戯れ言たれる侏儒
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第73回日本循環器学会(大阪)でのLate Breaking Clinical Trialsの記事でCOSMOSの勉強をしました。

 

COSMOS/厳格な脂質低下療法で慢性CHDの不安定プラークが5%減少
スタチンによる厳格な脂質管理でCHDのプラークの進展が抑制され,退縮が起こると欧米で報告されているが,わが国でもACSを対象とした ESTABLISHJAPAN-ACSでその効果が実証されている。
今回,順天堂大学循環器内科の代田浩之教授らは,多施設共同研究COSMOS※で慢性期CHD患者を対象にLDLコレステロール(LDL-C)80mg/dLを目指した厳格な脂質低下療法によるプラーク退縮効果を検討した結果,不安定プラークが5%減少したことを報告した。

HbA1C値がプラーク進展に影響
対象は20〜75歳でCHDを有しPCIが必要と診断された高コレステロール血症患者214症例。

LDL-C値は,非薬物治療例で140mg/dL以上,薬物治療例で100mg/dL以上だった。
プロトコルは,LDL-C 80mg/dL未満を目標にロスバスタチンを2.5mgから20mgまで増量するというもの。
追跡期間は76週間で,シングルアームの介入試験として行われた。観察病変は,PCI施行病変を除いた50%未満の狭窄病変で,血管内超音波診断法(IVUS)の測定条件を満たした126例(約60%)が解析対象となった。
 
患者背景は,平均年齢63歳,男性76%,BMI 25,高血圧76%,糖尿病37%など。
不安定狭心症が7.6%含まれていたほか,既に脂質低下療法が行われていた患者も73%含まれていた。
IVUS施行時のロスバスタチン平均投与量は約17mgであった。
 
LDL-C値は試験開始前と比べ38.6%有意に低下し,HDLコレステロール(HDL-C)値は有意に上昇した。
1次エンドポイントはIVUSによる測定で得られたプラーク容積の変化量で,6mm以上の病変部における0.09mmスライスの測定体積の和が求められた。
その結果,プラーク容積は5.07%有意に減少した。また,血管の内腔面積が7.25%有意に上昇したほかは,血管容積自体には有意な変化はなかった。
 
多変量解析で求めたプラークの進展・退縮に関与する因子とその変化は,ヘモグロビン(Hb)A1C値が高いほど進展が進み,プラーク容積が大きいほど退縮する傾向が示された。
サブグループ解析では,BMI 25以下,HbA1C 6.5%未満,脂質低下療法を初めて行う群がそれぞれその条件に該当しない群と比べてプラーク退縮率が大きい傾向が示された。副作用は,入院を要した例が3例,投薬中止や減量が必要だった例は約7.5%であった。
 
最後に,代田教授は「これまでにわが国でACSを対象に行われた2試験よりもプラークの退縮率が若干劣るかもしれないが,慢性CHDを対象とした結果としては欧米よりも若干良好な結果と言えるのではないか」と述べた。
※Coronay atherosclerosis study measuring effects of rosuvastatin using intravascular ultrasound in Japanese subjects

出典 Medical Tribune 2009.4.23,30(一部改変)
版権 メディカル・トリビューン社

 

COSMOS試験については2009.4.10にも取り上げました。

COSMOS試験
http://blog.m3.com/reed/20090410/COSMOS_

 

 

<COSMOS 関連サイト>
慢性冠疾患へのスタチン治療、プラーク退縮効果を日本人で初めて確認
COSMOS試験から
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jcs2009/200903/509984.html
[PDF] クレストールRCOSMOS試験結果についてhttp://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/090322.pdf



中川一政 薔薇
http://www.oida-art.com/buy/detail/6934.html

 

<自遊時間>
昨日は小雨でした。
実は、昔ある病院に数年間(多分7~8年間)にわたって勤務していた当事の病院長が2か月前になくなり、その「偲ぶ会」に出席しました。
まさしく、その小雨は演出効果満点でした。

その病院は私にとって大学で博士号を取得した後、いわゆる赴任先病院として骨を埋める覚悟で赴いた病院でした。

諸般の事情で、その後はある大学病院へ講師としてお世話になりその後に開業に至ったわけですが、30代の医師として意欲の一番ある時に勤務した病院でした。

普通の病院なら、院長が亡くなったからといってこういった会には多分出席しなかったと思います。

しかし、その病院ならびにその院長は少し違ったのです。

実は、私自身、幼稚園を皮切りに、小・中・高ならびに大学、そして研修、帰局、その間のネーベン先とすべて国公立でした。

件の赴任先は、ある会社付属のいわば私立の300床弱の病院でした。

循環器医として赴任したのですが、何も検査機器もなく院長にお願いして当事としては珍しい米国製のトレッドミルとホルター心電計を購入していただきました。
その恩に報いるべく、「鬼のように」検査し学会でも数多く(?)発表しました。
今となっては懐かしい思い出です。

さて、その院長。
親分肌で肝っ玉の据わった器の大きい人間味あふれる外科医でした。

数人のドクターで数10名の入院患者の小規模の病院に50年前に32歳の若さで赴任されました。

以来、少しずつ病院を大きくされ数年前には移転して、悲願の新病院を建てられ自らその病院の患者として他界されました。

「偲ぶ会」はその形見ともいうべき新病院でとり行われましたが、院長を慕う方が数多く参集され、また旧交を温める会ともなりました。

小さい病院ですが、その病院で研修した医師の中からは数人の教授や院長も輩出しています。
彼らもかけつけて先生の徳を偲ぶとてもいい会でした。

その地方都市には、この病院を含めて2つの基幹病院があり大きい方の病院には、たまたま先月から我が子が研修医として就職しています。
当事は私自身、密かにライバルと思っていた病院です。

私が住んでいる場所とは少しく離れたところではありますが、これも何かの縁と思っています。

国公立の病院と違ったチームワークのとれた家庭的な病院。
患者本位の医療が本当に出来そうな病院。

ある雑誌でもランキングで上位に位置するようになりました。
これもすべて一代で院長が病院と人とを育てた結果です。

とてもいい一日でした。

院長のご冥福を祈ります。 

私はこの病院での勤務で、公立病院とは異なる、反骨心、在野精神、病院への忠誠心、そして何よりも患者を思う心を養うことが出来たと思っています。

この病院に勤務できたことは開業医として、大きな宝となりました。

少し残念だったのは、多くの人はアルコールを期待して公共機関で集まったのにウーロン茶とジュースでした。

こんなご時世だし院内だからこれは仕方ありませんよね。

 

 

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