| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 |
< オルメサルタンのRA系抑制の新展開 | メイン | 第72回日循総会 不整脈 >
第72回日本循環器学会特集の記事で勉強しました。
昨日、私の他のブログで
動脈狭窄患者の脳卒中リスク
http://wellfrog2.exblog.jp/8290629/
をとりあげました。
その中で、頚動脈病変について「従来,脳卒中リスク評価は,動脈プラークが血流を抑制する程度に焦点を当てていた。つまり,川の幅を気にしていたと言える。・・・・・川の土手とそこに堆積する土砂の種類にも注意を払う必要がある」という文がありました。
賢明な諸兄のことですから、このことはそのまま冠動脈にもあてはまるということを瞬時に思い浮かべられたことと思います。
コントロバーシー「急性冠症候群の予知」
臨床応用が現実のものに
ACS発症予知の研究進む
急性冠症候群(ACS)の発症予知に関する研究が急速に進んでいる。
これまでもさまざまな予知法が報告されてきたが,臨床的に有用なものは限られ,「予知はまだ先の話」との印象が強かった。
しかし,同学会のコントロバーシー「ACSの予知は可能か?」(座長=九州大学大学院循環器内科学・江頭健輔准教授,日本大学循環器内科・平山篤志部長)では,臨床的にも優れた予知法が現実のものとなりつつあることが示された。
~ IVUS ~ IB-IVUS,VH-IVUSで客観性
ACSはプラークの破綻をきっかけに起こることがわかっている。
このプラークを観血的に評価する方法の1つが血管内超音波(IVUS)だ。
ACSの予知に役立てるには,破綻しやすい不安定プラークを検出する必要があるため,プラークの性状を十分に把握できるよう,新しいテクニックを用いたシステムが開発されている。
例えば,超音波の後方散乱信号の積分(integrated backscatter;IB)を利用するIB-IVUS,後方散乱信号のスペクトルパラメータを組み合わせて,プラークの成分を4パターンに分けて診断できるvirtual histology IVUS(VH-IVUS)だ。
日本大学循環器内科の高山忠輝医長は「IVUS単独でも形態や輝度からプラークの不安定性を推測することは可能だ」としながらも「TCFA(破綻しやすい,薄い線維性皮膜で覆われた部位)を検出するには分解能の面で限界がある」と指摘。
「プラークの組織性状評価における客観性という点ではIB-IVUSやVH-IVUSが優れており,これらの新しい方法により不安定プラークの検出やACS発症のリスクをより正確に知ることが可能になるだろう」と述べた。
~ 64列MDCT ~ 糖尿病患者の過半数に有意狭窄
冠動脈病変あるいはプラークの非観血的な診断法として,CTやMRIの有用性を示唆する報告が増えている。
CTに関しては特に,64列MDCTが登場してからにわかにクローズアップされるようになった。
64列MDCTによる検討で驚くべきデータが得られたことが,広島大学大学院循環器内科学の木原康樹教授から報告された。
対象は,脂質異常症,高血圧,喫煙など,糖尿病以外の虚血性心疾患危険因子2つ以上を併せ持つ糖尿病教育入院患者36例。
心電図に異常はなく,胸痛の既往もない。
心臓CT所見を観察したところ,36例中19例(53%)で50%以上の有意狭窄病変が認められた。
有意狭窄病変は通常の冠動脈造影でも認められ,5例に対して経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が行われた。
「19例は心臓CT検査を行わなかったら,糖尿病教育入院だけで帰宅していたはず」と同教授。
「実際には,虚血病変を持っていても患者も医師も気付かずに経過し,後になって突然ACSを発症して救急搬送されてくるというケースが予想外に多い可能性がある」と警告した。
~ バイオマーカー ~ 急性炎症性のPTX3,PDMP
非侵襲的で治療評価指標としても利用できる予知マーカーと言えば末梢血のバイオマーカーだ。
費用効果的にも優れ,ACS予知のスクリーニング法としておおいに期待される。
佐賀大学循環器・腎臓内科の野出孝一教授は,動脈硬化病変の成立や進展においては,慢性炎症反応として単球やリンパ球が関与するのに対して,ACSでは急性炎症反応として好中球,血小板などの関与が強いと推測。
ACS予知に当たっては,好中球や血小板に関連したバイオマーカーが有用との見方を示した。
その1つは,好中球などから直接産生され,C反応性蛋白と異なり血管特異性の高い炎症性蛋白のPentraxin 3(PTX3)。
一方の血小板マーカーは血小板由来マイクロパーティクル(PDMP)だ。
前者はプラークの不安定化または破綻,後者は破綻後のマーカーとして有用性が高いとした。
現在,両マーカーの値とACS発症の関連についてコホート試験を進めている。
~ 分子イメージング ~ MMPをMRIやNIRFで検出
これまでおもにがん診断の領域で開発が進められてきた分子イメージング。
ACS予知への応用の可能性について,ハーバード大学Brigham and Women's病院循環器科の相川真範准教授が報告した。
同准教授らが研究しているのは,例えば,動脈硬化の初期段階より活性化するマクロファージ由来のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)を,MRIや近赤外線(NIRF)イメージングで検出するといった方法。
不安定プラークと安定プラークを判別することができる。
また,石灰化はプラークを破綻しやすくし,ACSのリスクを高めると言われるが,分子イメージングにより,この石灰化をきわめて早期の段階で捉えられることも確認した。
将来的には,スタチン系薬などで石灰化の誘導を予防することにより,ACSを予防できる可能性も考えられるとした。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M41191001&year=2008
出典 Medical Tribune 2008.5.8
版権 メディカル・トリビューン社
<IB-IVUS,VH-IVUS関連サイト>
安定狭心症と急性冠症候群における冠動脈組織性状の比較:Integrated Backscatter IVUS(IB-IVUS)による解析から
http://www.jc-angiology.org/journal/meeting/abstract.php?mc=48&p=O-13&no=2
From the theory to the reality: stabilisation of coronary arterial plaques after statin therapy assessed by IB-IVUS
http://www.europcronline.com/fo/lecture/view_slide.php?id=619
循環器診療・インターベンションのためのMDCT
http://www.nakayamashoten.co.jp/cgi-bin/mbs.cgi?ISBN=978-4-521-67761-3&URL=m_cover.html&PM=
(サンプル画像が見れます)
In Vivo Quantitative Tissue Characterization of Human Coronary Arterial Plaques by Use of Integrated Backscatter Intravascular Ultrasound and Comparison With Angioscopic Findings
http://www.circ.ahajournals.org/cgi/content/full/105/21/2487
第11回 i-IVUS 研究会
http://tomochans.exblog.jp/3907248/
Assessment of Vulnerable Plaques Causing Acute Coronary Syndrome Using Integrated Backscatter Intravascular Ultrasound
http://content.onlinejacc.org/cgi/content/figsonly/47/4/734
Abnormal Glucose Regulation Is Associated With Lipid-Rich Coronary Plaque: Relationship to Insulin Resistance
http://www.journals.elsevierhealth.com/periodicals/jcmg/article/PIIS1936878X07000071/abstract
IB-IVUS
http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/bitstream/123456789/14529/1/310608.pdf
Intravascular ultrasound radiofrequency analysis of coronary atherosclerosis: an emerging technology for the assessment of vulnerable plaque
http://eurheartj.oxfordjournals.org/cgi/content/full/ehm112v1
Abnormal Glucose Regulation Is Associated With Lipid-Rich Coronary Plaque
http://imaging.onlinejacc.org/cgi/content/abstract/1/1/39
Diagnostic accuracy of optical coherence tomography and integrated backscatter intravascular ultrasound images for tissue characterization of human coronary plaques.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16814652
Diagnostic Accuracy of Optical Coherence Tomography and Integrated Backscatter Intravascular Ultrasound Images for Tissue Characterization of Human Coronary Plaques
http://www.journals.elsevierhealth.com/periodicals/jac/article/PIIS0735109706009788/abstract
Intravascular ultrasound radiofrequency analysis
of coronary atherosclerosis: an emerging technology
for the assessment of vulnerable plaque
http://eurheartj.oxfordjournals.org/cgi/reprint/28/11/1283.pdf
<PTX3,PDMP関連サイト>
血管炎症マーカー Pentraxin3 -PTX3-
http://www.ppmx.com/rd/Diagnostic-Agents_J/PTX3.html
新しいメディエーター,Pentraxin 3の炎症反応における役割
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/29/3/29_107/_article/-char/ja
「ペルセウスとシミック、動脈硬化リスク予測バイオマーカーの開発に成功
―血管炎症を早期にとらえ動脈硬化の予防が可能に―」
http://www.cmic.co.jp/ir/pdf/20050927.pdf
新規血管炎症性マーカーPentraxin3 (PTX3)は不安定狭心症の診断に有効である
http://www.lsbm.org/news/2006/1117.html
JAPAN-ACS
http://blog.m3.com/reed/20080330/JAPAN-ACS
ジムロテスト PDMP
http://www.jimro.co.jp/products/pdmp/index_pdmp.htm
血小板由来マイクロパーティクル(PDMP)
http://blog.m3.com/reed/20071012/_PDMP_
<「心房細動」 山下武志先生講演録より(2)>
「心房細動」の講演を聴きに行きました。
これから数回に渡って講演の内容を紹介したいと思います。
特別講演「心房細動に出会ったら」
心臓血管研究所 研究本部長 山下武志先生
■ 心房細動は、新規発症の早期が危ない。
■ 心不全を合併する心房細動患者は予後が悪い
(心不全がある患者は専門医に送る)
■ AFFIRM研究
同調律維持と心拍数調節治療でアオトカムは変わらなかった。
■ 心房細動患者には背景因子が隠れている。
心房細動を発生しやすくする因子として主たるものは高血圧と糖尿病が上げられる。
(Framinngham研究、JRHYTHM)
■ 心房細動患者のすべてが脳梗塞になりやすいか?
とりわけ役立つ簡便な「CHADS2スコア」
C:CHF
H: Hypertension
A: Advanced Age(>75)
D: DM
S: Hystory of Stroke (2)
■ 最近心房細動にからんだ裁判が多い。
特に心房細動があることがわかっていて未治療で脳梗塞を併発した場合など。
「CHADS2スコア」2以上では抗凝固剤などの処方を考える。
■ 心房細動の脳梗塞予防に対するワーファリンの揺るがぬ効果
■ 一方、日本人ではアスピリンでは心房細動による脳梗塞を減少させないというエビデンスがある。
(JAST研究)
■ その理由は欧米では動脈硬化性脳梗塞が多いのに対して日本人では少ないためと思われる。
<自遊時間>
以前に、在米中の循環器専門医の女性医師のブログを紹介したことがありました。
Channelopathy
http://blog.m3.com/reed/20070916/Channelopathy
ごく最近、私のこのブログへのコメントのやりとり(オーストラリア在住の方)の中で「Dr.Yumi」のブログの話になりました。
個人的なことですが、現在わが子が短期留学中です。
「Dr.Yumi」のブログをのぞいてみて元気そうなわが子の写った写真を見つけました。
まさに「世界は狭い」といった感じです。
Dr.Yumi
http://www.dryumi.com/?m=200806

読んでいただいてありがとうございます。
コメントお待ちしています。
他に
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
「井蛙内科/開業医診療録(2)」
http://wellfrog2.exblog.jp/
2008.5.21~ 「井蛙内科/開業医診療録」
http://wellfrog.exblog.jp/
~2008.5.21
があります。
固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
コメント
コメント一覧
先生のご子女を始め、今年の学生さん達は元気で礼儀正しく、こちらも刺激を受けました。
また今後も勉強させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
コメント有難うございました。
そして何よりも今回パーティーを開いていただいて感謝しています。
先生のブログでいろんな刺激を受けています。
自分自身、海外留学ができなかったものですから子供には少しでも先端医療の雰囲気を味わってもらいたかったのです。
来週ぐらい帰国するようですが随分充実した短期留学だったようです。
取り急ぎ御礼まで。
<追伸>
先生の益々のご活躍を祈っています。
そしてブログ、楽しみにしています。
コメントを書く