戯れ言たれる侏儒
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HORIZONS-AMI試験

戯れ言たれる侏儒 / 2008.09.07 00:04 / 推薦数 : 1

Bivalirudinが心筋梗塞の生命予後を改善
〔ニューヨーク〕心血管研究財団(CRF,ニューヨーク)のGregg Stone会長らは「抗凝固薬のbivalirudinは,標準療法と比べて経皮的冠動脈インターベーション(PCI)後の有害事象リスクを24%低下させ,総死亡リスクも34%低下させた」とNew England Journal of Medicine(NEJM,2008; 358: 2218-2230)に発表した。

出血の減少が生存率改善に寄与
今回のHORIZONS  AMI(Harmonizing Outcomes With Revascularization and Stents in Acute Myocardial Infarction)試験では,ST上昇型心筋梗塞(STEMI)に罹患した3,602例に対して,PCIとbivalirudinまたはヘパリンとGp II b/III a阻害薬を併用し,その成績を比較検討した。
 
同試験は,STEMI患者に対する抗凝固薬と薬剤溶出ステントの適切な使用に焦点を当てた最大規模試験で,2007年の米国心臓協会(AHA)「ベストリサーチトップ10」の1つに選ばれた。
 
コロンビア大学医療センター/ニューヨーク長老派教会病院(ニューヨーク)の内科教授でもあるStone会長は「HORIZONSの急性心筋梗塞(AMI)試験データは,PCIに際して,ヘパリン+Gp II b/III a阻害薬の代わ りにbivalirudinを併用することで,大量出血やその他の合併症を大幅に減らすことができ,その結果,患者の生命予後が改善されることを示すものである。
この試験は心筋梗塞患者の死亡率を減らせることを証明した初めての大規模試験で,われわれは簡便で費用効果の高いこの治療法が,早急に世界中で広く採用されることを期待している」と述べている。
 
さらに,同会長は出血リスクを低下させることの重要性を強調し,「今回の試験では,bivalirudinがAMIの虚血性合併症を効果的に予防する一方,過剰出血やその他の出血性障害が少ないことから,これまでの標準的抗凝固療法よりも安全性が高いことが示された。
出血はPCIを受ける患者の短期および長期死亡率の強力な予測因子の1つである。
したがって,出血リスクの低下が今回の試験で観察された生存率改善に直接関係している可能性がある」と付け加えている。
 
なお,HORIZONS  AMI試験の被験者は,タクサスR(パクリタキセル溶出ステント)あるいはベアメタルステントのいずれかにランダムに割り付けられており,薬剤溶出ステントとベアメタルステントを比較する画期的な試験としても注目されている。
この部分の結果は10月に開かれるCRF主催の経カテーテル心血管治療学シンポジウム(TCT)2008で発表される予定である。

出典 Medical Tribune 2008.7.17
版権 メディカル・トリビューン社


<番外編>
ホルモン補充療法による心疾患リスク
血中コレステロール値で予測可能
〔米メリーランド州ベセズダ〕女性健康イニシアチブ(WHI)ホルモン補充療法(HRT)臨床試験被験者のサブグループを新たに解析した研究「閉経後HRTを受けている女性における治療関連冠動脈イベントの予測因子としての試験開始前脂質とC反応性蛋白の有用性」がAmerican Journal of Cardiology(2008; 101: 1599-1605)に発表された。

リスクは減らない
今回の研究では,血中コレステロールが正常ないし低値の健康な閉経後女性ではHRTを受けても心筋梗塞の短期的リスクは上昇しないことが明らかにされた。
とりわけ心疾患の既往がなく,LDLコレステロール(LDL-C)値とHDLコレステロール(HDL-C)値の比が2.5未満の女性のうち,エストロゲンとプロゲスチンの併用ないしエストロゲン単独のHRTを受けていた女性では,HRTを受けていない対照群に比べ,4年の追跡期間を通して心筋梗塞リスクも心筋梗塞による死亡リスクも上昇しなかった。
 
米国立心肺血液研究所(NHLBI)予防・人口科学部のMichael S. Lauer部長は,このWHIによるHRT臨床試験の解析結果についてコメントを寄せている。
 
同部長が強調しているのは,同試験の一次結果が示すように,全体としてはどのようなHRTを行っても健康な閉経後女性の心疾患リスクを減らすことはなく,エストロゲン+プロゲスチン併用は女性の心疾患リスクを高めるということである。
さらに,エストロゲン+プロゲスチン併用もエストロゲン単独も脳卒中と血栓(これは今回の解析で取り上げていない重大な心血管の状態である)リスクを高める。
併用療法は乳がんリスクも高める。

HRTにより心筋梗塞リスクが増加しやすい女性を十分な情報に基づいて判別することは,HRTの利益がリスクを上回るか否かを決定するうえで,女性患者と医師の双方にとって有益である。
 
しかし一般に,女性は心疾患の予防のためにHRTを受けるべきではなく,更年期症状の治療にHRTを選択する場合は可能な限り少量を短期間用いるべきである。
また,血中コレステロール値の高い女性では,HRTの有無にかかわらず,心疾患リスクが高いため,リスクを減らす治療を受けるべきである。心疾患は米国で男女を問わず第1の死因である。
 
出典 Medical Tribune 2008.7.17
版権 メディカル・トリビューン社

<自遊時間>
昨夜、少し時間的余裕が出来たので久しぶりに番組表を見ました。
土曜日というのに自分に興味の湧く番組が何一つ見当たりません。
番組表をじっくりみるのも久しぶりでした。
ふと、BSデジタルがいい番組をやっていたのを思い出しました。
早速、BSの番組を探していたらNHKハイビジョンで「小澤征爾指揮/サイトウ・キネン・オーケストラ/マーラー/交響曲第一番」のライブの番組が目に飛び込みました。

小澤氏はしばらく腰痛で体調を崩していたという話を聞いていましたが画面には”相変わらず”の指揮ぶりが映っていました。

私はクラシックが大好きです。
音楽評論家はどのように評論するかは知りませんが、「小澤征爾指揮/サイトウ・キネン・オーケストラ」は素晴らしいと思います。
N饗の演奏よりはるかにハートに飛び込んでくるのです。
そして音楽性云々といった評論は私にとってはどうでもいいのです。
昔は「レコード芸術」を定期購読していましたが、あんなものは何の役にも立たないことが齢を重ねるにつれ分かりました。

この「マーラー/交響曲第一番(巨人)」の演奏については元オーボエ奏者の宮本文昭氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%9C%AC%E6%96%87%E6%98%AD)が、マーラーの交響曲の入門版といった感じの割りと醒めた解説をしていました。
しかし、個人的には中学時代にブルーノ・ワルター指揮/コロンビア交響楽団のレコードで盤が擦り切れるほど聴いた想い出のある曲です。

そして、この小澤/サイトウ・キネンの何より感動する場面は演奏が終わってからにあります。
小澤が(世界中や国内から馳せ参じた)楽団員各々と握手をします。
打楽器の外人は感激して涙を浮かべています。
小澤が退場した後、楽団員同士が満足な出来栄えにお互いに握手を組み交わします。

こんな光景は他のオーケストラでは見られません。

クラシックのOZAWA、ロックのYAZAWA(こちらはよくわかりません)。
世界的にはもちろん・・・。

素晴らしいサタデーナイトでした。

<関連サイト>
OZAWA
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/09/09

ヴェニスに死す ~ マーラー
http://allabout.co.jp/entertainment/classicmusic/closeup/CU20010302/

Death in Venice (Muerte en Venecia)
http://jp.youtube.com/watch?v=4kpJehOi2p4

2008 サイトウ・キネン・フェスティバル松本
http://eplus.jp/sys/web/s/saito/index.html
ブルーノ・ワルター/マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」  
 
http://harukko45.exblog.jp/2297718/
 ブルーノ・ワルターが聴きたくなった(4)マーラー
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/cat_1107_8081458_8080729/28123346.html

◇ワルター/コロンビア交響楽団◇マーラー:交響曲第1番「巨人」◇
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h58974540
(オークションの説明にはもったいないような内容です。終了後には消えてしまうためコピペしてしまいました。興味のない方はごめんなさい)
■ブルーノ・ワルター(Bruno Walter, 1876年9月15日-1962年2月17日)は、ドイツ出身の指揮者・ピアニスト・作曲家。より正確なドイツ語読みはヴァルターであり、そのように表記される場合もある。
また、本来の苗字はシュレージンガーであり、これは彼がブレスラウの歌劇場の指揮者になったとき、ブレスラウにはシュレージンガー姓のものが多いので、ヴァルターに改めたという。
そのため、ヴァルター・シュレージンガーと表記されることも稀にある。
20世紀を代表する偉大な指揮者の1人で、モーツァルトやマーラーを得意とした。
戦前や戦後間もなくの日本では、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、アルトゥーロ・トスカニーニとブルーノ・ワルターを「三大巨匠」と呼ぶことが多かった。

あまり知られていないが、作曲家として2曲の交響曲、室内楽曲、歌曲などを残している。
ワルターは、19世紀生れの指揮者の中では珍しく録音を多く残しており、録音期間も1920年代のSPレコードから1960年代のステレオ録音に至るまでの長期間にわたっている。
そのレパートリーも得意としていたマーラーやモーツァルトの他、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナーなどのドイツ・オーストリア系音楽やベルリオーズ、ドヴォルザーク、チャイコフスキー、バーバーなど幅広い。
録音には残されていないが、同時代の作曲家の作品も積極的に取り上げていた。
よくワルターの演奏は微笑に例えられ、夢のような幸福感に満ちた美しい演奏、感情を荒々しく出すことのない中庸な演奏をする指揮者として知られている。
確かに、モーツァルトの交響曲や晩年のステレオ・スタジオ録音によるベートーヴェンの交響曲第6番『田園』などの録音は非常に美しい演奏である。
しかし、それは彼の一面を捉えたものでしかない。
壮年期であるモノラル録音時代のライヴ録音などにはニューヨーク・フィルとのベートーヴェン交響曲第7番や、ナチス・ドイツの脅威が迫り来る中で演奏された1938年のヴィーン・フィルとのマーラー交響曲第9番のように何かに憑かれたような熾烈な演奏をしている事例も多い。
ワルター自身、自伝で自分の中にはアポロ的な部分とディオニュソス的な部分が両立している、と述べている。

全体的にテンポは速めだが(緩序楽章ではゆっくりと演奏することも多く、それが他の楽章と好対象となっている)、ところどころでテンポの変化(ルバート)を自然な形でつけ、オーケストラを豊かに響かせながらたっぷりと歌わせるのが特徴である。
特に旋律を「歌わせる」ことに意を用いていたらしく、残されているリハーサル映像や音源でも、オーケストラに向って何度も"Sing!"(歌って!)と指示を出している。
このため、当時の弦楽器奏者の水準の低さ(特にヴィオラ以降の低弦)からくる音程の怪しさも、他の指揮者では気になるが、ワルターの演奏ではさほど気にならない。

残されている映像を見ると、ワルターの指揮は、基本的にタクトを持った右手のみを使い、必要以上に体を動かすことも、左手を使うこともあまりしていない。
それは、長いタクトを使って右手だけで優雅にオーケストラを操ってるように見える。
また、リハーサルでは、文学的な解説や長い演説は余りせず、タクトを振りながら「歌って!」「ディミヌエンド!」「エスプレッシーヴォ!」といった指示を出すのみである。
しかし、その指示だけでワルター独特の節回しやたっぷりした響き、そして歌うような演奏を実現しているのである。

彼は自伝に「自分は教育的指揮者だ」と残している。
それは、つまりワルターが楽員達に繰り返し言って聞かせるうちに、いつの間にかオーケストラが自分たちの意思で行う演奏がワルターの意に沿った演奏になる、という出来そうで出来ない演奏を成し遂げることが出来た稀有な指揮者だったということなのだ。
このことは、ワルターがトスカニーニやフルトヴェングラーのようにオーケストラに対して専制君主として振舞う指揮者ではないことを示しており、ワルターの人柄を良く表している。例えば、ヴィーン・フィルでのリハーサルでは悲しい顔をし「なぜあなた達は美しい音を出さないのですか?もっと歌ってください」と言い、団員達は「あんな悲しげな顔でリハーサルされたら音を出さざるを得ないよ。トスカニーニなどの怒りんぼう指揮者以上に困った指揮者だね」と、言ったという。

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