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最近、CKDの講演会があり、演者は某病院の腎臓・免疫代謝科の部長でした。
市中病院の勤務医とは思えないアカデミックな先生で英文の論文も多く書いてみえます。
その先生が講演中に、今ビタミンDと心血管疾患の関係に一番興味を持っているということを言われたのが心の片隅にずっと残っていました。
私のような一開業医では、血中ビタミンD濃度を測定することは憚れますし、適応外処方もする勇気はありません。
(血中ビタミンD濃度には主々の制約があります)
<血中ビタミンD濃度 保険請求関連サイト>
1α,25-(OH)2ビタミンD
http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=01&m_class=08&s_class=0010
ビタミンD濃度の低下は末梢動脈疾患(PAD)と関連
2008-06-06 14:36:22 -0400 (ロイターヘルス)発
ニューヨーク(ロイターヘルス) - Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology誌6月号の報告によると、血清25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)濃度の低下は、末梢動脈疾患(PAD)の有病率増加と関連している。
「ビタミンDは、カルシウムやリン酸代謝および骨粗しょう症のため以外にも重要な役割を果たしている可能性がある」とAlbert Einstein College of Medicine(ニューヨーク州ブロンクス)のDr. Michal L. Melamedはロイターヘルスに語った。
Dr. Melamedらは、一般集団における、25(OH)D濃度とPAD有病率との関連を、National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)のデータを用いて評価した。
25(OH)Dの平均濃度は、非PAD群に比べて、PAD群では有意に低かった、と著者らは報告している。しかし、両群間で血清カルシウム、リン酸、副甲状腺ホルモン濃度に差異はなかった。
年齢、性別、人種で補正後、25(OH)Dが最低四分位の群では、PADである可能性が、最高四分位の群よりも2.18倍高かった。
25(OH)Dの10 ng/mL毎の低下は、PAD有病率の35%増加を伴った、と研究者らは述べている。
「ビタミンDの持つ潜在的な抗アテローム性動脈硬化作用を裏付けるため、文献ではいくつかの機序が引き合いに出されている」と研究者らは指摘する。
しかし、Dr. Melamedは、「PAD患者にとってビタミンD補給が有用であることを示したエビデンスはまだない」と警告する。
「ビタミンD濃度低下とPADとに因果関係があれば、長期にわたるビタミンD欠乏はPADを引き起こし、また、PADが発症した時点での治療では疾患の経過は変わらない可能性がある。従って、この領域におけるさらなる研究が必要である」と同医師は付け加えた。
Arterioscler Thromb Vasc Biol 2008;28:1179-1185.
http://kanematsu-rmn.jp/news/kowa-souyaku/news2.php?mode=jpview&num=200806100022601

「Heart and Kidney - 私たちの近くにあるもの」
制作 Heart and Kidney制作委員会
(シオノギ製薬 配布物)
<番外編>
末梢動脈疾患の長期予後は心疾患よりも不良
2008-04-22
ニューヨーク(ロイターヘルス)- Journal of the American College of Cardiology誌4月22日号の報告によると、末梢動脈疾患(PAD)患者は、類似した冠動脈疾患(CAD)患者よりも、長期予後が不良である。
このことは、脳・心血管イベントは晩期死亡の主原因であり、また、PAD患者は投与される心疾患治療薬がCAD患者よりも少ないという事実におそらく関連している、とErasmus Medical Center(オランダ)のDr. Don Poldermansらは推測する。
この所見は、PAD患者で頸動脈内膜剥離術による治療を受けた560名、待機的腹部大動脈手術による治療を受けた923名、緊急の腹部大動脈手術を受けた200名、下肢再建術を受けた1,047名、および、それに一致させたCAD患者で冠動脈形成術を受けた2,730名の予後比較による。
年間死亡率は、PAD患者で5.7%、CAD患者では3.0%であった(p<0.001)。
PAD患者は、β遮断薬、カルシウム拮抗剤、アスピリン、硝酸剤、スタチン剤、ACE阻害薬など、全種類の心疾患治療薬を投与される可能性は低かった。
脳・心血管イベントは死亡の主原因であり、死亡の46%を占めたことが報告では示されている。
PAD患者において、長期生存は下肢再建術を受けた患者と大動脈手術を受けた患者とで同等であった。
PAD群では、血管手術後の心合併症により心臓死が長期予測された一方、非心臓合併症は総死亡に関連していた。
「全般的に見ると、PAD患者の治療が十分に成されていないことが、CAD患者と比較して長期予後が不良であることの説明となる可能性がある」と著者らは述べている。
J Am Coll Cardiol 2008;51:1588-1596.
http://kanematsu-rmn.jp/news/kowa-souyaku/news2.php?mode=jpview&num=200804230020994
<番外編>
ビタミンD欠乏は男性の心筋梗塞(MI)発症率に関連
2008-06-09 16:00:29 -0400 (ロイターヘルス)発
ニューヨーク(ロイターヘルス) - Archives of Internal Medicine誌6月9日号で報告されたHealth Professionals Follow-up Study、プロスペクティブ研究の結果によると、血漿ビタミンD濃度の低下は、心筋梗塞の独立リスク因子である。
生態学研究では、冬期には高緯度地域および低地ともに、心血管疾患による死亡は増加することが立証されており、これはビタミンD欠乏による悪影響と一致する、とHarvard School of Public Health(ボストン)のDr. Edward Giovannucciらは説明する。
Dr. Giovannucciのグループは、ベースライン時に心血管疾患と診断されていなかった40歳から75歳の男性を対象としたコホート内症例対照研究において、血漿25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)濃度とMIリスクの関連をプロスペクティブに評価した。
症例群は、10年間の追跡期間中に非致死的MIまたは致死的冠動脈心疾患を発症した男性454名、対照群は年齢、採血日、喫煙の有無について適合させた被験者900名であった。
人口統計学、家族歴、ライフスタイルに伴うリスク因子および併存疾患で補正後、25(OH)Dが欠乏(15ng/mL以下)していた男性は、25(OH)D濃度が30ng/mL以上であった男性と比較して、MIリスクが上昇していた(相対リスク2.09)。
「これらの結果は、MIリスクへのビタミンDの役割が重要であることをさらに裏付けるものである」とDr. Giovannucciらは主張する。
さらに、同医師らの研究結果は「現在推奨されているビタミンD所要量(200-600IU/日)について、健康に役立つと考えられる十分な量の25(OH)Dを循環させるのに効果を持つ程度にまで増やす必要がある」という提言を支持するものだ、と述べている。
Arch Intern Med 2008;168:1174-1180.
http://kanematsu-rmn.jp/news/kowa-souyaku/news2.php?mode=jpview&num=200806100022601
<きょうの一曲> ”FLY AWAY”
FLY AWAY John Denver & Olivia Newton-John BEST QUALITY
http://jp.youtube.com/watch?v=nLuRxZikJ5A&feature=related
読んでいただいてありがとうございます。
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ふくろう医者の診察室
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(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」
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「井蛙内科/開業医診療録」~2008.5.21
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