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HYPERTENSION 2008(ベルリン)の記事で勉強しました。
65歳から84歳までの高血圧患者で、ACE阻害薬と利尿薬の生存率に及ぼす影響をみた報告です。
オーストラリアのANBP2コホート研究ということですが、人種的な影響はどうだったんでしょうか。
そのまま鵜呑みにする国内の研究者が出ないといいのですが。
利尿剤は人種による影響が大きく、またACE阻害薬は使用量が日本と諸外国では大きく異なります。
日本はACE阻害薬の使用用量が少なく、かつ食塩感受性が高いとういう点を考えると利尿薬に軍配があがる可能性もありそうです。
高齢高血圧患者の長期生存を比較したコホート研究
ACE阻害薬と利尿薬のどちらが有利かは言えず
高齢の高血圧患者に対する薬物療法で、ACE阻害薬を用いる場合と利尿薬を用いる場合とでは長期生存にどちらが有利かは言えないとする研究結果が報告された。
オーストラリアのANBP2コホート研究によるもので、Monash大のC.M.Reid氏らが6月19日、ベルリンで開催されているHYPERTENSION 2008のオーラルセッションで発表した。
Reid氏らは、65歳から84歳までの高血圧患者6083人を、ACE阻害薬を基本とした治療群(3044人)と利尿薬を基本とした治療群(3039人)に無作為に割り付けたコホート研究を実施し、長期生存の比較検討に取り組んできた。
これまでにANBP1コホート研究(フォロー期間の中央値4.1年)を終了。
この時点で405人の死亡を確認したが、ACE阻害薬をベースとした治療群で195人(1000人・年当たり15.7人)、利尿薬をベースとした治療群で210人(1000人・年当たり15.1人)となり、両者に違いを認めなかった(ハザード比0.90、95%信頼区間0.75-1.09、p=0.27)。
ANBP2コホート研究は、さらに長期にわたる評価を加えるためANBP1開始時点から10年後の成績をみたもの。
その結果、2006年12月30日時点で、積算して5万3260人・年のフォローアップ(中央値9.3年)に対し、1352人の死亡が確認され、全体の死亡率は1000人・年当たり25.3人となった。
特徴的なのは男性の死亡率で、女性の1000人・年当たり20.9人に対し30.5人と有意に多かった(ハザード比1.56、95%信頼区間1.38-1.76、p<0.001)。
注目したグループ間の比較だが、試験開始時の年齢、性別、糖尿病の有無の補正後では、ACE阻害薬治療群のハザード比は利尿薬治療群に対して0.96 (0.86-1.07、p=0.47)となり、両者に有意差を認めなかった。
これらの結果から演者らは、「高齢の高血圧患者では血圧コントロールにACE阻害薬を用いる場合と利尿薬を用いる場合とで、長期生存にどちらかが有利だとは言えなかった」と結論した。
今回の結果は、これまでの大規模臨床試験の結果とは異なるもので、両者の違いが何に由来するものなのか、さらなる検討が求められる。
出典 NM online 2008. 6. 20
版権 日経BP社
<関連サイト>
ANBP2
Second Australian National Blood Pressure Study
http://www.ebm-library.jp/circ/doc/html/c2001466.html
2002年の国際高血圧学会で発表されたときは,さほど反響をよばなかったが,今回はALLHATの発表後まもなく,まったく違った結果ということで俄然注目された。
高齢者の,特に男性ではACE阻害薬の脳心血管合併症が利尿薬よりも良かったという結果であるが,ALLHATも含めて人種差の理解なしには日本人にその結果の適応は難しいことが実感させられる。
ALLHATとの基本的な違いは,二重盲検法ではなく,本試験はオープン試験である。
対象者がALLHATでは黒人が約35%占めるのに対して,本試験では主に白人である。
降圧薬がALLHATでは非サイアザイドのchlorthalidoneに対して,本試験ではサイアザイドのhydrochlorothiazideが推奨されている。
追加薬としてはALLHATではβ遮断薬,reserpine,clonidineなど交感神経抑制系であるのに対し,本試験ではβ遮断薬,Ca拮抗薬,α遮断薬である。
5年間での他の降圧薬併用率が利尿薬40.7%,ACE阻害薬43.0%であったのに対して,本試験ではそれぞれ33%,35%であった。
また治療前血圧も大きく異なり,ALLHATでは146/84mmHgであるのに対して,本試験では168/91mmHgと高い。リスク因子や合併症もALLHATでは脳心血管合併症をすでに有している例が52%前後であるのに対し,本試験では13%である。
糖尿病もALLHATでは36%前後であるのに対し,本試験では7%にすぎない。
このような様々な臨床背景,プロトコールの違いが,異なった結果をもたらしたと考えられる。
しかし二つの臨床試験が伝えるメッセージはどの降圧薬を選択するかではなく,しっかり血圧を下げることの重要性である。(桑島)
ANBP
http://www.ebm-library.jp/circ/doc/html/c1999026.ht
今週末、循環器そのものではありませんが、関連分野としてピオグリタゾンのシンポジウムに出席する予定です。

<きょうの一曲> ” Desafinado”
Desafinado by Joao Gilberto
http://jp.youtube.com/watch?v=g6w3a2v_50U&feature=related
Desafinado - George Michael & Astrud Gilberto
http://jp.youtube.com/watch?v=Z6kijxhPGDM&feature=related
ボサノバ Desafinado 小泉ニロ
http://jp.youtube.com/watch?v=AqmlCNSqsY0&feature=related
Desafinado / Ella Fitzgerald
http://jp.youtube.com/watch?v=yvQ2QYUllSI&feature=related
Ella sings "Desafinado" Sweden 1963
http://jp.youtube.com/watch?v=_zPUNoKAz68&feature=related
DESAFINADO
ttp://jp.youtube.com/watch?v=Qdsv6HQWXxg&feature=related
desafinado
http://jp.youtube.com/watch?v=0HnQvryHdS0&feature=related
Desafinado
http://jp.youtube.com/watch?v=2ZhlJ0xho6c&feature=related
Nina Persson - Desafinado (Live at MTV Classic 90's)
http://jp.youtube.com/watch?v=8MINzwRB4xI&feature=related
Tamara Maria sings Desafinado
http://jp.youtube.com/watch?v=35ODnLzl1TY&feature=related
Desafinado - Gal Costa
http://jp.youtube.com/watch?v=JMbCeM0Ro1A&feature=related
Wilson Gomes – Desafinado
http://jp.youtube.com/watch?v=ZMbtUx8H0dM&feature=related
DESAFINADO-Bossa Nova-
http://jp.youtube.com/watch?v=Pcikb2NlCow&feature=related