戯れ言たれる侏儒
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心疾患高リスク患者のスクリーニングにはCTの積極活用が必要
〔米オハイオ州クリーブランド〕
心疾患高リスク患者のスクリーニング・ガイドラインが改討されようとしている。
これはSHAPE(心筋梗塞予防のためのスクリーニングとその教育)対策委員会が提言したもので,テキサス大学サウスウェスタン医療センター(テキサス州ダラス)循環器内科のJason Lindsey博士らがArchives of Internal Medicine(2008; 168: 1055-1062)に発表した。

Ca沈着と血管閉塞をスキャニング
SHAPEが新しく提言する内容はCTを用いて冠動脈のカルシウム(Ca)沈着と閉塞を検出し,治療を必要とする高リスクの患者を同定するというもの。
 
Lindsey博士らは同大学のダラス心臓研究データをもとに,CTを用いて冠動脈のCa沈着と閉塞をスクリーニングすれば,コレステロール低下療法の適応患者をより多く同定できることを明らかにした。
CTスキャンにより,高リスクと分類された患者の数は増えたという。
 
同博士らは「われわれはSHAPEの提言に従い,冠動脈石灰化の撮影検査を追加することで,現行のリスク評価が改善されるか否かについて明らかにした」と述べている。

コレステロール低下療法の適応が27%増加
執筆責任者で同センターのJames de Lemos博士は「ダラス心臓研究の参加者にSHAPEの提言を適用してみると,コレステロール低下療法適応と診断される人の数は,現行のガイドラインを適用した場合に比べ27%増加する」と説明。「しかし,この提言が現行のガイドラインに組み込まれるか否かの判断は今後の経過を見てからになる。
今回の調査終了時にはまだ臨床的なアウトカムについては判断できないが,リスク評価という観点からは,これらのガイドラインが治療に与える影響がいかに大きいかを推し量るモデルとなるであろう」と述べている。
 
2004年に発表された現行のガイドラインでは,心筋梗塞あるいは脳卒中リスクを3つのカテゴリーに分類している。
リスクの高い人とは,
(1)心筋梗塞や狭心症の既往歴を有する
(2)血管形成術または心臓バイパス術を受けている
(3)上肢・下肢・脳などの血管に閉塞を来している
(4)糖尿病である
(5)10年以内の心筋梗塞リスクを20%増大させる複数の危険因子を持っている
    ・・・人である。
 
6,000例を対象とした多民族集団ベースのダラス心臓研究の一環として,心疾患の診断,予防,治療の改善を目的として実施された今回の研究では,目標のコレステロール値に到達できなかった患者の割合は加齢に伴い増加し,そのピークは55~65歳であることも明らかとなった。
出典 Medical Tribune 2008.7.24
版権 メディカル・トリビューン社

 

<関連サイト> 

冠動脈の石灰化と心筋梗塞のリスク
http://www.jhf.or.jp/q&adb/db4/4/1244s.html
冠動脈の石灰化は動脈硬化の進展の最終段階ではありますが、冠動脈の狭窄度とは必ずしも一致しない。

冠動脈石灰化でカテーテル検査は必要か
http://www.jhf.or.jp/q&adb/4-3/2783s.html

ヘリカルCTを用いた冠動脈石灰化スコアの有用性に関する検討
http://www.jcmi2002.med.kyushu-u.ac.jp/jcmi-kakunin/JCMI22/3-F-4-1/paper.html

ヘリカルCT搭載検診車による冠動脈石灰化の検出 : 出現頻度と冠危険因子および冠動脈疾患との関係
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004664372/
冠動脈石灰化は60歳未満の男性群,または冠危険因子を多く持つ男女で冠動脈疾患と強く関係すると考えられた。

Coronary Calcium as a Predictor of Coronary Events in Four Racial or Ethnic Groups
http://content.nejm.org/cgi/content/short/358/13/1336
NEJM Volume 358:1336-1345  March 27, 2008  Number 13
Conclusions The coronary calcium score is a strong predictor of incident coronary heart disease and provides predictive information beyond that provided by standard risk factors in four major racial and ethnic groups in the United States. No major differences among racial and ethnic groups in the predictive value of calcium scores were detected.

Quantification of coronary artery calcium using ultrafast computed tomography
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/15/4/827?ijkey=88d9637b16e0a0048aa5d37e6bc50af4b8db431b&keytype2=tf_ipsecsha
 J Am Coll Cardiol, 1990; 15:827-832

MDCT,電子ビームCTによる石灰化スコア
http://blog.m3.com/reed/20080426/MDCT_CT_

エストロゲン療法と冠動脈石灰化
http://blog.m3.com/reed/20070923/1
専門医の期待に応える64列MDCTの高画質
http://blog.m3.com/reed/20070930/1

 

読んでいただいてありがとうございます。
コメントお待ちしています。
他に
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
「井蛙内科/開業医診療録(2)」
http://wellfrog2.exblog.jp/?2008.5.21
「井蛙内科/開業医診療録」~2008.5.21 
http://wellfrog.exblog.jp/ 
 があります。

 

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