| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||
| 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
| 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
| 30 | 31 |
先生方もよくご存知のようにLDL-C値が直接測定出来るようになったのは比較的最近のことです。
最近まで計算式で算出していたのは、測定法自体が難しかったのか、測定値に信頼性がなかったかその理由はよくわかりません。
このLDL-C値は、今では総コレステロールを押しのけて主役の位置づけになっています。
特定健診でも総コレステロールは、測定しないようになってきています。
これはHDL上昇例での総コレステロール値の評価が難しいこととコレステロールの概念がMetSとは異なることからだと勝手に解釈しています。
しかし、特定健診の項目の中にLDL-C値が入っており、当院でもしばしば、この数値だけが高いという皮肉な結果となっています
(LDL-C値が高くてもMetSの診断基準に入っていないことを当人に説明する必要があり結構面倒です)。
このLDL-Cの直接法による測定値については以前から問題があることが指摘されて来ました。
動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版でもTC値ではなくLDL-Cを用いるように明記しています。
そして、ガイドラインでは
■LDL-Cは直接法を用いるかFriedewaldの計算式で計算する
■TG値が400mg/dl以上の場合は直接法にてLDL-C値を測定する。(いずれもP6)
■TC値が220mg/dlを超えている場合には、Friedewaldの式に基づきLDL-C値を計算する。
■この式は空腹時の採血でかつTG値が400mg/dl未満の場合に適応できる。(いずれもP7)
■原則としてFriedewaldの式をもちいてLDL-C値を算出する。
■近年ではLDL-C値を直接測定することが可能になったが、TG値が400mg/dl以上の高値を示す場合や、空腹時採血でない場合には
有用である。(いずれもP49)
となっており若干の混乱がみられます。
すなわちTC値が220mg/dl未満の場合には直接法がよいのか、食後採血の場合にはすべて直接法がよいということになるのかといった問題です。
この点に関して、厳密に行っている施設があるとは思えません。
そしてTCが測定項目にない特定健診は直接法でしか測定できません。
TGの結果をみてから計算か調節法かを選択するということなら、当面は検査センターにお願いしてFriedewaldの式での測定値も算出してもらう必要がありそうです。
気軽にLDL-Cを食後採血で評価するのも難しくなります。
これも「知らぬが仏」でしょうか?
直接測定法によるLDL-C値,今なお正確性に問題あり
参考値として活用するのが妥当か
日本動脈硬化学会(JAS)の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版」では,動脈硬化性疾患の診断基準および管理目標の指標が,これまでの総コレステロール(TC)からLDLコレステロール(LDL-C)に変更された。
また近年,LDL-Cの直接測定法は国民健康・栄養調査や特定健康診査(特定健診)でも採用されるなど,普及している。
しかし,直接法が開発され,実用化されてから10年以上が経過する今なお,LDL-Cの測定精度,特に正確性に疑問が残る状況だ。
第41回日本動脈硬化学会総会(7月17~18日,山口県下関市)のシンポジウム「動脈硬化性疾患診療ガイドライン―残された問題―」において,大阪府立健康科学センター脂質基準分析室室長の中村雅一氏は,LDL-Cの直接測定法の精度について経年的に検討した結果を報告した。
そのなかで,現時点では直接測定法の精度がガイドラインや特定健診で採用されるほどの信頼度には達しておらず,参考値として活用するのが妥当ではないかと指摘した。
#国際基準を3割は満たせず
LDL-Cは従来, TCとHDLコレステロール(HDL-C),中性脂肪(TG)の測定値からFriedewaldの計算式により求められていた。
しかし,TGが400mg/dL以上の場合は正確に求めることができないなどの問題があったため,LDL-Cの直接測定法はこの問題を解決すると期待されていた。
LDL-Cの直接測定法は1995年から世界的に開発が本格化したが,その結果残ったのはわが国の7社の試薬である。
界面活性剤の特性を巧みに生かした点に共通性があるが,測定原理は各社で異なる。
中村氏らは今回,米疾病管理センター(CDC)が組織する国際脂質標準化ネットワーク(CRMLN)が運用するプログラムにより,7社の試薬メーカーを対象に標準化を実施した。
まず,同氏らが2006~08年に99施設の臨床検査室から依頼された594検体のLDL-Cを分析したところ,CDC/CRMLNによる±4%以内の判定基準内におさまったのは70.4%にとどまっており,約3割は国際基準を満たしていないことがわかった。
最小値は基準値より52.5mg/dL下回っており,最大値は32.3mg/dL上回るなど,相当な誤差が認められるケースもあった。
さらに,試薬メーカーを対象とした標準化プログラムにより,大阪府立健康科学センターが1996年から2年ごとにTCとHDL-C,LDL-Cの標準化達成率の経年推移を調査した結果においても,TCは1996年以降100%,HDL-Cは2004年以降3回連続で100%の達成率であったが,LDL-Cについては2002年までは上昇傾向を示したものの,それ以降は下降傾向にあり,2008年の達成率は60%程度にとどまっていた。
特定健診の精度管理では高い理念を掲げているが,これを前提として判定基準を±1%以内に限定した達成率で見ると,TCは100%,HDL-Cは70%程度だったのに対し,LDL-Cは20%程度と低い達成率だった。
#成熟した測定法で信頼性も高いTCやHDL-Cとは異なる
この結果を受けて,中村氏は「TCやHDL-Cは成熟した測定法として信頼性も高く,ガイドラインや健診での活用が推奨されるが,LDL-Cは長期的な安定性と正確性のさらなる向上が強く期待され,それが達成されるまではスクリーニングで使う場合でも注意して使うべきではないか」と指摘した。
なお,シンポジウム内のディスカッションでは,JASのガイドライン2007年版作成の委員長を務めた帝京大学内科学教授の寺本民生氏が,国内外の結果を受けて,学会としても提言を行っていきたいとコメントしている。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/0907/090757.html?ap
出典 MT pro 2009.7.27
版権 メディカル・トリビューン社
<きょうの一曲>
平賀マリカ feat.マルコス・ヴァリ「Batucada」
http://www.youtube.com/watch?v=m2RjGG9Bm60&hl=ja
バトゥカーダ ~ジャズン・ボッサ~

http://www.jazzpage.net/hiraga/cd_batucada.html
平賀マリカ オフィシャルウエブサイト

http://www.marica.co.jp/profile/
その他
ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~ http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/
(内科医向き)
があります。