ 「パドック」1924年
watercolor.hix05.com/ artist/Dufy/dufy.html
<きょうの一曲> 
People Time - Stan Getz And Kenny Barron
http://www.youtube.com/watch?v=OdiXmO-tO_o&feature=related

 

 


 

その他
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
 「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~
http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~
http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/ 
(内科医向き)
があります。

 

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