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今日の夕方、わが街の第一三共の支店にオルメサルタンの話をしに行く予定です。
6月発売予定のイルベサルタンのことにも触れるつもりです。
敵を知ることも大切ですから。
果たして真打登場のようなタイミングで登場するイルベサルタン。
はたして黒船か。
このMRに渡されたパンフレット。
意外に地味です。
ただそっけなく「長時間作用型ARB」というコピーだけです。
さて、私のような開業医は人前で講演をする機会はほとんどありません。
講演会で、全国行脚の有名講師がパワーポイントで解説する姿は、私にとってある種のあこがれでした。
最近、大学生のわが子がMac Book Proを買った際にMicrosoft Office 2008 for Macファミリーパックを一緒に購入。
この中のパワーポイントを利用してスライド原稿を今日の日のために山ほど作りました。
大昔、在局時代にスライド作りに何日もかかり、プロパーさん(今のMR)に学会発表直前に写真屋さんに走って貰ったことが思い出されます。
こんな苦労があったおかげでスライド作りが楽しくて仕方ありません。
MRさんにアニメーションも教えて貰いました。
夕方の講演が本当に待ち遠しいです。
これからは診察机のiMacを使って患者さんへの説明にも使えそうです。
いろいろな製薬メーカーの所内説明会へのお誘いには積極的に出る予定です。
MRさん、私を所内講師に使って下さい。
そんなわけで、オルメテック。
またかというところでしょうが、そんな訳ですので今日のところはお許し下さい。
特別企画
Total Management of Hypertension
第70回記念日本循環器学会総会・学術集会
新規ARBオルメサルタンの最新知見
先に開催された第70回記念日本循環器学会総会・学術集会では,基礎,臨床,予防を含めて,循環器学に関する最新の研究成果が発表され,活発な論議が展開された。
降圧薬に関しては,各薬剤における降圧以外の作用とその作用機序に関する研究が数多く報告された。
インバースアゴニスト作用を有するオルメサルタンは
降圧効果を介さずに腎障害を抑制
福岡大学病院循環器科 木谷嘉博氏,三浦伸一郎氏
受容体に結合して,受容体を活性化させる物質をアゴニスト,その活性を阻害する物質をアンタゴニストと呼ぶ。
近年,受容体自身に活性が存在することが明らかになってきており,アゴニストとアンタゴニストには,
(1)その受容体自体の活性をさらに高めるアゴニスト,
(2)活性の程度が変わらないニュートラルアンタゴニスト,
(3)受容体の活性が低下するインバースアゴニスト
の 3 つが存在する。
これまでの研究においてオルメサルタンには,インバースアゴニスト作用があると指摘されているが,in vivoにおいてその作用の重要性を検討した試験は行われていない。
そこで福岡大学病院循環器科の木谷嘉博氏らは,高血圧性腎硬化症モデルのDahl食塩感受性ラットの高度腎障害期にARBのインバースアゴニスト作用の有無がどのような影響を与えるかを検討した。
オルメサルタンは降圧効果を介さずに,尿量,尿中蛋白,尿中ナトリウム排泄を抑制
Dahl食塩感受性ラットに 9 週齢から 4 %食塩含有食餌を与え,16~21週齢の期間にオルメサルタン群(オルメサルタン 2mg/kg/日投与),R-239470群(インバースアゴニスト作用のないオルメサルタン類似薬剤R-239470を6mg/kg/日投与)および食塩負荷のみの対照群の 3 群に無作為に割り付けた。
8,15,21週齢に血圧測定,心エコー,尿検査および血液検査を実施した。
投与期間中,各群の体重,心重量および血圧に差は認められなかった。
また,血清クレアチニン値,尿素窒素および電解質濃度についても 3 群間に差は認められなかった。
しかし,尿量,尿中ナトリウム排泄量,尿中カリウム排泄量および尿素窒素排泄量については,R-239470群は,対照群に比べて有意に増加し,オルメサルタン群は,R-239470群に比べ有意に低下した。
尿中蛋白/尿中クレアチニン比はオルメサルタン群で,他の 2群に比べ有意に低かったことから,オルメサルタンは尿中蛋白を抑制することが示唆された。
これらの結果から,木谷氏は「インバースアゴニスト作用を持つオルメサルタンは,降圧効果を介さずに尿中蛋白を減少させ,腎障害を抑制すると考えられる」との見解を示した。
オルメサルタンによる新生内膜形成抑制にACE2の増加が関与
愛媛大学大学院加齢制御内科学 伊賀瀬道也氏
近年,アンジオテンシン変換酵素(ACE)の新たなホモローグ(相同体)であるACE2が発見され,注目を集めている。ACE2は,アンジオテンシン II (A II )を分解して従来のACEの作用とはまったく逆の,血管拡張作用を示すアンジオテンシン(Ang)-(1-7)というペプチドを産生する。
これまでの研究により,オルメサルタンは高血圧自然発症ラット(SHR)において,大動脈のACE2およびAng-(1-7)を増加させ,血管リモデリング改善作用を示すことが報告されている。
愛媛大学大学院加齢制御内科学の伊賀瀬道也氏らは,SHRを用いて頸動脈バルーン傷害後の,新生内膜にACE2が存在するか,オルメサルタンによる新生内膜形成の抑制にACE2が関与しているのかを検討した。
オルメサルタン群では,新生内膜にACE2が発現し,
血漿中Ang-(1-7)濃度が増加
SHR(13週齢)をオルメサルタン群と対照群に無作為に割り付け,オルメサルタン群には,オルメサルタン(10mg/kg/日)をバルーン傷害前日および傷害後に14日間連続で飲水投与した。
一方,対照群には飲水のみ投与した。
試験終了時に両群の血圧を測定したのち,血漿中のA II およびAng-(1-7)濃度をラジオイムノアッセイ(RIA)により測定した。
さらに,頸動脈を灌流固定し,形態学的検査およびACE2の発現増加を見るために免疫染色を行った。
その結果,試験終了時の平均血圧は,オルメサルタン群で対照群に比べて有意に低下した。
また,血漿中A II 濃度はオルメサルタン群では,対照群に比べて 5 倍,血漿中Ang-(1-7)濃度は 2 倍に増加していた。新生内膜の断面積は,オルメサルタン群で対照群に比べて61%有意に減少した。
頸動脈内膜および中膜における,ACE2の免疫組織学的反応は,対照群ではごくわずかであったが,オルメサルタン群では強い反応が認められ,内膜および中膜のACE2発現はオルメサルタン群で有意に高いことが示された。
バルーン非傷害の頸動脈では,両群のACE2発現に差は認められなかった。
以上の結果から,伊賀瀬氏は「オルメサルタン投与により,SHRのバルーン傷害後の頸動脈内膜および中膜に,ACE2が高濃度に発現し,このACE2を介して生成されたAng-(1-7)が新生内膜形成抑制に関与している」と指摘した。
そのうえで同氏は「ARBは,降圧効果とは別に,ACE2発現を増加させることにより血管局所のレニン・アンジオテンシン(RA)系活性を変化させ,有益な血管リモデリング改善作用を示すと考えられる。今後,心血管系疾患の抑制および治療において,ACE2は新たなターゲットになるだろう」との見解を示した。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M3929161&year=2006
出典 Medical Trubune 2006.7.20
版権 メディカル・トリビューン社
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