戯れ言たれる侏儒
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利尿薬は予後不良因子か

多施設共同研究がスタート
利尿薬は心不全治療に不可欠とされるが,予後に及ぼす影響は明らかではない。
予後不良因子とする報告もある。
そこで兵庫医科大学循環器内科の辻野健准教授らは,利尿薬が慢性心不全患者の予後に及ぼす影響を検討する多施設共同臨床試験を開始した。

急激な体液量減少が悪影響か
うっ血症状を速やかに改善する利尿薬は,心不全治療に欠かせない。
実際,ループ利尿薬を中心に使用頻度は非常に高い。わが国の100床以上の病院を対象とした2007年の調査で,心不全への処方率は82%。強心薬,レニン・アンジオテンシン(RA)系抑制薬などを大きく凌駕してトップに位置する。
 
ところが,予後に及ぼす影響は十分検討されておらず,例えば米国心臓病学会/米国心臓協会(ACC/AHA)ガイドラインでは不明とされている。
治療に不可欠であるがゆえに,投与群と非投与群に分けた試験が容易に行えないのである。
 
辻野准教授らの検討では,ループ利尿薬の投与量が多い群で予後が悪かった。
重症例で投与量が多くなった可能性もあるが,多変量解析でループ利尿薬が予後不良因子とした報告も見られる。
このため同准教授らは,ループ系利尿薬が予後に悪影響を及ぼしている可能性も否定できないと考えた。
 
ループ利尿薬には,
(1)電解質異常
(2)水溶性ビタミン欠乏
(3)短時間作用型利尿薬による急激な体液量減少に伴うレニン・アンジオテンシン(RA)系,交感神経系の興奮
といった問題が指摘されているが,(2)が予後に影響する可能性は低い。
(1)については,電解質が保持されていても利尿薬投与群の予後は悪いという報告がある。
一方,(3)に関しては,同大学などの検討で,長時間作用型ループ利尿薬(アゾセミド)は心不全モデルの予後を短時間作用型ループ利尿薬(フロセミド)よりも良好にするという成績が得られている。
そこで(3)が影響する可能性を想定し,全国15施設が参加する前向き試験J-MELODIC(Japanese Multicenter Evaluation of Long-versus short-acting Diuretics In Congestive heart failure)を開始した。
慢性心不全患者300例をランダムにアゾセミド投与群,フロセミド投与群に割り付け,予後を比較する。登録が終了してまだ数か月だが,結果がおおいに注目される。

出典 Medical Tribune 2008.11.13
版権 メディカル・トリビューン社

他に

ふくろう医者の診察室http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
「井蛙内科/開業医診療録(3)」2008.12.11~
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「井蛙内科/開業医診療録(2)」2008.5.21~
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「井蛙内科/開業医診療録」 ~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/ 
(内科医向き)

があります。

 

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