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尿酸およびインスリンの高値と高血圧発症との間に強い相関が認められると,米ハーバード大学などのグループがArchives of Internal Medicineの2009年1月26日号に発表した。
■同グループは,高血圧のない32?52歳の女性1,496例を追跡し,空腹時の血中尿酸値,インスリン値,トリグリセライド値,インスリン感受性指数,血管内皮障害と関係するホモシステイン値および可溶性細胞間接着分子1値と,高血圧発症との関係を検討した。
■高血圧の危険因子を調整後,これらのすべてのマーカーは高血圧発症と関係していた。
■すべてのマーカーと推算糸球体濾過量(eGFR),総コレステロール値を同時に調整した結果,尿酸およびインスリン値のみが高血圧発症と独立した関係を示し,最低四分位と比較した最高四分位のオッズ比は尿酸が1.89,インスリンが2.03であった。
■年間1,000例当たり14.6例の推定発症率を用いると,この年代の女性における年間の全高血圧発症のうちの30.8%が尿酸高値(3.4mg/dL以上),また24.2%がインスリン高値(2.9μIU/mL以上)と関係していると考えられた。
■同グループは「尿酸とインスリン値の測定により,高血圧発症のハイリスク群を特定できるかもしれない」としている。
Uric acid and insulin sensitivity and risk of incident hypertension.
Forman JP, et al. Arch Intern Med 2009; 169: 155-162.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/19171812
出典 Medical Tribune2009.2.12
版権 メディカル・トリビューン社
<関連サイト>
ホモシステイン
http://hobab.fc2web.com/sub4-homocysteine.htm#ホモシステイン
■ホモシステインは、血液中に含まれるアミノ酸の一つで、通常、アルブミンなどの蛋白質と結合している。
■血漿中の総ホモシステイン量が増加すると、遊離ホモシステイン値も、増加する。
遊離ホモシステインは、血管内皮細胞を障害する。
■葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12のサプリメントは、ホモシステイン値を低下させるが、心血管疾患の発症リスクを低減させない。高ホモシステイン血症は、心血管疾患の原因でなく、結果と考えられている。
■葉酸、ビタミンB12などの、ホモシステイン値を低下させるサプリメントは、糖尿病性神経障害の発症リスクを、低減させる。
■葉酸やビタミンBを女性に内服させても、心血管疾患(心血管イベント)の再発(心筋梗塞、脳卒中、血行再建術、心血管疾患死)が予防されないことが、WAFACS(Women's Antioxidant and Folic Acid Cardiovascular Study)により、2006年の米国心臓協会学術集会(AHA 2006:第79回)で、報告された。
可溶性細胞間接着分子-1 (soluble intercellular adhesion molecule-1: sICAM)
急性冠症候群患者に対するazithromycin投与は炎症マーカーを低下させるか?
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0008/4/0008_G0000053_S0023369.html
■急性冠症候群患者に対するazithromycin投与は可溶性細胞間接着分子-1 (soluble intercellular adhesion molecule-1: sICAM) を低下させる。
[PDF] 急性冠症候群と細胞接着分子
http://www.e-clinician.net/vol47/no489/pdf/sp_489_06.pdf
zyloric.jp | 生活習慣病と高尿酸血症・痛風 高血圧
http://zyloric.jp/gout/custom01/chapt/custom01_03.html
高血圧合併高尿酸血症
http://wiki.harunaru.com/medic/?%B9%E2%B7%EC%B0%B5%A4%C8%B9%E2%C7%A2%BB%C0%B7%EC%BE%C9
■高血圧が尿酸値に影響する因子として、腎性のものと筋原性のものが考えられている。
■高血圧時の尿酸値の上昇にはこれらが混合して寄与していると考えられ、寄与率としては、だいたい腎性が7割で筋原性が3割くらい。
筋原性; 高血圧の病態時には、骨格筋で嫌気性代謝が行われやすく、これにより生成されたAMPが分解され、尿酸前駆物質のヒポキサンチンが産生されるため。
高血圧患者の高尿酸血症合併、男性では3人に1人
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jsh2008/200810/508155.html
■高血圧患者における高尿酸血症の合併の実態を調べたところ、男性では34.1%と高頻度で認められることが分かった。高尿酸血症の病型は9割超が排泄低下型だった。
[PDF] 「尿酸と高血圧」
http://www.jikei-kidneyht.jp/care/pdf/5_1.pdf
尿酸の高い方、高血圧にもご注意を
http://igakujoho.jugem.jp/?eid=41
■健常成人男性を長期追跡したアメリカのNormative Aging Studyで、尿酸高値は将来の高血圧発症の危険因子であることが示されました。
研究結果はHypertension誌の2006年12月号に発表されています。
(手法は少し異なりますが、今回のArchives of Internal Medicineの論文以前に発表されています。)
他に
ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy (一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~ http://wellfrog3.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~ http://wellfrog2.exblog.jp/
「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21 http://wellfrog.exblog.jp/ (内科医向き)
があります。