戯れ言たれる侏儒
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Doctors Blog

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スタチンの循環器領域以外の多面作用としては、痴呆、糖尿病、骨折などの予防が知られています。
きょうは、それ以外の意外な作用として「リウマチ性心疾患による大動脈弁狭窄の進行を遅らせる可能性」についての記事で勉強しました。
リウマチ熱自体が少なくなったため、リウマチ性弁膜疾患も一般内科科医がみることも少なくなって来ました。

以前は心音図や心エコーがこの分野で隆盛でしたが、すっかり冠動脈疾患のインターベンションに主役がとって変わりました。

20年以上前、勤務していた大学病院に井上寛治先生が来院され、井上バルーンカテでMSを治療するのを見学させていただきました。
当時でさえ、国内ではリウマチ性弁膜症患者が激減し、中国や東南アジアに患者を求めて治療に出かけるというお話を伺い、すごい先生もいるものだなあと感心した記憶があります。

このように、弁膜症はマイナーな疾患になりつつありますが、スタチンの多面的作用としてとりあげた次第です。

動脈硬化性大動脈弁狭窄症にも有効と思われますが、いかがでしょうか。

<参考>
心臓弁膜症とは?
http://www.gik.gr.jp/~skj/Vhd/vhd.php3

心臓弁膜症のカテーテル治療
http://tomochans.exblog.jp/2593080/

[PDF] 井上寛治先生より井上バルーンの開発から臨床応用、普及に至るまでの ...
http://www.mtoyou.jp/pci/report/15/15_03_harada.pdf
#リウマチ性弁膜疾患におけるスタチンの利点を示唆する最初の手がかり

心エコー検査による新規の後ろ向き研究において、スタチンがリウマチ性心疾患による大動脈弁狭窄の進行を遅らせる可能性があることが初めて明らかになった。
しかし付随する論説では、知見は確認を要するとしている。

心エコー検査による新規の後ろ向き研究において、スタチンがリウマチ性心疾患による大動脈弁狭窄の進行を遅らせる可能性があることが、初めて明らかになった。

Ospedaliera S Maria degli Angeli(イタリア、ポルデノーネ)のFrancesco Antonini-Canterin博士らが、『Journal of the American College of Cardiology』2009年5月19日号で知見を報告している。

リウマチ性心疾患は開発途上国では依然として大きな公衆衛生問題であり、移民の増加に伴って欧米の心エコー検査施設でも再び検出されていることを考えると、結果は「潜在的に非常に重要である」とOri Ben-Yehuda博士とAnthony N DeMaria博士(カリフォルニア大学サンジエゴ校)は付随する論説で述べている。
しかし知見はプラセボ対照試験において確認される必要があるだろうと、論説では強調している。

#励みとなる結果だが注意すべき
Antonini-Canterin博士らは、成人の心エコーデータベースの後ろ向き解析を実施し、1988 - 2008年にリウマチ性心疾患を有した(リウマチ熱の既往およびまたはリウマチ性僧帽弁疾患の古典的徴候および大動脈弁の典型的心エコー所見によって確認)患者164例を同定した。
そのうち30例はスタチン治療を受けていた。

8.5年間の平均経過観察期間における大動脈狭窄の重症度の進行速度は、スタチン治療を行った患者の方が行わなかった患者より遅かった(大動脈最大流速の平均年変化:0.05 m/s/y vs 0.12 m/s/y;p=0.001)。

さらに、スタチン治療を行わなかった患者の約50%に急速な進行(1年に0.1 m/s以上と定義)がみられたのに対して、スタチン治療を行った患者の場合は10%に過ぎなかった。

最近の研究でリウマチ性弁膜疾患の病因に炎症が関係していることが示唆されていることから、著者らは、スタチンの抗炎症特性が有益である可能性があるとの仮説を立てている。

しかしスタチンが一般的に変性大動脈狭窄に対して利点を有するかどうかについては相反するデータが存在すると、著者らは言及している。
例えば最近のSEAS試験では、石灰化大動脈狭窄の進行に対するシンバスタチン/エゼチミブ併用の利点は認められなかった。
Ben-Yehuda博士とDeMaria博士は、これはゆっくりと進むべき理由の1つであると述べている:「SEAS試験における期待はずれの経験から、リウマチ性心疾患における今回の研究結果を受け入れるにあたっては少なくとも慎重にすべきである」。

論説委員らは、大部分の患者はすでに僧帽弁の治療を行っていたため、僧帽弁における症状進行のデータがないことが今回の研究の限界であることも指摘している。
「僧帽弁はリウマチ性心疾患において病変が見出されることがより多く、しばしばより重症の病変が検出される」と委員らは言及している。

多施設共同プラセボ対照試験が必要
続けてBen-Yehuda博士とDeMaria博士は、「問題の重要性を考えると、[リウマチ性心疾患における]スタチン仮説を前向きプラセボ対照試験で正式に検証するための多施設共同国際研究を、おそらく世界保健機関の主導によって実施することが望ましいだろう」。

「その間、臨床医は何をすべきだろうか」と博士らは思い巡らしている。
「スタチン治療の他の適応疾患を有する患者の場合、決定は容易である」。

しかし残りの患者については、治療開始の決定は「より複雑である」と博士らは述べている。
これは、弁膜性リウマチ性心疾患への進行の発生率が男性よりも高い、女性には特に当てはまる。進行は妊娠可能年齢で発生することが多いが、スタチンは妊娠中および妊娠の可能性のある女性には禁忌である。

Ben-Yehuda博士はMerck社から研究助成金を受領しており、Schering-Plough Pharmaceuticals社のスピーカーズ・ビューローに所属している。

http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/5/21/99623/?pageFrom=m3.com

Medscape 出典 2009.5.21

<スタチンの多面作用 関連サイト>
Beneficial Cardiovascular Pleiotropic Effects of Statins
http://circ.ahajournals.org/cgi/content/full/109/23_suppl_1/III-39

Editorial
Clinical Significance of Statin Pleiotropic Effects
Hypotheses Versus Evidence
http://www.circ.ahajournals.org/cgi/content/full/circulationaha;111/18/2280

PLEIOTROPIC EFFECTS OF STATINS
http://arjournals.annualreviews.org/doi/abs/10.1146/annurev.pharmtox.45.120403.095748

HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)とpleiotropic effects
http://square.umin.ac.jp/pb165/mito/pleiotropic/index.html

Pleiotropic Effects of Statins: Benefit Beyond Cholesterol Reduction? A Meta-Regression Analysis
http://www.journals.elsevierhealth.com/periodicals/jac/article/PIIS0735109705017699/abstract

[PDF] Pleiotropic effects of statins
http://www.journals.elsevierhealth.com/periodicals/jac/article/PIIS0735109705017699/abstract
(調べた範囲内では一番詳しく述べられています)
Pleiotropic effects of statins and other disease states
1.Diabetic dyslipidemia
2.Glomerulonephritis
3.Alzheimer’s disease
4.Cancers
5.Osteoporosis
6.Multiple sclerosis(MS)
7.Ischemin stroke
8.Graft rejection
9.Vitiligo

 

<自遊時間>
昨夜、一杯飲みに行きました。
隠れ家的なお店です。

閑静な住宅街の中にぽつんとあります。
後から入ってきたお客さんは道に迷って3回ほどくるくる回ったと言っていました。
お酒を飲まないのは拷問ですので、運転の出来るお酒を飲ま(め)ない素敵な女性と行かれることをお薦めします。
タクシー代でご馳走することが出来ます。
お店の名前が言えないのがつらいところです。

結局ビール4杯、冷酒1本、熱燗1本飲みました。

器も素敵でした。
魯山人風の「用の美」といったところです。

 

 

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