| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 |
循環器科で開業されている先生方の多くはそうでしょうが、当院でも四肢血圧測定を行っています。
いわゆる「血管年齢測定」という誰でも飛びつきそうな検査が出来るわけです。
測定機器は大雑把にオムロン社(PWV標示)とフクダ社(CAVI)の2種類のようです。
当院では後者を採用しています。
大病院では、このような機器を採用している話は血管外科以外ではあまり聞きません。
しかし臨床面においてこの検査は、間歇は行やシビレの訴えのある患者の場合、血行障害か糖尿病などの代謝異常が原因か脊柱管症状群などの整形外科的疾患かの鑑別威力を発揮します。
さて、きょう循環器専門医も足の循環も気を配ることが大切だというお話です。
インターベションをされる施設では、」術前の四肢血圧測定は常識だと思いますが。
足の異変から健康状態を知り,閉塞性動脈硬化症(ASO)を見逃さない
下肢の冷感やしびれ感から始まるASOは全身の動脈硬化の一部分症であり,ASOによる足の異変は,多くの場合,動脈硬化の終末期に表れることが知られています。
コメンテーター
重松 宏 氏 東京医科大学外科学第二講座主任教授
Q
最近,足を診ることが重要と言われていますが,足を診て具体的にどのように診断するのですか?
A
足の問診,視診,触診をきめ細かく行い診断していきます。例えば,間歇性跛行がある場合,ASOや腰部脊柱管狭窄症(LSCS)が疑われます。
また,向こう脛のむくみは心疾患や腎疾患の表れである場合もあります。
何らかの疾患が原因で,さまざまな下肢症状が表れることがあります(図 1)。

例えば,普段はむくみにくい部位である「向こう脛」がむくむようであれば,心疾患や腎疾患が疑われます。
また「ふくらはぎ」の痛みからは,間歇性跛行を発見することができ,間歇性跛行は血管狭窄・閉塞によるASOや神経圧迫などによるLSCSの特徴的な症状の1つです。
このように,足を診ることは,単なる下肢疾患だけではなく,全身の動脈硬化の一部分症でもあるASOや心疾患,腎疾患などの発見にもつながるため,問診,視診,触診をきめ細かく行うようにしています。
Q 足の冷感,しびれ感から始まるASOの合併症や予後について詳しく教えてください。
A
ASOは虚血性心疾患,脳血管疾患などの動脈硬化症との合併率が高く,生活習慣病も並存する場合が多い疾患であり,その予後はきわめて不良です。
ASOは全身の動脈硬化の終末像として表れる場合が多く,実際,虚血性心疾患や脳血管疾患などとの合併率が高いことが報告されています(図 2)。
つまり,「足は全身の動脈硬化の窓」と捉えることができます。
また,ASOがあれば高血圧,糖尿病,脂質異常症などの生活習慣病,すなわち動脈硬化症のリスクとなる疾患が並存している割合が高いことも注目すべき特徴の1つです。
またASOでは患者QOLの低下に加え,血管イベントの発生率が高く,その予後はきわめて不良です。
間歇性跛行が見られる患者の5年生存率は7割程度と乳がんよりも悪く,大腸がんと同程度とも報告されています。
高血圧,糖尿病,脂質異常症,喫煙歴があるなどのASOの危険因子を有する患者に対しては,問診で積極的に足の冷感・しびれ感や間歇性跛行などの自覚症状を聞き出すとともに,触診で足背動脈の脈拍減弱・消失を確認し,潜在しているASO患者を発見する必要があります。
こうしてASOを可能な限り早期のうちに発見し,生活指導や治療を行うことが重要です。
Q
ASOに対する薬物治療について教えてください。
A
自覚症状の改善と血管イベント発生抑制を念頭に,経口ASO治療薬などを軽症のうちから開始します。
ASOの薬物治療に際しては,患者の重症度を見極め,軽症のうちから開始することが重要です。
ASOの原因である血管狭窄・閉塞に対して抗血小板薬が有用であり,わが国ではその薬剤の種類も豊富です。
経口ASO治療薬のうち,プロスタサイクリン(PGI2)誘導体であるベラプロストナトリウム(ドルナーR)は,抗血小板作用に加えて血管拡張作用を有しており,ASO患者の自覚症状を改善することが報告されています(図3)。
また,生体内物質であるPGI2は血管内皮細胞の保護作用を有しており,その誘導体であるベラプロストナトリウムには,ASO患者を対象とした全身の血管イベント発生抑制についてのメタ解析で,プラセボに比べ全身の血管イベント発生を抑制することが報告されています。
そのためベラプロストナトリウムはASOにおける薬物治療の目標である自覚症状の改善と血管イベント発生抑制の2つの観点から期待できる薬剤の1つと言えます。
患者の足関節/上腕血圧比(ABI)が0.5以下であったり,跛行出現距離が100m以下であるような場合には手術治療の可能性を考慮し,一度専門医へ紹介することをお奨めします。
足は動脈硬化の窓
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M41160461&year=2008
出典 Medical Tribune 2008.4.17
版権 メディカル・トリビューン社

田崎広助『朱富士(A)』 リトグラフ【額付】
http://page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n64318232
他に
「井蛙内科/開業医診療録」
http://wellfrog.exblog.jp/
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き) があります。
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)