戯れ言たれる侏儒
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アスピリンや抗酸化物質には心臓発作などの一次予防効果なし
糖尿病や末梢動脈疾患(PAD)を有する高リスク患者において、アスピリンの服用は心臓発作や脳卒中の発症リスクの低減をもたらせないことが、新しい研究で明らかにされた。

研究著者で英Dundee大学(スコットランド)教授のJill Belch博士は「アスピリンは、すでに心臓発作または脳卒中を起こした人の二次(再発)予防としては間違いなく有効である」と述べている。
しかし、糖尿病や末梢動脈疾患を有する人で、心臓発作も脳卒中も起こしたことのない1,276人を対象とした今回の研究では、アスピリンが一次(初発)予防には無効であることが示された。

Belch氏によると、8年間にわたる研究で、アスピリン投与群とプラセボ(偽薬)群との間に、心臓発作と脳卒中の発症数の差は全く認められなかったという。
抗酸化物質についても同様に、一次予防効果はみられないという結果であった。
この知見は、英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に10月16日掲載された。

米国心臓協会(AHA)および米国政府はともに、これまで心血管障害を起こしたことがなくても、糖尿病などを有する高リスク患者にはアスピリンの服用を勧めている。
米コロラド大学医学部教授のWilliam R. Hiatt博士は、この勧告を変更する必要があると同誌の論説で指摘。
今回報告された研究のほかにも、一次予防については6つの研究で一致して否定的な結果が出ているという。

現行のアスピリン推奨は、サブグループでの分析でいくらかの一次予防効果が認められた研究に基づいているが、全体的にみれば、心疾患のない人はアスピリンによる利益よりも出血リスクが上回るとHiatt氏は述べている。
米国予防医学特別作業班(USPSTF)は、心疾患リスクが高い人にアスピリンを推奨する根拠として、5万人を対象とした5つの研究を挙げているが、「アスピリン群と対照群との間に、全原因による死亡リスクの(統計学的)有意差を認めた研究はない」としている。

Belch氏とHiatt氏はともに、すでに心イベント(事象)を起こしたことのある人に対してアスピリンの有効性を呼びかけることは正しいとしている。
心疾患があることがわかっている人にはアスピリンを使用すべきであるとの確固としたエビデンス(証拠)がある。
しかし、心疾患の危険因子(リスクファクター)があるだけの人については別である
」とHiatt氏は述べている。

出典 HealthDay News 2008.10.16
http://www.drakahige.com/NEWS/DAILY/2008/2008102703.shtml

<コメント>
薬剤の効用は、一次予防に有用なのか二次予防に有用なのかを分けて理解する必要があるということを勉強しました。
循環器領域の薬剤については特にこのことが重要と思われます。
最近では社会復帰も考慮した三次予防という概念も重要なようです。

<関連サイト>
一次予防と二次予防
http://www.admcom.co.jp/wanpaku/tips/tips039.html
冠動脈疾患の一次予防・二次予防
http://www.case-j.com/area_em/osaka.html
■初回の血管径が3mm 以上あり、diffuse long、細小血管でない場合は、基本的にBMSを使う
■造影剤腎症の予防
注目される炭酸水素ナトリウムの有用性
欧州放射線学会は、1998年に、造影剤腎症防止のガイドラインを発表しています。
危険因子として血清クレアチニン値の上昇(特に糖尿病性腎症で血清クレアチニン値が1.5mg/dL以上あるいはeGFRが60mL/分以下)、脱水状態、うっ血性心不全、70歳以上、腎毒性を有する薬剤の併用(NSAIDなど)があげられています。
予防のために、従来から12時間前から等張の生理的食塩水による水分補給が行われています。
造影剤の量の調節も必要になり、体重別、血清クレアチニンなどを基準にして、大量投与しないようにするべきであるといわれています。
予防薬として、さまざまなものが挙げられていますが、効果は確立されていません。
最近注目されているのは、炭酸水素ナトリウムを用いた水分補給です。
1時間前から炭酸水素ナトリウムを用いて水分補給すると、NaClを用いた水分補給と比べて87%の有意なリスク減少がみられたと報告されています。

 

 

<追加記載 2008.12.20>
以下のサイトに一部追加しました。

たこつぼ心筋症 その2
http://blog.m3.com/reed/20070929/1

 <きょうの一曲> For Once in my life live
Tony Bennett and Stevie Wonder - For Once in my life live
http://jp.youtube.com/watch?v=LMStRERJNsM&feature=related

 

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