戯れ言たれる侏儒
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< 心臓周囲の脂肪と心筋梗塞リスク | メイン | SIRIUS試験 6年追跡調査 >

昨年の学会の記事で恐縮ですが
第51回日本腎臓学会(2008.5.30〜6.1 福岡)
の記事で勉強しました。

#高齢者の高血圧では動脈硬化性腎動脈狭窄の見落としに注意
循環器系疾患にしばしば合併することが知られている動脈硬化性腎動脈狭窄(RAS)が見落とされていることが多い──。
北海道循環器病院の菊池健次郎氏は、第51回日本腎臓学会総会の特別企画「一般臨床医のための腎臓学」で、かかりつけ医による高齢者を対象とした慢性腎臓病管理の注意点として、RASの見落としについて語った。

RASの予測因子として知られているのは、高齢(55歳以上)での発症、血圧高値(特に拡張期血圧)、降圧薬服用していても急に血圧が上昇すること、冠動脈疾患または末梢動脈疾患を合併する慢性腎臓病(CKD)、腹部血管雑音、片側腎萎縮、RA系抑制薬による腎機能の悪化、動揺性の尿異常と腎機能および血圧の変化などだ。

RASは、心カテを受ける冠動脈疾患疑い患者の15〜18%。冠動脈疾患患者のうち、1枝病変患者の10%、2枝患者の20%、3枝患者の30%に合併していると報告されている。
また、70歳以上の高齢者のうっ血性心不全患者では34%、動脈瘤や閉塞性末梢動脈疾患患者の28%に合併している。

心カテを受けた連続532例を対象に解析した調査結果では、腎動脈狭窄例は36例と有病率6.8%で、RASがあった患者(n=36例)となかった患者(n=496)を比較すると、年齢がRAS(+)で71.2±8.0に対してRAS(-)は65.4±11.6(p=0.0031)、高血圧がRAS(+)で74.3%に対してRAS(-)が48.4%(p=0.0003)、冠動脈疾患(+)で72.2%に対して冠動脈疾患(-)が48.4%(p=0.0031)だった(Yamashita et al Hypertens Res,2002;25:553-557)。

菊地氏は、「RASを見落としていることで、本態性高血圧として治療されてしまっていることが多く、そのため透析導入になってしまっている例が多いのではないか」とし、高齢者の腎疾患診療で注意すべきと締めくくった。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jsn2008/200806/506669.html

出典 NM online 2008.6.2  日経メディカル別冊
版権 日経BP社

<関連サイト>
[PDF] 腎動脈狭窄症:血管造影とインターベンションの適応
http://www.nv-med.com/tct/04/pdf/06.pdf

動脈硬化性腎動脈狭窄症
http://www.jsn.or.jp/ckd/pdf/CKD12.pdf
治りにくい高血圧の陰に潜む「腎動脈狭窄症」治療のための医療機器
本邦初(*1)の腎動脈専用ステント
http://www.jnj.co.jp/group/press/2009/0601/index.html
腎動脈硬化症とメタボリックシンドローム
http://aras.main.jp/
■腎動脈硬化症(atherosclerotic renal artery stenosis;ARAS)は、治療手抵抗性の高血圧の原因のひとつということが 知られ、高血圧患者の1~6%を占めるといわれています。
■腎動脈狭窄症の原因にはさまざまなものがあり、繊維筋性異型性、高安動脈炎、膠原病、血栓、粥状動脈硬化、大動脈解離などがあります。
その中でも粥状動脈硬化症が全体の90%を占めています。
■最近では食生活の欧米化ということで動脈硬化疾患が急増しており、それも原因のひとつですが、診断技術が向上したこと により発見されることが多くなりました。
また腎動脈狭窄は高血圧や腎不全ばかりでなく、狭心症や心不全を起こすことがわかってきました。

腎動脈狭窄
http://www.jikeisurgery.jp/diseasegroup/vasc-surg/renal-artery/index.html
■腎動脈狭窄を疑うのは、
1. 原因不明の腎機能障害
2. 55歳以上で高血圧を発症
3. 安定していた高血圧の悪化
4. 2種類以上の高血圧の内服が必要
5. 左右の腎臓の大きさが違う
6. 原因不明の肺水腫
などが挙げられます。アテローム硬化性腎動脈狭窄における高血圧症に対するバルーン血管形成術の効果
http://www.nankodo.co.jp/yosyo/xforeign/nejm/342/342apr/xf3421007.htm
■高血圧症と腎動脈狭窄を合併している患者の治療においては,血管形成術には,降圧剤療法よりも優れた点はほとんど認められない.
(N Engl J Med 2000; 342 : 1007 - 14)動脈硬化と腎血管性高血圧
http://homepage.mac.com/k_kudo/iblog/B2007620793/C177514499/E20070916080357/index.html高齢者高血圧/動脈硬化性腎動脈狭窄
http://wellfrog2.exblog.jp/8300104/

Renovascular Hypertension
http://www.hmc.psu.edu/healthinfo/r/renovascularhypertension.htm
[PDF] Renovascular Hypertension and Ischemic Nephropathy
 http://www.kidneyatlas.org/book3/adk3-03.QXD.pdf

Renovascular Hypertension
http://highbloodpressure.about.com/od/associatedproblems/a/renovascular.htm

動脈硬化性腎動脈狭窄

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20070126ik08.htm

「PALMAZ® GenesisTM」

http://www.jnj.co.jp/group/press/2009/0601/index.html


<注>
腎動脈疾患には動脈硬化性腎動脈狭窄症以外に線維筋性形成異常があります。

 

 

その他
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
 「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~
http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~
http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/ 
(内科医向き)
があります。

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