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背景‐
腹部大動脈瘤は、動脈瘤破裂による死亡率の高い無症候性の病態である。 方法および結果‐
1994年、ノルウェーのトロムセにおける25~82歳の男性2,035例および女性2,310例のコホートを研究に組み入れ、腹部大動脈瘤の発生に関する危険因子を特定するため、7年間の追跡調査を実施した。
特に、喫煙の影響について検討した。
1994/1995年に初回超音波検査を行い、2001年に再度超音波検査を行った。
結果として、腹部大動脈瘤の新規発生が119例確認された(年間発生率0.4%)。 男性および高齢は強力な危険因子であった。
さらに、以下の因子が腹部大動脈瘤の発生率上昇との有意な相関性を示した:喫煙(OR=13.72、95%CI 6.12~30.78、喫煙量≧20本/日の現喫煙者 vs 非喫煙者)、高血圧(OR=1.54、95%CI 1.03~2.30)、高コレステロール血症(OR=2.11、95%CI 1.23~3.64、血清総コレステロール値≧7.55 mmol/Lの者 vs 血清総コレステロール値<5.85 mmol/Lの者)、HLDコレステロール値の低下(OR=3.25、95%CI 1.68~6.27、HLDコレステロール値<1.25 mmol/Lの者 vs HLDコレステロール値≧1.83 mmol/Lの者)。
また、スタチン薬の使用も腹部大動脈瘤のリスク上昇との相関性を示したが(OR=3.77、95%CI 1.45~9.81)、この因子はおそらく心血管系疾患のリスク上昇のマーカーになっていたと考えられる。
結論‐
以上の結果から、従来のアテローム性動脈硬化危険因子と腹部大動脈瘤の発生リスクとの間に強力な相関性があることが示された。
Risk Factors for Abdominal Aortic Aneurysms A 7-Year Prospective Study: The Tromso Study, 1994-2001 Circulation. 2009;119:2202-2208
<関連サイト> 炎症性腹部大動脈瘤 http://blog.m3.com/reed/20080204/1
