| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
ENHANCE試験については今までにも取り上げました。
エゼチミブの臨床的位置付け
http://blog.m3.com/reed/20080614/1
ENHANCE試験
http://blog.m3.com/reed/20080418/ENHANCE
ENHANCE試験をめぐる論争 その1(1/2)
http://blog.m3.com/reed/20080428/1
ENHANCE試験をめぐる論争 その2(2/2)
http://blog.m3.com/reed/20080429/ENHANCE__
ENHANCE試験は、ネガティブデータだったため、その後もいろいろくすぶっているようですし、アングロサクソンは我々日本人と違って、いろんなことに尾を引くようです。
ENHANCE試験といえば、頚動脈のIMTの計測値論争です。
いわば「ノミのき○た○」ないしはその「や○ざ○」論争です。
IMTのような微妙な計測値は、超音波装置の性能や計測者によって当然変化するはずです。
少なくとも超音波装置は同一にすべきと思いますが、恥ずかしながら原著を読んでいないのでよくわかりません。
エゼチミブ・シンバスタチン併用めぐる終わりなき論争
今年初め、、ENHANCE(Effect of Ezetimibe Plus Simvastatin vs Simvastatin Alone on Atherosclerosis in the Carotid Artery)試験の主な結果が学会や医学専門誌ではなく、プレスリリースの形でメディアに発表された。
このとき示されたエゼチミブ・シンバスタチン配合剤のアテローム硬化に対する進展抑制効果について、専門家のあいだで論争がいまだに続いている。
それについてJAMA(2008;299:2266)が取り上げている。
2カ月後に開催された米国心疾患学会(AAC)総会で、ENHANCE試験の詳細なデータがようやく発表された。
AACはこの件についてすぐに専門委員会で検討し、活発な販売促進が展開されている本剤は、低比重リポ蛋白コレスデロール(LDL-C)値の低下が必要な患者への切り札として
残すべきだという見解を発表した。
AACでENHANCE試験の結果を発表した筆頭研究者、Academic Medical Center(オランダ)Jhon.JP.Kastelein博士によると、ENHANCE試験は24カ月間の無作為化、二重盲検、対照試験で、家族性高コレステロール血症患者720人を対象に実施された。
対象患者はエゼチミブ・シンバスタチン併用群(10mg/80mg配合剤)もしくはシンバスタチン単独群(80mg)に無作為に割り付けられた。
1次エンドポイントは、アテローム硬化進展の代理マーカーとして、頚動脈内膜中膜複合体厚(IMT)平均の変化を用いた。Kasteleinは、IMTに関して2つの治療群間に有意差は認められなかったが、エゼチミブ・シンバスタチン併用群ではシンバスタチン単独群に比べ、LDL-C値が有意に低下したと報告している(Kastelein.J.JP,et al.N.Engl J Med 2008;358:1431~1443)。
Kasteleinによる発表に続いて、Yale大学内科教授のHarlan M. Krumholzが壇上から見解を述べている。
「これらは明らかにネガティブな成績であり、実地診療における高脂血症治療を見直す必要がある。特に、米国内ではエゼチミブの適切な処方を考えるべきだ」。
実際、ENHANCE試験の結果が公表されるまで、米国内におけるエゼチミブの売り上げは高コレステロール血症治療の市場で約15%を占めていた。
エゼチミブ・シンバスタチン配合剤は2004年に米食品医薬品局(FDA)から承認されたが、臨床上の有用性を明確に示すエビデンスがあったわけではない。
しかし、積極的な販売活動によって売り上げが何十億ドルに
も)膨らんだ、とKrumholzは述べている。
これは医療費だけではなく、患者全般に影響する問題でもある。
例えば、スタチンが臨床転帰を改善するというエビデンスは多数報告されているにもかかわらず、LDL-C低下作用のみを重視して高用量スタチンの代わりにエゼチミブ・シンバスタチン配合剤を処方してきた医師も少なくないからだ、と彼は指摘する。
ENHANCE試験(2004年開始)の解析結果が、そろってから発表されるまでに時間がかかった問題を調べている米国議会の議員もいる。
Chuck Grasserley上院議員は3月末に、エゼチミブ・シンバスタチン配合剤を販売している合弁会社の親会社、Merck社とScering-Plough社の幹部に疑義を問う書簡を送っている。
専門医はSchering-PloughとMerckからの依頼で実施された同様な別の臨床試験、IMPROVE-IT(Examining Outcomes in Subjects With Acute Coronary Syndrome: Vytrin[Ezetimibe/Simvastatin] vs Simvastatin)に対しても批判的な意見を寄せている。
IMPRONE-ITもエゼチミブ・シンバスタチン併用とシンバスタチン単独を比較した試験だ。
Harvard大学医学部内科教授のJerry Avornによると、エゼチミブ・シンバスタチン併用療法とシンバスタチン単独療法を受ける患者の臨床転帰を比較するという研究デザイン自体に問題がある、と指摘する。
かりにIMPRONE-ITでエゼチミブ・シンバスタチン併用の優
位性を支持する結果が出たとしても、併用群ではエゼチミブ(10mg)、シンバスタチン(40mg)、単独群でもシンバスタチンの用量は40mgに設定されており、80mg用量での比較が行われていない、と理由を説明する。
IMPROVE-IT試験の終了時期が2012年に延びたと最近発表され、エゼチミブ・シンバスタチン併用の是非をめぐる論争はいっそう激しくなっているようだ。
試験実施研究者の説明によると、当初11,000人の患者を
登録する予定だったが、さらに7,000人追加する必要があるからだという。
そして、ある程度の件数の臨床イベントを集積するためにも、試験期間の延長が必要と説明している。
IMPROVE-ITの終了がエゼチミブ・シンバスタチン配合剤の承認から8年後にもなることについて、 Avornは次のように批判している。
「この薬が他剤より有用なのかどうかはっきりするまで、何年間も販売が継続される。この間に何百万人もの患者に処方され、何十億ドルもの医療費が使われるのを眺めているのは奇異な状況と言わざるを得ない」
出典 MMJ Vol.4 No.7 2008
版権 毎日新聞社

「Heart and Kidney - 私たちの近くにあるもの」
制作 Heart and Kidney制作委員会
(シオノギ製薬 配布物)
<自遊時間>
長らく愛用した超音波装置がご臨終になった話は以前にさせていただきました。
いよいよデモも終わり、機種選定は最終段階に入りました。
カラードップラーといえば今や当たり前のことです。
そして頚動脈エコーでのIMT測定、そして椎骨動脈の描出も当たり前の時代のようです。
CWは開業医には不要かも知れませんが欲しいような気もします。
東芝、日立、GEの中からファイナルアンサーを迫られています。
ここはちょっと奮発して老後のボケ防止のおもちゃとして・・・。
あるハリウッドスター(男優)が妊娠した奥さんのために(自宅と別荘に最上級機種を2台、しかも言い値で)購入して新聞沙汰(医師法違反?)となったメーカーに決まりそうです。
自分なりに清水の舞台から飛び・・・です。
当然、最上級機種なんかではありませんが。
読んでいただいてありがとうございます。
コメントお待ちしています。
他に
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」
http://wellfrog2.exblog.jp/?2008.5.21~
「井蛙内科/開業医診療録」~2008.5.21
http://wellfrog.exblog.jp/
があります。