戯れ言たれる侏儒
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第72回日循総会  腎機能

戯れ言たれる侏儒 / 2008.06.12 00:01 / 推薦数 : 0

第72回日本循環器学会特集の記事で「腎機能」を勉強しました。

第72回日本循環器学会特集
腎機能  ~心血管イベントリスクの予測~
高齢者ではeGFR 50mL/分/1.73m2未満に

慢性腎臓病(CKD)は心血管疾患発症の危険因子であることが知られている。
推算糸球体濾過量(eGFR)60mL/分/1.73㎡未満が3か月以上持続すればCKDと診断されるのが一般的だが,札幌医科大学公衆衛生学講座・内科学第二の大西浩文講師らは大規模追跡調査試験の結果から,「高齢者の心血管疾患リスクを予測するにはeGFR50mL/分/1.73㎡未満がカットオフ値として適切と考えられる。
ただし,今後より詳細な検討が必要」と述べた。

eGFR 50未満で有意にリスク上昇
大西講師らは,北海道の端野町(現・北見市),壮瞥町で1991~92年に登録し,最大8年間経過観察した男性762人,女性1,014人を対象(2型糖尿病患者を除く)に血清クレアチニン値からeGFR(mL/分/1.73㎡)を算出。
そして,65歳以上の高齢者群(599例)と65歳未満の非高齢者群(1,177例)に分けてeGFRと心血管疾患発症との関係を検討した。
 
eGFR値は非高齢者群で70以上25.7%,60以上70未満40.7%,50以上60未満28.1%,50未満5.4%であり,高齢者群では70以上6.2%,60以上70未満30.6%,50以上60未満48.6%,50未満14.7%であった。
 
平均5.7年の経過観察中に確認された心血管疾患は155例で,内訳は脳梗塞22例,脳出血10例,くも膜下出血12例,種類不明脳卒中13例,狭心症53例,心筋梗塞22例,心不全16例,心突然死を含むその他7例。
 
年間1,000人当たりの心血管疾患発症率を試算すると,非高齢者群はeGFR 60以上で7.70,50以上60未満13.16,50未満22.88。同じく高齢者群では,eGFR 60以上25.40,50以上60未満23.21,50未満44.18であった。
 
一方,Kaplan-Meier曲線による累積生存率を見ると,非高齢者群ではeGFRカットオフ値を50,60のいずれに設定しても,eGFR低値群で有意な生存率の低下が見られるが,高齢者群ではeGFRカットオフ値を50にした場合のみ,50未満の群で50以上の群と比べて生存率が有意に低いという結果が得られた。
 
さらに種々の交絡要因で調整したCoxのハザード比でも,高齢者群において
eGFR 50未満で有意な結果となった。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M41191081&year=2008
 

出典 Medical Tribune 2008.5.8
版権 メディカル・トリビューン誌

 

<参考ブログ>

日本初、高齢者の高血圧治療に関する
大規模臨床試験「JATOS」の最終結果発表について
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/061019.pdf

CKDの早期発見・早期介入 その1(1/2)
df
http://wellfrog.exblog.jp/d2008-02-18
CKDの早期発見・早期介入 その2(2/2)
http://wellfrog.exblog.jp/d2008-02-19

日本初、高齢者の高血圧治療に関する
大規模臨床試験「JATOS」の最終結果発表について
http://www.shionogi.co.jp/ir/news/detail/061019.pdf

CKDの早期発見・早期介入 その1(1/2)
df
http://wellfrog.exblog.jp/d2008-02-18
CKDの早期発見・早期介入 その2(2/2)
http://wellfrog.exblog.jp/d2008-02-19


<コメント>
日本腎臓学会編の「CKD診療ガイド」2007年9月8日発行第1版第1刷を読み返してみました。
高齢者の腎機能についての記載があるのか確かめてみたらP44に「13.高齢者CKDの診断」という項目がありました。
その中で「加齢に伴い腎機能(GFR)が低下し、GFR50mL/min/1.73㎡未満では、GFR60以上70mL/min/1.73㎡未満に比べて2倍以上のスピードで腎機能が低下し、末期腎不全(ESRD)に陥る危険性が高まる」という記載があります。
これはGFR50mL/min/1.73㎡未満ではESRDに陥るスピードが早まると述べたのに留まり、心血管疾患発症について言及したものではありません。
そして「高齢者」の年齢的な定義もされていません。
P48にQ&Aの形式で「65歳では、男性30%、女性40%以上にCKDが認められます」と記載されています。
65歳以上でCKDが、このように高頻度にみられることは驚くべきことでもありますが、女性に多いことに興味を持ちました。
理由は何なんでしょうか

 

読んでいただいてありがとうございます。
コメントお待ちしています。

他に
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) 
「井蛙内科/開業医診療録(2)」
http://wellfrog2.exblog.jp/
2008.5.21~ 「井蛙内科/開業医診療録」 
http://wellfrog.exblog.jp/ 
~2008.5.21
があります。

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