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HYVETは、ベルリンで開催されたHYPERTENSION2008でも話題になったようです。
きょうはその記事で勉強しました。
このHYVETは以前にも勉強しました。
HYVET
http://blog.m3.com/reed/20080407/HYVET
HYVET試験アゲイン
http://blog.m3.com/reed/20080511/1
HYVET サブ解析
http://blog.m3.com/reed/20080819/HYVET_
HYVETのサブ解析発表、性別や年齢などに関係なく降圧メリット
ベルリンで開催されたHYPERTENSION2008での話題の中心の1つは、間違いなく大規模スタディーHYVET(HYpertension in the Very Elderly Trial)だった。
大会3日目のオーラル発表(30分)、4日目のプレスカンファレンス(1時間)、企業主催のシンポジウム(1時間15分)。
そして6日目となる最終日にはポスター発表2題と成果の発表に時間が割かれ、すべてのセッションが参加者であふれていた。
今年3月にThe New England Journal of Medicinedeで報告されたHYVETは、80歳以上の高齢者に「150mmHg/90mmHg」を目標に積極的な降圧治療を行うと、全死亡、心血管イベントの発症などが大幅に低下することを明確に示した。
これまで80歳以上の高齢者の降圧をテーマにして実施された大規模臨床試験は、ほとんどなかったため、エポックメーキングとなった。
論文が発表されて間もないため、HYPERTENSION2008での発表は、ほとんどが論文内容の紹介にとどまっていたが、最終日のポスター発表では、若干、新たなサブ解析の結果が披露された。
解析されたのは、性別、年齢、心疾患の既往、収縮期血圧によって死亡率や心血管イベントのリスクはどう変化するかについてだ。
結果は、性別、年齢、心疾患の既往、収縮期血圧に関係なく積極的な降圧治療の恩恵は得られるというもの。
研究の実施者で、論文のファーストオーサーである英国Imperial College LondonのNigel S Beckett氏は「この事実は、すべての高齢者への降圧治療を、さらに支持するものだ」と強調した。
今回HYPERTENSION2008のポスターで発表した内容は「2、3カ月後に論文として発表できる予定」(Beckett氏)とのこと。
ちなみに、その論文では、5年間の試験期間をいくつかの区分に分けて、区分ごとの死亡率や心血管イベントの発生率を開示しているという。
日本高血圧学会が来春の発表に向けて作業を進めている「高血圧治療ガイドライン」にも、何らかの影響を与えることは確かだろう。
出典 NM online 2008. 6. 20
版権 日経BP社
ラウル・デュフィ バッハへのオマージュ ジクレー<追加>
以下は桑島先生のコメントです。
HYVET
http://www.ebm-library.jp/circ/doc/html/c2001018.html
80歳以上の後期高齢者でも,積極的な降圧が脳心血管合併症を抑制することを明瞭に示した点で画期的な成績である。
これまで後期高齢者のみを対象とした試験はなく,高齢者全体を対象とした試験における二次エンドポイントからのメタ解析からの予測では,後期高齢者での降圧治療は死亡率に対しては影響しないか,むしろ悪化するとの予測もあった。
しかし今回の脳卒中発症(一次エンドポイント)と死亡(二次エンドポイント)というもっとも重要なイベントを評価項目に設定しての試験結果は,これらの予測を大きく覆し,年齢を問わず降圧薬治療の有用性を明らかにした。
それぞれの内訳をみると,脳卒中を30%,脳卒中死亡を39%,総死亡を21%減少させ,2年間のNNT(number needed to treat)でみると,脳卒中は94,死亡は40という驚異的ともいえる数字を示した。
しかもその予防効果,すなわち降圧薬のメリットは試験開始早々の1年以内に明らかになっている点は,いかに高齢者でも速やかな降圧が重要であるかを明瞭に示している。
高齢者ではゆっくり降圧という古典的考え方も見直すべきではなかろうか。
本試験での降圧目標値は150/80mmHgであったが,2年で実薬群は平均143.5/77.9mmHg,プラセボ群は158.5/84mmHgまで下降している。
5年目にはプラセボ群でも150mmHg, 実薬群では140mmHgに到達している。
降圧治療に年齢は関係がなく,後期高齢者といえども収縮期血圧はほぼ140mmHgを目標とすべきことを示している。
注目すべきは,本試験では第一次選択薬としてインダパミドという古典的,かつ安価なサイアザイド類似降圧利尿薬を用いている点であり,薬剤に起因する低カリウム血症,血糖上昇などの副作用発現は両群に差がなかったことは,我が国でも降圧利尿薬を今後人口増加が予測される高齢者高血圧治療の第一選択薬として積極的に用いるべきことを示している。
試験では後期高齢者を対象としていることから,試験中にプラセボ群448例,実薬群358例という多数の有害事象が発生している。
しかし担当医によって試験薬に関連すると認識された有害事象は各々3例,2例しか発症していないことも注目すべきである。
めまいなど降圧に伴う有害事象を怖れるあまり,後期高齢者の降圧をためらうことは,致命的イベントである脳卒中や死亡を回避する機会を失するということを明瞭に示している。
本試験の対象となった後期高齢者は糖尿病や腎障害などの合併症が比較的少ない,健康な症例である。現実には非常に多い,合併症を有している後期高齢者での降圧のあり方に対しての回答を与えるものではないが,多様性に富む後期高齢者では,個々の合併症に応じた個別的対応も重要である。
本試験は,血圧は“血管への負荷”であり,「老いた血管ほど負担を少なく」という考え方を実証したものであり,長年の高齢者高血圧の降圧目標値論争には終止符をうつべきである。(桑島)
<きょうの一曲> ”How Deep Is Your Love”
Bee Gees - How Deep Is Your Love
http://hangloose.ti-da.net/c125875.html
<ビージーズ 関連サイト>
心臓マッサージに最適の曲は? ビージーズのディスコ懐メロ
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200810170032.html